21 / 35
転校生 櫛橋さゆり
しおりを挟む
天王本家会議
「人妖の神……今の狐をどう見る、けあき?」
「はい、ご老公。狐は今、自ら意思を持って正道翔に取り付いています。意思の主導権は彼にあると思います」
「うむ……しかし、狐の本質は傾国になる。人間の意思で封じられるか、否か……分家の方々はどう思うかのう?」
暗い部屋。複数の気配が出現した。
「私は狐の抹殺を進言します。必要ならは、少年もろとも……」
「確かに狐を人類の味方に引き入れるならば魅力的。しかし、人間の寿命から残り60年。その程度の封印ならば……必要か?」
「ジャパンの皆さまは、アグレッシブですNE! バット! フォクスに怯えすぎじゃアリマセンか?」
「「「お前は黙ってろ西洋かぶれ!」」」
「oh my God!」
「天王家の重鎮では少年の抹殺が多いようだが……ふっ、随分と豊かな表情を見せるようになったな。少年――――正道翔、次期党首さまのお気に入りか」
「私はそのような私情を――――」
「うむ、早く孫の顔も見たいのう」
「ご老公の意見もごもっとも! 狐付きを天王家に入れるのなら次代はより強く発展いたしましょう!」
「次期党首さまの婿殿ならば、我らの家族! 国を亡ぼすかねない困難? 家族のためならば我らは謹んで受け入れよう」
「ちょ……おじ様たち、悪ふざけが過ぎますよ!」
「なにが悪ふざけか! 可愛い姪が惚れた男よ! 全力を出さなくて何が家族か!」
「みんな待て! 西洋かぶれの反応が消えた! リモート会議を抜けて、既に動きやがった! こうしちゃいられねぇ!」
「ま、待って! お願い待ってください!」
「本家会議は、これまでじゃ! 皆、自由に励めよ!」
「くっ! リモート会議だから油断しました。親族の奔放さを見余った!」
珍しく、悪態をつくけあきだった。
そんな時――――
「HELLO ガール! 早速、登場してみましたNE☆!」
「窓から! 西洋かぶれさん! 全てを見越して、屋根から配信をしてましたか…… 護衛はどうしましたか!」
「安心して下さい! 命までは取ってまセーン!」
「当り前です! 身内に護衛を殺されたら冗談にもなりませんよ!」
「それでは、明日からユーのハイスクールにレッツゴーね!」
「……明日は土曜で休日ですよ」
「OH! ミステイックね!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「櫛橋さゆりです。皆さん、よろしくお願いします」
「はい、転校生のさゆりさんは海外で留学していましたので、日本の学校ではわからない事が多いそうです。皆さんもさゆりさんが困っていたら助けてあげてくださいね」
「ふ、普通に喋れるじゃないですか! なんという擬態……」と誰に聞かれてる事もなく、けあきは呟いた。
そして休み時間。 さゆりを囲んで質問責めを開始する同級生たち。
転校生の通過儀礼だ。 しかし、さゆりは会話の隙をついて――――
「そう言えば、こちらに正道翔さんが居られると聞きましたが、どなたでしょうか?」
「え? 正道? 彼だよ?」
「そうですか、親戚がお世話になっているみたいなので挨拶をしてきますね」
離れて様子を窺っていた天王けあきが反応する間もなかった。机を囲む同級生たちをやり過ごして正道翔の前に移動した。
「初めまして正道くん、けあきちゃんから話は聞いていますよ」
「けあき……あぁ、彼女と親戚なのか?」
「はい、正道くんはけあきちゃんのボーイフレンドと聞いていますが、実際の所は胴なのでしょうか?」
「ボーイフレンド……男友達って意味なら、そうだけど?」
「なるほど、やはり愉快なボーイですね」
「え?」
「放課後に少し話してもいいかな、正道くん?」
「人妖の神……今の狐をどう見る、けあき?」
「はい、ご老公。狐は今、自ら意思を持って正道翔に取り付いています。意思の主導権は彼にあると思います」
「うむ……しかし、狐の本質は傾国になる。人間の意思で封じられるか、否か……分家の方々はどう思うかのう?」
暗い部屋。複数の気配が出現した。
「私は狐の抹殺を進言します。必要ならは、少年もろとも……」
「確かに狐を人類の味方に引き入れるならば魅力的。しかし、人間の寿命から残り60年。その程度の封印ならば……必要か?」
「ジャパンの皆さまは、アグレッシブですNE! バット! フォクスに怯えすぎじゃアリマセンか?」
「「「お前は黙ってろ西洋かぶれ!」」」
「oh my God!」
「天王家の重鎮では少年の抹殺が多いようだが……ふっ、随分と豊かな表情を見せるようになったな。少年――――正道翔、次期党首さまのお気に入りか」
「私はそのような私情を――――」
「うむ、早く孫の顔も見たいのう」
「ご老公の意見もごもっとも! 狐付きを天王家に入れるのなら次代はより強く発展いたしましょう!」
「次期党首さまの婿殿ならば、我らの家族! 国を亡ぼすかねない困難? 家族のためならば我らは謹んで受け入れよう」
「ちょ……おじ様たち、悪ふざけが過ぎますよ!」
「なにが悪ふざけか! 可愛い姪が惚れた男よ! 全力を出さなくて何が家族か!」
「みんな待て! 西洋かぶれの反応が消えた! リモート会議を抜けて、既に動きやがった! こうしちゃいられねぇ!」
「ま、待って! お願い待ってください!」
「本家会議は、これまでじゃ! 皆、自由に励めよ!」
「くっ! リモート会議だから油断しました。親族の奔放さを見余った!」
珍しく、悪態をつくけあきだった。
そんな時――――
「HELLO ガール! 早速、登場してみましたNE☆!」
「窓から! 西洋かぶれさん! 全てを見越して、屋根から配信をしてましたか…… 護衛はどうしましたか!」
「安心して下さい! 命までは取ってまセーン!」
「当り前です! 身内に護衛を殺されたら冗談にもなりませんよ!」
「それでは、明日からユーのハイスクールにレッツゴーね!」
「……明日は土曜で休日ですよ」
「OH! ミステイックね!」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「櫛橋さゆりです。皆さん、よろしくお願いします」
「はい、転校生のさゆりさんは海外で留学していましたので、日本の学校ではわからない事が多いそうです。皆さんもさゆりさんが困っていたら助けてあげてくださいね」
「ふ、普通に喋れるじゃないですか! なんという擬態……」と誰に聞かれてる事もなく、けあきは呟いた。
そして休み時間。 さゆりを囲んで質問責めを開始する同級生たち。
転校生の通過儀礼だ。 しかし、さゆりは会話の隙をついて――――
「そう言えば、こちらに正道翔さんが居られると聞きましたが、どなたでしょうか?」
「え? 正道? 彼だよ?」
「そうですか、親戚がお世話になっているみたいなので挨拶をしてきますね」
離れて様子を窺っていた天王けあきが反応する間もなかった。机を囲む同級生たちをやり過ごして正道翔の前に移動した。
「初めまして正道くん、けあきちゃんから話は聞いていますよ」
「けあき……あぁ、彼女と親戚なのか?」
「はい、正道くんはけあきちゃんのボーイフレンドと聞いていますが、実際の所は胴なのでしょうか?」
「ボーイフレンド……男友達って意味なら、そうだけど?」
「なるほど、やはり愉快なボーイですね」
「え?」
「放課後に少し話してもいいかな、正道くん?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
貞操逆転世界で出会い系アプリをしたら
普通
恋愛
男性は弱く、女性は強い。この世界ではそれが当たり前。性被害を受けるのは男。そんな世界に生を受けた葉山優は普通に生きてきたが、ある日前世の記憶取り戻す。そこで前世ではこんな風に男女比の偏りもなく、普通に男女が一緒に生活できたことを思い出し、もう一度女性と関わってみようと決意する。
そこで会うのにまだ抵抗がある、優は出会い系アプリを見つける。まずはここでメッセージのやり取りだけでも女性としてから会うことしようと試みるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる