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第64話 Uberライガでござる
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七夕向けの企画。 それによって俺は禍代たむに料理のプレゼントをしなければならない。
禍代たむ本人は───
「わぁい、楽しみ! お腹を空かせて待っておくから餓死する前に届けてね。アナタの彼女、禍代たむより(ハート)」
─――と怪文書を残して、帰ってしまった。 せめて、何が食べたいか教えて欲しい。
……というわけで、俺はダンジョンで手に入る食材を使っての料理について考える。
「いや、普段の獅堂ライガが配信してる内容じゃん!」とツッコむ人もいるかもしれない。
でも、他人のために食材を手に入れて調理するとなれば、話も変わって来るの。
誰かにアドバイスを貰おう。 よし!
『……というわけで兎岸たましぃさんに、お聞きするぜ。禍代たむさんが好きな物って何ですか?』
企画主である兎岸さんにメッセージを送った。 その1分後に返信が来た。
「やっぱり、返信が早いな。 どれどれ?」
『ライガきゅん メッセージありがとうね(ビックリマーク×30)
早速、僕の企画での約束を実行しようとしてくれてるのかな(クエスチョンマーク×20)
僕も嬉しい(ハート) 僕のたむちゃんも嬉しがるよ(ハート×10)
そうだね……たむちゃんと僕が好きな物は─── 牛タンです(ラブ!)』
「……なるほど、牛タンか」と俺は考えた。 配信内容をイメージする。
無論、たむさんをダンジョン内に連れ回すわけにはいかない。
どこかスタジオで待機して貰って、俺が急いで届ける。 つまり───
「Uberライガ企画と言うわけだ」
そうして、ミノタウロスと対峙する俺。 倒した後に牛のベロを……
「ん~ 見た目が悪い。グロテスクすぎるかな?」
牛タンとは、牛の舌の部分である。 倒したミノタウロスの舌を切り取って、下処理をする。
その光景、たむさんと視聴者に見せるには、配信映えが悪いか。
「他に好きな物はないかな? 続けて兎岸さんに聞いて見ようか?」
メッセージを送る。やっぱり1分以内で返信が返って来た。
流石に早すぎじゃない? 何か、自動で文面を作ってくれるツールでも使っているのでは…… そんな疑惑を持ちながら、兎岸さんからの返信を確認した。
『他にらむちゃんと僕が好きな食べ物だね(うんうん!)
そうだね。 2人が共通で好きな物と言えば!(ピコーン!)
甘い物だよ!(ラブ!)
僕たちはスイーツが大好きなんだ(BIGラブ!)』
なるほど……『ありがとうございました。参考にさせていただきます』……と。
甘い物か。 しかし───
「いつの間にか兎岸さんも食べる話になってないか?」
さて、スイーツか。 ダンジョンで取れる甘味と言えば・・・・・・あれだな!
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「はい! たけプロ4期生 獅堂ライガが配信を始めるぜ!」
俺は配信をスタートさせた。
「それじゃ、今回はコラボ企画だ。ゲストを紹介するぜ・・・・・・禍代たむさんだ!」
「はい、みなさま~ 今日は、カップルチャンネルにようこそ! 無所属であり、獅堂ライガの彼女 禍代たむです!」
「たむさん? はい、今日のゲストは禍代たむさんでした。それでは、またの配信で会いましょう!」
「あ~ 待って! 待って! 嘘だから、まだ付き合ってないから! ただ外堀を埋めようとしただけだから!」
「ちなみに、付き合う予定は?」
「・・・・・・はい、ありません」
コメント欄では───
『もう禍代たむの使い方を理解してて草』
『正直、たむ×ライガコンビはあり!』
『たむちゃんの方が振り回されることあるんだ』
───こんな感じ反応がいい。 もしかしたら、俺の視聴者と相性が良いのかもしれない。
「では、今日の企画を説明していくぜ! 今回はUberライガ企画として、スタジオで待機している禍代たむさんに料理を届けていく。その食材集めから配達まで見てもらうぞ!」
実を言えば、俺は既に目的の食材を手に入れるためにボス部屋の前に待機していた。
「この部屋にいるボスは特殊だ。冬虫夏草って知ってるかい?」
『冬は虫だけど、夏には草になる生物』
『↑なにそれ? 生物の法則無視してるの? 虫だけに』
『↑審議』
『まぁ昆虫に寄生するキノコだな』
おっ、やっぱり識者がいた。よかったぜ。
「ここにいるボスも冬虫夏草みたいなやつだ。 要するに植物と虫の特徴を併せ持つモンスターだな。どんな姿なのは見てもお楽しみだな」
俺は扉を開ける。 部屋の中心にはボスモンスター。
決して大きくはないが……それでも人間に近いサイズの昆虫が、俺を敵視している。
その昆虫は体中が植物に包まれている。 このボスの名前は───
『樹蝕獣フォリウス』
見た目の特徴は、植物に覆われた昆虫。 攻撃の特徴は、高速移動だ。
今も、高速で……残像が3体に分身して見える。 そんな超速度が俺に向かって体当たりを仕掛けて来る。
「速すぎる。まぁ、それが弱点だな」と俺は足を真上に向けて蹴り上げる。
何かを蹴るための動作ではない。 いや、正確には足元の土砂を蹴り上げた事になるかな?
土や砂……そんなものでも超高速移動をしている樹蝕獣《フォリウス》には無視できない大きなダメージにある。
バチバチバチと体に衝突する音を残して、樹蝕獣は俺から距離を取った。
次の攻撃は遠距離攻撃……口の部分が開いて糸は吐き出してきた。
「やれやれ、カブトムシみたいな見た目をして蜘蛛みたいな攻撃をしてくるんじゃないぜ!」
俺は、糸攻撃を避ける。 それから間合いを詰めてからの攻撃を狙う。
禍代たむ本人は───
「わぁい、楽しみ! お腹を空かせて待っておくから餓死する前に届けてね。アナタの彼女、禍代たむより(ハート)」
─――と怪文書を残して、帰ってしまった。 せめて、何が食べたいか教えて欲しい。
……というわけで、俺はダンジョンで手に入る食材を使っての料理について考える。
「いや、普段の獅堂ライガが配信してる内容じゃん!」とツッコむ人もいるかもしれない。
でも、他人のために食材を手に入れて調理するとなれば、話も変わって来るの。
誰かにアドバイスを貰おう。 よし!
『……というわけで兎岸たましぃさんに、お聞きするぜ。禍代たむさんが好きな物って何ですか?』
企画主である兎岸さんにメッセージを送った。 その1分後に返信が来た。
「やっぱり、返信が早いな。 どれどれ?」
『ライガきゅん メッセージありがとうね(ビックリマーク×30)
早速、僕の企画での約束を実行しようとしてくれてるのかな(クエスチョンマーク×20)
僕も嬉しい(ハート) 僕のたむちゃんも嬉しがるよ(ハート×10)
そうだね……たむちゃんと僕が好きな物は─── 牛タンです(ラブ!)』
「……なるほど、牛タンか」と俺は考えた。 配信内容をイメージする。
無論、たむさんをダンジョン内に連れ回すわけにはいかない。
どこかスタジオで待機して貰って、俺が急いで届ける。 つまり───
「Uberライガ企画と言うわけだ」
そうして、ミノタウロスと対峙する俺。 倒した後に牛のベロを……
「ん~ 見た目が悪い。グロテスクすぎるかな?」
牛タンとは、牛の舌の部分である。 倒したミノタウロスの舌を切り取って、下処理をする。
その光景、たむさんと視聴者に見せるには、配信映えが悪いか。
「他に好きな物はないかな? 続けて兎岸さんに聞いて見ようか?」
メッセージを送る。やっぱり1分以内で返信が返って来た。
流石に早すぎじゃない? 何か、自動で文面を作ってくれるツールでも使っているのでは…… そんな疑惑を持ちながら、兎岸さんからの返信を確認した。
『他にらむちゃんと僕が好きな食べ物だね(うんうん!)
そうだね。 2人が共通で好きな物と言えば!(ピコーン!)
甘い物だよ!(ラブ!)
僕たちはスイーツが大好きなんだ(BIGラブ!)』
なるほど……『ありがとうございました。参考にさせていただきます』……と。
甘い物か。 しかし───
「いつの間にか兎岸さんも食べる話になってないか?」
さて、スイーツか。 ダンジョンで取れる甘味と言えば・・・・・・あれだな!
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「はい! たけプロ4期生 獅堂ライガが配信を始めるぜ!」
俺は配信をスタートさせた。
「それじゃ、今回はコラボ企画だ。ゲストを紹介するぜ・・・・・・禍代たむさんだ!」
「はい、みなさま~ 今日は、カップルチャンネルにようこそ! 無所属であり、獅堂ライガの彼女 禍代たむです!」
「たむさん? はい、今日のゲストは禍代たむさんでした。それでは、またの配信で会いましょう!」
「あ~ 待って! 待って! 嘘だから、まだ付き合ってないから! ただ外堀を埋めようとしただけだから!」
「ちなみに、付き合う予定は?」
「・・・・・・はい、ありません」
コメント欄では───
『もう禍代たむの使い方を理解してて草』
『正直、たむ×ライガコンビはあり!』
『たむちゃんの方が振り回されることあるんだ』
───こんな感じ反応がいい。 もしかしたら、俺の視聴者と相性が良いのかもしれない。
「では、今日の企画を説明していくぜ! 今回はUberライガ企画として、スタジオで待機している禍代たむさんに料理を届けていく。その食材集めから配達まで見てもらうぞ!」
実を言えば、俺は既に目的の食材を手に入れるためにボス部屋の前に待機していた。
「この部屋にいるボスは特殊だ。冬虫夏草って知ってるかい?」
『冬は虫だけど、夏には草になる生物』
『↑なにそれ? 生物の法則無視してるの? 虫だけに』
『↑審議』
『まぁ昆虫に寄生するキノコだな』
おっ、やっぱり識者がいた。よかったぜ。
「ここにいるボスも冬虫夏草みたいなやつだ。 要するに植物と虫の特徴を併せ持つモンスターだな。どんな姿なのは見てもお楽しみだな」
俺は扉を開ける。 部屋の中心にはボスモンスター。
決して大きくはないが……それでも人間に近いサイズの昆虫が、俺を敵視している。
その昆虫は体中が植物に包まれている。 このボスの名前は───
『樹蝕獣フォリウス』
見た目の特徴は、植物に覆われた昆虫。 攻撃の特徴は、高速移動だ。
今も、高速で……残像が3体に分身して見える。 そんな超速度が俺に向かって体当たりを仕掛けて来る。
「速すぎる。まぁ、それが弱点だな」と俺は足を真上に向けて蹴り上げる。
何かを蹴るための動作ではない。 いや、正確には足元の土砂を蹴り上げた事になるかな?
土や砂……そんなものでも超高速移動をしている樹蝕獣《フォリウス》には無視できない大きなダメージにある。
バチバチバチと体に衝突する音を残して、樹蝕獣は俺から距離を取った。
次の攻撃は遠距離攻撃……口の部分が開いて糸は吐き出してきた。
「やれやれ、カブトムシみたいな見た目をして蜘蛛みたいな攻撃をしてくるんじゃないぜ!」
俺は、糸攻撃を避ける。 それから間合いを詰めてからの攻撃を狙う。
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