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第一章・転生したら妻にされて⁉ 18

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 むしろ私みたいな女は馬鹿にしてきそうだと。初めてなんだ……あの人。
 意外な真実に驚いてしまう。するとアミーナがバタバタと走りしながら、こちらに来た。
「すみません……ユリア様。陛下の事情を後で聞いたので、お迎えに上がるのが遅れてしまいました」
「アミーナ。あぁ、それはいいのよ。私も今戻ろうとしたところだから丁度良かったわ。それよりも本当なの? あの男が初めてでビビって部屋に来なかったって?」
「ユリア様。ビビってって」
 私は、真意を確かめたくてアミーナに聞いた。騎士は私の言葉に驚いていたが。
 するとアミーナは、あぁと言いながらため息を吐いてきた。
「えぇ、本当みたいですわね。私はロンって方に聞いたのですが、今まで他の女性を相手にしたことは無かったみたいです。驚きましたわ。てっきりいろんな女性に相手をさせていたと思いましたのに。でも色々と話を聞いて、ようやく意味が分かりました。ユリア様に対して何故婚約の話が出たのか」
「えっ? どういう意味?」
 何か他にも理由があるの? 私は、てっきりアース帝国が自分に逆らわせないためにとか裏があるから選んだのだと思っていたが。アミーナは何故かニコニコしていた。
「それは、愛ですわ。愛。実は陛下はユリア様に一目惚れしていて、どうしても隣国ながらユリア様をお嫁にしたく強引に話をこじつけたらしいのです。なので最初から皇后としてお迎えするつもりだったと聞きましたわ」
 ひ、一目惚れ……私を⁉ ちょっと待って……アミーナ。冗談にもキツいから。
 陛下が私に一目惚れする訳ないし。それに現に部屋にも来ないし。
「それは、無理があるんじゃない? いくらなんでも……あの男が私に一目惚れとか」
 考えただけでも想像がつかない。すると騎士の人が「あの……」と声をかけてきた。
 私は、見ると困った顔をしながら、
「お話中に勝手な発言失礼します。それは、あるのではないでしょうか?」
 と言ってきた。えっ? 私は騎士の言葉に驚いた。
 兵は頭をかきながら片方の騎士を見る。するともう一人の騎士が話してきた。
「陛下は大変純粋な方です。今まで女性を皇宮に招き入れたことも夜伽として部屋に入れた姿を見たことはありません」
 そうなの? 嘘だと思ったが、兵が嘘をついているようには見えなかった。
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