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追い込みと反撃
いらない
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竹林部長は、やはり継母の指示で私を翻弄しようとした。
継母のために、私を好きだとか、結婚してもいいと言ってきたんだ。
分かってはいたけれど、ショックだった。
藍野さんが言うように、彼とは真逆のМ体質で、そして竹林部長のご主人様は、あの継母だった――
あの人にしたように、私にも足や秘部を舐めたのだと思うと、帰宅途中もずっと気分が悪かった。
「ただいま戻りました……」
家に帰ると、なんだか玄関が酷く散らかっていた。そして、誰も居ないようだった。
スマホを確認すると、瑠衣からメッセージが入っていた。
【凱也が腹痛で血も吐いたから、救急車呼んで病院行ってる。雅夫兄と付き添ってる】
血を吐いた?
かなり危険な状態なんだろうか?
私も病院へ行った方がいいかと返信すると、
【お母さんも来るし、家族だけで大丈夫】
悪気のない、しかし私を落ち込ませるには十分な内容が返ってきた。
梅野家の人間で、血は繋がっているのは雅夫兄さんだけで、しかし、その兄よりも義理妹の瑠衣とは気が合っていると思っていたし、瑠衣に兄の毒牙が向かないように盾になって来たつもりだった。
――あの子にとっても、私はただの家政婦なんだな。
リビングに灯りを点けると、ソファーには雅夫兄さんが脱いだハイブラジャケットや、レザーのバッグが無造作に置かれていた。おまけに中から書類が飛び出していた。
傍から見て仲良くなくとも、″家族″の急病には慌てるものなのか。
散らかった中身を仕舞おうと、はみ出た封筒を手に取った。
その封筒の差出人には、【株式会社 T&L】と記載されていた。
何となく気になって中を確認すると、【調査報告書】と書かれた綴りとUSBメモリが入っていた。
――これって、もしかして……。
『社長達も黙ってやられてばかりじゃないからね』
竹林部長の忠告を思い出せば、恐らく藍野さんの事が書かれているに違いなかった。
曲げないように注意し、中身に目を通す。
内容は、藍野さんの過去の業務の違法性の調査と身辺調査の結果だった。
これを本人に知らせたら、何か対策が出来るかもしれない。
家にコピー機はない。
凱也の部屋に入り、パソコンを立ち上げる。
調査事務所から送られてきたUSBメモリのデータを落とし込み、それを別のUSBメモリに移した。パスワードの設定が無かったのも幸いした。持ち主不在もラッキーだったと思うのは不謹慎だろうか。
けれども、もう梅野家の事はどうでもよかった。
家も、お金も要らない。
だから、見合いなんてしない。
藍野さんの気持ちなんて分からない。
それでも、今は彼の為だけに生きたかった。
継母のために、私を好きだとか、結婚してもいいと言ってきたんだ。
分かってはいたけれど、ショックだった。
藍野さんが言うように、彼とは真逆のМ体質で、そして竹林部長のご主人様は、あの継母だった――
あの人にしたように、私にも足や秘部を舐めたのだと思うと、帰宅途中もずっと気分が悪かった。
「ただいま戻りました……」
家に帰ると、なんだか玄関が酷く散らかっていた。そして、誰も居ないようだった。
スマホを確認すると、瑠衣からメッセージが入っていた。
【凱也が腹痛で血も吐いたから、救急車呼んで病院行ってる。雅夫兄と付き添ってる】
血を吐いた?
かなり危険な状態なんだろうか?
私も病院へ行った方がいいかと返信すると、
【お母さんも来るし、家族だけで大丈夫】
悪気のない、しかし私を落ち込ませるには十分な内容が返ってきた。
梅野家の人間で、血は繋がっているのは雅夫兄さんだけで、しかし、その兄よりも義理妹の瑠衣とは気が合っていると思っていたし、瑠衣に兄の毒牙が向かないように盾になって来たつもりだった。
――あの子にとっても、私はただの家政婦なんだな。
リビングに灯りを点けると、ソファーには雅夫兄さんが脱いだハイブラジャケットや、レザーのバッグが無造作に置かれていた。おまけに中から書類が飛び出していた。
傍から見て仲良くなくとも、″家族″の急病には慌てるものなのか。
散らかった中身を仕舞おうと、はみ出た封筒を手に取った。
その封筒の差出人には、【株式会社 T&L】と記載されていた。
何となく気になって中を確認すると、【調査報告書】と書かれた綴りとUSBメモリが入っていた。
――これって、もしかして……。
『社長達も黙ってやられてばかりじゃないからね』
竹林部長の忠告を思い出せば、恐らく藍野さんの事が書かれているに違いなかった。
曲げないように注意し、中身に目を通す。
内容は、藍野さんの過去の業務の違法性の調査と身辺調査の結果だった。
これを本人に知らせたら、何か対策が出来るかもしれない。
家にコピー機はない。
凱也の部屋に入り、パソコンを立ち上げる。
調査事務所から送られてきたUSBメモリのデータを落とし込み、それを別のUSBメモリに移した。パスワードの設定が無かったのも幸いした。持ち主不在もラッキーだったと思うのは不謹慎だろうか。
けれども、もう梅野家の事はどうでもよかった。
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