120 / 121
第120話 ダンジョンの雪山階層 その3
しおりを挟む
「気配もない。突然、背後から出現して、攻撃をしてくるサンタ……まったくホラー映画のキャラかよ!」
吹雪の山小屋。脱出はできない。
そんな中、俺は黒いサンタに襲われているわけだ。
「ん~ でも、この能力と戦った経験があるんだよな」
おっと、流れて来るコメントの情報。 ちらほらと正解も多い。
「そうだ。ピエロのマダラ! この能力はお前の物だろ!」
かつて戦った魔人『マダラ』
場所は、ダンジョンの通路。ダメージを与えても、無駄だった。
特定の位置に逃げ、全回復して戻って来る。
「あの時と同じ、お前もどこかで見てるんだろ! マダラぁぁぁ!」
だが―――
「―――何も反応もない。間違っていたかぁ」
それじゃ、黒サンタの攻略法もマダラとは違うのか。
「そもそも、この状態は一体……」と俺は最後まで言えなかった。
なぜなら、攻撃が───黒サンタの鈍器攻撃に背後から襲われたからだ。
ばこーん! 後頭部を殴られた。
「くっ!」と振り向いたが、既に黒サンタの姿はいない。
「気配が読めない。攻撃を受けてから初めてわかる」
「だったら」と俺は、壁に背中を付けた。
背後から攻撃してくるなら、背後から攻撃できないようにしてやればいい。
だが、次の瞬間─── 打撃音。
壁には穴。それと同時に、穴から伸びた腕。
それが俺の首を掴んできた。
「なにっ! こいつ、どうやっても俺の背後から攻撃を!」
外は、まだ吹雪。
分厚い丸太の壁。
それらの悪条件でありながら、俺の背後から攻撃してきた。
「条件付きの攻撃……それが、この黒いサンタの力か!」
俺は足を上げる。 狙いは背後……壁の向こう側。
「関係ない。壁があるなら、壁ごと─―――蹴り破る!」
首を掴まれ、壁に固定された状態であったが、僅かな隙間で体を捻らせ――――蹴りをぶちかます!
俺の首を掴んでいた腕が離れる。 確かな衝撃が伝わる。
「どうだ! 手ごたえ……と言うか、足ごたえはあり!」
破壊した壁の向こう側。 黒サンタの様子は――――
「ちぇ! もう逃げたのか?」
―――既に、その姿は消えていた。
ダメージは与えた……はず。だが、倒せてはない。
「一体、何者なんだ?」
やっぱり、例の魔人関係か? それとも新種のモンスターか?
能力としては、ピエロのマダラに似ているが……その能力には差違がある。
「あの黒サンタには気配がない。本当に生物か? それに、マダラの能力は、全回復して特定の位置に再登場…… 黒サンタの能力とは違っている」
じゃ、なんだ? そう聞かれても答えは出ないだけで……
「あれ?」と室内に違和感があった。 何か室内に変化がある。
今までにはなかった何かが…… それは重要な何かだ。 現にサンタの攻撃が止まっている。
「何か変な事が起きてる? 誰かわかる?」
分からない事は視聴者に聞く。 配信を盛り上げるためのテクニックだ。
『何かテーブルに増えてる』
『机にノート』
『さっき、何もない所からノートが出現した』
「おぉ」と俺は唸った。 発生している異常の答え。
「このノート……確かに、なかったはずだぜ!」
俺はパラパラとめくってみる。
「どうやら、このノートは誰かの日記のようだ。たぶん、黒サンタの正体も書いてそうだ」
たまにある。 不自然なほど強い敵の出現。
まるで、ゲームのイベントのように特定の方法でしか倒せないモンスター。
この俺、獅堂ライガが全力で挑んでも、勝てるとは言い切れない。
そんな超特殊《イベントボス》モンスターの存在……
確証はないが───
ダンジョンは人間の記憶と心を読んでいる。 それが、何か……試練のような物をダンジョンが作っているのではないか?
俺はそう思う。 さて――――
「最初は普通の日記だ。子供が書いてる冬休みの日記のようだが……」
だが、その中であるページは違っていた。 そこだけ紙が赤く染まっていた。
まるで血で染められているかのように――――
「おぉ! これは完全にホラーイベントだ!」
正直に言う! ちょっと、ワクワクしてきた。
吹雪の山小屋。脱出はできない。
そんな中、俺は黒いサンタに襲われているわけだ。
「ん~ でも、この能力と戦った経験があるんだよな」
おっと、流れて来るコメントの情報。 ちらほらと正解も多い。
「そうだ。ピエロのマダラ! この能力はお前の物だろ!」
かつて戦った魔人『マダラ』
場所は、ダンジョンの通路。ダメージを与えても、無駄だった。
特定の位置に逃げ、全回復して戻って来る。
「あの時と同じ、お前もどこかで見てるんだろ! マダラぁぁぁ!」
だが―――
「―――何も反応もない。間違っていたかぁ」
それじゃ、黒サンタの攻略法もマダラとは違うのか。
「そもそも、この状態は一体……」と俺は最後まで言えなかった。
なぜなら、攻撃が───黒サンタの鈍器攻撃に背後から襲われたからだ。
ばこーん! 後頭部を殴られた。
「くっ!」と振り向いたが、既に黒サンタの姿はいない。
「気配が読めない。攻撃を受けてから初めてわかる」
「だったら」と俺は、壁に背中を付けた。
背後から攻撃してくるなら、背後から攻撃できないようにしてやればいい。
だが、次の瞬間─── 打撃音。
壁には穴。それと同時に、穴から伸びた腕。
それが俺の首を掴んできた。
「なにっ! こいつ、どうやっても俺の背後から攻撃を!」
外は、まだ吹雪。
分厚い丸太の壁。
それらの悪条件でありながら、俺の背後から攻撃してきた。
「条件付きの攻撃……それが、この黒いサンタの力か!」
俺は足を上げる。 狙いは背後……壁の向こう側。
「関係ない。壁があるなら、壁ごと─―――蹴り破る!」
首を掴まれ、壁に固定された状態であったが、僅かな隙間で体を捻らせ――――蹴りをぶちかます!
俺の首を掴んでいた腕が離れる。 確かな衝撃が伝わる。
「どうだ! 手ごたえ……と言うか、足ごたえはあり!」
破壊した壁の向こう側。 黒サンタの様子は――――
「ちぇ! もう逃げたのか?」
―――既に、その姿は消えていた。
ダメージは与えた……はず。だが、倒せてはない。
「一体、何者なんだ?」
やっぱり、例の魔人関係か? それとも新種のモンスターか?
能力としては、ピエロのマダラに似ているが……その能力には差違がある。
「あの黒サンタには気配がない。本当に生物か? それに、マダラの能力は、全回復して特定の位置に再登場…… 黒サンタの能力とは違っている」
じゃ、なんだ? そう聞かれても答えは出ないだけで……
「あれ?」と室内に違和感があった。 何か室内に変化がある。
今までにはなかった何かが…… それは重要な何かだ。 現にサンタの攻撃が止まっている。
「何か変な事が起きてる? 誰かわかる?」
分からない事は視聴者に聞く。 配信を盛り上げるためのテクニックだ。
『何かテーブルに増えてる』
『机にノート』
『さっき、何もない所からノートが出現した』
「おぉ」と俺は唸った。 発生している異常の答え。
「このノート……確かに、なかったはずだぜ!」
俺はパラパラとめくってみる。
「どうやら、このノートは誰かの日記のようだ。たぶん、黒サンタの正体も書いてそうだ」
たまにある。 不自然なほど強い敵の出現。
まるで、ゲームのイベントのように特定の方法でしか倒せないモンスター。
この俺、獅堂ライガが全力で挑んでも、勝てるとは言い切れない。
そんな超特殊《イベントボス》モンスターの存在……
確証はないが───
ダンジョンは人間の記憶と心を読んでいる。 それが、何か……試練のような物をダンジョンが作っているのではないか?
俺はそう思う。 さて――――
「最初は普通の日記だ。子供が書いてる冬休みの日記のようだが……」
だが、その中であるページは違っていた。 そこだけ紙が赤く染まっていた。
まるで血で染められているかのように――――
「おぉ! これは完全にホラーイベントだ!」
正直に言う! ちょっと、ワクワクしてきた。
0
あなたにおすすめの小説
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
沢田美
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。
ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。
そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。
問題は一つ。
兄様との関係が、どうしようもなく悪い。
僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。
このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない!
追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。
それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!!
それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります!
5/9から小説になろうでも掲載中
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
青春
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる