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243.爆弾発言(236.先輩と同時進行)
■■■
千陽と一緒に永那ちゃんの家に行った帰り、千陽を家まで送った。
「泊まってく?」
なんて彼女が聞くから「帰るよ」と顔を熱くしながら答えた。
触れるだけのキスをされて、もっと顔が熱くなる。
「今日は、ありがとね」
千陽が首を横に振った。
「行けて、嬉しかった。…楽しかったし、親子丼も、すごく…おいしかった」
「そっか、良かった」
ホッとする。
千陽を巻き込んでしまって申し訳ないという気持ちが、彼女の言葉でやわらいだ。
1人の帰り道、永那ちゃんが誰かと電話していたことを思い出した。
お姉さんだったのかな?
それとも他の人?
明日話したいって言ってたから、教えてもらえるのかな?なんて考えた。
考えていた通り、朝、彼女が電話の相手のことを教えてくれた。
永那ちゃんの…初めての相手。
その人が永那ちゃんを助けてくれたと言っていたけれど…助けるって、なんだろう?
“道具みたいに扱われて”
いつか、永那ちゃんが千陽のことを話したときにも、同じことを言っていた。
永那ちゃんも、千陽も、誰かから道具みたいに扱われてきた…。
私には、その感覚がよくわからない。
誰かを道具みたいに扱うって、どういうこと?
千陽は…顔でしか見られてこなかったって、言っていた。
親からも、ちゃんと自分を見てもらえなくて、親のせいでストーカー被害にもあって。
そういうことが、道具みたいに扱うということ?
相手の、気持ちを、無視して何かをするということ…。
永那ちゃんは…永那ちゃんの気持ちを無視されたってことなのかな。
気持ちを無視されたまま、エッチをしていた?
…誰のことも好きになったことがなかったと言っていた。
私が初恋の相手だと。
つまり、いくら助けてくれた相手だったとしても…気持ちなくエッチをした?
相手に、強引に、エッチさせられた?
中学1年生で、初エッチか…。
やっぱり、私とは全然違う世界を生きている人なんだと思い知らされる。
でも…そんな相手と…自分を道具みたいに扱った相手と、永那ちゃんは頑張って話したんだ。
私が言ったから、頑張ってくれたんだ。
しかも、会って話そうとまでしている。
私にできることなんて、少ないけれど、それでも…やれることは全部したいと思った。
応援したかった。
翌日の土曜日、文化祭の打ち上げが行われた。
テスト1週間前の土曜日だから、もちろん強制ではない。
でも、体育祭と同じで生徒会がお金を出す打ち上げだから、参加者は多かった。
…ちなみに、生徒会長への立候補は例年通り他に誰もいなかったので、私が正式に生徒会長になった。
文化祭と生徒会長の立候補の時期が被ってるって…あんまり生徒会長の立候補者を出す気ないよね?と、学校側に疑いの目を向けてしまう。
私は前回の生徒会を休んでしまったことをお詫びしてから「文化祭、おつかれさまでした!皆さんのおかげで、大きな問題もなく、無事文化祭を終えられました。今日は思う存分楽しんでください!」と大声を出した。
みんながワーッと盛り上がって、各々自由に食事を楽しんだ。
今日は学校の多目的室を借りて、立食パーティだ。
話を終えた私のそばに、すぐに千陽が来た。
その横には森山さんと塩見君が立っていた。
「タダ飯、マジラッキー!」
塩見君はテーブルのお肉をドカドカお皿に乗せていく。
「空井先輩」
「金井さん」
「あの…少し、お話いいですか?」
金井さんはチラチラと、私のそばから離れない千陽を見て言った。
「うん…えっと、どこか移動する?」
「できれば…」
(後でかまってあげるから、そんな顔しないで)という気持ちを込めて、千陽と目を合わせる。
千陽に冷たい視線を向けられつつ、私達は多目的室を出た。
多目的室の出入り口から少し離れて、廊下の壁に寄りかかる。
「それで…話って?」
「悩みを、聞いていただきたくて…できれば、アドバイスを…」
金井さんが、悩み?
私に、アドバイス?
…なんか、前にもクラスメイトからアドバイスを求められたことがあったな…私でいいのかな。
「えっと…力になれるかはわからないけど、話は、聞くよ」
金井さんがフゥッと強めに息を吐いた。
キッと睨むように私を見る。
「では、単刀直入に…。キスって、いつすればいいんですか?」
全く予想できなかった内容に、目をぱちくりさせる。
私が黙っていると、徐々に金井さんの頬が赤く染まっていった。
「あー…わ、私は、永那ちゃんから、突然されて…」
「どんなふうに、ですか?」
んー…言いにくい…。
「夜に“会いたい”って言われて、私の家の前まで来てくれたんだけど…会った瞬間に…」
金井さんは頬をポリポリと掻く。
「す、すごいですね…。あの、私からキスしても、おかしくはないでしょうか?…やっぱりこういうことは、日住君からされるのを、待ったほうがいいのでしょうか?」
千陽と一緒に永那ちゃんの家に行った帰り、千陽を家まで送った。
「泊まってく?」
なんて彼女が聞くから「帰るよ」と顔を熱くしながら答えた。
触れるだけのキスをされて、もっと顔が熱くなる。
「今日は、ありがとね」
千陽が首を横に振った。
「行けて、嬉しかった。…楽しかったし、親子丼も、すごく…おいしかった」
「そっか、良かった」
ホッとする。
千陽を巻き込んでしまって申し訳ないという気持ちが、彼女の言葉でやわらいだ。
1人の帰り道、永那ちゃんが誰かと電話していたことを思い出した。
お姉さんだったのかな?
それとも他の人?
明日話したいって言ってたから、教えてもらえるのかな?なんて考えた。
考えていた通り、朝、彼女が電話の相手のことを教えてくれた。
永那ちゃんの…初めての相手。
その人が永那ちゃんを助けてくれたと言っていたけれど…助けるって、なんだろう?
“道具みたいに扱われて”
いつか、永那ちゃんが千陽のことを話したときにも、同じことを言っていた。
永那ちゃんも、千陽も、誰かから道具みたいに扱われてきた…。
私には、その感覚がよくわからない。
誰かを道具みたいに扱うって、どういうこと?
千陽は…顔でしか見られてこなかったって、言っていた。
親からも、ちゃんと自分を見てもらえなくて、親のせいでストーカー被害にもあって。
そういうことが、道具みたいに扱うということ?
相手の、気持ちを、無視して何かをするということ…。
永那ちゃんは…永那ちゃんの気持ちを無視されたってことなのかな。
気持ちを無視されたまま、エッチをしていた?
…誰のことも好きになったことがなかったと言っていた。
私が初恋の相手だと。
つまり、いくら助けてくれた相手だったとしても…気持ちなくエッチをした?
相手に、強引に、エッチさせられた?
中学1年生で、初エッチか…。
やっぱり、私とは全然違う世界を生きている人なんだと思い知らされる。
でも…そんな相手と…自分を道具みたいに扱った相手と、永那ちゃんは頑張って話したんだ。
私が言ったから、頑張ってくれたんだ。
しかも、会って話そうとまでしている。
私にできることなんて、少ないけれど、それでも…やれることは全部したいと思った。
応援したかった。
翌日の土曜日、文化祭の打ち上げが行われた。
テスト1週間前の土曜日だから、もちろん強制ではない。
でも、体育祭と同じで生徒会がお金を出す打ち上げだから、参加者は多かった。
…ちなみに、生徒会長への立候補は例年通り他に誰もいなかったので、私が正式に生徒会長になった。
文化祭と生徒会長の立候補の時期が被ってるって…あんまり生徒会長の立候補者を出す気ないよね?と、学校側に疑いの目を向けてしまう。
私は前回の生徒会を休んでしまったことをお詫びしてから「文化祭、おつかれさまでした!皆さんのおかげで、大きな問題もなく、無事文化祭を終えられました。今日は思う存分楽しんでください!」と大声を出した。
みんながワーッと盛り上がって、各々自由に食事を楽しんだ。
今日は学校の多目的室を借りて、立食パーティだ。
話を終えた私のそばに、すぐに千陽が来た。
その横には森山さんと塩見君が立っていた。
「タダ飯、マジラッキー!」
塩見君はテーブルのお肉をドカドカお皿に乗せていく。
「空井先輩」
「金井さん」
「あの…少し、お話いいですか?」
金井さんはチラチラと、私のそばから離れない千陽を見て言った。
「うん…えっと、どこか移動する?」
「できれば…」
(後でかまってあげるから、そんな顔しないで)という気持ちを込めて、千陽と目を合わせる。
千陽に冷たい視線を向けられつつ、私達は多目的室を出た。
多目的室の出入り口から少し離れて、廊下の壁に寄りかかる。
「それで…話って?」
「悩みを、聞いていただきたくて…できれば、アドバイスを…」
金井さんが、悩み?
私に、アドバイス?
…なんか、前にもクラスメイトからアドバイスを求められたことがあったな…私でいいのかな。
「えっと…力になれるかはわからないけど、話は、聞くよ」
金井さんがフゥッと強めに息を吐いた。
キッと睨むように私を見る。
「では、単刀直入に…。キスって、いつすればいいんですか?」
全く予想できなかった内容に、目をぱちくりさせる。
私が黙っていると、徐々に金井さんの頬が赤く染まっていった。
「あー…わ、私は、永那ちゃんから、突然されて…」
「どんなふうに、ですか?」
んー…言いにくい…。
「夜に“会いたい”って言われて、私の家の前まで来てくれたんだけど…会った瞬間に…」
金井さんは頬をポリポリと掻く。
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