神の使いと呼ばれた男【僕は元地球人だった気がしないでもない】

ろっこつ

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許し

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 目が覚めたのはベッドの上だった。
 眠りから覚める様に静かに目が明いた。
 堅牢な石造りの梁と、年季が入ってもいまだ頑丈そうな木材を使った天井を見て、城の客間に居るのがなんとなくわかる。
 すぐに、透き通る青い瞳で顔を覗き込む少女の心配気な顔で、その天井は遮られた。

「イーノイ…」

「ナオヤさん」

「僕…、気を失ったのか…」

 腕に暖かい感覚が優しく触れ、彼女の温もりが伝わる。

「エレジア王と謁見中に倒れたと聞いたぞ」

 後ろにはヴィータも控えている。

「そっか…」

 そう言うと、ナオヤはイーノイの顔を暫くの間、黙って見つめて。

「イーノイ」

 そう言って起き上がろうとするナオヤを、イーノイが覆いかぶさるように止める。
 不意にイーノイの華奢な体に密着され少し戸惑う様子のナオヤ。 

「だめ、ちゃんと休まないと」 

「イーノイ…。僕は、君に謝らなくちゃいけないんだ」

 ナオヤの手を両手に抱える様にして、横たわるナオヤの胸の辺りに顔を寄せるイーノイ。
 特徴的なテスカ族の耳をナオヤへ向け、イーノイはそれでもやさしく諭すように言う。

「今は、そういう事考えちゃだめ…、心も、ちゃんと休ませないと。ね?」

 イーノイの優しさで心が痛くなる、こんなにも華憐な表情が、これから言う事で掻き消えてしまうと感じ、ナオヤはその痛みを堪える様に、一度きつく目を閉じて言った。

「あの山の事なんだ、君のお母さんが眠る、あの静かな…」

 イーノイはそう聞いても落ち着いた表情のまま。

「うん」

 そう言ってイーノイは頷き、ナオヤの話を全て黙って聞いた。
 多くの森の木々が倒されていた事。イギスト帝国兵に蹂躙され、その後の戦闘で敵側に沢山の死者を出し、レールガンで更に森を痛めつけた事。
 その後のフロンティア号の離陸であの山がどうなってしまったのか、全て隠さずにナオヤは伝えた。
 押しとどめるイーノイに構わず上半身を起こしてナオヤは続けた。

「イーノイ。全部僕が、僕の考えでやった、取り戻す為とはいえ、僕が君のお母さんが眠る山を… 森を滅茶苦茶にしてしまった… どうやっても贖いきれない事を… した…」

 頭を下げるナオヤは、彼女の悲しんだ表情を見ることが出来ない。
 黒い前髪が顔に下がりナオヤの目を隠す、形よく通った鼻筋に雫が流れ、シーツにポトリと一粒の染みを作った。

「イーノイ、すまない」 

 彼女は悲しむだろう。なんの落ち度もなく、ただそこで静かに暮らしていただけなのに、28番機の着陸で家を壊され、一度は猛烈な怒りを露わにしたほどだ。
 その後その場所に居座ったナオヤに王都に迄連れ出され、その隙に、船を狙う隣国を引き寄せた、彼女は一人、土地勘のない王都に残され、結果がこの様だ。

「僕は、君のまわりの全てを、壊してしまったんだ」

 ナオヤは意を決して彼女の顔を見た、逃げずにしっかり目を見て謝らなければと。
 だが、彼女は最初と変わらぬ表情で、母が子供を慈しむ様な、そんな表情のままナオヤを見つめていた。
 不意にイーノイが近寄ると、そのまま彼女の胸に包まれる様にナオヤは抱きしめられた。暖かく、柔らかく、イーノイの静かな鼓動がナオヤに伝わる。

「死んだ人は悲しみません。森はいつか必ず再生します。母はいつも私の心の中に居て、そして、ナオヤさんを守ってここに帰してくれました。ナオヤさんは私を守ると、初めて会った時、言ってくれましたね?」

 聞き心地の良い澄んだ声で話すイーノイの胸の中で、ナオヤは何度も何度も頷いている。
 その頭を抱え込んだイーノイは、子供をあやす様にナオヤの頭を撫でている、彼女の胸の中で鼻をすすり、どう考えても情けない声色のナオヤが振るえる声で言った。

「僕が… 君を守る…」

「はい」

 その後、ヴィータが二人を気遣うようにその場から消え、日差しが差し込む窓辺のベッドで、二人は静かに語り合った。

「本当にこれ、僕が持っててもいいの?」

 ナオヤは首元に下げられた角の無い黒曜石を摘まんでいる。

「もちろん! きっとまた守ってくれます」

「…イーノイ、僕はね、時々自分の事が分からなくなるんだ」

「どんなふうに?」

 話し始めたナオヤを、落ち着いた表情で見つめるイーノイ、自分より大分年下の、まだあどけなさを残す少女にナオヤは大きな母性を感じたのか、秘めた心の内を話し始める。 
 
「今の僕は、本当の僕なのか、記憶を失う前の僕が今の僕を消してしまうような、そんな風に感じて…」

「記憶が蘇る事が、怖い?」

 ひとつ頷くナオヤ。

「ナオヤさん」

「ん?」

「ありがとう」

 お礼を言われるような事を何時したのかと、キョトンとするナオヤ。

「わたしは、ナオヤさんの恐怖を拭う事は、出来ないかもしれない、けど、その気持ちに寄り添う事は出来るよ、わたしも解決できない悩みはあるけど、でも一人で耐えるより、一緒に乗り越えて行きたいの、だから。話してくれてありがとう」

 やはり彼女の笑顔はナオヤにとって万能薬だった。
 放心する様な顔のままだったナオヤが、言い終えて下から覗き込むその笑顔をみて、口角を少し上げて、一つ息を吐きつつ言った。

「優しすぎだろ…」

「子供みたく泣かれちゃったら、厳しくなんてできないもん」

「んがッ… な…、泣いてないよ?」

「ほんとに~?」

「泣くわけないじゃん! 良い大人がさ」

「そっか~ フフ~ん」

「イーノイさん。忘れてください」

「一生忘れませんッ」





 首都エルダニア。エルダニア城を浮かべるウル湖は大小三つの小島がある。
 湖の外周は、一周約40キロメートル程あり面積は70平方キロメートルに及ぶ。
 その綺麗な水を湛える湖面に浮かぶ一番大きな島に、フロンティア号が静かに鎮座していた。
 湖の畔にある展望台には、この流星と呼ばれる宇宙船を見物するため、毎日のように人だかりが出来ていた。
 1キロ以上離れた場所ではあるが、その雄々しくも悠然たる姿を眺める王都の市民。
 一目でこの流星招来を歓迎している事が、その人々の表情で物語っていた。
 流星の周りには大抵、一人無いし二人の人影が動く様子が分かる、顔までは見えないが、あの人影が、かの有名なレジア伝承に語られる太陽神アラマズドの使者だと認識され、朧気ではあるがそのシルエットを見つけると、湖岸からは歓声が上がり、手を振る物すら居た。
 貸しボートは範囲を大きく変更されることを余儀なくされたが、それでもその島に展望台より多少近づけるという事もあり、晴れの日は大盛況だ。

 現在も、その流星周辺には3人の人影が、なんと流星の横っ腹を開くようにして中に入っていく。
 貨物を見分するナオヤとイーノイ、そしてヴィータだ。

「見て驚くなよそこのお二人さん」

「なんだろう、何が出てくるのかな?」

「ジャーーン! これよ!」 
 
「重量が偏った原因はこれか」

「おぉ~? ナオヤさんこれは… なに?」

 ヴィータは腕を組み、ナオヤが紹介する様に両手で示したその物体を無表情で見ている。
 貨物室には一見すると円筒形で、素人目に見ても草臥れたそれは偵察衛星だった。

「ナオヤ…。どうする気で持ってきたこんな粗大ごみ」

「は!? ゴミ!? 資源だろ資源! 偵察衛星だぞ!?」

「よく見ろ、どれだけ宇宙を漂っていたか君だって分かるだろう、外装を見ても劣化が著しいし、死んだラジオアイソトープを搭載してるから、資源ゴミとしても最悪だ」

「そこまで酷評する!? お宝だと思って拾ってきたのに… 骨董品としての価値もないのー?」

「ナオヤ、私は燃料サイクルの点検をするので、操舵室に戻る、それと後で、二人の健康診断をするから、準備が出来たらメディカルルームまで来るように」

「血も涙もない奴だな」

「ニューロンオイルが血で、洗浄液が涙だ」

 ナオヤの悪態に背中で言い返しつつヴィータは去っていった。
 しゅんと項垂れるナオヤに、寄り添うように近づいたイーノイが顔を見上げてにっこりと微笑みかけた。

「ナオヤさん? 気にする事、ないよ?」

 わざとらしく唇を捻じ曲げたナオヤも、彼女の表情につられる様に穏やかな顔つきに戻り、そのあとイーノイの小さな整った鼻をチョンと一つ触った。

「じゃ、船の点検でもするか、しっかり船の事把握しておかないとな」

「はーい!」

 ヴィータとの通信途絶中に28番機を一人で操ったナオヤは、この船の性能その物もよく把握していなかった、その為、時間が空いた今になってヴィータに丸投げせずに、自分の目で備品や装備、そして重要機能の再チェックを始める事にした。
 後ろに付いて回るイーノイに自分が何を見ているか、何を点検してしてどういう状態が最適かを手に持ったタブレットのチェックシートを見ながら説明し、自分でも再確認する。イーノイも興味津々と言った具合についてまわり、ナオヤを真似たイーノイの指さし呼称でダブルチェック。
 それをチェックシートが表示されたタブレットに記していった。
 粗方外部の点検を終え、次は居住空間の項目を見た時、個人の備品がある事にナオヤは気が付いた。

「なぁ、この欄外に書いてるこれって、僕の?」

「そうだな、記憶を失う前の君の物だ、約2キロ分の個人の備品を積み込んでいるが、私は中身を把握していない、個人の物だからな」

「まじかよ… 僕の過去の秘密が隠されているかもしれないじゃないか!」

「そうかもしれないが、中身を知らない私を責めないでほしい」

「いや、そうだけど…」 

「ナオヤさん…」

 記憶が蘇るのを怖がっていたナオヤが、昔使っていた遺物を見た時どうなってしまうのか、イーノイの表情は硬く、二人のやり取りを見守る。

「開けてみると良い。R-18番のロッカーだ」

 ナオヤはロッカーのその位置を、首が折れんばかりの勢いで振り向き、睨みつけている。
 イーノイはそんなナオヤから無言でタブレットを渡され、受け取りながら彼を見つめている。
 ナオヤはそのロッカーを開け、中から一抱えの箱を出し、床に置いた。
 固唾を飲んで箱を見下ろす二人。
 意を決したようにナオヤが床にどっかりと腰を据えた、イーノイもつられてタブレットを胸に抱いたまましゃがみ、その後ろにヴィータが現れた。
 ナオヤはイーノイの目を見て、意味ありげに一つ頷く。イーノイが黙って首肯で返す。
 蓋に手をかけナオヤは開けた。

「これは…」

 中は無造作に物が詰められている、一つ一つ取り出していくナオヤ。

「これは、ポータブルゲーム機か」

「これは、デジタルカメラ…? メモリーは… 無い」

「これはゲームソフトか」

「これはなんですか?」

 イーノイが聞いたのは雑誌だ、お色気たっぷりの女性が、面積の少ない水着を付けて、四つん這いのポーズで指をくわえている。

「男性用雑誌だな、5冊もある」

 ヴィータが冷静に答え、イーノイはキョトンとしている。
 ナオヤは一掴みある柔らかそうなピンク色の円筒形を片手に握り、プルプルと震えたまま黙って居るが、その表情は見えず、震える声で誰にともなく言った。
 
「これは… なんだ…」

「オナニーグッ」

「おいいいッ!!」

 ヴィータの答えを遮り叫ぶナオヤは、思わず手に持ったそれを叩きつける。
 ボインボインとソフトシリコンのそれは壁や床でバウンドし、イーノイは猫の様な動体視力でそのピンクの行方を追うように見ていた。

「聞いたのはナオヤだ」

「ストレート過ぎィィ!!」

「なんですか? オナニーぐって」

 ナオヤは、イーノイが手に持って中を開きかけたエロ本をひったくる様に奪い、床に転がるソフトシリコンを掻っ攫い、全部詰め込んで蓋をして、顔を真っ赤に汗を流し。

「イーノイさん。これは本当に忘れた方が、身のためです」

「どうして?」

「18歳未満はダメぜったい!」

「どうして?」

「ヴィータァァ!」

「それを持ってきたのはナオヤだ」

「どうして18にならないとダメぜったい?」

「未成年だからね? だから… ね?」

「レジア法では16歳から大人と定義されているぞ」

「ナオヤさん、わたしはもう大人だよ?」

「余計なことを言うなヴィータ!」

「ナオヤさん、何か思い出せた?」

「今この事を忘れたい…」


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