6 / 27
春
第5話 畑を復活させよう
しおりを挟む
倉庫に眠っていたクワや斧を引っ張り出して来た俺は、まず雑草だらけの畑を何とかしようと試みる。
良く分からない木は切り倒し、雑草は引き抜く。
そして栄養が欠片もなさそうな土を耕す地道な作業だ。
まだ春になったばかりだというのに俺の額には汗がびっちりと並び、服なんて脱ぎ捨ててしまいそうになるぐらい暑い。
フレイアは心底理解不能といった様子で、俺を見ているのだった。
「そんなのわしの魔法で一発なのに」
木陰でくわーと欠伸をするフレイア。
「こういうのは自分の手でやってこそなんだよ! 」
確かに大変ではあるが、俺は生まれて初めて生きがいというものを感じていた。
家にいた頃は四六時中家庭教師がいて、スケジュールがみっちり詰め込まれている窮屈な生活だった。
いつも屋敷の窓から同じ年ぐらいの子どもたちが遊んでいるのを見ては羨ましく思っていた。
いつかこんな制約だらけの生活を抜け出して、自由にマイペースに暮らしたい。
まさかその夢がこんなに早く叶うとは思っていなかった俺は、飛び上がりそうなぐらい楽しんでいた。
「作物を育てて、牛や鶏を飼って……スローライフか、悪くないな」
自分で作った野菜と育てた畜産物で生活してのんびり過ごす。
考えるだけでワクワクするではないか。
「男のロマンというやつはよく分からんの」
フレイアにはこのロマンは分からないかもしれない。しかし彼女との契約のお陰で身体能力が上昇しているため、いくらでも畑を耕せそうだ! いくら感謝してもしきれない。
「フレイアも手伝ってくれよ、ほら、俺が切った薪を集めるだけで良いから」
「仕方ないのう」
やれやれと立ち上がったフレイアはのそのそと薪を集める。口ではそう言っていたものの、笑顔を浮かべていて少し楽しそうだ。
「よし、だいぶ雑草やら邪魔な木は処理出来たな。後は土だけど……」
俺はこういうことには詳しくないのだが、明らかにこの土はパサパサに乾いていて栄養がなさそうだった。
まるで砂のようで、湿り気がなさすぎる。
「これじゃあ何も育たなそうじゃな」
フレイアが土に触れてそう言った。
「えーっと、確か落ち葉を肥料にしたりミミズを放したりするんだったか……? 」
何かの本でそんな記述を見た気がする。
ミミズは良い土を作るのに必要不可欠だとか。
「ミミズ! 」
フレイアが悲鳴にも似た声をあげた。
「ミミズだけは嫌じゃ! あんなニョロニョロした気持ち悪いものをわしの住処にいれるでない! 」
「うーん」
意外なことにフレイアはミミズが苦手らしい。
神様でも苦手なものがあるんだな。
「大体そんなにちんたらしてたら何年かかるか分からぬ! 」
「そうは言っても仕方ないだろ」
「ミミズだけは受け入れられん、こうするんじゃ! 」
フレイアは両手で土に触れると、ぎゅっと目を閉じた。
するとまるで脈を張るように、フレイアを中心にして、彼女の力が畑に広がっていく。
そして一瞬蒼い光が炸裂し、俺は思わず目を閉じた。
「見てみい! 」
そしてフレイアの声に従って目を開けると、カラカラだった土が、栄養をたっぷり持ったフカフカの土に変化しているのだった。
「これは……」
「大地にわしの生命エネルギーを分けてやったのじゃ。これだけ栄養豊富なら作物も育つじゃろ。いいか!! これでミミズの案はなしじゃからな!! 」
俺はただコクリと頷くしかなかった。
死神という名前からただ死を与える存在なのかと思っていたけど、フレイアの能力はそんなものではない。
生死を司るというのが彼女の本質なのかもしれない。
「やっぱり凄いな……」
「ほ、ほ、ほ、褒めたってなんもあげんぞ。ほら、早う種を撒いてみい」
顔を真っ赤にしたフレイアが俺の腕をグイグイ引っ張る。
「ああ! 」
確か国を発つ前に買っておいたはずだ。
そして俺は自分のポケットをまさぐり、とんでもないことに気が付く。
「フ、フレイア、やばい」
「何じゃ? 」
「種、買うの忘れた……」
はあああああ!?!? というフレイアの声が響き渡ったのだった。
◇◇◇
「そんなに落ち込むことなかろう、種ぐらいこの町の人が持ってるんじゃないか? 」
フレイアが必死に慰めてくれるが、今の俺には誰の声も届かない。
「違うんだフレイア……俺、ここに来たらまずはイチゴを育てようと思っていたんだ……」
「謎のこだわりじゃ……」
イチゴを腹いっぱい食べてみたい、そんな子供の頃の願いをまず叶えようと思っていた。
それなのに種を買い忘れるなんて……。
……致命的だ。
「俺はどうしようもない屑だ……」
深いため息をつく。
「まあまあ、イチゴの種ぐらい近くの町で買ってくれば良いんじゃないか! 」
「それもそうだな……」
確かに種はどこかで買えるかもしれない。
しかし重要なものを忘れたというミスは消えないのだ。
そのときだった。
「……あの、イチゴの種ならここに」
女神のお告げ。
ぱっと俺が顔を上げると、そこには困った顔をしたシャロンがそこに立っていたのだった。
そしてその手には、イチゴの種がたっぷり入った麻袋を握りしめていた。
良く分からない木は切り倒し、雑草は引き抜く。
そして栄養が欠片もなさそうな土を耕す地道な作業だ。
まだ春になったばかりだというのに俺の額には汗がびっちりと並び、服なんて脱ぎ捨ててしまいそうになるぐらい暑い。
フレイアは心底理解不能といった様子で、俺を見ているのだった。
「そんなのわしの魔法で一発なのに」
木陰でくわーと欠伸をするフレイア。
「こういうのは自分の手でやってこそなんだよ! 」
確かに大変ではあるが、俺は生まれて初めて生きがいというものを感じていた。
家にいた頃は四六時中家庭教師がいて、スケジュールがみっちり詰め込まれている窮屈な生活だった。
いつも屋敷の窓から同じ年ぐらいの子どもたちが遊んでいるのを見ては羨ましく思っていた。
いつかこんな制約だらけの生活を抜け出して、自由にマイペースに暮らしたい。
まさかその夢がこんなに早く叶うとは思っていなかった俺は、飛び上がりそうなぐらい楽しんでいた。
「作物を育てて、牛や鶏を飼って……スローライフか、悪くないな」
自分で作った野菜と育てた畜産物で生活してのんびり過ごす。
考えるだけでワクワクするではないか。
「男のロマンというやつはよく分からんの」
フレイアにはこのロマンは分からないかもしれない。しかし彼女との契約のお陰で身体能力が上昇しているため、いくらでも畑を耕せそうだ! いくら感謝してもしきれない。
「フレイアも手伝ってくれよ、ほら、俺が切った薪を集めるだけで良いから」
「仕方ないのう」
やれやれと立ち上がったフレイアはのそのそと薪を集める。口ではそう言っていたものの、笑顔を浮かべていて少し楽しそうだ。
「よし、だいぶ雑草やら邪魔な木は処理出来たな。後は土だけど……」
俺はこういうことには詳しくないのだが、明らかにこの土はパサパサに乾いていて栄養がなさそうだった。
まるで砂のようで、湿り気がなさすぎる。
「これじゃあ何も育たなそうじゃな」
フレイアが土に触れてそう言った。
「えーっと、確か落ち葉を肥料にしたりミミズを放したりするんだったか……? 」
何かの本でそんな記述を見た気がする。
ミミズは良い土を作るのに必要不可欠だとか。
「ミミズ! 」
フレイアが悲鳴にも似た声をあげた。
「ミミズだけは嫌じゃ! あんなニョロニョロした気持ち悪いものをわしの住処にいれるでない! 」
「うーん」
意外なことにフレイアはミミズが苦手らしい。
神様でも苦手なものがあるんだな。
「大体そんなにちんたらしてたら何年かかるか分からぬ! 」
「そうは言っても仕方ないだろ」
「ミミズだけは受け入れられん、こうするんじゃ! 」
フレイアは両手で土に触れると、ぎゅっと目を閉じた。
するとまるで脈を張るように、フレイアを中心にして、彼女の力が畑に広がっていく。
そして一瞬蒼い光が炸裂し、俺は思わず目を閉じた。
「見てみい! 」
そしてフレイアの声に従って目を開けると、カラカラだった土が、栄養をたっぷり持ったフカフカの土に変化しているのだった。
「これは……」
「大地にわしの生命エネルギーを分けてやったのじゃ。これだけ栄養豊富なら作物も育つじゃろ。いいか!! これでミミズの案はなしじゃからな!! 」
俺はただコクリと頷くしかなかった。
死神という名前からただ死を与える存在なのかと思っていたけど、フレイアの能力はそんなものではない。
生死を司るというのが彼女の本質なのかもしれない。
「やっぱり凄いな……」
「ほ、ほ、ほ、褒めたってなんもあげんぞ。ほら、早う種を撒いてみい」
顔を真っ赤にしたフレイアが俺の腕をグイグイ引っ張る。
「ああ! 」
確か国を発つ前に買っておいたはずだ。
そして俺は自分のポケットをまさぐり、とんでもないことに気が付く。
「フ、フレイア、やばい」
「何じゃ? 」
「種、買うの忘れた……」
はあああああ!?!? というフレイアの声が響き渡ったのだった。
◇◇◇
「そんなに落ち込むことなかろう、種ぐらいこの町の人が持ってるんじゃないか? 」
フレイアが必死に慰めてくれるが、今の俺には誰の声も届かない。
「違うんだフレイア……俺、ここに来たらまずはイチゴを育てようと思っていたんだ……」
「謎のこだわりじゃ……」
イチゴを腹いっぱい食べてみたい、そんな子供の頃の願いをまず叶えようと思っていた。
それなのに種を買い忘れるなんて……。
……致命的だ。
「俺はどうしようもない屑だ……」
深いため息をつく。
「まあまあ、イチゴの種ぐらい近くの町で買ってくれば良いんじゃないか! 」
「それもそうだな……」
確かに種はどこかで買えるかもしれない。
しかし重要なものを忘れたというミスは消えないのだ。
そのときだった。
「……あの、イチゴの種ならここに」
女神のお告げ。
ぱっと俺が顔を上げると、そこには困った顔をしたシャロンがそこに立っていたのだった。
そしてその手には、イチゴの種がたっぷり入った麻袋を握りしめていた。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
お前を愛することはないと言われたので、姑をハニトラに引っ掛けて婚家を内側から崩壊させます
碧井 汐桜香
ファンタジー
「お前を愛することはない」
そんな夫と
「そうよ! あなたなんか息子にふさわしくない!」
そんな義母のいる伯爵家に嫁いだケリナ。
嫁を大切にしない?ならば、内部から崩壊させて見せましょう
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる