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第三章・ご懐妊。11
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皆さん……? 私は意味が分からなかったがライリーの言った通りに中に入ってみる事にした。中に入るとあれ……?
「お帰りなさいませ。エルザ様」
何故かトムソンの姿が。トムソンだけじゃない。
私専属の侍女のルルとビビアンまでもが居る。よく見ると全員『ホワイトキャッスル』で、働いていた使用人達だった。
するとルルとビビアンが私のところにくると抱き締めてくれた。
「エルザ様。大丈夫でしたか?」
「心配しておりましたわ。ご無事でなりよりです」
ショックのあまり忘れていたが、トムソンやルル達の今後も気になるところだ。でも、どうしてここに?
「あなた達……どうしてここに?」
「私達は今まで通りエルザ様の世話をさせて頂くために移動してきました」
「えっ……まさか!?」
まさか左遷!? まさかと思ったが十分ありえる事だと思った。
そこの主人だった私が強制的に婚約破棄されたのだ。 その使用員だったこの人達も例外でない。場合によったら共犯だと疑われてもおかしくはない。
そんな……ここの人達には何も関係ないのに。
動揺をしていると、トムソンがニコッと微笑んできた。
「ほら、君達。エルザ様はお疲れだから早く部屋に案内してあげなさい。入浴の準備も忘れないように」
「あ、はい。かしこまりました。さあ、エルザ様……こちらに」
「えっ? ちょっと」
ルルとビビアンに強引に案内された。部屋まで案内してもらうのだが、何だか違和感があった。これて……。
その違和感は部屋に入ってすぐに分かった。『ホワイトキャッスル』の造りが、とにかく似ているのだ。
「これは……私の部屋だわ!?」
屋敷の造りが少し違っているものの、家具の種類からインテリアまで正確に似せてあった。言わないと区別が出来ないほどに。
私の部屋は好きな色である白をモチーフにしてある。白はこの顔に似合わないと言われていたが、せめて部屋ぐらい好きな色にしたかったからだ。
「お帰りなさいませ。エルザ様」
何故かトムソンの姿が。トムソンだけじゃない。
私専属の侍女のルルとビビアンまでもが居る。よく見ると全員『ホワイトキャッスル』で、働いていた使用人達だった。
するとルルとビビアンが私のところにくると抱き締めてくれた。
「エルザ様。大丈夫でしたか?」
「心配しておりましたわ。ご無事でなりよりです」
ショックのあまり忘れていたが、トムソンやルル達の今後も気になるところだ。でも、どうしてここに?
「あなた達……どうしてここに?」
「私達は今まで通りエルザ様の世話をさせて頂くために移動してきました」
「えっ……まさか!?」
まさか左遷!? まさかと思ったが十分ありえる事だと思った。
そこの主人だった私が強制的に婚約破棄されたのだ。 その使用員だったこの人達も例外でない。場合によったら共犯だと疑われてもおかしくはない。
そんな……ここの人達には何も関係ないのに。
動揺をしていると、トムソンがニコッと微笑んできた。
「ほら、君達。エルザ様はお疲れだから早く部屋に案内してあげなさい。入浴の準備も忘れないように」
「あ、はい。かしこまりました。さあ、エルザ様……こちらに」
「えっ? ちょっと」
ルルとビビアンに強引に案内された。部屋まで案内してもらうのだが、何だか違和感があった。これて……。
その違和感は部屋に入ってすぐに分かった。『ホワイトキャッスル』の造りが、とにかく似ているのだ。
「これは……私の部屋だわ!?」
屋敷の造りが少し違っているものの、家具の種類からインテリアまで正確に似せてあった。言わないと区別が出来ないほどに。
私の部屋は好きな色である白をモチーフにしてある。白はこの顔に似合わないと言われていたが、せめて部屋ぐらい好きな色にしたかったからだ。
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