75 / 167
第二話 第四章
第五節
しおりを挟む
「うぉおおおっとォ!?おいおいダイヤ、とんでもねぇ所に繋がっていたじゃあねぇの!?俺じゃあなかったら死んでるぜアレ!?」
「ヘヘッ…だったらお前だから良いじゃあねぇか。こいつは通常の【領域】間の移動とは違って座標のみでの話ならほぼ運任せだからな…地面の中にいない分幸先良いぜ俺達」
「いしのなかにいる…ってか!?そう考えると良いねぇ。ポジティブシンキング♪」
見事に着地した大和とダイモンドもといダイヤ。門司とアトラスの間に降り立つ。
「お前は『龍王』呉成・大和か……」
「兄弟。現状だが…」
「ああ大丈夫だぜ門司。概ねの部分は婆さんとそこのダイヤから聞いたからなぁ」
「そうか…」
『逆に何故貴方はそこの収容者と行動を共にしているのです?別れた時は敵として戦闘していたでしょうに…』
「ああそいつはちょいと色々あってな…」
そう前置きした上で大和は別行動をとった時の事を話した。
「だらっしゃああああああいぃ!」
飛んできた鎚を勢いよく蹴り返した大和。高速で投擲された鎚は今度はダイヤを襲う。
だがダイヤは事も無げにそれを掴み取った。
晴菜達と別行動をとって数十分、名を明かしたダイヤとの戦闘は二合三合とぶつかり合う内に収容所地下道を飛び出し、屋外の日本山中奥地へと移っていた。
激しい打撃の応酬。拳と鎚が打ち合わさる度に周囲の空気が大きく震える。
「中々やるじゃあないの!こんなに出来るなら初めて会った時あんな手を使わなくてもよかったんじゃあねぇか!?」
「へへッ、こっちも色々あってな……だが搦手の無い真っ直ぐな闘い。気持ちよすぎていけねぇや!」
互いに笑みを浮かべ拳と鎚を振るう両者。
そんな楽しい時間、それを止めたのは第三者の登場であった。
「へぇ…盛り上がっているじゃあないかい」
現れた第三者。それはヒミコであった。
「アンタが『国狂』ヒミコか…会うのは初めてだぜ」
「どうした婆さん。こんな山奥まで……ってかどうやってここを?」
「そりゃ伝えたい事があるアンタがこんな山奥に居るからに決まっているじゃあないかい…通信機を切断したアンタにね…」
「そいつは色々スマン…で俺に伝えたい事って?」
「少し前『郷』が大規模な襲撃を受けたのさ」
「何だって!?いきなりだな!?」
そこで現状を説明するヒミコ。合衆国の収容者が日本の収容者を先導し起こした事、晴菜達の事、門司達待機組が防衛をしている事。
そして敵の中に『巨神』アトラスが存在している事…。
「アトラス…H3050か……」
調査をしていた事もあるが、その銘は知っていた大和。
寧ろそのビックネームが徹底的にノーマークだったのは意図的に隠されていたような異常さを感じる。
もしそれが正しいのなら大和達は気付かない内に第三者の術中に嵌っていた事になるのだろう…。
「……ひょっとしてダイヤ。アンタがそいつの名を騙ったのって…」
そこでダイヤの変わった行動を見てしまった大和。
何とダイヤは大和に対して土下座をしていたのだ。
「おいおいオイオイ!?どしたいきなり!?」
「この国では最大限の謝辞はこの行動で表すと聞いたからな……経緯はこれから話す。だがまずはその前に『龍王』アンタに非礼を詫びさせてほしい」
「非礼?」
「これまでの試すような言動に奇襲、挑発。相対した際の全てだ…」
「ああそういう事…」
「だが、仕方がない事だったんだ!奴に…アトラスの野郎を打倒する為にはどうしても!?」
とそこで理由を語るダイヤ。
元々、新大陸へと向かう船に乗り込んだ移民の中の一人で、合衆国建国時に覚醒した【星】であったダイヤ。
覚醒後も特に大きく行動することも無く。開拓時代に得た土地で牧場を営んでいた。
【星】特有の疎外感や迫害というものはあったが、捻じ曲がる事も無く人々と関わったことにより一般の人々からもある程度の信頼を勝ち得ることが出来たダイヤ。
このまま市井の人々と共に在りながら穏やかに時を過ごしていくものだと思っていた。
だがそれはアトラスが現れたことにより全て壊されてしまった。アトラスが暴れたことで営んでいた牧場は壊され、共に在った人々は全て虐殺され、彼が居た町は地図から消える事になった。
元凶を知りアトラスを探す事を始めたダイヤ。戦闘の腕を磨きながら、自然災害のような奴を見つけ出す旅を始めた。
だが、突発的・感覚的であり予想不能過ぎるアトラスを追い詰めることは出来ず、最後に聞いた情報は奴が合衆国の収容所に自らで収容にされたという情報であった。
それ故にわざと犯罪を起こしたダイヤ。同じ収容所に潜り込んだのであった。
「別に復讐だとかそんな気は最初から無かったさ…衝動に任せたとて、もうあいつ等は還って来ることは無いからな……ただ俺と同じ連中を二度と出したくなかった。それだけさ……」
そこからはアトラスの監視をしていたダイヤ。
だが、収容者の一斉脱獄が発生。多くの収容者が野に放たれてしまう。
多くの【星】の性質上、この変わってしまった世界では戻ることは無いと考えたダイヤ。
そこでアトラスの監視を打倒に改め…そしてその実力を有する者達を探していた。
「そんで大和に目ぇ付けてって訳か……動機はわかったけれどよ、何で奴の名を騙っていたんだ?」
「脱獄が起こってから。どうも奴の存在が意図的に希薄されていくのが感じたんだ…俺みたいな因縁持ちやつるんでいる連中へは効果は薄くはなるが…第三者か奴本人のかはわからねぇが、俺みたいな因縁持ちを増やす為に多少無理してでも騙る必要があったって訳だ」
「成程な…」
概ね今感じた直感と同じ内容であると思った大和。
「挑発も行ったというのも同じ内容だ。その為に行った非礼はいくらでも詫びさせてくれ!だから奴を斃すのを手伝ってくれねぇか!?」
これが別行動の顛末であった。
「まあその後はコイツの頼みを受けて。ここまで来なきゃあいけねぇって事で…【領域】に行く為の扉が無いのと『無間回廊』経由では敵地ど真ん中に出るって事で、ダイヤの【演目】を使って現在に至るって訳よ」
『成程、概ね理解出来ましたよ…通信機さえ使っていれば色々とこちらも考えることが出来たという事も…』
「あ~そいつに関しては…ダイヤとの真剣勝負に余計な外野は無粋というかなんというか…コイツの本音もほら言い難いじゃん?」
『………………』
「すんません…」
見えているわけではないのにバツの悪そうな顔で頭を下げた大和。
『…ふむ、良いですよ…以前のエイプリルの一件を忘れる程の鳥頭なのは知ってはおりましたし……晴菜も後で半殺しと言っておりましたので覚悟しておいてください』
「そうかい…そいつは無事に戻って受けないとなぁ」
そう言って笑みを浮かべた北斗。アトラスと相対する。
「すげぇ圧だな…うっかりしてたらペッシャンコになりそうだ」
「…お前も中々のようだ『龍王』…負傷が無い分『鬼神』より楽しめそうだ…」
「そいつはどうも、でも今俺ァ昂っているからなぁ…油断していたらぱっくりいっちまうぜ」
「ほぅ…」
「というわけだ門司。後は俺に任せてくれ」
「兄弟。ああ…そうさせてもらおう」
安心した表情を見せた門司。その場から退いた。
「ヘヘッ、俺としてはここで会ったが百年目ってな…それじゃあ行こうか呉成」
「そん事だけどよダイヤ。最初は俺一人でやらせてくれねぇかい?」
「おいおいオイオイ何だよ呉成。二対一は卑怯ってか?」
「そんな殊勝な気は無いさ…ただ俺も一度こんなビッグネームに混じり気なしでぶつかってみてぇと思ってな」
「……へへへッ、中々に酔狂だぜアンタも…」
そう笑い後ろに控えたダイヤ。
大和は重心を低くする。
「『龍王』…さてどれ程のモノか……」
「おっ、余裕だねぇ…これまでの【星】生の中で不完全燃焼しかしてこなかったような態度…でもそんな態度で俺の前に立つのは…」
【演目】『龍桜 旋風 春一番』
「ちとおすすめしないぜ」
「…ッ……!?」
初手の【演目】。知覚外の速度により振るわれた打撃はアトラスに血反吐を吐かせるには充分であった。
「ヘヘッ…だったらお前だから良いじゃあねぇか。こいつは通常の【領域】間の移動とは違って座標のみでの話ならほぼ運任せだからな…地面の中にいない分幸先良いぜ俺達」
「いしのなかにいる…ってか!?そう考えると良いねぇ。ポジティブシンキング♪」
見事に着地した大和とダイモンドもといダイヤ。門司とアトラスの間に降り立つ。
「お前は『龍王』呉成・大和か……」
「兄弟。現状だが…」
「ああ大丈夫だぜ門司。概ねの部分は婆さんとそこのダイヤから聞いたからなぁ」
「そうか…」
『逆に何故貴方はそこの収容者と行動を共にしているのです?別れた時は敵として戦闘していたでしょうに…』
「ああそいつはちょいと色々あってな…」
そう前置きした上で大和は別行動をとった時の事を話した。
「だらっしゃああああああいぃ!」
飛んできた鎚を勢いよく蹴り返した大和。高速で投擲された鎚は今度はダイヤを襲う。
だがダイヤは事も無げにそれを掴み取った。
晴菜達と別行動をとって数十分、名を明かしたダイヤとの戦闘は二合三合とぶつかり合う内に収容所地下道を飛び出し、屋外の日本山中奥地へと移っていた。
激しい打撃の応酬。拳と鎚が打ち合わさる度に周囲の空気が大きく震える。
「中々やるじゃあないの!こんなに出来るなら初めて会った時あんな手を使わなくてもよかったんじゃあねぇか!?」
「へへッ、こっちも色々あってな……だが搦手の無い真っ直ぐな闘い。気持ちよすぎていけねぇや!」
互いに笑みを浮かべ拳と鎚を振るう両者。
そんな楽しい時間、それを止めたのは第三者の登場であった。
「へぇ…盛り上がっているじゃあないかい」
現れた第三者。それはヒミコであった。
「アンタが『国狂』ヒミコか…会うのは初めてだぜ」
「どうした婆さん。こんな山奥まで……ってかどうやってここを?」
「そりゃ伝えたい事があるアンタがこんな山奥に居るからに決まっているじゃあないかい…通信機を切断したアンタにね…」
「そいつは色々スマン…で俺に伝えたい事って?」
「少し前『郷』が大規模な襲撃を受けたのさ」
「何だって!?いきなりだな!?」
そこで現状を説明するヒミコ。合衆国の収容者が日本の収容者を先導し起こした事、晴菜達の事、門司達待機組が防衛をしている事。
そして敵の中に『巨神』アトラスが存在している事…。
「アトラス…H3050か……」
調査をしていた事もあるが、その銘は知っていた大和。
寧ろそのビックネームが徹底的にノーマークだったのは意図的に隠されていたような異常さを感じる。
もしそれが正しいのなら大和達は気付かない内に第三者の術中に嵌っていた事になるのだろう…。
「……ひょっとしてダイヤ。アンタがそいつの名を騙ったのって…」
そこでダイヤの変わった行動を見てしまった大和。
何とダイヤは大和に対して土下座をしていたのだ。
「おいおいオイオイ!?どしたいきなり!?」
「この国では最大限の謝辞はこの行動で表すと聞いたからな……経緯はこれから話す。だがまずはその前に『龍王』アンタに非礼を詫びさせてほしい」
「非礼?」
「これまでの試すような言動に奇襲、挑発。相対した際の全てだ…」
「ああそういう事…」
「だが、仕方がない事だったんだ!奴に…アトラスの野郎を打倒する為にはどうしても!?」
とそこで理由を語るダイヤ。
元々、新大陸へと向かう船に乗り込んだ移民の中の一人で、合衆国建国時に覚醒した【星】であったダイヤ。
覚醒後も特に大きく行動することも無く。開拓時代に得た土地で牧場を営んでいた。
【星】特有の疎外感や迫害というものはあったが、捻じ曲がる事も無く人々と関わったことにより一般の人々からもある程度の信頼を勝ち得ることが出来たダイヤ。
このまま市井の人々と共に在りながら穏やかに時を過ごしていくものだと思っていた。
だがそれはアトラスが現れたことにより全て壊されてしまった。アトラスが暴れたことで営んでいた牧場は壊され、共に在った人々は全て虐殺され、彼が居た町は地図から消える事になった。
元凶を知りアトラスを探す事を始めたダイヤ。戦闘の腕を磨きながら、自然災害のような奴を見つけ出す旅を始めた。
だが、突発的・感覚的であり予想不能過ぎるアトラスを追い詰めることは出来ず、最後に聞いた情報は奴が合衆国の収容所に自らで収容にされたという情報であった。
それ故にわざと犯罪を起こしたダイヤ。同じ収容所に潜り込んだのであった。
「別に復讐だとかそんな気は最初から無かったさ…衝動に任せたとて、もうあいつ等は還って来ることは無いからな……ただ俺と同じ連中を二度と出したくなかった。それだけさ……」
そこからはアトラスの監視をしていたダイヤ。
だが、収容者の一斉脱獄が発生。多くの収容者が野に放たれてしまう。
多くの【星】の性質上、この変わってしまった世界では戻ることは無いと考えたダイヤ。
そこでアトラスの監視を打倒に改め…そしてその実力を有する者達を探していた。
「そんで大和に目ぇ付けてって訳か……動機はわかったけれどよ、何で奴の名を騙っていたんだ?」
「脱獄が起こってから。どうも奴の存在が意図的に希薄されていくのが感じたんだ…俺みたいな因縁持ちやつるんでいる連中へは効果は薄くはなるが…第三者か奴本人のかはわからねぇが、俺みたいな因縁持ちを増やす為に多少無理してでも騙る必要があったって訳だ」
「成程な…」
概ね今感じた直感と同じ内容であると思った大和。
「挑発も行ったというのも同じ内容だ。その為に行った非礼はいくらでも詫びさせてくれ!だから奴を斃すのを手伝ってくれねぇか!?」
これが別行動の顛末であった。
「まあその後はコイツの頼みを受けて。ここまで来なきゃあいけねぇって事で…【領域】に行く為の扉が無いのと『無間回廊』経由では敵地ど真ん中に出るって事で、ダイヤの【演目】を使って現在に至るって訳よ」
『成程、概ね理解出来ましたよ…通信機さえ使っていれば色々とこちらも考えることが出来たという事も…』
「あ~そいつに関しては…ダイヤとの真剣勝負に余計な外野は無粋というかなんというか…コイツの本音もほら言い難いじゃん?」
『………………』
「すんません…」
見えているわけではないのにバツの悪そうな顔で頭を下げた大和。
『…ふむ、良いですよ…以前のエイプリルの一件を忘れる程の鳥頭なのは知ってはおりましたし……晴菜も後で半殺しと言っておりましたので覚悟しておいてください』
「そうかい…そいつは無事に戻って受けないとなぁ」
そう言って笑みを浮かべた北斗。アトラスと相対する。
「すげぇ圧だな…うっかりしてたらペッシャンコになりそうだ」
「…お前も中々のようだ『龍王』…負傷が無い分『鬼神』より楽しめそうだ…」
「そいつはどうも、でも今俺ァ昂っているからなぁ…油断していたらぱっくりいっちまうぜ」
「ほぅ…」
「というわけだ門司。後は俺に任せてくれ」
「兄弟。ああ…そうさせてもらおう」
安心した表情を見せた門司。その場から退いた。
「ヘヘッ、俺としてはここで会ったが百年目ってな…それじゃあ行こうか呉成」
「そん事だけどよダイヤ。最初は俺一人でやらせてくれねぇかい?」
「おいおいオイオイ何だよ呉成。二対一は卑怯ってか?」
「そんな殊勝な気は無いさ…ただ俺も一度こんなビッグネームに混じり気なしでぶつかってみてぇと思ってな」
「……へへへッ、中々に酔狂だぜアンタも…」
そう笑い後ろに控えたダイヤ。
大和は重心を低くする。
「『龍王』…さてどれ程のモノか……」
「おっ、余裕だねぇ…これまでの【星】生の中で不完全燃焼しかしてこなかったような態度…でもそんな態度で俺の前に立つのは…」
【演目】『龍桜 旋風 春一番』
「ちとおすすめしないぜ」
「…ッ……!?」
初手の【演目】。知覚外の速度により振るわれた打撃はアトラスに血反吐を吐かせるには充分であった。
0
あなたにおすすめの小説
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
時き継幻想フララジカ
日奈 うさぎ
ファンタジー
少年はひたすら逃げた。突如変わり果てた街で、死を振り撒く異形から。そして逃げた先に待っていたのは絶望では無く、一振りの希望――魔剣――だった。 逃げた先で出会った大男からその希望を託された時、特別ではなかった少年の運命は世界の命運を懸ける程に大きくなっていく。
なれば〝ヒト〟よ知れ、少年の掴む世界の運命を。
銘無き少年は今より、現想神話を紡ぐ英雄とならん。
時き継幻想(ときつげんそう)フララジカ―――世界は緩やかに混ざり合う。
【概要】
主人公・藤咲勇が少女・田中茶奈と出会い、更に多くの人々とも心を交わして成長し、世界を救うまでに至る現代ファンタジー群像劇です。
現代を舞台にしながらも出てくる新しい現象や文化を彼等の目を通してご覧ください。
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
現代ダンジョン奮闘記
だっち
ファンタジー
15年前に突如としてダンジョンが登場した現代の地球。
誰が何のために。
未だに解明されていないが、モンスターが落とす魔石はすべてのエネルギー源を代替できる物質だった。
しかも、ダンジョンでは痛みがあるが死なない。
金も稼げる危険な遊び場。それが一般市民が持っているダンジョンの認識だ。
そんな世界でバイトの代わりに何となくダンジョンに潜る一人の少年。
探索者人口4億人と言われているこの時代で、何を成していくのか。
少年の物語が始まる。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~
あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。
彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。
剣も魔法も得意ではない主人公は、
最強のメイドたちに守られながら生きている。
だが彼自身は、
「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。
自分にできることは何か。
この世界で、どう生きていくべきか。
最強の力を持つ者たちと、
何者でもない一人の青年。
その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。
本作は、
圧倒的な安心感のある日常パートと、
必要なときには本格的に描かれる戦い、
そして「守られる側の成長」を軸にした
完結済み長編ファンタジーです。
シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。
最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる