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第6話 転入初日———都合のいい再会。
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死んだ記憶もなければ死にかけた記憶もないが、一日中寝ていたことならある。
いや、それは十分死にかけたと言ってもいいか……?
だが、一日寝ていただけだしな……。
それは中学校に上がったばかりの春。
それは、小学校から付き合いのある三人の友達の一人、夜見義経という女の子を信号無視の軽自動車から救った時のことだ。
義経という名前の通り、スポーツ万能で頭の回る才女だったが、信号が赤にも関わらず突っ込んで車に対しては蛇に睨まれた蛙のように身をすくませてただ車が向かってくるのを待っているだけになっていた。
そんな彼女を僕は救った……つもりだ。
曖昧な言い方しかできないのは、結果として僕も義経もその車に轢かれ、僕は頭を打って一日だけ意識不明になり、義経は全身を強く打って一週間意識不明になったからだ。
救えてないじゃないかと人に言われそうな結果だ。
僕が義経を助けた方法はベストでもなければベターでもなかった。
横断歩道にいる彼女の手を取って引き寄せ、彼女の体を走る車の軌道から移動させるのがベストだった。何なら彼女の体に飛びついて当たらないようにどかす方がベターだった。
僕がとった行動は、車と義経の間に入って両手を広げるという愚かな行動だった。
よそ見をしていた運転手が僕の姿を見ることはなく、僕ごと義経は轢かれた。
義経は轢かれ、何の意味もない行動をとってしまったと、当時目が醒めた時は後悔していたが、僕の身体がクッションになり死ぬはずだった義経が一命をとりとめたと聞かされて、そしてその後義経に「ありがとう」と感謝をされたから僕は〝彼女を交通事故から救ったんだ〟と人に言えるようになった。ただ、積極的に胸を張って言えるほど自信は持てなかったが……。
だけど、その事件で僕は義経を女の子として認識するようになった。
昔は「おい、三蔵! カブトムシを捕りに行くぞ! 明日の五時にウチに来るのじゃ!」と言ってガキ大将の如く振り回し、捕ったカブトムシを構い過ぎて殺してしまうようなガサツな女の子だったが、事故にあった時、クッションになった僕の方が軽症で義経の方が重傷だったのは男女の体格の差にほかならず、僕が先に車に当たって衝撃を吸収していなければ、か弱い義経は確実に死んでいたという。
男女の体格というのは小学校のころまでは女の子の方が早く成長して良く、男の子の方がまだまだ未熟で小さい。そして高校のあたりで逆転すると言うのが一般的だが、僕と義経に関しては小学校を卒業した時点で既に逆転していたらしい。
つまりは僕も義経も体は男と女として成熟していた。
これから、そんな逆転が起こることもない。
これから、ガサツなガキ大将だった義経は僕に勝つことはない。
僕はそれがショックだった。
このことも、考えると僕は最低だったと思う。
彼女を守れる自信がなかった。
ただ、自分より立場が上で強いと思っていた彼女が、自分よりも弱いと知った時に守るんじゃなくてその現実から目を逸らしたくなって……逸らし続けた。
義経とも疎遠になっていた。
もう、会うこともないだろう。
中学までは住んでいる区画で学校が決まるが、高校に上がると学力のレベルで学校が決まる。義経は頭がいい奴だったし、僕がこれから転入する学校はそこまで偏差値が高い学校でもない。
義経もそうだし、向日葵に関してもそうだ。彼女は僕と同じぐらいの学力だったが高校なんていくらでもある。僕が行く高校にたまたまいるなんてことはないだろう。
だから、どんなに後悔しようとも、僕が彼女たちを見捨てた罪は消して消えることがない。
〇
そう、思っていたんだけどなぁ……。
「今日からこの暗稜高校に転入することになったぁ~。後野三蔵くんです~。みなさぁ~ん、同じ一年F組の仲間として仲良くしてあげてくださいねぇ~」
「「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~‼ 三蔵だ~~~~~~~~‼」」
翌日。
朝の教室で僕の顔を見るなり二人の女の子が叫ぶなり指をさす。
「向日葵……義経……」
驚き、つい彼女たちの名前が口を突いて出る。幼馴染の彼女たちの名前が。
「久しぶりデス~、三蔵~!」
「凄い……こんな偶然が……」
立ち上がって喜ぶ向日葵にただただ驚いている義経。
別れてから三年経っているが、変わっていない。いや、容姿は大人びたものへと成長し、変わっているが、中身は変わらず僕に対して親し気に呼びかけてくれる。
「こらこら~、縁尾向日葵さ~ん、夜見義経さ~ん。まだ後野君の自己紹介は終わっていませんよぉ~、静かにしていてくださいね~」
一年F組の担任の教師、四方木遥先生はふわふわとしたパーマをかけた茶髪に引目に語尾を伸ばすゆるい喋り方。おっとりとしたゆるふわお姉さんのような第一印象を持ったが自分の思うとおりの進行を妨げられた現在、全身にピリピリとした雰囲気を纏い、向日葵と義経の二人を笑顔で威圧する。
二人はその迫力に負け、片方は席に戻り、もう片方は軽く頭を下げて姿勢を正した。
「あ、あは……えっと、そうだ、後野三蔵です。実は、この街に住んでいました。三年ぶりに帰ってきました。出戻りです。よろしくお願いします……ああ、ちなみに三蔵っていうのは西遊記の三蔵法師の同じ三蔵です。仲間に沙悟浄なんて似たような名前の河童がいますけど、そっちと勘違いして僕のことを河童なんて呼ばないでくださいね。これから宜しくお願いします」
愛想笑いを浮かべると、僕を見ていた何人かの子たちはつられるように愛想笑いを浮かべた。
第一印象は、まぁまぁいいだろう。手ごたえを感じる。
こういう人前での喋りは昔と比べるとだいぶ僕は上手くなり、なんなら得意にまでなっている。小学校の頃は緊張で一
言「あ」としか喋れずに壇上を降りたクラススピーチコンテストという苦い思い出があるが、今ではそれはただの思い出。
隈元を出て、東京でいろいろあった……というわけではない、多くの経験を積んだわけではない。ただ、向日葵のいじめを見捨てたことで後悔をして、もっと自分が社交的な人間であったら穏やかな方法で向日葵を救えたのにと考え、少しだけ……いやいっぱい勉強しただけだ。そして少しの実践のおかげですっかり話すのが得意になった。
クラスメイト達からの好感を感じながら遥先生から指定された一番後ろの窓際の席へと向かう。
「チ……ッ! 帰ってきたのかよ、カッパ野郎が……」
ボソリと聞こえた。
ある、女性徒の横を通り過ぎた時だった。
その悪意のこもった言葉をぶつけられた僕は「ハァ」と一つため息を吐き、
「相変らずだね……氷雨」
「気安く下の名前呼ばないでくれる? カッパ野郎。裏切り者のあんたに呼ばれると吐き気がする」
僕は肩をすくめ、
「わかったよ。弧月」
彼女の言う通り、名字で呼んでやった。だと言うのに相変らずの彼女は不機嫌そうに「フン」と鼻を鳴らすだけでこちらを見ようとしない。
僕は一旦足を止めて、向日葵を見る。
困り眉毛で淡淡とした様子で僕と、氷雨を見ている。
「相変らずなんだな」
「フンッ」
「まだ、向日葵をいじめてるんだな」
「いじめてない。遊んでやってるだけ。荼毘と一緒に。感謝してほしいぐらい、幼馴染の中で変わらず友達やってるのはあたしだけなんだから」
「……友達は〝遊んでやってる〟なんて言葉つかわないんだよなぁ」
「フンッ、裏切り者が偉そうに言うな。幼馴染の中で縁尾から一番最初に離れたのはあんたの癖に」
「まぁ、それを言われるとぐうの音も出ないけれどね……」
僕は、震えそうになる拳をグッと抑え、自分の席へと向かった。
まさか、此処に———この教室に、僕の三人の幼馴染が全員集合しているとは……。
もしもこれが物語だとしたらこういうテーマになるだろう。
いじめられっこの幼馴染、縁尾向日葵と。
僕が救った幼馴染、夜見義経と。
いじめっこの幼馴染、弧月氷雨と。
その三人を見捨てた僕、後野三蔵との———。
これはただの四人の幼馴染が仲直りをするための物語であり———、
そのついでに世界を救う物語だ。
いや、それは十分死にかけたと言ってもいいか……?
だが、一日寝ていただけだしな……。
それは中学校に上がったばかりの春。
それは、小学校から付き合いのある三人の友達の一人、夜見義経という女の子を信号無視の軽自動車から救った時のことだ。
義経という名前の通り、スポーツ万能で頭の回る才女だったが、信号が赤にも関わらず突っ込んで車に対しては蛇に睨まれた蛙のように身をすくませてただ車が向かってくるのを待っているだけになっていた。
そんな彼女を僕は救った……つもりだ。
曖昧な言い方しかできないのは、結果として僕も義経もその車に轢かれ、僕は頭を打って一日だけ意識不明になり、義経は全身を強く打って一週間意識不明になったからだ。
救えてないじゃないかと人に言われそうな結果だ。
僕が義経を助けた方法はベストでもなければベターでもなかった。
横断歩道にいる彼女の手を取って引き寄せ、彼女の体を走る車の軌道から移動させるのがベストだった。何なら彼女の体に飛びついて当たらないようにどかす方がベターだった。
僕がとった行動は、車と義経の間に入って両手を広げるという愚かな行動だった。
よそ見をしていた運転手が僕の姿を見ることはなく、僕ごと義経は轢かれた。
義経は轢かれ、何の意味もない行動をとってしまったと、当時目が醒めた時は後悔していたが、僕の身体がクッションになり死ぬはずだった義経が一命をとりとめたと聞かされて、そしてその後義経に「ありがとう」と感謝をされたから僕は〝彼女を交通事故から救ったんだ〟と人に言えるようになった。ただ、積極的に胸を張って言えるほど自信は持てなかったが……。
だけど、その事件で僕は義経を女の子として認識するようになった。
昔は「おい、三蔵! カブトムシを捕りに行くぞ! 明日の五時にウチに来るのじゃ!」と言ってガキ大将の如く振り回し、捕ったカブトムシを構い過ぎて殺してしまうようなガサツな女の子だったが、事故にあった時、クッションになった僕の方が軽症で義経の方が重傷だったのは男女の体格の差にほかならず、僕が先に車に当たって衝撃を吸収していなければ、か弱い義経は確実に死んでいたという。
男女の体格というのは小学校のころまでは女の子の方が早く成長して良く、男の子の方がまだまだ未熟で小さい。そして高校のあたりで逆転すると言うのが一般的だが、僕と義経に関しては小学校を卒業した時点で既に逆転していたらしい。
つまりは僕も義経も体は男と女として成熟していた。
これから、そんな逆転が起こることもない。
これから、ガサツなガキ大将だった義経は僕に勝つことはない。
僕はそれがショックだった。
このことも、考えると僕は最低だったと思う。
彼女を守れる自信がなかった。
ただ、自分より立場が上で強いと思っていた彼女が、自分よりも弱いと知った時に守るんじゃなくてその現実から目を逸らしたくなって……逸らし続けた。
義経とも疎遠になっていた。
もう、会うこともないだろう。
中学までは住んでいる区画で学校が決まるが、高校に上がると学力のレベルで学校が決まる。義経は頭がいい奴だったし、僕がこれから転入する学校はそこまで偏差値が高い学校でもない。
義経もそうだし、向日葵に関してもそうだ。彼女は僕と同じぐらいの学力だったが高校なんていくらでもある。僕が行く高校にたまたまいるなんてことはないだろう。
だから、どんなに後悔しようとも、僕が彼女たちを見捨てた罪は消して消えることがない。
〇
そう、思っていたんだけどなぁ……。
「今日からこの暗稜高校に転入することになったぁ~。後野三蔵くんです~。みなさぁ~ん、同じ一年F組の仲間として仲良くしてあげてくださいねぇ~」
「「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~‼ 三蔵だ~~~~~~~~‼」」
翌日。
朝の教室で僕の顔を見るなり二人の女の子が叫ぶなり指をさす。
「向日葵……義経……」
驚き、つい彼女たちの名前が口を突いて出る。幼馴染の彼女たちの名前が。
「久しぶりデス~、三蔵~!」
「凄い……こんな偶然が……」
立ち上がって喜ぶ向日葵にただただ驚いている義経。
別れてから三年経っているが、変わっていない。いや、容姿は大人びたものへと成長し、変わっているが、中身は変わらず僕に対して親し気に呼びかけてくれる。
「こらこら~、縁尾向日葵さ~ん、夜見義経さ~ん。まだ後野君の自己紹介は終わっていませんよぉ~、静かにしていてくださいね~」
一年F組の担任の教師、四方木遥先生はふわふわとしたパーマをかけた茶髪に引目に語尾を伸ばすゆるい喋り方。おっとりとしたゆるふわお姉さんのような第一印象を持ったが自分の思うとおりの進行を妨げられた現在、全身にピリピリとした雰囲気を纏い、向日葵と義経の二人を笑顔で威圧する。
二人はその迫力に負け、片方は席に戻り、もう片方は軽く頭を下げて姿勢を正した。
「あ、あは……えっと、そうだ、後野三蔵です。実は、この街に住んでいました。三年ぶりに帰ってきました。出戻りです。よろしくお願いします……ああ、ちなみに三蔵っていうのは西遊記の三蔵法師の同じ三蔵です。仲間に沙悟浄なんて似たような名前の河童がいますけど、そっちと勘違いして僕のことを河童なんて呼ばないでくださいね。これから宜しくお願いします」
愛想笑いを浮かべると、僕を見ていた何人かの子たちはつられるように愛想笑いを浮かべた。
第一印象は、まぁまぁいいだろう。手ごたえを感じる。
こういう人前での喋りは昔と比べるとだいぶ僕は上手くなり、なんなら得意にまでなっている。小学校の頃は緊張で一
言「あ」としか喋れずに壇上を降りたクラススピーチコンテストという苦い思い出があるが、今ではそれはただの思い出。
隈元を出て、東京でいろいろあった……というわけではない、多くの経験を積んだわけではない。ただ、向日葵のいじめを見捨てたことで後悔をして、もっと自分が社交的な人間であったら穏やかな方法で向日葵を救えたのにと考え、少しだけ……いやいっぱい勉強しただけだ。そして少しの実践のおかげですっかり話すのが得意になった。
クラスメイト達からの好感を感じながら遥先生から指定された一番後ろの窓際の席へと向かう。
「チ……ッ! 帰ってきたのかよ、カッパ野郎が……」
ボソリと聞こえた。
ある、女性徒の横を通り過ぎた時だった。
その悪意のこもった言葉をぶつけられた僕は「ハァ」と一つため息を吐き、
「相変らずだね……氷雨」
「気安く下の名前呼ばないでくれる? カッパ野郎。裏切り者のあんたに呼ばれると吐き気がする」
僕は肩をすくめ、
「わかったよ。弧月」
彼女の言う通り、名字で呼んでやった。だと言うのに相変らずの彼女は不機嫌そうに「フン」と鼻を鳴らすだけでこちらを見ようとしない。
僕は一旦足を止めて、向日葵を見る。
困り眉毛で淡淡とした様子で僕と、氷雨を見ている。
「相変らずなんだな」
「フンッ」
「まだ、向日葵をいじめてるんだな」
「いじめてない。遊んでやってるだけ。荼毘と一緒に。感謝してほしいぐらい、幼馴染の中で変わらず友達やってるのはあたしだけなんだから」
「……友達は〝遊んでやってる〟なんて言葉つかわないんだよなぁ」
「フンッ、裏切り者が偉そうに言うな。幼馴染の中で縁尾から一番最初に離れたのはあんたの癖に」
「まぁ、それを言われるとぐうの音も出ないけれどね……」
僕は、震えそうになる拳をグッと抑え、自分の席へと向かった。
まさか、此処に———この教室に、僕の三人の幼馴染が全員集合しているとは……。
もしもこれが物語だとしたらこういうテーマになるだろう。
いじめられっこの幼馴染、縁尾向日葵と。
僕が救った幼馴染、夜見義経と。
いじめっこの幼馴染、弧月氷雨と。
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(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
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