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第七章・二人の絆。1

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 それから数日後。私達は前皇后様と同じように秘密を共有する。こっそり図書室に行くと慣れたように隠し部屋に向かう。中に入って来ないようにボタンの蓋を閉めて部屋も中から閉じた。
 これで、外からは元の図書室に戻り誰も入ってこない。陛下は世界に歴史を隠された本に興味を持ち、ソファーに座ると夢中で読んでいた。
 読書好きだから仕方がないと思うが、あまり夢中で読まれると面白くないと思ってしまう。隣に座り私も読んでみるが、あまり分からないし。
 もう少し英語を勉強した方が良さそうだ。ムスッと頬を含ましていると、陛下がそれに気づいた。
「何だ……ふて腐れて? 俺が構わないから拗ねているのか?」
「別に……そんなことないわよ。でも、いくら本好きだからってレディを一人して放っておく? もう少し考えてほしいものだわ」
「結局拗ねているだけだな……それ」
 陛下は、呆れたようにテーブルに本を置くと私にキスをしてくる。違う……そういう意味じゃなくて。必死に拒もうとするがやめずにキスを続けてくる。
 首筋に移しながら背中のチャックを開けてくるし。私は慌てて口に出す。
「待って……それだとあなたの両親みたいよ?」
「もう……その台詞聞き慣れた。いいから大人しくしろ」
 そう言うと強引に口を塞いでくる。舌を絡ませて深いキスに。
 もう慣れるなんて……。しかし拒もうとするのに上手く力が入らない。私は、キスに意識を取られてしまう。胸を弄ってくる。
「んんっ……これだと、本当にあなたの両親みたいになっちゃうわよ? もし子供も出来たら……どうするのよ?」
「……いいじゃないか? 俺らは夫婦だ。早い内に皇后戴冠式を挙げさせよう」
 えっ⁉ 私は驚いて起き上がってしまった。陛下のバースデーパーティーやいろんなことがあり過ぎて後回しになっていたが、そろそろ始めるんだ?
 その言葉に思わずドキッとした。
「何だ? その不安そうな表情は……嫌なのか?」
「嫌じゃないけど……その……実感がなくて」
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