文字の大きさ
大
中
小
6 / 8
(6)
ここ最近、エリックさまが屋敷にいらっしゃる時間が増えました。どうやら先日の夜会でお会いしたダイナマイトボディな美女とは別れてしまったようです。なるほど、それならようやく妻としての役割を果たせますね。
「アイビー、これは一体……」
「エリックさま、どうぞおかけになってください。こちらは、東方から取り寄せた紅茶です。香りが芳醇で、甘いお菓子によく合うんですよ」
「そうよ、お父さま。せっかくアイビーがお茶会を主催しているのだから、しっかり参加してくれなくちゃ」
「君たちは一体、いつの間に仲良くなったんだい」
私とリサは目を合わせ、お互いに小首を傾げてみせました。リサが私をバッサリと切って捨ててくれたおかげで仲良くなったと伝えても、わかってもらえるのでしょうか。
男性の世界では、殴り合いから友情が芽生えることもあるようですし、意外と納得していただけるかもしれませんね。
「それで、彼女たちは君の友人かい?」
「いいえ。エリックさまの恋人候補の皆さまです」
「は?」
なぜか口をあんぐりさせるエリックさまに、得意満面で女性陣をご紹介していきます。セクシー美女からスレンダー美人まで、選り取りみどりなのです!
「私たちが書類上の夫婦であることは周知の事実ですし、エリックさまを紹介してほしいという女性は多いのです。とはいえ、無節操にご紹介するのもよろしくないでしょうから、こちらである程度ふるいにかけさせていただきました」
「き、君は一体何を!」
「お父さま。アイビーから見てお父さまがどんな風に見えるか、おわかりいただけたかしら?」
なぜか顔を赤くしたり青くしたりお忙しいエリックさまに、呆れ顔のリサが腕を組んで何やら言い募っています。ここ最近、父娘の会話も増えたようで嬉しい限りですね。
「アイビー、これは一体……」
「エリックさま、どうぞおかけになってください。こちらは、東方から取り寄せた紅茶です。香りが芳醇で、甘いお菓子によく合うんですよ」
「そうよ、お父さま。せっかくアイビーがお茶会を主催しているのだから、しっかり参加してくれなくちゃ」
「君たちは一体、いつの間に仲良くなったんだい」
私とリサは目を合わせ、お互いに小首を傾げてみせました。リサが私をバッサリと切って捨ててくれたおかげで仲良くなったと伝えても、わかってもらえるのでしょうか。
男性の世界では、殴り合いから友情が芽生えることもあるようですし、意外と納得していただけるかもしれませんね。
「それで、彼女たちは君の友人かい?」
「いいえ。エリックさまの恋人候補の皆さまです」
「は?」
なぜか口をあんぐりさせるエリックさまに、得意満面で女性陣をご紹介していきます。セクシー美女からスレンダー美人まで、選り取りみどりなのです!
「私たちが書類上の夫婦であることは周知の事実ですし、エリックさまを紹介してほしいという女性は多いのです。とはいえ、無節操にご紹介するのもよろしくないでしょうから、こちらである程度ふるいにかけさせていただきました」
「き、君は一体何を!」
「お父さま。アイビーから見てお父さまがどんな風に見えるか、おわかりいただけたかしら?」
なぜか顔を赤くしたり青くしたりお忙しいエリックさまに、呆れ顔のリサが腕を組んで何やら言い募っています。ここ最近、父娘の会話も増えたようで嬉しい限りですね。
感想
あなたにおすすめの小説
妻を蔑ろにしていた結果。
下菊みこと愚かな夫が自業自得で後悔するだけ。妻は結果に満足しています。
主人公は愛人を囲っていた。愛人曰く妻は彼女に嫌がらせをしているらしい。そんな性悪な妻が、屋敷の最上階から身投げしようとしていると報告されて急いで妻のもとへ行く。
小説家になろう様でも投稿しています。
皇太子から愛されない名ばかりの婚約者と蔑まれる公爵令嬢、いい加減面倒臭くなって皇太子から意図的に距離をとったらあっちから迫ってきた。なんで?
下菊みことつれない婚約者と距離を置いたら、今度は縋られたお話。
主人公は、婚約者との関係に長年悩んでいた。そしてようやく諦めがついて距離を置く。彼女と婚約者のこれからはどうなっていくのだろうか。
小説家になろう様でも投稿しています。
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
口は禍の元・・・後悔する王様は王妃様を口説く
ひとみん王命で王太子アルヴィンとの結婚が決まってしまった美しいフィオナ。
逃走すら許さない周囲の鉄壁の護りに諦めた彼女は、偶然王太子の会話を聞いてしまう。
「跡継ぎができれば離縁してもかまわないだろう」「互いの不貞でも理由にすればいい」
誰がこんな奴とやってけるかっ!と怒り炸裂のフィオナ。子供が出来たら即離婚を胸に王太子に言い放った。
「必要最低限の夫婦生活で済ませたいと思います」
だが一目見てフィオナに惚れてしまったアルヴィン。
妻が初恋で絶対に別れたくない夫と、こんなクズ夫とすぐに別れたい妻とのすれ違いラブストーリー。
ご都合主義満載です!
完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう
音爽(ネソウ)商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。
幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。
事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。
しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。
己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。
修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。
あなたの仰ってる事は全くわかりません
しげむろ ゆうき ある日、婚約者と友人が抱擁してキスをしていた。
しかも、私の父親の仕事場から見えるところでだ。
だから、あっという間に婚約解消になったが、婚約者はなぜか私がまだ婚約者を好きだと思い込んでいるらしく迫ってくる……。
全三話
完結 「愛が重い」と言われたので尽くすのを全部止めたところ
音爽(ネソウ)アルミロ・ルファーノ伯爵令息は身体が弱くいつも臥せっていた。財があっても自由がないと嘆く。
だが、そんな彼を幼少期から知る婚約者ニーナ・ガーナインは献身的につくした。
相思相愛で結ばれたはずが健気に尽くす彼女を疎ましく感じる相手。
どんな無茶な要望にも応えていたはずが裏切られることになる。
完結 冗談で済ますつもりでしょうが、そうはいきません。
音爽(ネソウ)王子の幼馴染はいつもわがまま放題。それを放置する。
結婚式でもやらかして私の挙式はメチャクチャに
「ほんの冗談さ」と王子は軽くあしらうが、そこに一人の男性が現れて……