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2.変化
111.夏休み
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彼女の舌が、私のなかに入ってくる。
それだけでキュゥッと下腹部が疼く。
私が彼女に応えるように舌をチロチロ動かすと、なぜか彼女の動きが止まる。
不安になって目を開けると、彼女が薄く目を開いて笑っていた。
一瞬、時が止まったかのような感覚に陥る。
でもすぐに彼女の舌が動くから、私はまた目を瞑った。
唾液が絡み合う。
心地よさに蕩ける前に、また彼女の動きが止まる。
私は思わず首を傾げて、目を開ける。
フフッと笑って彼女の舌が動く。
止めてほしくなくて、必死に縋りつくように、私は自分の舌を動かした。
でもやっぱり彼女は止まってしまう。
私は口を離して、「なんで?」と聞く。
「なにが?」
「意地悪」
「なにが?」
耳たぶをふにふに触られる。
「なんで、やめちゃうの?」
彼女を見つめると、楽しそうに笑った。
「可愛いから」
額にチュッと口付けされて、頭をポンポンと撫でられる。
彼女が大きく伸びをする。
「ねえ、穂?シャワー借りていい?」
「ん?…うん」
これで終わり?と拍子抜けする。
永那ちゃんは今日も早朝のバイトを終えて、直接こっちに来てくれた。
そりゃあ、眠たいよね…なんて、自分に言い聞かせる。
彼女がシャワーを浴びている間、私は椅子に座って、机に突っ伏した。
「ハァ」とため息をついて、太ももと太ももの間に手を挟む。
なんでこのタイミングで生理?
自分の体のタイミングの悪さにイライラする。
でも…月曜日には終わるよね。
想像したら、フフッと口元が緩む。
永那ちゃんがシャワーから出てくる。
相変わらずドライヤーをかけずに出てくるから、風邪を引かないか少し心配になる。
「髪だいぶ伸びてきちゃった」
「そうだね」
前髪が頬骨の下辺りまで伸びて、邪魔だからと、分けられている。
これはこれで似合っているけれど。
寝転がる永那ちゃんの髪を撫でると、前と同じように目がトロンとしてきて、眠ってしまいそうだった。
私はなんとか彼女を起こして、ベッドに連れて行く。
…あれ?これって、一緒にご飯作れるのかな?
彼女を寝かせると、うなじを掴まれて、顔を引き寄せられる。
さっきの続きかと一瞬期待したけど、ただ触れ合うだけのキスをして、彼女は眠ってしまった。
私は1人で、頬を膨らませる。
ジッと彼女を見るけど、夢のなかにいる彼女が気づくわけもない。
…もう、全然できなくて、呆れちゃったってことは、ないよね?
それとも、やっぱり積極的過ぎて引かれた?
そんなことは、ないよね?
私はそっとベッドの中に入る。
スゥスゥと寝息を立てる彼女を眺める。
彼女にさわられたい。
彼女ともっと、キスしていたかった。
いつもは隙あらば触れてくれるのに、今日はなんだかすごくサッパリしてる。
…ちょっと、寂しい。
私はモゾモゾ動いて、彼女の息がかかるくらい近くに寄る。
彼女の頬に口付けする。
それに反応したのか、彼女が寝返りをうった。
私に背を向けるような形になり、胸がチクリと痛んだ。
また私は芋虫みたいに動いて、彼女の背中に引っ付いた。
自分で、自分の胸に触れてみる。
あいている手を、太ももに挟む。
目を閉じて、彼女に触れられていると想像する。
鼻で息を吸って、彼女の匂いを体のなかに取りこむ。
しばらく胸を揉んでみたけど、やっぱり彼女に触れられるのとは全然違う。
さわられたい。
彼女の背中に額をつける。
瞼が重くなる。
プールって、けっこう疲れるよね。
昨日、私はいつもより早くに寝たけど、それでも疲れが残っている感じがする。
…永那ちゃんは、帰ってからも一睡もしなかったのかな?そのままバイトに行って…。
眠たいに決まってるよね。疲れてるに決まってるよね。
我が儘言っちゃ、ダメだよね。
そのまま私も微睡みのなかに引き寄せられていく。
ハッと目を覚ます。
慌てて時計を見ると、もう1時だった。
永那ちゃんはまだ寝ていた。
…こんなに寝てしまうなんて、初めてのことかもしれない。
彼女の背中をギュッと抱きしめる。
背中で顔を擦って、彼女の足の間に、私の足をねじ込ませる。
(起きて、起きて)
私は彼女の服の中に手をいれて、彼女の肌に触れた。
永那ちゃんはピクッと体を動かして「穂?」と枯れた声で言う。
そのまま彼女の胸に触れる。
やわらかくて、あったかい。
「穂?」
今度はハッキリと言われる。
…嫌だ、嫌だ。
永那ちゃんは気遣わなくていいって言ってくれた。
思っていることを言っていいって言ってくれた。
やっぱり、我慢なんて嫌だ。
永那ちゃんと料理するのも、触れ合うのも、キスするのも、楽しみにしてたんだもん。
もうこんな時間になっちゃった…。
嫌。
本当は帰ってほしくないし、もっと、もっと、一緒にいたい。
ふと、彼女の胸の突起が硬くなっていることに気づく。
私はそこを撫でたり、摘んだり、弾いたりした。
そのたびに彼女の体が反応する。
「穂」
好き、好き、好き。離れたくない。
「ッハァ」
彼女の息が溢れて、足に力が入った。
私のねじ込んだ足がギュッと締め付けられる。
彼女の股に太ももをグリグリと押し付けた。
彼女の体がビクッと動く。
それだけでキュゥッと下腹部が疼く。
私が彼女に応えるように舌をチロチロ動かすと、なぜか彼女の動きが止まる。
不安になって目を開けると、彼女が薄く目を開いて笑っていた。
一瞬、時が止まったかのような感覚に陥る。
でもすぐに彼女の舌が動くから、私はまた目を瞑った。
唾液が絡み合う。
心地よさに蕩ける前に、また彼女の動きが止まる。
私は思わず首を傾げて、目を開ける。
フフッと笑って彼女の舌が動く。
止めてほしくなくて、必死に縋りつくように、私は自分の舌を動かした。
でもやっぱり彼女は止まってしまう。
私は口を離して、「なんで?」と聞く。
「なにが?」
「意地悪」
「なにが?」
耳たぶをふにふに触られる。
「なんで、やめちゃうの?」
彼女を見つめると、楽しそうに笑った。
「可愛いから」
額にチュッと口付けされて、頭をポンポンと撫でられる。
彼女が大きく伸びをする。
「ねえ、穂?シャワー借りていい?」
「ん?…うん」
これで終わり?と拍子抜けする。
永那ちゃんは今日も早朝のバイトを終えて、直接こっちに来てくれた。
そりゃあ、眠たいよね…なんて、自分に言い聞かせる。
彼女がシャワーを浴びている間、私は椅子に座って、机に突っ伏した。
「ハァ」とため息をついて、太ももと太ももの間に手を挟む。
なんでこのタイミングで生理?
自分の体のタイミングの悪さにイライラする。
でも…月曜日には終わるよね。
想像したら、フフッと口元が緩む。
永那ちゃんがシャワーから出てくる。
相変わらずドライヤーをかけずに出てくるから、風邪を引かないか少し心配になる。
「髪だいぶ伸びてきちゃった」
「そうだね」
前髪が頬骨の下辺りまで伸びて、邪魔だからと、分けられている。
これはこれで似合っているけれど。
寝転がる永那ちゃんの髪を撫でると、前と同じように目がトロンとしてきて、眠ってしまいそうだった。
私はなんとか彼女を起こして、ベッドに連れて行く。
…あれ?これって、一緒にご飯作れるのかな?
彼女を寝かせると、うなじを掴まれて、顔を引き寄せられる。
さっきの続きかと一瞬期待したけど、ただ触れ合うだけのキスをして、彼女は眠ってしまった。
私は1人で、頬を膨らませる。
ジッと彼女を見るけど、夢のなかにいる彼女が気づくわけもない。
…もう、全然できなくて、呆れちゃったってことは、ないよね?
それとも、やっぱり積極的過ぎて引かれた?
そんなことは、ないよね?
私はそっとベッドの中に入る。
スゥスゥと寝息を立てる彼女を眺める。
彼女にさわられたい。
彼女ともっと、キスしていたかった。
いつもは隙あらば触れてくれるのに、今日はなんだかすごくサッパリしてる。
…ちょっと、寂しい。
私はモゾモゾ動いて、彼女の息がかかるくらい近くに寄る。
彼女の頬に口付けする。
それに反応したのか、彼女が寝返りをうった。
私に背を向けるような形になり、胸がチクリと痛んだ。
また私は芋虫みたいに動いて、彼女の背中に引っ付いた。
自分で、自分の胸に触れてみる。
あいている手を、太ももに挟む。
目を閉じて、彼女に触れられていると想像する。
鼻で息を吸って、彼女の匂いを体のなかに取りこむ。
しばらく胸を揉んでみたけど、やっぱり彼女に触れられるのとは全然違う。
さわられたい。
彼女の背中に額をつける。
瞼が重くなる。
プールって、けっこう疲れるよね。
昨日、私はいつもより早くに寝たけど、それでも疲れが残っている感じがする。
…永那ちゃんは、帰ってからも一睡もしなかったのかな?そのままバイトに行って…。
眠たいに決まってるよね。疲れてるに決まってるよね。
我が儘言っちゃ、ダメだよね。
そのまま私も微睡みのなかに引き寄せられていく。
ハッと目を覚ます。
慌てて時計を見ると、もう1時だった。
永那ちゃんはまだ寝ていた。
…こんなに寝てしまうなんて、初めてのことかもしれない。
彼女の背中をギュッと抱きしめる。
背中で顔を擦って、彼女の足の間に、私の足をねじ込ませる。
(起きて、起きて)
私は彼女の服の中に手をいれて、彼女の肌に触れた。
永那ちゃんはピクッと体を動かして「穂?」と枯れた声で言う。
そのまま彼女の胸に触れる。
やわらかくて、あったかい。
「穂?」
今度はハッキリと言われる。
…嫌だ、嫌だ。
永那ちゃんは気遣わなくていいって言ってくれた。
思っていることを言っていいって言ってくれた。
やっぱり、我慢なんて嫌だ。
永那ちゃんと料理するのも、触れ合うのも、キスするのも、楽しみにしてたんだもん。
もうこんな時間になっちゃった…。
嫌。
本当は帰ってほしくないし、もっと、もっと、一緒にいたい。
ふと、彼女の胸の突起が硬くなっていることに気づく。
私はそこを撫でたり、摘んだり、弾いたりした。
そのたびに彼女の体が反応する。
「穂」
好き、好き、好き。離れたくない。
「ッハァ」
彼女の息が溢れて、足に力が入った。
私のねじ込んだ足がギュッと締め付けられる。
彼女の股に太ももをグリグリと押し付けた。
彼女の体がビクッと動く。
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