美獣と眠る

光月海愛(こうつきみあ)

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玩具

Virtue 2

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  ″その頃には、俺はプロデビューしてるはずだから″

 そのときは、美徳先輩のその言葉も何となく聞いていて、ただ、キスをしてくれたことが嬉しくて、頭に血が上っていたような状態だった。


 ―― ″ 待っている″

と言われたわけじゃないし、

 ″ 頑張れ″ と励まされたわけでもないのに、ずっと、そのときの事は胸に残っていて……。

 アメリカに移住してるおよそ8年の間、美徳先輩のことを忘れたことはなかった。


 ――――

 両親とキョウダイを残して、先に日本に帰国した私は、日本で外資系の保険会社に就職。

 生活も落ち着いた頃に、コンビニの入り口に貼ってあるライヴ告知のポスターに目を奪われた。


【Virtue   in  横浜アリーナ】


 このバンドって……。










 








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