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5.時間
314.酸いも甘いも
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永那が穂の上からどいて、ベッドのヘッドボードに寄りかかった。
穂は起き上がって「ごめんね、千陽」と眉根を下げた。
あたしは小さく首を横に振って、立った彼女を見上げた。
穂がさっきと同じように、あたしの足元に膝立ちする。
閉じていた膝を開けて、彼女の顔が恥部に近づく。
「ちょ、ちょっと、待って…」
「ん?」
「は、恥ずかしすぎて…無理…」
さっきは、ムードがあったし、2人きりだったから、なんとか大丈夫だった。
でも、今は…。
あたしはチラリと永那を見た。
冷めた目をした永那と目が合って、慌てて穂に視線を戻す。
穂が考え込んでしまう。
「どうすれば、いい?」
「わ、わかんない…」
こんな状況で、あたしがわかるわけないのに…穂は純粋に聞いてくるから困る。
しばらくの沈黙がおりて、気まずくて、フゥッと息を吐く。
穂は険しい顔をしたまま考え込んじゃうし。
「ハァ」とため息をつく音が後ろからする。
「しょーがないなー…2人は本当に初なんだから」
背中にぬくもりを感じて、永那の細い腕が胸に伸びてきた。
「千陽、こっち見て」
“やっとか”と心臓が動き出す。
ゆっくり後ろを見ると、唇を奪われる。
綿あめを食べるみたいに、彼女の吐息が、あたしの口のなかで溶けていく。
横目で穂を見ると、彼女の瞳がまっすぐあたし達を見ているから、心臓がキュッと掴まれる。
永那の手が、あたしのレースのブラを歪めた。
「穂、早くシてあげなよ?」
永那が流し目で穂を見下ろす。
3秒、間があいて、あたしの恥部にぬくもりが重なる。
すぐに永那の唇があたしの唇と重なる。
永那の唇が、キスをしながら弧を描く。
少し離れて「これって、もう3人でシてるよね?」と言う。
せっかく気持ちよくなれそうだったのに、穂が唇を離してしまう。
穂が立ち上がるから、あたしと永那が顔を正面に向ける。
穂の顔が、綺麗な金魚みたいに真っ赤だった。
穂は、あたしの膝に跨った。
永那の両頬を包んで、キスする。
少し乱暴で、必死な、接吻。
永那はそれを当たり前みたいに受け止める。
あたしはただ、見つめることしかできない。
胸がズキリと痛む。
あたしも…あたしも…お互いに愛し合えるただひとりの人と、シたい。
…いつまでも、2人に甘えてちゃ、ダメだ。
限定品。
あたし、限定品なんだ。ホントに。
フッと永那が笑う。
「妬いてんの?」
「妬くよ」
「千陽のことは中途半端にすんの?」
「しない。もう、自分でできる」
「ふーん」
永那はゆっくり、ヘッドボードに戻った。
穂に押し倒される。
あたしの肌に、彼女の唇が触れて、愛が落とされていく。
焼けるような、愛が。
烙印のような、愛が。
胸焼けしそうなほど甘い、愛が。
彼女が少しずつ下りていって、恥部に辿り着く。
貪るように、あたしを舐める。
「ぁあっ…ハァッ…」
永那を見た。
相変わらず冷たい目であたしを見てる。
「どう?私が教え込んだ穂は。…気持ちいい?」
「…気持ちいい」
永那は伏し目がちに頷いた。
「穂、後で私のも舐めてね?」
「…うん」
チュッと蕾を吸われて、背を反る。
「ああぁ…ッ、イく…イく…っ」
足が浮く。
…やばい。病みつきに、なりそう。
「ハァ、ハァ」と呼吸をしていたら、膣に彼女が入ってきて、腰が跳ねた。
さっき永那に挿れられたときよりも、キツい。
永那が笑う。
「穂は2本挿れるのが当たり前だから…ごめんね?痛くない?」
「い、痛かった?」
穂が心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「へい、き…」
「ごめんね、全然気遣えなくて…」
「大丈夫、だから。…穂、胸も、さわって?」
あたしは自分でブラのホックを外す。
彼女の指が奥に進んできて、彼女があたしに覆いかぶさる。
ブラを上にあげて、片方を口に含んで、片方を指で摘まれる。
「あぁっ、あッ…んぁっ…!」
永那は慣れた手つきで、動きが滑らかだった。
穂は、優しく、傷つけないように、慎重にやっているのが伝わってくる。
刺激的なわけじゃないけど、永那に見られながらされていると思うと、それだけで、あたしは気持ちよくなれた。
「千陽、穂の胸もさわってあげなよ?」
永那に言われて、あたしは彼女の背に手を伸ばす。
穂が、少し近づいてきてくれる。
彼女のブラのホックを外す。
あたしの目の前で、お揃いのブラが揺れた。
穂の胸を手の中におさめる。
永那にさわられた感覚を思い出しながら、彼女の胸をねっとり揉む。
「ぁっ…」
ピクッと彼女の体が反応して、乳首に痛みが走る。
「んっ…!」
「ご、ごめんね…!」
「大丈夫…」
「千陽、上手…。私も、上手くなりたい」
初めての、まともなセックス。
褒められたのも、穂に抱かれてるのも、全部嬉しい。
…永那に、見られているのも。
さわってもらえたら、もっと嬉しいけど。
今は、まだ…我慢。
早く、3人でシたい。
穂に、シたいって思ってもらわないと。
穂は起き上がって「ごめんね、千陽」と眉根を下げた。
あたしは小さく首を横に振って、立った彼女を見上げた。
穂がさっきと同じように、あたしの足元に膝立ちする。
閉じていた膝を開けて、彼女の顔が恥部に近づく。
「ちょ、ちょっと、待って…」
「ん?」
「は、恥ずかしすぎて…無理…」
さっきは、ムードがあったし、2人きりだったから、なんとか大丈夫だった。
でも、今は…。
あたしはチラリと永那を見た。
冷めた目をした永那と目が合って、慌てて穂に視線を戻す。
穂が考え込んでしまう。
「どうすれば、いい?」
「わ、わかんない…」
こんな状況で、あたしがわかるわけないのに…穂は純粋に聞いてくるから困る。
しばらくの沈黙がおりて、気まずくて、フゥッと息を吐く。
穂は険しい顔をしたまま考え込んじゃうし。
「ハァ」とため息をつく音が後ろからする。
「しょーがないなー…2人は本当に初なんだから」
背中にぬくもりを感じて、永那の細い腕が胸に伸びてきた。
「千陽、こっち見て」
“やっとか”と心臓が動き出す。
ゆっくり後ろを見ると、唇を奪われる。
綿あめを食べるみたいに、彼女の吐息が、あたしの口のなかで溶けていく。
横目で穂を見ると、彼女の瞳がまっすぐあたし達を見ているから、心臓がキュッと掴まれる。
永那の手が、あたしのレースのブラを歪めた。
「穂、早くシてあげなよ?」
永那が流し目で穂を見下ろす。
3秒、間があいて、あたしの恥部にぬくもりが重なる。
すぐに永那の唇があたしの唇と重なる。
永那の唇が、キスをしながら弧を描く。
少し離れて「これって、もう3人でシてるよね?」と言う。
せっかく気持ちよくなれそうだったのに、穂が唇を離してしまう。
穂が立ち上がるから、あたしと永那が顔を正面に向ける。
穂の顔が、綺麗な金魚みたいに真っ赤だった。
穂は、あたしの膝に跨った。
永那の両頬を包んで、キスする。
少し乱暴で、必死な、接吻。
永那はそれを当たり前みたいに受け止める。
あたしはただ、見つめることしかできない。
胸がズキリと痛む。
あたしも…あたしも…お互いに愛し合えるただひとりの人と、シたい。
…いつまでも、2人に甘えてちゃ、ダメだ。
限定品。
あたし、限定品なんだ。ホントに。
フッと永那が笑う。
「妬いてんの?」
「妬くよ」
「千陽のことは中途半端にすんの?」
「しない。もう、自分でできる」
「ふーん」
永那はゆっくり、ヘッドボードに戻った。
穂に押し倒される。
あたしの肌に、彼女の唇が触れて、愛が落とされていく。
焼けるような、愛が。
烙印のような、愛が。
胸焼けしそうなほど甘い、愛が。
彼女が少しずつ下りていって、恥部に辿り着く。
貪るように、あたしを舐める。
「ぁあっ…ハァッ…」
永那を見た。
相変わらず冷たい目であたしを見てる。
「どう?私が教え込んだ穂は。…気持ちいい?」
「…気持ちいい」
永那は伏し目がちに頷いた。
「穂、後で私のも舐めてね?」
「…うん」
チュッと蕾を吸われて、背を反る。
「ああぁ…ッ、イく…イく…っ」
足が浮く。
…やばい。病みつきに、なりそう。
「ハァ、ハァ」と呼吸をしていたら、膣に彼女が入ってきて、腰が跳ねた。
さっき永那に挿れられたときよりも、キツい。
永那が笑う。
「穂は2本挿れるのが当たり前だから…ごめんね?痛くない?」
「い、痛かった?」
穂が心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「へい、き…」
「ごめんね、全然気遣えなくて…」
「大丈夫、だから。…穂、胸も、さわって?」
あたしは自分でブラのホックを外す。
彼女の指が奥に進んできて、彼女があたしに覆いかぶさる。
ブラを上にあげて、片方を口に含んで、片方を指で摘まれる。
「あぁっ、あッ…んぁっ…!」
永那は慣れた手つきで、動きが滑らかだった。
穂は、優しく、傷つけないように、慎重にやっているのが伝わってくる。
刺激的なわけじゃないけど、永那に見られながらされていると思うと、それだけで、あたしは気持ちよくなれた。
「千陽、穂の胸もさわってあげなよ?」
永那に言われて、あたしは彼女の背に手を伸ばす。
穂が、少し近づいてきてくれる。
彼女のブラのホックを外す。
あたしの目の前で、お揃いのブラが揺れた。
穂の胸を手の中におさめる。
永那にさわられた感覚を思い出しながら、彼女の胸をねっとり揉む。
「ぁっ…」
ピクッと彼女の体が反応して、乳首に痛みが走る。
「んっ…!」
「ご、ごめんね…!」
「大丈夫…」
「千陽、上手…。私も、上手くなりたい」
初めての、まともなセックス。
褒められたのも、穂に抱かれてるのも、全部嬉しい。
…永那に、見られているのも。
さわってもらえたら、もっと嬉しいけど。
今は、まだ…我慢。
早く、3人でシたい。
穂に、シたいって思ってもらわないと。
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