17 / 132
第一章・転生したら妻にされて⁉ 17
しおりを挟む
このままでは私の純潔の危機だ。アミーナを見ると頑張れとエールを贈られた。
いや……やめさせてよ‼
ど、どうしよう。結局、私一人で寝室で待たされることに。この部屋は陛下と私のための寝室らしい。キングサイズの大きいベッドが置かれていた。
薄暗い電灯に、いい匂いのお香も焚いてあるし。自分の部屋に帰らせて……。
しかし三十分が経とうが一時間過ぎようが陛下は現れなかった。何故?
もしかして拒否られたの⁉ いや。確かにベッドで抱かないとか言われたけど、一言ぐらい報告してくれても良くない?
そもそも女を待たせておいて現れないとか失礼じゃない‼
そういう事にならなくて良かったはずなのに、それは、それで腹が立った。まるで私が女として魅力がないみたいじゃない。
そりゃあ男女と言われたりしたけど、少なくても今の私はそれなりにイケてると思う。顔は、あれだけど……金髪碧眼だし。
明日絶対文句を言ってやる。いや、それよりもそれなら自分の部屋に戻ろう。
私は腹を立てながら部屋から出る。すると外に騎士が二人見張りをしていた。
「皇后様。どうかなされましたか⁉」
「陛下が来ないから戻るのよ」
「そ、それでしたら数十分前に来られましたよ」
はぁっ? 数十分前に来た⁉
来たって……まったく部屋に入らなかったわよ? 騎士の言葉に私は驚く。
「でも部屋に入らなかったじゃない⁉」
「それがですね……来たのは来たのですが。散々部屋の前で迷われていて。最終的には諦めて、しょんぼりと自分の部屋にお戻りになりました」
はぁっ⁉ 部屋の前まで来て帰ったの?
しかも諦めてしょんぼりと帰ったって、どういう事? 私は騎士の言葉にさらに衝撃を受けた。
「何でよ?」
「まぁ……あれですよね。自分が言った手前、後に引けなくなったんじゃないですか?それに……あの方。初めての事ですし、緊張なさっていたようだし……なぁ?」
騎士の一人がそう言いながら、もう片方の兵に同意を求めた。もう一人も、うんうんと頷いている。は、初めて⁉
あの何人もの女性を相手したような顔をしているのに。極悪非道な男なら何人もの女性を相手するぐらい平気だと思っていた。
いや……やめさせてよ‼
ど、どうしよう。結局、私一人で寝室で待たされることに。この部屋は陛下と私のための寝室らしい。キングサイズの大きいベッドが置かれていた。
薄暗い電灯に、いい匂いのお香も焚いてあるし。自分の部屋に帰らせて……。
しかし三十分が経とうが一時間過ぎようが陛下は現れなかった。何故?
もしかして拒否られたの⁉ いや。確かにベッドで抱かないとか言われたけど、一言ぐらい報告してくれても良くない?
そもそも女を待たせておいて現れないとか失礼じゃない‼
そういう事にならなくて良かったはずなのに、それは、それで腹が立った。まるで私が女として魅力がないみたいじゃない。
そりゃあ男女と言われたりしたけど、少なくても今の私はそれなりにイケてると思う。顔は、あれだけど……金髪碧眼だし。
明日絶対文句を言ってやる。いや、それよりもそれなら自分の部屋に戻ろう。
私は腹を立てながら部屋から出る。すると外に騎士が二人見張りをしていた。
「皇后様。どうかなされましたか⁉」
「陛下が来ないから戻るのよ」
「そ、それでしたら数十分前に来られましたよ」
はぁっ? 数十分前に来た⁉
来たって……まったく部屋に入らなかったわよ? 騎士の言葉に私は驚く。
「でも部屋に入らなかったじゃない⁉」
「それがですね……来たのは来たのですが。散々部屋の前で迷われていて。最終的には諦めて、しょんぼりと自分の部屋にお戻りになりました」
はぁっ⁉ 部屋の前まで来て帰ったの?
しかも諦めてしょんぼりと帰ったって、どういう事? 私は騎士の言葉にさらに衝撃を受けた。
「何でよ?」
「まぁ……あれですよね。自分が言った手前、後に引けなくなったんじゃないですか?それに……あの方。初めての事ですし、緊張なさっていたようだし……なぁ?」
騎士の一人がそう言いながら、もう片方の兵に同意を求めた。もう一人も、うんうんと頷いている。は、初めて⁉
あの何人もの女性を相手したような顔をしているのに。極悪非道な男なら何人もの女性を相手するぐらい平気だと思っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
313
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる