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チョーカ-

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第94話食材 墓地で入手(ラーメン食べたい)

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『リッチ』───魔法を極めた死霊の王だ。

 死神に良く似た格好。違うのは武器が杖。あとは、頭の上にチョコンと乗っている王冠くらいか?

 その杖が俺に向けて振ってきた。 黒い雷が現れて、俺に直撃した。

「うわぁ熱っ! あと痺れる!」

 全身が痺れて、回復するまで2秒? 3秒? 無防備を晒すことになったが、なぜか追撃をしてこない。

 それどころか「?」と頭を捻っているようなリアクション。 

「もしかして、どうしてこの人間は死なない? とか思ってる? 舐めるなよ!」

 俺の言葉が通じたのかはわからないが、リッチは再び杖を振る。

 黒い雷。俺の頭上から落下してくる。

 だが─── 今度は避けれた。

「この野郎っ、屋内で雲もないのに雷を落としてくるなよ!」

通常の雷は、光速に等しい速度で落下してくる。 どうやら、黒い雷は、光速よりも遅いらしい。

 なら、なんとか避けれる攻撃速度だ。 

「クールタイムなしの連続攻撃ってのが厄介だが、問題なし! このまま吹き飛ばすぜ!」

 黒い雷を避けながら、接近していく。だが、そう簡単な相手ではなかったみたいだ。

 俺の足は何かを踏みつけた。 それは─── 

「ん? 水たまり? 室内になぜ?」

 いつの間にか、教会内は濃い霧に包まれていた。 その水分が床に貯まって───

「あっ! まずいかも!」

 リッチの黒い雷が発射された。 俺の頭上を狙って───それは回避───だが、濡れた地面。 雷は四方八方に分散されて地面を走る。

「二段攻撃! それも光速で!」

 そう叫ぶ俺の体は、宙に飛んでいた。 地面を走る雷撃を回避したのだが......

 「げっ! げっ! 着地狩りかっ!」

 ジャンプの後、着地するタイミングを狙われた。

 リッチの雷撃を全身に浴びて、激しい熱と痛みを受ける。

「このっ! やってくれたな!」

 見れば、リッチは嘲笑うようなリアクションをして挑発していた。

 それが怒りを誘う。 

「だったら、いいぜ? こっちも魔法を使わせてもらう!」

 詠唱開始。 魔法に必要な詩。 

 俺は、それを忌み嫌っている。 なぜなら、俺が魔法に必要な詠唱は、ラップ調だからだ。

「走る怒り それは稲妻 駆けるは嵐!」

「魔法のフロウ! 魂でかます一撃!」

「この魔法の詠唱 世界をひっくり返すぜ!」 

 光速の雷撃。 雷鳴と共に俺の腕に出現する。

 バチバチと漏れ出す雷が音を立てている。 だからそれを、俺は─── 

『雷皇滅天《サンダーストーム》!』

 音が消えた。 

 閃光が空間を支配する。 白く塗りつぶしていく。

 黒いリッチの姿も白く塗りつぶして───

 音が役割を思い出したかのように遅れて鳴り響いた。

 その時には、俺の前方から教会は破壊されて消えていた。

 ~~~ ~~~ ~~~  ~~~ ~~~ ~~~  ~~~ ~~~ ~~~  ~~~ ~~~ ~~~ 

「はい、今日は二回行動と言うわけで後半戦!」

『いえ~い!』

『どんどんぱふぱふ!』

「いやぁ、みんなテンション高いね。俺が変な料理を作るってSNSとかで話題になってたみたいだけど?」

『なってた、なってた!』

『ライガ氏、奇行かっ! 考察系チャンネルにあった』

「ん? 考察系チャンネル? なにそれ? そんなのあるの?」

『あるよ!?』

『ご存じなかったか』

『現役のダンジョン配信者をゲストに呼んで解説させたりしてる』

「へぇ......いや、だったら俺本人を呼べよ! なんで、俺の事を別人に解説させてるんだ!」

『それはそう』

『権利の問題を気にしてた』

『非公式だからね』

「ん~ 俺自身の切り抜き動画が公式であるから、良くないのか? 俺もよくわからん!」

 後で、公式切り抜き師の花峰ココロさんと相談しよう。

 あっ、岡京マネへの相談が先だ。

「まぁ、今回の料理について説明するぜ! みんな期待しているけど......今回は平凡な料理(?)なんだ......」

『へい...ぼん......?』

『嘘だぁ!』

『スケルトンやリッチを材料にしたの知ってるぞ!』

「いや、マジ、マジ! ちなみに集めたスケルトンとリッチの骨は、こうなっています!」

 俺は大鍋を見せた。 中には白く濁ったスープ。 そして、骨が浮かんでいる。

「今回はスケルトンやリッチの骨からスープを取って、ラーメンにしていこうと思います!」

『ラーメン!?!?』

『いや、トンコツの発送!!!』

『大丈夫なのか? あれって脂やゼラチンを出してスープにしてるのであって......』     

「おっ! ラーメンに詳しい人いるね。 大丈夫、大丈夫! あまり知られてないけどスケルトンが動き回れるのは、骨と骨の接地面に脂があるみたいなんだ」

『脂!?』

『ほな、スープも作れるのか』

『そもそも生物の脂って......な?』
 
 スケルトンみたいなアンデッド系は、骨の内部に脂を貯めているらしい。

「だから、スケルトンの骨を長時間、煮込むことでラーメンのスープが作れる……はず!」

『いや、その発想はおかしい!』

 
  
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