異世界で勇者兼聖女なりました!……が、現在ドラゴンにストーカーされてます!?

嘉藤 静狗

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第2章 『対・四天王①』編

12 ※後書き

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 もーね、アシルお兄さんのタイミングが良すぎて私、ビックリ。
 え、てか大丈夫だよね?ちゃんと記憶……消せてるよね??

「ん?……あれ、君」

 ドッキーン(←古っ)!
 あばばば……!どーしよ、なんか声かけられちった!?ご、誤魔化せるよね!?
 最悪、軽~く殴って気絶させてから逃走しよう!……そしたら、二度と《ドロワヴィル》には来れないけど、仕方ない!背に腹は代えられぬのが、世の常なのだ!

 よ、よし!まずは、大人しげに見えるように、それでやや上目遣いで見上げてみよう。………おい、身長的に自然とそうなるって言ったヤツ。今すぐここに出てこいや?(怒)

「な、なんでしょう……?」
「あぁ、そうだよ。やっぱ、君だ!昨日はホント、助かったよ!
(……あの後、また森に行ったようだが、大丈夫だったか?)」

 ん?アレ?
 やっぱ……ちゃんと、忘れてるっぽいぞ?
 ──いやいや待て待て!コレだけで判断するにゃあ、時期尚早だ。よし、ならば。

「えぇ……はぁ。
(だって私、『それなりに強いんですよ』って言いましたよね?)」

 これで、どうだ!?ギルド内でも、森でも言ったセリフだから……記憶に、引っ掛かるか?

「(いや、『巨大蜘蛛ジャイアントスパイダー』を倒した時点で、分かっちゃいたが……心配でさ。ホントはこっそり付いて行こうかと思ってたんだが、荷物を取りにいったらそのまま寝てしまったらしくてな。
 ……ま、無事で何よりだ)」

 ……お?おぉっ?
 こ、この反応は……!おそらく……っ!!

 せ、成功してたあぁぁっ!
 やった!やったあぁ!!ちゃんと記憶消去出来てた!あぁ、良かったよぉ~!
 しかも、勘違いも想像通り!ピタリ賞だぜ!ヒャッハ~!
 はーっ、コレでもう安心だ!ホントに心残りは、何もなくなった!

「ハルア様!こちらが、今回納品された素材の換金保証書になります。
 血液と魔力をお願いしますね!」
「はーい!」

 ふふふ、最大の憂いが消えて心が軽いのだよ!丁度折よく、お姉さんが保証書(未記入)を持ってきてくれたぜ☆
 ちゃちゃ~っと、作業を終 え て !はい、オッケー!

「じゃ、私……行きますね!」
「はい~、寂しくなります~」
「何だ何だ?行くって……依頼じゃないのか?」
「そーなんですよ!ハルア様、今日で《ドロワヴィル》から離れてしまうんですよ」
「おぉ!?マジかよ!───なら、コレやるよ」
「あ、はい」

 な、何だろう、意気揚々と出発しようとしたのに……何か貰ってしまった。
 子どもの拳サイズで、たぶん鉱石だけど……銀、じゃあないな。似てるけど。
 でも全っ然、輝きが違うもんね。光沢が虹っぽ、い……ってまさか、コレ……!

魔虹銀ミスリル!?」
「おっ、よく知ってんなー!当たりだ」

 嘘でしょ!?レアもレア、激レア素材じゃん!
 ……しかもコレ、サイズは小さいけど、純魔虹銀じゃないか!!

 な、何でこんな物持ってるの……?いや百歩譲って、持ってるのはいいとして、何で携帯してたんだ!?
 私が目を剥いてると、アシルお兄さんは、驚くべきコトを暴露してくれた。

「やー、いつもは金庫に隠してんだが……今日はさ、何か持ってった方がイイ気がしてよぉ」

 たぶん、君に渡すためだったんだな!なんて、呑気なことを言うアシルお兄さん。
 え、お兄さん……コレの市場価値分かってて言ってる?それなら、お人好しが過ぎない??

「でも、コレ───」
「いーや、受け取ってもらうぜ?
(だって、君は命の恩人だし……それに、昨日は下手なナンパみてぇなコトしちまったしな。そのお詫びも兼ねて、だ)
 ちゃーんと、有効活用してくれよ?」


 ………………
 …………
 ……


 ぐすっ、お兄さん~!
 ストーカーだ、何だって言ってボコボコにしちゃってゴメンよおぉっ!
 いや、アシルお兄さんは覚えてないだろうけどさ、何か今更、私の罪悪感ががが……っ!

 思えば、実力はビミョーだけど、元はイイヒトなんだよなぁ。……そもそも、私を追いかけたのも、根底には心配性ってのがあったワケだし!

 ううぅ、ホント申し訳なさで心が痛むよ……!

 とは言え、そんな内心は表には出せないのですよ。
 記憶は刈ってある=すでにないので、「××が切っ掛けで思い出す~」なんてコトは起こらないけど、代わりに消えた記憶分の違和感があることを思い出すことは出来る。つまり、「あるぇ?記憶がないぞー☆」と分かってしまう可能性は、残っているのだ!
 お生憎様、私は藪をつついて蛇を出す──そんな自爆上等☆なドM根性は持ち合わせてない。ゆえに、保身に走るのだ。




「……アシルお兄さん、ありがとう。大事にするよ」
「おう、ガンバレよ?」

 頭をくしゃくしゃと撫でくり回される。……縮むから、力込めないでー。

 でも、励ましの言葉は、しかと受け止めたよ!
 正直、めちゃくそ嬉しい。だって、正体を知られるワケにゃいかん私の旅は今のところ、孤独だ。褒める・励ます・煽てる、は一人じゃ出来ないもの。だから、なおさら。

 ……近々《テイム》で《魔物》か《魔獣》を旅の仲間に引き込もうか──なんて思ってるけど、それやったら負けな気がするんだよね。
 ほら、前世日本でもよく言うじゃん。「独身者がペットを飼ってしまったら、恋をしなくなる=結婚願望が消える」って、ジンクス。
 別に信じてるワケじゃないけど、まぁコレだけは「なるほど~」って納得できるんだよね。


 あ、話が逸れちった。
 ……うん、そろそろ行こうか。

「サヨナラ。───また、いつか!」

 大きく手を振って《ドロワヴィル》の冒険者ギルドをあとにする。

 ──私の旅は、まだまだこれからなのだから……!





 って、まだまだ最終回じゃないからね!
 こんな夢半ば(←少し違う)で打ち切りEND……なんて縁起の悪いこと、起こしてたまるかぁ!

 ──私は滅びぬ!
 わーっはっはぁっ!!((ドヤァ



 ===*後書き*===*===*===
 現時点(2018/09/04,02:03)でのストックが切れました。他にも何話か書き上げてはありますが、その間の話が書き上がってません。つまり虫食いです。
 取り敢えず番外編が二本、年の暮れ&明けに上がりますが、その後の予定は今のところ未定です。
 ……悪しからず。
 ===*===*===*===*===
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