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第七章・魔女狩り。3
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「ど、どういうことですか!? これは……殿下」
真っ先に言葉を発したのは聖皇のイグナス様だった。レイヴァン様は平然とした表情で聖皇様を見る。
「……そのままだが? というよりも聞いているだろう? 大体は」
「……何の事でしょうか?」
「ふん。それよりも、紹介しよう。我が息子・クリスは次期皇太子。そして皇妃にはエルザを迎い入れると今ここで宣言する」
レイヴァン様の言葉に聖皇様だけなく周りも騒ぎ出す。それにいち早く反応したのはレイナ様だった。
「ど、どういう事ですか? これは……何で婚約破棄をされたエルザ様が皇妃に!? 話が違うではありませんか」
驚くのも無理はないだろう。皇妃になれると思っていたのに、私の出現で予定が狂ってしまったのだから。
「その事について私から説明をしよう。父上、よろしいでしょうか?」
「あぁ、お前に任せた」
父親のレイヴァン様から発言の許可をもらうとクリスはニヤリと笑う。
「ここからは次期皇太子として発言の許可を頂いた。私はクリス・サファード。この国・アルセント帝国の次期皇太子であり、時の神であり我が君主であるクロノス様の居るのが天界。そこにある何処の時空も繋ぐ『時の扉』の門番をしている者だ」
「門番……ですって!?」
「あぁ、その通り。そして母上はクロノス様のご加護を受けた唯一のサファード一族であり、時の神・クロノス様の次期後継者の母君だ。貴様は、その偉大なる母上に対して罪を着せ、婚約破棄まで追い込んだ。それは誠だな?」
「はっ? な、何の事……わ、私は聖女よ。神の力を唯一受け継いだ聖女なのよ。それに人聞き悪い事を言わないで。私は真実しか言っていないわ」
「ほう……真実しか言っておらぬか?」
ギロッとレイナ様を睨みつける。その鋭い目つきにビクッと全身を震わしていた。
ガタガタと震わすレイナ様を見てクスクスと笑うクリス。
「なら、私が一から説明してやろう。貴様は神に愛された聖女なんかではない。そもそも貴様の能力は『治癒』でも『癒す』能力ではなく『魅了』だ。その能力を使い父上だけでは飽き足らず、他の対象者の男共を『魅了』で誘惑をし、その場所を手に入れた。実に欲深い魔女みたいな女だ」
真っ先に言葉を発したのは聖皇のイグナス様だった。レイヴァン様は平然とした表情で聖皇様を見る。
「……そのままだが? というよりも聞いているだろう? 大体は」
「……何の事でしょうか?」
「ふん。それよりも、紹介しよう。我が息子・クリスは次期皇太子。そして皇妃にはエルザを迎い入れると今ここで宣言する」
レイヴァン様の言葉に聖皇様だけなく周りも騒ぎ出す。それにいち早く反応したのはレイナ様だった。
「ど、どういう事ですか? これは……何で婚約破棄をされたエルザ様が皇妃に!? 話が違うではありませんか」
驚くのも無理はないだろう。皇妃になれると思っていたのに、私の出現で予定が狂ってしまったのだから。
「その事について私から説明をしよう。父上、よろしいでしょうか?」
「あぁ、お前に任せた」
父親のレイヴァン様から発言の許可をもらうとクリスはニヤリと笑う。
「ここからは次期皇太子として発言の許可を頂いた。私はクリス・サファード。この国・アルセント帝国の次期皇太子であり、時の神であり我が君主であるクロノス様の居るのが天界。そこにある何処の時空も繋ぐ『時の扉』の門番をしている者だ」
「門番……ですって!?」
「あぁ、その通り。そして母上はクロノス様のご加護を受けた唯一のサファード一族であり、時の神・クロノス様の次期後継者の母君だ。貴様は、その偉大なる母上に対して罪を着せ、婚約破棄まで追い込んだ。それは誠だな?」
「はっ? な、何の事……わ、私は聖女よ。神の力を唯一受け継いだ聖女なのよ。それに人聞き悪い事を言わないで。私は真実しか言っていないわ」
「ほう……真実しか言っておらぬか?」
ギロッとレイナ様を睨みつける。その鋭い目つきにビクッと全身を震わしていた。
ガタガタと震わすレイナ様を見てクスクスと笑うクリス。
「なら、私が一から説明してやろう。貴様は神に愛された聖女なんかではない。そもそも貴様の能力は『治癒』でも『癒す』能力ではなく『魅了』だ。その能力を使い父上だけでは飽き足らず、他の対象者の男共を『魅了』で誘惑をし、その場所を手に入れた。実に欲深い魔女みたいな女だ」
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