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第96話 トップゲーマーのコーチをしよう
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VTuber界隈では格闘技ゲームは人気コンテンツの1つだ。
FPSと同等にVTuber限定の大会もあるほどだ。 そんな格闘技ゲーム界隈で大事件が起きた。
「おっと! 信じられない光景だぁ! ジェフギスタンからの飛び入りでやってきたアッシュ選手。まさか決勝でも圧勝で終わるのか!」
アッシュと呼ばれた選手が操るキャラ。 ゲームに詳しくない者でも、アッシュ選手が日本選手を押しているように見えるだろう。
「おっと! ここでアッシュ選手の弾き飛ばし技が入った。画面端だぁ!」
画面端───キャラが移動できるギリギリの位置に目の見えない壁が存在している。
そこにキャラが吹き飛ばされてしまうと、技のコンビネーションが決まって大ダメージが受けてしまう。
───そして
「コンボが入る! まだ入る! 見事なバスケだ。ここで十烈拳が成立! ゲージを消費して───ここまで精密なコンボは───アッシュ選手が決めた!」
大人気格闘技ゲーム『大喝采7』 日本で行われた世界大会で起きた大大番狂わせ。
ジェフギスタンという聞きなれない国から来たアッシュ選手は、優勝候補だった日本人選手たちを倒して、優勝を決めたのだった。
かれ、アッシュ選手は優勝インタビューで、こう言ったそうだ。
「私はジェフギスタンで8位ほどの実力です」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「畜生がっ! ホイス・グレイシーかよ!」と客人は叫んだ。
「いや、第1回UFC大会の優勝インタビューで例えられても、通じないよ」
えっと、「私より兄の方が10倍強い」だっけ? 確か第1回大会は93年開催だから30年前のネタだろ!
思わず突っ込んでしまった。客人である彼は『大橋コンボ』という名前の格闘技ゲーマーだ。
ちなみに『大喝采7』の日本人トッププレイヤー。 世界大会の決勝でアッシュ選手に負けた張本人だったりする。
「それで俺───VTuberである獅堂ライガを訪ねて来るなんて非常識なマネをどうしてしたんですか?」
「それは簡単スよ。俺のコーチになって欲しいス!」
「コーチ? 俺が格闘技ゲームのコーチに? それもプロの......」
「あっ......! 別に格闘技ゲームのコーチを頼むわけじゃないスよ」
「ん? じゃ、何のコーチを頼んでいるんだ?」
「ダンジョンでの探索を教えて欲しいス!」
俺は、コンボさんから渡されたゲーム雑誌の記事を読んだ。
「どれどれ?」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
私の国 ジェフギスタンにはダンジョンがあります。 この国と同じです。
ジェフギスタンは資源に乏しい国でした。だから、私たちは子供の頃からダンジョンに潜る。
生死を賭けた戦い。 身体能力と認知能力。大変鍛えられました。
がんばって私たち、少し裕福になった。 今は仲間たち、近所のゲーセンに集まる。
子供の頃から私たちの娯楽、ゲームだけね。
だから、強くなった。 体もゲームも!
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「......なるほど。過酷な環境がゲームを強くした......のか?」
まぁ、俺も同じ環境だったけどな。 思春期は、全部ダンジョン生活。
もしかしたら、俺もゲームがうまいのか? ......いや、そんなこともないか。
「だから大橋コンビさんもダンジョンで格闘ゲームの修行を? 無茶だと思いますよ。大人しくゲームの練習をした方が......」
「もちろん、ゲームの練習もするスよ。でも、1日って24時間あるわけじゃないスか。8時間の睡眠を取っても16時間残ってので、8時間ゲームして、8時間ダンジョンに潜れば......」
どうだろ? ダンジョン探索で疲労した状態で、ゲームの練習しても効率がいいのだろうか?
いや、俺はダンジョンの事はプロかもしれないが、ゲームは無頼漢なので......
「謝礼は、このくらい払うスよ」
「いや、お金はいらないかな......その代わり」
「その代わり? なんスか?」
「ダンジョンで大橋コンボさんにコーチングしてる様子をい配信してもいいかな?」
FPSと同等にVTuber限定の大会もあるほどだ。 そんな格闘技ゲーム界隈で大事件が起きた。
「おっと! 信じられない光景だぁ! ジェフギスタンからの飛び入りでやってきたアッシュ選手。まさか決勝でも圧勝で終わるのか!」
アッシュと呼ばれた選手が操るキャラ。 ゲームに詳しくない者でも、アッシュ選手が日本選手を押しているように見えるだろう。
「おっと! ここでアッシュ選手の弾き飛ばし技が入った。画面端だぁ!」
画面端───キャラが移動できるギリギリの位置に目の見えない壁が存在している。
そこにキャラが吹き飛ばされてしまうと、技のコンビネーションが決まって大ダメージが受けてしまう。
───そして
「コンボが入る! まだ入る! 見事なバスケだ。ここで十烈拳が成立! ゲージを消費して───ここまで精密なコンボは───アッシュ選手が決めた!」
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ジェフギスタンという聞きなれない国から来たアッシュ選手は、優勝候補だった日本人選手たちを倒して、優勝を決めたのだった。
かれ、アッシュ選手は優勝インタビューで、こう言ったそうだ。
「私はジェフギスタンで8位ほどの実力です」
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「畜生がっ! ホイス・グレイシーかよ!」と客人は叫んだ。
「いや、第1回UFC大会の優勝インタビューで例えられても、通じないよ」
えっと、「私より兄の方が10倍強い」だっけ? 確か第1回大会は93年開催だから30年前のネタだろ!
思わず突っ込んでしまった。客人である彼は『大橋コンボ』という名前の格闘技ゲーマーだ。
ちなみに『大喝采7』の日本人トッププレイヤー。 世界大会の決勝でアッシュ選手に負けた張本人だったりする。
「それで俺───VTuberである獅堂ライガを訪ねて来るなんて非常識なマネをどうしてしたんですか?」
「それは簡単スよ。俺のコーチになって欲しいス!」
「コーチ? 俺が格闘技ゲームのコーチに? それもプロの......」
「あっ......! 別に格闘技ゲームのコーチを頼むわけじゃないスよ」
「ん? じゃ、何のコーチを頼んでいるんだ?」
「ダンジョンでの探索を教えて欲しいス!」
俺は、コンボさんから渡されたゲーム雑誌の記事を読んだ。
「どれどれ?」
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
私の国 ジェフギスタンにはダンジョンがあります。 この国と同じです。
ジェフギスタンは資源に乏しい国でした。だから、私たちは子供の頃からダンジョンに潜る。
生死を賭けた戦い。 身体能力と認知能力。大変鍛えられました。
がんばって私たち、少し裕福になった。 今は仲間たち、近所のゲーセンに集まる。
子供の頃から私たちの娯楽、ゲームだけね。
だから、強くなった。 体もゲームも!
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
「......なるほど。過酷な環境がゲームを強くした......のか?」
まぁ、俺も同じ環境だったけどな。 思春期は、全部ダンジョン生活。
もしかしたら、俺もゲームがうまいのか? ......いや、そんなこともないか。
「だから大橋コンビさんもダンジョンで格闘ゲームの修行を? 無茶だと思いますよ。大人しくゲームの練習をした方が......」
「もちろん、ゲームの練習もするスよ。でも、1日って24時間あるわけじゃないスか。8時間の睡眠を取っても16時間残ってので、8時間ゲームして、8時間ダンジョンに潜れば......」
どうだろ? ダンジョン探索で疲労した状態で、ゲームの練習しても効率がいいのだろうか?
いや、俺はダンジョンの事はプロかもしれないが、ゲームは無頼漢なので......
「謝礼は、このくらい払うスよ」
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