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それ以来、私はリサといろんな場所に顔を出すようになりました。話してみれば、気さくな方が多いことに驚きます。とはいえ今でも時折、場違いな気がしてしまうのですが。
「本当に来てよかったのかしら」
「またその話? この間の茶会だって買い物だって、別に問題なかったでしょ」
「ええ、そうね。みなさんとても優しいのね。いきなりお茶をかけられたり、嫌味の応酬になったりしなくてびっくりしたの」
「アイビーったら、大衆小説の読みすぎよ」
私の両親や親戚の振る舞いを見たら、リサは腰を抜かしてしまうかもしれませんね。でもそんな意地悪にリサがさらされていなくて、ほっとしたのもまた事実です。リサは口は悪いのですが、とても優しい女の子なのです。
「そうかしら。でも、ここではワインをドレスにかけられる可能性があるわね」
「堂々とかけてくる相手がいたら、わたしがつぶしてやるわ」
「お願い、騒ぎは起こさないでね」
私がおどけてお願いのポーズをとっていると、意外な人物に声をかけられました。てっきり私のことなんて、無視なさると思っていましたのに。
「まあ、エリックさま」
「君も、参加していたのか」
「はい。侯爵家に招待状が届いた後、私にも是非にとお声をかけていただきまして。せっかくなので、参加させていただきました。すみません、私が参加したことで何か不都合が生じましたでしょうか」
「……いや、構わない」
言葉とは裏腹に、どうにも顔色の冴えないエリックさま。そんなエリックさまの腕には、なんともわがままボディな美女が絡みついていました。
「ごめんなさい。エリックはわたくしと一緒にいたから。奥さま、ひとり寂しくお過ごしだったのではなくって?」
「いえいえ、エリックさまがいつもお世話になっております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
頭を下げれば、美女さんが身につけているアクセサリーを私に見せつけてきました。よくわかりませんが、とても高価であることは間違いないようです。
「ねえ、見て。これ、エリックが買ってくれたのよ」
「とてもお似合いですね。エリックさまの瞳と同じ色で、本当に素敵です」
「……何なの、あなた馬鹿にしているの?」
「まさか、とんでもありません」
エリックさまの大切な方ですから、失礼のないように対応したつもりだったのですが、どうも何か失敗してしまったようです。お怒りになる美女を前に困っていると、リサが助け船を出してくれました。
「ねえ、アイビー。わたし、喉渇いちゃった」
「あら、じゃあせっかくだからあちらに用意されたワインを頂きましょうか。今回の夜会のために、とっておきを用意されたと聞いているわ。すみません、エリックさま、失礼させていただきますね」
「ああ……」
エリックさまは、お連れさまをなだめることもなく呆然としていらっしゃいます。私が言うのもなんですが、不機嫌な女性を放置しておくのは良くないと思うのですが。
「アイビーは、お酒強いの?」
「実は飲んだことがないの。酒豪だったらどうしましょう」
「アイビーが酒豪とかないわ。このネックレスをかけてもいい」
「まあ」
おしゃべりに花を咲かせる私たちのことをエリックさまがじっと見つめていたなんて、まったく予想だにしていなかったのです。
「本当に来てよかったのかしら」
「またその話? この間の茶会だって買い物だって、別に問題なかったでしょ」
「ええ、そうね。みなさんとても優しいのね。いきなりお茶をかけられたり、嫌味の応酬になったりしなくてびっくりしたの」
「アイビーったら、大衆小説の読みすぎよ」
私の両親や親戚の振る舞いを見たら、リサは腰を抜かしてしまうかもしれませんね。でもそんな意地悪にリサがさらされていなくて、ほっとしたのもまた事実です。リサは口は悪いのですが、とても優しい女の子なのです。
「そうかしら。でも、ここではワインをドレスにかけられる可能性があるわね」
「堂々とかけてくる相手がいたら、わたしがつぶしてやるわ」
「お願い、騒ぎは起こさないでね」
私がおどけてお願いのポーズをとっていると、意外な人物に声をかけられました。てっきり私のことなんて、無視なさると思っていましたのに。
「まあ、エリックさま」
「君も、参加していたのか」
「はい。侯爵家に招待状が届いた後、私にも是非にとお声をかけていただきまして。せっかくなので、参加させていただきました。すみません、私が参加したことで何か不都合が生じましたでしょうか」
「……いや、構わない」
言葉とは裏腹に、どうにも顔色の冴えないエリックさま。そんなエリックさまの腕には、なんともわがままボディな美女が絡みついていました。
「ごめんなさい。エリックはわたくしと一緒にいたから。奥さま、ひとり寂しくお過ごしだったのではなくって?」
「いえいえ、エリックさまがいつもお世話になっております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
頭を下げれば、美女さんが身につけているアクセサリーを私に見せつけてきました。よくわかりませんが、とても高価であることは間違いないようです。
「ねえ、見て。これ、エリックが買ってくれたのよ」
「とてもお似合いですね。エリックさまの瞳と同じ色で、本当に素敵です」
「……何なの、あなた馬鹿にしているの?」
「まさか、とんでもありません」
エリックさまの大切な方ですから、失礼のないように対応したつもりだったのですが、どうも何か失敗してしまったようです。お怒りになる美女を前に困っていると、リサが助け船を出してくれました。
「ねえ、アイビー。わたし、喉渇いちゃった」
「あら、じゃあせっかくだからあちらに用意されたワインを頂きましょうか。今回の夜会のために、とっておきを用意されたと聞いているわ。すみません、エリックさま、失礼させていただきますね」
「ああ……」
エリックさまは、お連れさまをなだめることもなく呆然としていらっしゃいます。私が言うのもなんですが、不機嫌な女性を放置しておくのは良くないと思うのですが。
「アイビーは、お酒強いの?」
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「まあ」
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