ちょっとエッチな心霊探偵 あやね

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木漏れ日の願い

木漏れ日の願い・・・その2

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「今夜は泊って行くんだろ?」

「貴志さんがお望みでしたら・・・」

貴志はボトルからウイスキーをそのままグラスに注いで飲んでいたらしく
紗耶香はカウンターの方でそれとは別に氷を入れて新しくウイスキーを作りながら答える。

小柄で細身、いや、細身というよりどちらかというと幼児体系といった感じだろうか?
少し斜め後ろ姿になる紗耶香の後ろ姿を眺めている貴志は居心地の良さに浸っている。

紗耶香は従順ではあるが尽くすタイプの女性ではない。
確かに気配りや気遣いに関しては対象相手の一歩先を具現化してしまう。
しかし、それは決して対象相手に対して尽くすというわけではない。
対象相手に尽くすというのは、それに対して見返りを求める場合と無償の愛のようにそれを求めない場合とがある。

だが、紗耶香の場合は見返りを求めるわけではなく無償の愛のように何も求めないのでもない。
ここが問題なのである。
よく勘違いされがちなのがМというのは相手に尽くすとか相手に媚びるとか思われがちなのだが、
本物のМの性格というのは決して相手に対して媚びないし尽くさない。

そして、相手の命令には従わないし相手の言いなりにも決してならない性格をしているのである。
これはあやねがよく言っている、SがМを選ぶのではなくМがSを選ぶという言葉にも表れているのである。
ようするに、相手に選ばせるのがSで自分自身で選ぶのがМという事なのかもしれない。

それでは、紗耶香の場合はなぜ?それが問題なのかというと見えないのである。
かといって紗耶香が自分の心を隠しているというわけではない。ここが問題なのである。
紗耶香のようなМの性格は紗耶香を想う相手に幻想を見せてしまうのである。

その現象は、今、この部屋の中にいる貴志にも起きているのだが貴志はそれに気がついていない。
貴志がお尻が見えそうな程に短いミニスカート姿の紗耶香の後ろ姿をじっくり眺めているのも
いつでも、どこでも紗耶香は貴志のする行為に逆らった事はなく全て受け入れてしまう。

自動車でドライブの最中に助手席に座る紗耶香のスカートをめくっても太ももを触っても、
例えば映画館で映画を見ながら紗耶香の胸を触ってもあそこを触ってもである。
野外であっても人ごみに中であっても貴志がしようとする行為に紗耶香は決して拒否をしないのである。

それゆえに貴志からしてみれば紗耶香は従順で何でも自分の言いなりになる女性という事になってしまうのだが、実際はそれを決めているのは貴志ではなく紗耶香の方なのである。
それでも、今の貴志にとっては、いつでも紗耶香の丸出しの太ももを触れるし、見えそうで見えない可愛いお尻も触れる。

なので、貴志は慌てる必要もなければ紗耶香の気持ちを確かめる必要もないのだから
部屋のチェアーに腰掛けてじっくりと紗耶香のミニスカートの後ろ姿を眺めているというわけなのである。

そんな貴志なのではあるが、それでもひとつだけ分からないというか確かめたい事があった。
それは、紗耶香が貴志と今のような関係になってからも決して梨花の傍を離れようとはしなかった事なのである。

貴志は何度か紗耶香に梨花と別れるから海外で一緒に暮らさないか?と聞いた事があったのだが、
その度に紗耶香は返事を濁してばかりでまともに答えようとはしなかったのである。

貴志としては、そこが分からなかったのである。
確かに紗耶香は梨花の身の回りのお世話をする家政婦のような仕事を梨花に頼まれていたらしく
紗耶香が梨花とは家政婦としての関係なのか、それとも新しく出来た友人としての関係なのかは、
貴志にはよく分からなかったわけなのだが、それでも、貴志と今のような関係になったのだから、
普通なら梨花ではなく自分の方を選んでくれるのではないのだろうか?と思ってしまうわけで、
それなのに紗耶香は決して梨花の傍を離れようとはしなかった。それが貴志には理解出来なかったのである。

「なあ、紗耶香」

「はい?」

「今度は僕と一緒に来てくれるんだろ?」

「海外にですか?」

「ああ。もう、梨花もいないんだしさ。何も問題はないだろ?」

「貴志さんがそれを望むのなら・・・でも、奥様と暮らしたあの住宅は如何するのですか?」

「手放すつもりだよ」

「どうしてですか?お二人にとってとても大切な想い出の住宅なのに・・・」

「ふん!あれは梨花が欲しくて購入しただけで僕は別に欲しくもなかったんだよ!」

「えっ?」

「みんなに自慢でもしたかったんじゃないのか?あいつはどこかお高く留まってる女だったからな!」

「そうだったんですか・・・」

そう従順そうな声で答えながら紗耶香は貴志に背を向けたままで薄ら笑みを浮かべた。
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