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第68話 恐怖! 真夏のスイカに捕らわれた男
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その日、俺は先輩の配信を視聴していた。
過去のアーカイブをチェックしていると───
『初競《はつぜ》りに参加したで! 阿波ノンカ』
「何やってるんだ? この先輩は?」
阿波ノンカは、たけプロ1期生。
俺の先輩も先輩。大先輩であるが、残念ながら接点は、あまりない。
関西弁とポンコツ不憫キャラで大人気の先輩だ。
実際に見てみる。
本当に市場で競りに参加している様子を動画で流している。
もちろん、VTuberなので映像を加工させているが……
「いや、普通の人は参加できないはずでは? あぁ、実家がお店をしているから資格を取ったのか……」
うん、大丈夫か? 個人情報的に……
「よっしゃ! スイカを競り落としたで! ご祝儀価格で30万円払って来たで!」
……はぁ!? スイカが30万円!?
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「───と言うわけで、たけプロ4期生の獅堂ライガだ。 ライガ、スイカを売って生きて行こうと思うんだ」
『え? 待て待て待て!』
『素人がいきなり商業レベルのスイカが作れると?』
『眉で繋がってるで(こち亀の某主人公みたいと言う意味)』
困惑しているコメント欄を「まぁまぁ」と落ち着かせながら、今回の趣旨を説明する。
「ダンジョンには、植物が異常な速度で発達する階層がある。 そこに飢えると……?」
『短時間で食べれるスイカが育つ……っ事!?』
うんうん、俺だって素人が30万円のスイカを作れるとは思っていない。
だが、ダンジョンパワーを利用して、高速で作ったスイカを売れば……
「えっと調べて見たんだが、今年は大玉スイカが2000円から5000円。 小玉スイカなら1000円から2000円。 品質の良い大玉スイカを作れるようになるとしたら?」
『5000円が大量収得!』
『大儲け!』
『眉毛が繋がるで!』
「――――と言うわけで、植物が育ちやすい階層。既に到着しているぜ! はい、新衣装公開! 今回は農業スタイルだぜ!」
『だから、新衣装公開が雑!』
『普通は出し惜しみをすんだぞ! 足元がゆっくり全体を見せろ!』
『クソが! 新衣装代だ \5000』
『新衣装おめでとうだ、この野郎! \1000』
「おぉ、スパチャサンキュ!」と感謝を述べながら、衣装を見せびらかした。
農業スタイル。
頭には麦わら帽子。 手には軍手をして鍬《くわ》を握っている。
ズボンはデニムのオーバーオールだ。 どうだ!
新衣装公開を終えて、いよいよ農作業(?)を始める。
「まずは畑づくりか……足元に魔力を流して、石や草を取り除いて……」
『その手にある鍬は使わねぇのかよ!』
『普段なら、魔法を使うのを渋るのに簡単に使うじゃん?』
い、いや、素人がいきなり作れないだろ? 畑作り……魔法で時短、時短!
正攻法で畑づくりから、農作物の収穫。 ダンジョンパワーがあったとしても素人には無理があるんだぜ!
「最後に、肥料を撒いて……OKだぜ!」
よし、これで種を植えていく。それが終わったら、魔法によってできた雨雲で水を降らしていけば───
「おぉ、まずは畑作りは終了かな?」
何だかんだで、素人の遊びのような物だ。 これで、質の良い農作物が取れると本気で思っていない。 配信の企画になればいい───
「───あれ? なんか、スイカの蔦のような物が伸びているように見えるけど?」
しゅるしゅると蛇のような動きで、蔦が伸びていく。
何事だ? 呆気に取られて見ていたら、緑と黒の線が入った球体が生まれてきた。
「いや、そんなバカな・・・・・・いくらなんでも。でも、これってスイカか?」
種まきが終わってから10分もしない時間。 信じられなことに最初のスイカが生まれた。
「いやいやいや・・・・・・」と俺は大玉サイズに育ったスイカを取り上げた。
持ってみた感じ、本物のスイカだ。ずっしりと重みを感じる。
「そ、それじゃ試しに──」とスイカを2つに切った。
見た目は食べ頃。しかし、いくらなんでも収穫が早すぎる。
「さすがに、中身は熟れていない白いスイカだと思うが・・・・・・」
俺の予想は外れていた。
中身は赤く、熟れていた。
「いやいや、そんなバカな」と俺は切り分けて食べてみることにした。
その味は───
過去のアーカイブをチェックしていると───
『初競《はつぜ》りに参加したで! 阿波ノンカ』
「何やってるんだ? この先輩は?」
阿波ノンカは、たけプロ1期生。
俺の先輩も先輩。大先輩であるが、残念ながら接点は、あまりない。
関西弁とポンコツ不憫キャラで大人気の先輩だ。
実際に見てみる。
本当に市場で競りに参加している様子を動画で流している。
もちろん、VTuberなので映像を加工させているが……
「いや、普通の人は参加できないはずでは? あぁ、実家がお店をしているから資格を取ったのか……」
うん、大丈夫か? 個人情報的に……
「よっしゃ! スイカを競り落としたで! ご祝儀価格で30万円払って来たで!」
……はぁ!? スイカが30万円!?
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「───と言うわけで、たけプロ4期生の獅堂ライガだ。 ライガ、スイカを売って生きて行こうと思うんだ」
『え? 待て待て待て!』
『素人がいきなり商業レベルのスイカが作れると?』
『眉で繋がってるで(こち亀の某主人公みたいと言う意味)』
困惑しているコメント欄を「まぁまぁ」と落ち着かせながら、今回の趣旨を説明する。
「ダンジョンには、植物が異常な速度で発達する階層がある。 そこに飢えると……?」
『短時間で食べれるスイカが育つ……っ事!?』
うんうん、俺だって素人が30万円のスイカを作れるとは思っていない。
だが、ダンジョンパワーを利用して、高速で作ったスイカを売れば……
「えっと調べて見たんだが、今年は大玉スイカが2000円から5000円。 小玉スイカなら1000円から2000円。 品質の良い大玉スイカを作れるようになるとしたら?」
『5000円が大量収得!』
『大儲け!』
『眉毛が繋がるで!』
「――――と言うわけで、植物が育ちやすい階層。既に到着しているぜ! はい、新衣装公開! 今回は農業スタイルだぜ!」
『だから、新衣装公開が雑!』
『普通は出し惜しみをすんだぞ! 足元がゆっくり全体を見せろ!』
『クソが! 新衣装代だ \5000』
『新衣装おめでとうだ、この野郎! \1000』
「おぉ、スパチャサンキュ!」と感謝を述べながら、衣装を見せびらかした。
農業スタイル。
頭には麦わら帽子。 手には軍手をして鍬《くわ》を握っている。
ズボンはデニムのオーバーオールだ。 どうだ!
新衣装公開を終えて、いよいよ農作業(?)を始める。
「まずは畑づくりか……足元に魔力を流して、石や草を取り除いて……」
『その手にある鍬は使わねぇのかよ!』
『普段なら、魔法を使うのを渋るのに簡単に使うじゃん?』
い、いや、素人がいきなり作れないだろ? 畑作り……魔法で時短、時短!
正攻法で畑づくりから、農作物の収穫。 ダンジョンパワーがあったとしても素人には無理があるんだぜ!
「最後に、肥料を撒いて……OKだぜ!」
よし、これで種を植えていく。それが終わったら、魔法によってできた雨雲で水を降らしていけば───
「おぉ、まずは畑作りは終了かな?」
何だかんだで、素人の遊びのような物だ。 これで、質の良い農作物が取れると本気で思っていない。 配信の企画になればいい───
「───あれ? なんか、スイカの蔦のような物が伸びているように見えるけど?」
しゅるしゅると蛇のような動きで、蔦が伸びていく。
何事だ? 呆気に取られて見ていたら、緑と黒の線が入った球体が生まれてきた。
「いや、そんなバカな・・・・・・いくらなんでも。でも、これってスイカか?」
種まきが終わってから10分もしない時間。 信じられなことに最初のスイカが生まれた。
「いやいやいや・・・・・・」と俺は大玉サイズに育ったスイカを取り上げた。
持ってみた感じ、本物のスイカだ。ずっしりと重みを感じる。
「そ、それじゃ試しに──」とスイカを2つに切った。
見た目は食べ頃。しかし、いくらなんでも収穫が早すぎる。
「さすがに、中身は熟れていない白いスイカだと思うが・・・・・・」
俺の予想は外れていた。
中身は赤く、熟れていた。
「いやいや、そんなバカな」と俺は切り分けて食べてみることにした。
その味は───
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