93 / 121
第93話 ダンジョン墓地を散策しよう! その2
しおりを挟む
動き回る骸骨騎士。つまりはスケルトンナイト。
盾と剣の武装。 俺の目前、ギリギリで剣が通り抜けていった。
「うおぉ! ビックリしたぜ! とりあえず、吹っ飛べ───おらぁ!」
俺は防御している盾を狙って前蹴りを放った。
スケルトンナイトは冗談のように吹っ飛んでいった。
「あら? 骨の体だから、見た目より軽いのか」
そんな感想を言っていると───
「新手のアンデッドさんたちがワラワラと出現してきたぞ」
アンデッド系の怖い所は、これだ。
倒しても、倒しても、新手が出現してくる。 さっきのゾンビたちもおなじだが......
現れたアンデッドたちは、スケルトンナイト5体。背後に弓矢を持ったスケルトンアーチャーが3体。
「統率が取れてる? アンデッド同士で通信か何かしているのか?」
前衛のスケルトンたちは、盾を重ね合った密閉陣形。映画とかで見るスパルタの戦術みたいだ。
ちなみに、今も後衛の弓兵が矢を射っている。 防御しなくても俺には刺さらないけど、ちょっとだけ煩《わずら》わしい。
けど、助走の距離は十分ある。
「一気に距離を詰めて───飛び蹴りで吹き飛ばす!」
密閉陣形のスケルトンは、蹴りの衝撃に耐えられない。
まるでサッカーボールのように飛んでいく。
そのまま、背後の弓兵たちを巻き込んで、バラバラに砕け散っていった。
『ご~~~~る!!!』
『もりさきくん、ふっとばされた!』
『なんで負けたか、明日まで考えておいてください』
なんだ、視聴者はサッカー好きなのか? よくわからないネタみたいなコメントもあったけど......
そんな事を考えていると、また新手のスケルトンたちが───
「あっ! 槍兵......これはちょっとまずい!」
スケルトンランサーと言うべきだろうか? 槍を持った骸骨たちが密閉陣形をとっている。
「槍衾......戦国時代最強って言われる戦術だ」
足軽たちが足並みを揃えて、槍を持って突進してくる。
もちろん、弓矢も鉄砲もある時代でありながら最強と呼ばれた戦術。
「───だったら、それを破ったら、俺が戦国最強を名乗っても良いんだよなぁ!」
足元に転がる盾。さっきのスケルトンナイトたちの忘れ物だろう。 それを拾い上げて───
「よし! こい!」
言葉が通じるわけでもないだろうに、それも何かを感じ取ったのか槍兵たちは突進を始めた。
槍の穂先が迫ってきた。 だから、それを盾で叩き折る。
一本だけではない。 全面、俺に向けられた穂先を───
「ふん! ふん! ふん! ふん......」と叩き折っていく。
槍を握る柄は鉄製のようだが......
「関係ない。問題ない。鉄製だろうが、叩き折る!」
槍兵たちの槍は、全て叩き折って地面に転がった。 武器を失ったスケルトンたちに対して俺は───
「はい、お疲れさん!」ととどめを刺した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
俺は辺りを見渡す。 周囲には倒したスケルトンたちの骨が残っている。
通常なら倒されたモンスターの肉体は消滅する。 だが、消滅せずに残り続ける物をドロップアイテムとして、持ち帰ることができる。
本来、アンデッドたちの骨は価値が低く、二束三文でしか売れない。けど───
「実は、今回の目的はこれなんだよな。 アンデッドの骨......これが今回の食材だぜ」
『え? アンデッドの骨を食べるの?』
『いや、ダメだろ。食べれる物じゃないわ』
『骨料理? 何も思い付かない!』
おぉ良い感じだ。 誰も予想できてないぞ。
ちょっと、予想できなすぎて、コメント欄が阿鼻叫喚みたいになっている。
「うん。VTuberぽく言うと、あえんびえんって状態だな……」
しばらく、アンデッドの骨拾いをしておくと───
「ん? なんか、すごい魔力が近づいてきてるけど……ボスモンスターか?」
予想通りだった。 ボスモンスターと言っても、階層の再奥で部屋に引きこもっていると相場は決まっている。
だが、極めて希《まれ》な存在に
───徘徊する怪物
長時間、立ち止まっている人間を狙って現れるボスモンスター。
それがこの階層のボスだったというわけだ。
出現したモンスターは死神を連想させるフォルムをしていた。
黒いボロ布を身に纏い、骸骨の顔...... もしも、持っている武器が大鎌なら、死神のモンスターなのだろう。
ただし、コイツが持っている武器は大鎌ではなく、杖だった。
すなわち───
「つまり、アンデッドの大魔法使い───リッチというわけだぜ!」
盾と剣の武装。 俺の目前、ギリギリで剣が通り抜けていった。
「うおぉ! ビックリしたぜ! とりあえず、吹っ飛べ───おらぁ!」
俺は防御している盾を狙って前蹴りを放った。
スケルトンナイトは冗談のように吹っ飛んでいった。
「あら? 骨の体だから、見た目より軽いのか」
そんな感想を言っていると───
「新手のアンデッドさんたちがワラワラと出現してきたぞ」
アンデッド系の怖い所は、これだ。
倒しても、倒しても、新手が出現してくる。 さっきのゾンビたちもおなじだが......
現れたアンデッドたちは、スケルトンナイト5体。背後に弓矢を持ったスケルトンアーチャーが3体。
「統率が取れてる? アンデッド同士で通信か何かしているのか?」
前衛のスケルトンたちは、盾を重ね合った密閉陣形。映画とかで見るスパルタの戦術みたいだ。
ちなみに、今も後衛の弓兵が矢を射っている。 防御しなくても俺には刺さらないけど、ちょっとだけ煩《わずら》わしい。
けど、助走の距離は十分ある。
「一気に距離を詰めて───飛び蹴りで吹き飛ばす!」
密閉陣形のスケルトンは、蹴りの衝撃に耐えられない。
まるでサッカーボールのように飛んでいく。
そのまま、背後の弓兵たちを巻き込んで、バラバラに砕け散っていった。
『ご~~~~る!!!』
『もりさきくん、ふっとばされた!』
『なんで負けたか、明日まで考えておいてください』
なんだ、視聴者はサッカー好きなのか? よくわからないネタみたいなコメントもあったけど......
そんな事を考えていると、また新手のスケルトンたちが───
「あっ! 槍兵......これはちょっとまずい!」
スケルトンランサーと言うべきだろうか? 槍を持った骸骨たちが密閉陣形をとっている。
「槍衾......戦国時代最強って言われる戦術だ」
足軽たちが足並みを揃えて、槍を持って突進してくる。
もちろん、弓矢も鉄砲もある時代でありながら最強と呼ばれた戦術。
「───だったら、それを破ったら、俺が戦国最強を名乗っても良いんだよなぁ!」
足元に転がる盾。さっきのスケルトンナイトたちの忘れ物だろう。 それを拾い上げて───
「よし! こい!」
言葉が通じるわけでもないだろうに、それも何かを感じ取ったのか槍兵たちは突進を始めた。
槍の穂先が迫ってきた。 だから、それを盾で叩き折る。
一本だけではない。 全面、俺に向けられた穂先を───
「ふん! ふん! ふん! ふん......」と叩き折っていく。
槍を握る柄は鉄製のようだが......
「関係ない。問題ない。鉄製だろうが、叩き折る!」
槍兵たちの槍は、全て叩き折って地面に転がった。 武器を失ったスケルトンたちに対して俺は───
「はい、お疲れさん!」ととどめを刺した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
俺は辺りを見渡す。 周囲には倒したスケルトンたちの骨が残っている。
通常なら倒されたモンスターの肉体は消滅する。 だが、消滅せずに残り続ける物をドロップアイテムとして、持ち帰ることができる。
本来、アンデッドたちの骨は価値が低く、二束三文でしか売れない。けど───
「実は、今回の目的はこれなんだよな。 アンデッドの骨......これが今回の食材だぜ」
『え? アンデッドの骨を食べるの?』
『いや、ダメだろ。食べれる物じゃないわ』
『骨料理? 何も思い付かない!』
おぉ良い感じだ。 誰も予想できてないぞ。
ちょっと、予想できなすぎて、コメント欄が阿鼻叫喚みたいになっている。
「うん。VTuberぽく言うと、あえんびえんって状態だな……」
しばらく、アンデッドの骨拾いをしておくと───
「ん? なんか、すごい魔力が近づいてきてるけど……ボスモンスターか?」
予想通りだった。 ボスモンスターと言っても、階層の再奥で部屋に引きこもっていると相場は決まっている。
だが、極めて希《まれ》な存在に
───徘徊する怪物
長時間、立ち止まっている人間を狙って現れるボスモンスター。
それがこの階層のボスだったというわけだ。
出現したモンスターは死神を連想させるフォルムをしていた。
黒いボロ布を身に纏い、骸骨の顔...... もしも、持っている武器が大鎌なら、死神のモンスターなのだろう。
ただし、コイツが持っている武器は大鎌ではなく、杖だった。
すなわち───
「つまり、アンデッドの大魔法使い───リッチというわけだぜ!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる