オメガバース物語 囚われの魔物

オメガバースについて

この物語は19XX年をモデルにし、身分差で厳しく差別されていた時代のオメガバース設定のお話です。

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・オメガバースについて
(大体把握している方はそのまま次のお話へ)

オメガバースは海外による特殊設定の呼称で
BL界隈で流行している設定。

男･女という性別の他にαアルファ性･βベータ性･Ωオメガ性のカテゴリに分類される。

○α性はカリスマ性がありリーダースキルがある。
野生動物でいうボスの資質であり、社会的に優遇されている。
人という種のエリート。
Ω性と同様に希少とされており、‪ α性‬とΩ性からは高確率でα性‬かΩ性の子供が産まれる。

○β性はβ性同士の結婚が一般的である。
良くも悪くも普通の人間。
β性同士の子供は高確率でβ性。
人類で最も多く存在する性。

○Ω性は発情期であれば男女共に妊娠することが可能。
昔から種の繁殖が仕事だと言われているため社会的地位が非常に低い。
Ω性と判明した後、命を絶つものも少なくはない。
‪α‬性と同様の比率で希少とされている。
またβ性との妊娠は可能であるが番になることは不可能である。

備考

α性･β性･Ω性は血液型と同じく血液検査でわかる。
国や企業のトップはα性がなりやすいとされている。
努力次第でβ性･Ω性もなることは可能ではあるが生半可な努力では難しい。


・発情期について

Ω性のみ10代後半から3ヶ月に1回ヒートと呼ばれる発情期が存在する。
発情期にはα性を(時にはβ性さえも)惑わせるフェロモンが強く発せられる。
フェロモンは番つがい(パートナー)を持たないα性を無条件で惹き付けてしまう。
普段から発情期抑制剤などを服用することで抑えることも可能(個人差がある)。
発情期中、約1週間は飲食は愚か普通にの生活もままならなくなってしまう。
これらのことがありΩ性は社会で重要な役割につくことが出来ないとされている。

Ω性の男性は直腸奥に生殖器子宮が存在し発情期にα性の男性、女性と性交すると妊娠することが可能となる。
発情期中の性交の際は生殖器より粘液が分泌される。


・番について

α性とΩ性のみ可能な繋がりであり、フリーのΩ性はフェロモンでフリーのα性を誘い、番となり、幸せな家庭を築くことが一般的とされている。
番は本能的なものであるため恋人や夫婦関係よりも強い。
番となったΩ性は誰かれかまわず誘うようなフェロモンは出さなくなり、番の相手にのみわかる特有のフェロモンを発するようになる。
番以外による性交渉は身体、精神共に負荷がかかり嘔吐などの拒否反応が出る。
一度番になるとどちらかが死ぬまで番関係は解消できない。
また運命の番は当人同士のみ、他の者以上に強いフェロモンを感じるとされているが出会う確率が非常に低く稀なことであるため都市伝説とされている。