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番外編
お気に入り50人突破記念!SS集①
しおりを挟む(注・第0章読了後推奨。主人公の前世での話です。)
★ある日の姉弟in弟家
(主人公、大学三年生ぐらい)
──ピーンポーン♪
「はいよっ……と、誰だ?」
『私~!暑いから、入れてー!』
「何だ、姉さんか。休日に突然とか珍しいな……。
───今開けるから、ちょっと待って!」
『はいな!』
──ガチャッ
「やほ、近くまで来たから、ついでに顔見に来たよー」
「うぃ、お疲れ……か?」
姉・清明は、両手に緑の平べったいビニール袋を提げている。よく見ると、立地が駅周辺に集中してる某書店のものだ。
「うんうん、お疲れしてるよー」
勝手知ったる我が家とばかりに寛ぐ清明。そして、そんな姉にナチュラルに麦茶を差し出す弟・悠音。
「……やー、欲しかった小説がね?こっちの方の書店にしか販売してなくてさー」
遠慮なく受け取って、一気に飲み干す清明。ついでに「ぷはー」とか言いつつ、口元を拭う。
……おっさんか。
「そーなん?どれ?どんなヤツ?」
「コレコレー♪んーとねぇ、ざっくり言うと……(かくかくしかじか)」
この後、お互いに最近のオススメ本を勧め合う。そして、その流れで小説談義にもつれ込み、二時間お喋りしてた。
帰りは悠音が清明を家(マンション)まで車で送った。
全くもって、仲良しな姉弟である。
★悠音氏に恋人がいない理由
友人Aの証言
「何て言うんスかね……あいつ、女顔でしょう?その上、オカン気質なもんで女子から異性として認識されにくいんスよ。
むしろ、女子友(笑)みたいな?
良いヤツなんスけどねぇ。たぶん根が真面目だから、浮気みたいな不誠実な真似はしないんで、結構な優良物件じゃないスか?」
友人Bの証言
「悪いヤツじゃねぇ!コレだけは確かだ。
……だが、徹底的に鈍い。そして、天然なのが敗因。
オレの妹経由の情報で知ったんだが、アイツは容姿で密かにモテるタイプ……つまり、鑑賞用扱いになっちまってる。
ま、仕方ないとは思う。なんせ、自分に向けられた好意に無自覚……いや、無頓着なんかな?とにかく、本人にモテ期の自覚がなかったんだ。残念ながら」
友人Cの証言
「悠音に彼女がいない理由?
てかよ、あいつ……そもそも異性に興味があるのか?
俺が知ってる限りじゃ、異性より植物ばっか見てるぞ。草食系かよ、悠音」
友人D
「なぁ皆、結構好き勝手言ってるけど……肝心なこと忘れてない?」
友人A・B・C
「「「他に何かあったか?」」」
友人Dの証言
「え?悠音くん、重度のシスコンだからでしょ。モテないのは」
友人A・B・C
「「「あ?……あぁ(察し)」」」
*
なお、この友人たちはAから順番に有・無・無・有である。……何がとは言わない。
さらに、清明に恋人が出来なかったのは、本人の性格=7割、悠音の虫除け=3割。でも悠音がいなければ、高確率で結婚詐欺にあってたと思われる。
*
★if→清明がネコになったなら
(この話は、診断メーカーの『あなたが猫になったら・・・』https://shindanmaker.com/623129から話題をお借りしてます)
……ある朝、目が覚めたらネコになっていた。
通常ならパニック待ったなしだが、疲労が一回りしてたせいか、妙に冷静に現状把握に努められた。
まず、姿見に映るのは、すらりと細長い体躯を持ち、その対比でやや縦長な耳がやけに大きく見えるネコ。なお、短毛種のようだ。毛色はロシアンブルーに代表されるような、ブルーグレー。上品な灰色だ。
そして、ネコには珍しく、瞳の色が深緑だった。光の加減で黄緑っぽく見えるネコは多いが、ここまで見事な緑の目は貴重な気がする。というか、今まで現実では見たことがない。
総合評価してみると、正直、自画自賛するようで悪いが……中々の美ネコではないだろうか?
ただ、一点気になるコトがある。それは、
(いや、筋肉ヤバくね?)
中型サイズなのか、大きさはまずまず(?)だが、よくよく見ると全身がとても筋肉質だった。そのせいか、見た目のわりに身体が重い。
……というか、私に筋肉が扱いきれるとは思えんのだが。下手にジャンプでもしてみようものなら、色んなところに激突必至である。イヤだー。
つまり、ベッドから動けない。……このままでは、布団に毛が着くと言うのに。
まぁいい、健康上には問題はない。とにもかくにも、
「むるるぅ……(今日仕事休みでよかったー)」
そう思うのだった。
「清明が猫になったら」詳細。
種類:オリエンタル(←たぶんオリエンタルショートヘア)
体長:57cm
体重:9kg(←ホントはデブネコ?)
目の色:深緑
性格:落ち着いた性格
賢さ:B-
身体能力:E-(←!?)
寿命:20年
*
ちなみに、清明ネコverの筋肉と寿命は、改変力(←第0章ー1参照。要約すれば、何かスゴくてヤバい力)の弊害である。
ただし、イリオスの手入れがないので、身体能力の方は扱いきれない仕様に。うーん、残念!
……あ、作者的には基本、if=夢オチです。
あの後、清明ネコは二度寝。それから目が覚めて、「あれ?何か、夢でも見てたような……」的に落ち着きました。
*
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