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第82話 第2の魔人(?)
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花峰ココロさんの話。 彼女は、競技参加者にインタビューを行っていた。
その中で奇妙な事を言い出した参加者がいたそうだ。
名は山田マリア。 男性VTuberである。
彼はインタビューで、こう言ったらしい。
「自分は、魔人。ダンジョンの意思を継ぐ魔人の1人……」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「罠……だろうな」と俺は呟いた。
山田マリアは『V祭り』が行われている場所から移動していた。
ダンジョンで朽ちた未来都市のような階層。 傾いた高層ビル……森林の緑が巻き付いている。
なぜ、ダンジョンに近未来的な建造物があるのか?
様々な仮説があるだけで、誰も理由はわからない。とにかく、そう言うダンジョンの階層だ。
そこで山田マリアは離れた位置で俺を見ている。
「自分の事を魔人と言ったらしいが……本当か?」
「さて……どうでしょうね?」
彼は、俺の問いに答えなかった。 代わりに、笑った。
挑発するような笑い方。それから、近くのビルに入って行く。
ビルと言っても廃墟だ。 ここら辺で、一番高いビルの廃墟。
「どう考えても罠だぜ! 本当に魔人か? それとも炎上目的の迷惑系か?」
このまま考えても埒が明かない。
「仕方がないぜ。こんな事もあろうかと……」と俺は収納空間《アイテムボックス》のスキルを発動。
中からダンジョン配信用のドローンカメラを取り出した。
「配信開始のボタンを押して……よし! たけプロ4期生の獅堂ライガが配信を始めるぜ!」
ゲリラ配信を開始した。
『え? ゲリラ配信!? 大会中に?』
『ミラー配信……って感じでもなさそうだけど???』
『良いの? 解説者が裏で配信しても』
俺は困惑している視聴者たちに、簡単な説明をする。
「はい、今は緊急でカメラを回しています! 開催中の『V祭り』ですが、参加者で『自分はダンジョンの意思を継ぐ魔人』と自称する人物が現れたので、追いかけて行こうと思います!」
『はぁ?』
『え? 急になに? え? 魔人?』
『???』
大会中での突発配信の効果だろうか? 同時視聴者数も20万人近くまで跳ね上がっている。
「魔人を自称しているのは山田マリア。 俺は彼を追いかけて、このビルを入って行くぜ!」
『待て待て待て!』
『100%罠!』
『こういうのは運営スタッフに任せ……いや、ライガもスタッフだった!』
……というわけでビルの中。 体の半分が機械化しているようなモンスターたちが連続で出現してくる。
それらを蹴散らして進む。 崩れそうな床と壁……なんとなく最初に魔人との戦闘、マダラ・ゾーアとの戦闘を思い出す。
廃墟化したビル。
地面は土……おそらく、風化した壁や床。 あるいは、長い年月で風が運んできたのか?
床には人間の足跡がくっきりと残っているので山田マリアの追跡は容易だ。
「廃墟を探索するYouTuberさんとかいるけど、気持ちがわかるな。なんかワクワクしてくるぜ」
もちろん廃墟と言っても土地や建物の持ち主はいて、無許可の配信はダメだけどな。
『わかる。ワクワクする』
『普段は入れない場所は見たい』
『こう非日常を楽しみたい感じだよな』
まぁ、非日常を楽しみたいなら、ダンジョン配信をしようぜ!
そんな雑談配信をしていると────
山田マリアの背中が見えてきた。 彼は階段を昇っていく。
彼を追いかけて、俺も階段を昇って行くと妙な音が聞こえてきた。
ぶーん と鳴る異音? 羽の音? 昆虫系モンスターか?
視線の先、何かが接近してくる。 反射的に防御すると───
「なにっ!」と俺の体が吹き飛ばされ、壁に衝突する。
その勢いのまま、 壁は砕け散った。俺は、奥にある部屋まで転がった。
「痛っ! どういう攻撃なんだ?」
想定以上のダメージ。 攻撃方法も手段も謎? だが、なにか床に転がっている。
これは───
「───拳銃の弾丸? これで俺を狙撃した? でも妙に綺麗なままだ」
一度、銃から発射された弾丸は、銃線条痕って傷ができるんじゃなかったか?
それに俺を吹き飛ばすような衝撃で、弾丸が変形しないってことがあるのか?
俺はマダラ───魔人を名乗ったピエロを思い出した。
「まさか、あの殺人ピエロみたいに妙な攻撃をしてるんじゃないだろうな!」
俺は山田マリアを名乗る人物を追いかけて階段をかけ上がる。
すると音が聞こえる。 あの昆虫の羽音に似た音───階段の下から何かが近づいてくる。
ゆっくりと俺に近づいてくる物体。それは弾丸だった。
それが5つ───宙に浮かんでいる。 それらが近づいてきたことで音の正体がわかった。
「音、弾丸が高速で回転しているぞ。弾丸の速度が遅い代わりに威力を維持したまま……俺に向かっているぞ!」
逃げるように距離を取る。 急に加速して俺を追いかけてくる。
「こいつ、誘導弾だ! しかも、この数……流石に直撃はまずい!」
俺は階段を駆け上がる。しかし、甘かった。
さらに5つの弾丸。階段を上がると、待ち構えてたかのように空中に浮遊していた。
「なにっ!」と足を止めた俺に、前方から5発─── 背後から5発───
合計10発の弾丸が直撃した。
その中で奇妙な事を言い出した参加者がいたそうだ。
名は山田マリア。 男性VTuberである。
彼はインタビューで、こう言ったらしい。
「自分は、魔人。ダンジョンの意思を継ぐ魔人の1人……」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「罠……だろうな」と俺は呟いた。
山田マリアは『V祭り』が行われている場所から移動していた。
ダンジョンで朽ちた未来都市のような階層。 傾いた高層ビル……森林の緑が巻き付いている。
なぜ、ダンジョンに近未来的な建造物があるのか?
様々な仮説があるだけで、誰も理由はわからない。とにかく、そう言うダンジョンの階層だ。
そこで山田マリアは離れた位置で俺を見ている。
「自分の事を魔人と言ったらしいが……本当か?」
「さて……どうでしょうね?」
彼は、俺の問いに答えなかった。 代わりに、笑った。
挑発するような笑い方。それから、近くのビルに入って行く。
ビルと言っても廃墟だ。 ここら辺で、一番高いビルの廃墟。
「どう考えても罠だぜ! 本当に魔人か? それとも炎上目的の迷惑系か?」
このまま考えても埒が明かない。
「仕方がないぜ。こんな事もあろうかと……」と俺は収納空間《アイテムボックス》のスキルを発動。
中からダンジョン配信用のドローンカメラを取り出した。
「配信開始のボタンを押して……よし! たけプロ4期生の獅堂ライガが配信を始めるぜ!」
ゲリラ配信を開始した。
『え? ゲリラ配信!? 大会中に?』
『ミラー配信……って感じでもなさそうだけど???』
『良いの? 解説者が裏で配信しても』
俺は困惑している視聴者たちに、簡単な説明をする。
「はい、今は緊急でカメラを回しています! 開催中の『V祭り』ですが、参加者で『自分はダンジョンの意思を継ぐ魔人』と自称する人物が現れたので、追いかけて行こうと思います!」
『はぁ?』
『え? 急になに? え? 魔人?』
『???』
大会中での突発配信の効果だろうか? 同時視聴者数も20万人近くまで跳ね上がっている。
「魔人を自称しているのは山田マリア。 俺は彼を追いかけて、このビルを入って行くぜ!」
『待て待て待て!』
『100%罠!』
『こういうのは運営スタッフに任せ……いや、ライガもスタッフだった!』
……というわけでビルの中。 体の半分が機械化しているようなモンスターたちが連続で出現してくる。
それらを蹴散らして進む。 崩れそうな床と壁……なんとなく最初に魔人との戦闘、マダラ・ゾーアとの戦闘を思い出す。
廃墟化したビル。
地面は土……おそらく、風化した壁や床。 あるいは、長い年月で風が運んできたのか?
床には人間の足跡がくっきりと残っているので山田マリアの追跡は容易だ。
「廃墟を探索するYouTuberさんとかいるけど、気持ちがわかるな。なんかワクワクしてくるぜ」
もちろん廃墟と言っても土地や建物の持ち主はいて、無許可の配信はダメだけどな。
『わかる。ワクワクする』
『普段は入れない場所は見たい』
『こう非日常を楽しみたい感じだよな』
まぁ、非日常を楽しみたいなら、ダンジョン配信をしようぜ!
そんな雑談配信をしていると────
山田マリアの背中が見えてきた。 彼は階段を昇っていく。
彼を追いかけて、俺も階段を昇って行くと妙な音が聞こえてきた。
ぶーん と鳴る異音? 羽の音? 昆虫系モンスターか?
視線の先、何かが接近してくる。 反射的に防御すると───
「なにっ!」と俺の体が吹き飛ばされ、壁に衝突する。
その勢いのまま、 壁は砕け散った。俺は、奥にある部屋まで転がった。
「痛っ! どういう攻撃なんだ?」
想定以上のダメージ。 攻撃方法も手段も謎? だが、なにか床に転がっている。
これは───
「───拳銃の弾丸? これで俺を狙撃した? でも妙に綺麗なままだ」
一度、銃から発射された弾丸は、銃線条痕って傷ができるんじゃなかったか?
それに俺を吹き飛ばすような衝撃で、弾丸が変形しないってことがあるのか?
俺はマダラ───魔人を名乗ったピエロを思い出した。
「まさか、あの殺人ピエロみたいに妙な攻撃をしてるんじゃないだろうな!」
俺は山田マリアを名乗る人物を追いかけて階段をかけ上がる。
すると音が聞こえる。 あの昆虫の羽音に似た音───階段の下から何かが近づいてくる。
ゆっくりと俺に近づいてくる物体。それは弾丸だった。
それが5つ───宙に浮かんでいる。 それらが近づいてきたことで音の正体がわかった。
「音、弾丸が高速で回転しているぞ。弾丸の速度が遅い代わりに威力を維持したまま……俺に向かっているぞ!」
逃げるように距離を取る。 急に加速して俺を追いかけてくる。
「こいつ、誘導弾だ! しかも、この数……流石に直撃はまずい!」
俺は階段を駆け上がる。しかし、甘かった。
さらに5つの弾丸。階段を上がると、待ち構えてたかのように空中に浮遊していた。
「なにっ!」と足を止めた俺に、前方から5発─── 背後から5発───
合計10発の弾丸が直撃した。
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