【虐げヒロインはドSエリートに翻弄される】〜囚える鎖を放すか否か(仮)

光月海愛(こうつきみあ)

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ほんとうの姿

露出狂

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「え?」

 一人暗闇に置かれ、刺すような冷たい口調で尋ねられた私は、躊躇った。
 秘密は無しだと言われて、竹林部長に告白されたのは話したけれど、部長の嗜好や、足にキスされた事は言えなかったから。

 もし、言ったら、嫌われる?
 私が黙ってさえいれば、藍野さんは知り得ない内容だ。これから竹林部長と藍野さんの接点はほぼ無くなるはずだし――

 だけど。
 私は、藍野さんを試したくなった。
 契約とはいえ、自分を彼氏だとハッキリ言ったのだから、私に恋愛感情があると信じたい。
 竹林部長が言うように、恨みを晴らすために会社に潜入しただけなら、私が他の男性と何かあっても何とも思わないはずだ。

「……足にキスされました」

 アイマスクを取りたい衝動を抑え、彼の反応を待つ。

 沈黙はさほど続かず、薄く鼻にかかった声で、藍野さんは「変態かよ」と吐き捨てた。

 目隠しや手を拘束するプレイする人も同じだと思うのだけど、彼の中では違うらしい。

「竹林は俺とは真逆の人間なんだな」

 それは、部長がМだという意味?

「簡単に触らせる明日美も自覚が足りない」

「……自覚?」

「明日美は俺のモノだろ。ヘタレに好きなようにさせるな」

 こんな横柄な言葉に喜びを感じるあたり、やっぱり私はМなのかもしれない。

「ごめんなさい」

 謝っているのに、気分は落ちていない。アイマスクをしてるのに、それも見透かされて、「何にやけてるんだよ」と、乱暴に体を起こされた。

 狭いシートの上で向きを変えられ、四つん這いのような姿勢になる。助手席側の窓に頭を押し付けられたまま、Tシャツを首の所まで捲くり挙げられた。カーテンもない窓だ。もし、外に人がいたら乳房が丸見えだ。本気で通報される。

「……いや」

「何で嫌?」

「見られたくない」

「何で?」

 何でって……。

「犯罪だし、恥ずかしいからです」

「恥ずかしい? 俺には見せるのに?」

「藍野さんはいいんです」

「何で?」

 意地悪だ。繰り返す藍野さんの声には、愉快さが滲んでいる。

「つ、付き合ってたら、肌を見せるのは普通なんでしょう?」

「自信がなさげな言い方。でも、明日美は竹林に足触らせたんだろ? 付き合うわけ?」

「そうじゃな、」

 否定しようとしたら、今度はスカートを捲くりあげられ、ショーツも下げられた。

「恥ずかしいとか言いながら、ここ、濡らしてる」

「……あ…っ」

 指で割れ目を撫でられ、芯芽を弄られる。こんな状況でも感じてしまい、耐えきれずにシートの背もたれに倒れた。

「このまま突っ込みたいけど、隣に車が来たな」

 藍野さんの指が抜かれたと思うと、サンシェードを剥がす音が聞こえて直ぐに車が発進した。

「夕方までには帰すから」








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