19 / 35
019 パーティー
しおりを挟む
建国記念日当日。
ついにきてしまったパーティの当日。私はお母様のお古のドレスを身に纏い、パーティ会場である大きなホールに来ていた。階段突き落とし事件から数日、私は寮の自室で休養していたのだけど、このパーティには出席するように言われてしまったのだ。欠席したかったのだけど、生徒も職員も全員出席が義務付けられているらしい。王様の命令だ。出席するしかない。
会場は、全校生徒と教職員が全員入っても余裕があるほど大きな部屋だ。彫刻や絵画が飾られ、まるで美術館の様な趣がある。今日はパーティーだからか、会場は花や布などで飾られ、いつもより豪華で華やかな印象を受ける。
それにしても、胸が押さえつけられて少し苦しい。それでいてウェストには少し余裕がある。ごめんね、お母様。私の方がスタイル良いみたい。
でも、胸が苦しいのはなにもドレスがキツイから、だけではない。私の心の葛藤も原因だ。私の心は、もしかしたらという期待と、もし期待が叶ってしまったら、という不安に押し潰されそうになっていた。
まあ、全ては私の考えすぎで、取り越し苦労かもしれないけどね。そんな楽観的な考えに縋って、私は此処に立っている。そうじゃないと緊張しちゃって立っていられない。
パートナーもなく、一人で入場の手続きを済ますのは、ちょっと悲しかったけど、全員出席を義務付けられているから仕方ない。普通は男女のペアで入場するものなんだけどね。婚約者が居るなら婚約者同士で、そうじゃなくても友人でも、とにかくなんでもいいからパートナーを見つけて男女のペアで入場するのが普通だ。体面や面子といったものを特に気にするのが貴族。とにかくその場しのぎでもいいからパートナーを見つけるものなのだ。
貴族院では、この時期、誰が誰のパートナーになるか、熾烈な恋の駆け引きが繰り広げられるのだけど、私は完全に蚊帳の外だった。
私には誰からも声が掛からなかったのだ。まぁ、当然よね。大貴族の不興をかってる木っ端貴族の娘に声を掛ける男の子なんて居ない。
じゃあ、こちらから声を掛ければいいじゃんって思うけど、こういうのは、普通は男性が声を掛けるもので、女性から声を掛けるのは、はしたないマネらしい。詰んでるね。
そんな訳で寂しく一人で入場となったのだけど、やっぱり周囲から嗤われてしまった。
「まあ、あの方お一人よ」
「誰にも誘っていただけなかったのね。おかわいそうに」
「クスクス」
といった感じだ。
女性が一人で入場なんて「私は誰からも必要とされませんでした」と言っているようなものだ。すごい惨め。
もう嫌だな。早く部屋に帰りたい。
◇
私が会場の壁の花になってしばらくすると、王族の入場が告げられた。初めにヴァイスとその婚約者の女性が入場する。ヴァイスはいつも通りにこやかな笑みを浮かべて、女性をエスコートしている。絵になるなー。まさに王子様といった感じだ。
その後入場するのはシュヴァルツとシスティーナだ。シュヴァルツ…システィーナをエスコートしてる…。その事実に満足感を覚える一方で、私の心は張り裂けてしまいそうだった。私はその痛みで自覚する。ああ、私、本当にシュヴァルツのことが好きになってしまったんだ。好きになっちゃダメって分かってたのに…。報われないって分かってたのに……。
切ない気持ちが込み上げてきて、涙が溢れてきた。ダメ、お化粧崩れちゃう。それに、お祝いの席で涙を見せるのは良くない。泣いてはいけないと分かっていても、涙を堪えようとすればするほど、涙が溢れて止まらない。止まらないの……。私は声を押し殺して静かに泣き続けた。
私が涙に暮れても式典は続いていく。国歌を歌ったり、偉い人のスピーチがあったり、偉い人の話ってなんでこんなに長いのかしら?どうやら世界が変わっても偉い人の話というのは長いみたいだ。おかげでなんとか涙は止まったけど。
泣いて少しはすっきりした。ホールの前の方、壇上でシュヴァルツとシスティーナが並んで座っているのを見ると、まだ心がシクシクと痛むけど、もう取り乱したりしない。
これは私の望んだ結末なのだ。シュヴァルツとヴァイスが和解して、尚且つシュヴァルツの足を引っ張らない。シュヴァルツは私なんかと結ばれちゃダメなのだ。シュヴァルツの評判に傷が付いてしまう。せっかくのシュヴァルツの才能を腐らせてしまう。シュヴァルツの軍才はきっと国の役に立つはずだ。国の為にも私なんかよりシスティーナと結ばれた方が良いに決まってる。王様もそう思ったからシュヴァルツとシスティーナの婚約を認めたのだろう。私は家族が助かる可能性が少しでも上がるなら、それで満足なのだ。満足しなくちゃ……。
涙が一筋ハラリと落ちる。
システィーナ。私は貴女が羨ましくて堪らない。私の欲しいものを最初から全て持っている。私は貴女が羨ましくて堪らない。ヒロインではなく、貴方に転生したらどんなに良かったか。私は貴女が羨ましくて憎らしくて堪らない。でも、私は貴女を祝福するわ、システィーナ。だって、貴女と結ばれた方がシュヴァルツは幸せだもの。そう思わないとやってられないわ。せいぜい私みたいなのに横からシュヴァルツを取られないように気を付けなさい!
システィーナへの負け惜しみを心の中で叫んでいると、式典も随分進み、もう終わり。この後は立食パーティのはずだ。こうなったらやけ食いしてやるわ!と意気込んでいたら、突然シュヴァルツの声が会場に響いた。
「皆良いな。私事だがオレの話を聞け」
相変わらず上から目線過ぎない?いや、実際偉いんだけどさ。もうちょっと言い方ってものがあると思うんだけど…。でも、これも惚れた弱みなのか、威張ってるシュヴァルツが子どもっぽくて可愛らしく感じてしまう。重症だわ私…。
「マリアベル・レ・キルヒレシア!此処に来い!」
えっ!?私!?
ついにきてしまったパーティの当日。私はお母様のお古のドレスを身に纏い、パーティ会場である大きなホールに来ていた。階段突き落とし事件から数日、私は寮の自室で休養していたのだけど、このパーティには出席するように言われてしまったのだ。欠席したかったのだけど、生徒も職員も全員出席が義務付けられているらしい。王様の命令だ。出席するしかない。
会場は、全校生徒と教職員が全員入っても余裕があるほど大きな部屋だ。彫刻や絵画が飾られ、まるで美術館の様な趣がある。今日はパーティーだからか、会場は花や布などで飾られ、いつもより豪華で華やかな印象を受ける。
それにしても、胸が押さえつけられて少し苦しい。それでいてウェストには少し余裕がある。ごめんね、お母様。私の方がスタイル良いみたい。
でも、胸が苦しいのはなにもドレスがキツイから、だけではない。私の心の葛藤も原因だ。私の心は、もしかしたらという期待と、もし期待が叶ってしまったら、という不安に押し潰されそうになっていた。
まあ、全ては私の考えすぎで、取り越し苦労かもしれないけどね。そんな楽観的な考えに縋って、私は此処に立っている。そうじゃないと緊張しちゃって立っていられない。
パートナーもなく、一人で入場の手続きを済ますのは、ちょっと悲しかったけど、全員出席を義務付けられているから仕方ない。普通は男女のペアで入場するものなんだけどね。婚約者が居るなら婚約者同士で、そうじゃなくても友人でも、とにかくなんでもいいからパートナーを見つけて男女のペアで入場するのが普通だ。体面や面子といったものを特に気にするのが貴族。とにかくその場しのぎでもいいからパートナーを見つけるものなのだ。
貴族院では、この時期、誰が誰のパートナーになるか、熾烈な恋の駆け引きが繰り広げられるのだけど、私は完全に蚊帳の外だった。
私には誰からも声が掛からなかったのだ。まぁ、当然よね。大貴族の不興をかってる木っ端貴族の娘に声を掛ける男の子なんて居ない。
じゃあ、こちらから声を掛ければいいじゃんって思うけど、こういうのは、普通は男性が声を掛けるもので、女性から声を掛けるのは、はしたないマネらしい。詰んでるね。
そんな訳で寂しく一人で入場となったのだけど、やっぱり周囲から嗤われてしまった。
「まあ、あの方お一人よ」
「誰にも誘っていただけなかったのね。おかわいそうに」
「クスクス」
といった感じだ。
女性が一人で入場なんて「私は誰からも必要とされませんでした」と言っているようなものだ。すごい惨め。
もう嫌だな。早く部屋に帰りたい。
◇
私が会場の壁の花になってしばらくすると、王族の入場が告げられた。初めにヴァイスとその婚約者の女性が入場する。ヴァイスはいつも通りにこやかな笑みを浮かべて、女性をエスコートしている。絵になるなー。まさに王子様といった感じだ。
その後入場するのはシュヴァルツとシスティーナだ。シュヴァルツ…システィーナをエスコートしてる…。その事実に満足感を覚える一方で、私の心は張り裂けてしまいそうだった。私はその痛みで自覚する。ああ、私、本当にシュヴァルツのことが好きになってしまったんだ。好きになっちゃダメって分かってたのに…。報われないって分かってたのに……。
切ない気持ちが込み上げてきて、涙が溢れてきた。ダメ、お化粧崩れちゃう。それに、お祝いの席で涙を見せるのは良くない。泣いてはいけないと分かっていても、涙を堪えようとすればするほど、涙が溢れて止まらない。止まらないの……。私は声を押し殺して静かに泣き続けた。
私が涙に暮れても式典は続いていく。国歌を歌ったり、偉い人のスピーチがあったり、偉い人の話ってなんでこんなに長いのかしら?どうやら世界が変わっても偉い人の話というのは長いみたいだ。おかげでなんとか涙は止まったけど。
泣いて少しはすっきりした。ホールの前の方、壇上でシュヴァルツとシスティーナが並んで座っているのを見ると、まだ心がシクシクと痛むけど、もう取り乱したりしない。
これは私の望んだ結末なのだ。シュヴァルツとヴァイスが和解して、尚且つシュヴァルツの足を引っ張らない。シュヴァルツは私なんかと結ばれちゃダメなのだ。シュヴァルツの評判に傷が付いてしまう。せっかくのシュヴァルツの才能を腐らせてしまう。シュヴァルツの軍才はきっと国の役に立つはずだ。国の為にも私なんかよりシスティーナと結ばれた方が良いに決まってる。王様もそう思ったからシュヴァルツとシスティーナの婚約を認めたのだろう。私は家族が助かる可能性が少しでも上がるなら、それで満足なのだ。満足しなくちゃ……。
涙が一筋ハラリと落ちる。
システィーナ。私は貴女が羨ましくて堪らない。私の欲しいものを最初から全て持っている。私は貴女が羨ましくて堪らない。ヒロインではなく、貴方に転生したらどんなに良かったか。私は貴女が羨ましくて憎らしくて堪らない。でも、私は貴女を祝福するわ、システィーナ。だって、貴女と結ばれた方がシュヴァルツは幸せだもの。そう思わないとやってられないわ。せいぜい私みたいなのに横からシュヴァルツを取られないように気を付けなさい!
システィーナへの負け惜しみを心の中で叫んでいると、式典も随分進み、もう終わり。この後は立食パーティのはずだ。こうなったらやけ食いしてやるわ!と意気込んでいたら、突然シュヴァルツの声が会場に響いた。
「皆良いな。私事だがオレの話を聞け」
相変わらず上から目線過ぎない?いや、実際偉いんだけどさ。もうちょっと言い方ってものがあると思うんだけど…。でも、これも惚れた弱みなのか、威張ってるシュヴァルツが子どもっぽくて可愛らしく感じてしまう。重症だわ私…。
「マリアベル・レ・キルヒレシア!此処に来い!」
えっ!?私!?
0
あなたにおすすめの小説
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します
みゅー
恋愛
乙女ゲームに、転生してしまった瑛子は自分の前世を思い出し、前世で培った処世術をフル活用しながら過ごしているうちに何故か、全く興味のない攻略対象に好かれてしまい、全力で逃げようとするが……
余談ですが、小説家になろうの方で題名が既に国語力無さすぎて読むきにもなれない、教師相手だと淫行と言う意見あり。
皆さんも、作者の国語力のなさや教師と生徒カップル無理な人はプラウザバック宜しくです。
作者に国語力ないのは周知の事実ですので、指摘なくても大丈夫です✨
あと『追われてしまった』と言う言葉がおかしいとの指摘も既にいただいております。
やらかしちゃったと言うニュアンスで使用していますので、ご了承下さいませ。
この説明書いていて、海外の商品は訴えられるから、説明書が長くなるって話を思いだしました。
前世では地味なOLだった私が、異世界転生したので今度こそ恋愛して結婚して見せます
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
異世界の伯爵令嬢として生まれたフィオーレ・アメリア。美しい容姿と温かな家族に恵まれ、何不自由なく過ごしていた。しかし、十歳のある日——彼女は突然、前世の記憶を取り戻す。
「私……交通事故で亡くなったはず……。」
前世では地味な容姿と控えめな性格のため、人付き合いを苦手とし、恋愛を経験することなく人生を終えた。しかし、今世では違う。ここでは幸せな人生を歩むために、彼女は決意する。
幼い頃から勉学に励み、運動にも力を入れるフィオーレ。社交界デビューを目指し、誰からも称賛される女性へと成長していく。そして迎えた初めての舞踏会——。
煌めく広間の中、彼女は一人の男に視線を奪われる。
漆黒の短髪、深いネイビーの瞳。凛とした立ち姿と鋭い眼差し——騎士団長、レオナード・ヴェルシウス。
その瞬間、世界が静止したように思えた。
彼の瞳もまた、フィオーレを捉えて離さない。
まるで、お互いが何かに気付いたかのように——。
これは運命なのか、それとも偶然か。
孤独な前世とは違い、今度こそ本当の愛を掴むことができるのか。
騎士団長との恋、社交界での人間関係、そして自ら切り開く未来——フィオーレの物語が、今始まる。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる