上 下
97 / 132

第六章・それぞれの想いと秘密の部屋。17

しおりを挟む
 本当に隠し部屋だったから、今でも興奮と心臓がドキドキが収まらないでいた。すると陛下は私の方を見てくる。
「さて帰るか。ロンが今頃、帰りが遅いから心配して捜しているかもしれない」
「えぇ……そうね」
 私達は、そう言うと自然とお互いに手を繋いだ。前皇后様も同じ気持ちだったのかしら? 二人で秘密を共有する。それは、恋のスパイスとなって何だか刺激的でドキドキする。そうすることで陛下との距離がさらに近くなったような気がした。
 皇宮に戻るとロンに小言を言われた。アミーナもエレンも心配していたらしく探していたらしい。
「もう……心配したんですよ~ユリア様ったら」
「ごめんなさい。ちょっと陛下と落とし物を探し物していたの。でもすぐに見つかったから大丈夫よ」
 私は苦笑いしながら誤魔化した。そしてチラッと陛下男を見る。すると陛下は、私に気づくと指を立てながらシーと合図を送ってくる。
 私はそれを見て、驚くもフフッと笑う。。悪くないわね……そんな秘密も。
















しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

あの頃言えなかったありがとうを、今なら君に

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:15

課長が私を好きなんて!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:15

待ち遠しかった卒業パーティー

恋愛 / 完結 24h.ポイント:6,619pt お気に入り:1,295

蒼い海 ~女装男子の冒険~

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:1,171pt お気に入り:37

俺の妹が優秀すぎる件

青春 / 連載中 24h.ポイント:1,022pt お気に入り:2

オネェな王弟はおっとり悪役令嬢を溺愛する

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:34,853pt お気に入り:2,650

処理中です...