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第一章・転生したら妻にされて⁉ 15
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側近にしては堂々と陛下に発言するロン。するとカッとしたのか怒り出し立ち上がった。
「うるさい。ロン……貴様。陛下の俺に楯突く気か⁉ それは重罪だぞ? 死刑にでもなりたいのか⁉」
凄い剣幕でロンに叱りつける。えぇっ? それぐらいで重罪⁉
ちょっと意見を言っただけじゃないのよ。私は驚いて止めるべきか戸惑った。しかし、ロンはグラスとワインを置くと平然とグラスにワインを注いでいる。
「どうぞ……ご自由に。それでしたら陛下自身の指示で私を死刑にしてくださいね?」
えっ? 堂々と顔色を変えずに言い切るロンの態度に驚く。すると陛下は勢いを失ったのか、
「そ、それぐらいで死刑にする訳ないだろ。ば、馬鹿らしい……」
と言い大人しく席に座った。辞めるんかい⁉
アッサリと引き下がったため思わずそうツッコミたくなった。いやいや。あの勢いは、どうしたのよ?
ロンの態度にも驚くが、陛下の身を引き方にも余計に驚いてしまった。するとロンはハァッとため息を吐いた。ワインをテーブルに置くと服の上着から新しいテーブルナプキンを取り出した。
そして陛下の下に落ちたナプキンと交換していた。よく見るとグチャグチャになっているではないか。
「まったく。出来ない事を口に出してはいけませんよ? それにユリア様に酷い事を言いながらナプキンをイジイジと弄らないで下さいね。緊張しているのがバレバレですから」
「う、うるさい……違う。ただ触っていただけだ」
えっ? ナプキンを弄っていた?
まさかと思ったが確かに弄ってグチャグチャだ。それに出来ない事に対しては否定しないんだ?
陛下を見ると頬を赤く染めて必死にロンに言い訳を繰り返していた。あの極悪非道のオーラも残忍だと言われている噂の微塵も感じられない程に。
これがエレンの言っていたツンデレ? まさかと思っていたが、どうも言っている発言と行動がさっきから噛み合っていない。
私は、ポカーンとしていると、ロンは陛下の言葉を無視してグラスを持ってこちらに来た。えっ?
「うるさい。ロン……貴様。陛下の俺に楯突く気か⁉ それは重罪だぞ? 死刑にでもなりたいのか⁉」
凄い剣幕でロンに叱りつける。えぇっ? それぐらいで重罪⁉
ちょっと意見を言っただけじゃないのよ。私は驚いて止めるべきか戸惑った。しかし、ロンはグラスとワインを置くと平然とグラスにワインを注いでいる。
「どうぞ……ご自由に。それでしたら陛下自身の指示で私を死刑にしてくださいね?」
えっ? 堂々と顔色を変えずに言い切るロンの態度に驚く。すると陛下は勢いを失ったのか、
「そ、それぐらいで死刑にする訳ないだろ。ば、馬鹿らしい……」
と言い大人しく席に座った。辞めるんかい⁉
アッサリと引き下がったため思わずそうツッコミたくなった。いやいや。あの勢いは、どうしたのよ?
ロンの態度にも驚くが、陛下の身を引き方にも余計に驚いてしまった。するとロンはハァッとため息を吐いた。ワインをテーブルに置くと服の上着から新しいテーブルナプキンを取り出した。
そして陛下の下に落ちたナプキンと交換していた。よく見るとグチャグチャになっているではないか。
「まったく。出来ない事を口に出してはいけませんよ? それにユリア様に酷い事を言いながらナプキンをイジイジと弄らないで下さいね。緊張しているのがバレバレですから」
「う、うるさい……違う。ただ触っていただけだ」
えっ? ナプキンを弄っていた?
まさかと思ったが確かに弄ってグチャグチャだ。それに出来ない事に対しては否定しないんだ?
陛下を見ると頬を赤く染めて必死にロンに言い訳を繰り返していた。あの極悪非道のオーラも残忍だと言われている噂の微塵も感じられない程に。
これがエレンの言っていたツンデレ? まさかと思っていたが、どうも言っている発言と行動がさっきから噛み合っていない。
私は、ポカーンとしていると、ロンは陛下の言葉を無視してグラスを持ってこちらに来た。えっ?
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