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第四十六話 イレスティ - メイド =??
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レデリとスラムから帰ってきて一ヵ月の時が流れていた。といってもこの世界は700日で一年なので地球で言うと二か月近く時が経っている
俺は王から入出を許された大図書館にルーと足繁く通った。 俺は文字が読めないのでルーに読んでもらいながら文字を勉強するた成果もあり、一か月立つ頃には簡単な本位は読めるようになっていた。
大図書館に来た目的は主に大精霊。 その外にも【記憶力上昇】を使い色々な事を詰め込んだのだ。 その外にはイレスティの戦闘訓練やレデリとの素材集めクエスト、冒険者活動をしながらアラトラスの情報を探った。 何度か殺し屋的な者から襲撃されたがすべて撃退。 間違いなく組織の人間だろうが、何重にも人を介しているので全く尻尾を掴めなかった…
今屋敷のリビングで紅茶を飲みながら作戦会議を開いている最中だ
「さてみんな、とりあえず今後の方針として大精霊を探す前にまずはアラトラスの問題を片付ける必要があると思う」
必ず潰してくれという友との約束。 まずはこれからだよな攻撃もされてるし。
皆も頷いた。
「じゃあ情報のすり合わせと状況確認から始めよう」
「それじゃあ私から行くわね」
最初に口を開いたのはフララだ、王都についた初日に小型の眷属を放って色々情報を集めてたらしい。
まずジプタレンという薬の出所だけど、アラトラスで間違いないわね四つのピアスを付けた男が大量にジプタレンを所持してるのを私の眷属が何回か見つけてるわ」
四つのピアスって情報は意外と便利だな、俺が知ってるっていうのを知れてないのがいい。
「ブレシーナのギルマスが言ってた男と同一人物かな?」
「その可能性が高いわね、東の門から入国することが多いわね」
「ん~レデリ、ジプタレンの主成分の植物って東で取れるのか?」
俺はレデリにジプタレンの作り方を調べて貰っていた
「あれは西のイスブロンでしか取れない植物だよ」
「じゃああの盗賊国家が作ってるのか?」
「わからない。 どこで大量に作られてるか不明な薬なんだよあれ」
レデリが首を振る
「この国も今はスラムだけなのだけれど、かなり中毒者が増えてるわね、ダルシエルから派遣される人が多いわ」
「一度イスブロンにも行ってみる必要がありそうだな」
「もしかしたらイスブロン自体がアラトラスの本拠地かもしれません。」
俺の紅茶を給仕しながらそんな予想を立てた
「俺もそうじゃないかと思うよイレスティ」
「イレスおねーちゃんクッキーおかわり!」
「わらわも欲しいのじゃ!」
「今お持ちしますね」
ロリ組二人にとってはただのお茶会だ
「それで…」
フララが話戻す
「私の眷属が四つのビアスの男を追ったんだけど、曲がり角の先で消えたのよ何度も。 おそらく気付いたのだと思うけど消えるのは不思議ね」
「消える男か… 最近俺がスラムに出入りしてるのは皆知ってるよね?」
「…しってる。 娼館の女性に鼻を伸ばしてるのも知ってる」
それは知らないで欲しかった
「貴方そんなそんな所で何の情報を収集していたのかしら? 私達だけじゃ不満なの?」
「…昨日もあんなに激しかったのに」
みんな身内だけどやめて下さい… 赤くなるなら言うのやめよ?!
「いいえ十分すぎる程です…」
俺は頭を掻く
「話がそれたから戻すけど、前に話したスリの少年いるだろ? あいつに色々とスラムの情報を集めて貰ってるんだよ」
あいつの情報網は結構な物だった、顔が広くスラムの小さな動きでもすぐに知ることが出来る、勿論対価は金だ
「でストフの情報だが今度金持ち相手に地下で闇オークションが行われるらしい」
売り物は… 正直かなり胸糞悪い、人なんかも普通に売ってる。
「…それが何の関係があるの?」
ルーが可愛く首を傾げた
「この王都では地下の下水施設が何年か前に見直され、大規模な工事を行ったらしい。」
「大規模な工事があったのは知ってるわ、終わってからは魔物が出るようになって冒険者ギルドが定期的に巡回してるんだったわよね?」
「その通り。 で、その大規模な工事を陰で貴族を操り、半ば無理やり行ったのがこの前捕まった宰相」
娼館に遊びに来た工事の男がベッドでそんな事を漏らしたらしい。
「…冒険者ギルドマスターだったエグバード。」
ルーが思い出したように呟く
「それに曲がり角で消えた四つのピアスの男… 兄さんもしかして…」
「あぁレデリ、アジトは多分地下だ」
「それに主催の男も四つのピアスをつけているみたいだし確定だろう、おそらくブライケルだね」
何処にいるかまではハッキリつかめないが【チェイサー】で本当に微弱だが感じる事はできるので必ずこの街のどこかにいるのだ
「じゃあ兄さんそのオークションの時にまとめて潰す気なの?」
レデリが何とも言えない顔をしている。
「そのつもりだよ、レデリは屋敷で待ってるか? ルチルとイレスティも残ってもらうつもりだけど」
イレスティには少し酷だろう、なので待っていてもらう事にするが連絡役兼護衛でルチルを置いて行く。
「私も行きます。」
「わかった。 じゃあ一週間後の夜だから準備あるならしといてね」
「わかった、ちょっと薬作るね」
そういってレデリは席を立ち約束の日までずっと錬金室に籠って当日まで俺が顔を合わせる事はなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議の日から六日経ちオークションの前日となった。
カキン! キン! 金属のぶつかる音が、黄色や赤に染まった葉が作り出す美しい広い中庭に鳴り響いていた。
爽やかな秋晴れの朝の日差しの中で訓練用の短刀と刀をぶつける男女
ショウとイレスティだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…行きます!」
イレスティはメイド服のスカートの中からナイフを取り出し投擲
うん、前よりもかなりキレがある、それに避けた先に先回りして投げてるしだいぶ良くなってきた
でも
「まだまだだね」
何処かの王子様みたいな口調で全て叩き落とす。
だがいつの間にかイレスティが間合いに入り込み短刀が俺の胸に刺さろうとしている所だった
【電光石火】を使い間一髪で避ける
全然まだまだじゃねぇ! もう少しで串刺しだったよ! この子マジだったよ!
だが避けた先にイレスティの蹴り飛んきて直撃寸前!
ふっそれくらいなら余裕… あ、黒の下着…
バシッ! バタン!
「ご、ご主人様?!」
蹴りで倒れた俺の下へイレスティが心配そうに駆け寄ってきた
「何故避けられなかったのですか? ご主人様ならあれぐらい…」
「…黒の下着…」
イレスティの柔軟な体から繰り出されるハイキックでスカートが完全に捲れあがってしまっていたのだ。
黒の下着っていいよね…
「み、見たんですか?!」
イレスティは恥ずかしそうに顔を赤くしてメイド服のスカートをギュッと握っていた。 そういう所、ぐっとくる
「…眼福でございました!」
俺は倒れながら覗き込んでくるイレスティに心からの感謝を告げる
「もう! ちゃんとやって下さい!」
あ、なんかいい、新鮮!
「ごめん、でも本当に凄く強くなったね! 確かに油断はしてたけど、普通なら確実にあれで仕留められてるよ」
俺は起き上がりながらイレスティを褒めた
「あ、ありがとうございます、ご主人様が毎朝飽きずに特訓に付き合ってくれるお陰です」
「結構この朝の時間好きなんだよね、イレスティってみんなのイレスティって感じでしょ? だからこの時間だけでも独占出来るのって何か嬉しいんだよね」
言い方は悪いが、可愛すぎない、綺麗すぎないので思った事が割とすらっと言える。 そうさせるのが彼女の魅力でもあるのだろう
「わ、私は… ご主人様のメイドです」
おい、王女の専属侍女の設定どうした
「ほんとに?」
「勿論ですご主人様」
「じゃあ証明してよ」
「証明と言われましても…」
少し困り顔だ、いつも女性陣にボロクソな俺だがイレスティにだけは奉仕精神に付け込んで強気で行ける。
そう俺は相手より上に立てるとわかればすぐにマウントを取るような器の小さい男なのだ!
「俺のメイドにしかできない事してよ」
イレスティは首を左右に振り誰もいないことを確認して… チュッ
「ご、ご満足いただけましたかご主人様?」
唇に指を当てて不安そうに聞くその姿には大満足だよ
「足りないよイレスティ」
「…今日のご主人様は意地悪です…」
そう言いつつしっかり首に腕を回し濃厚なキスをしてくれた。
「なぁやっぱり今日一日独占していい?」
「え? ですが昼食の準備などもありますし…」
『フララ、イレスティ一日借りて良い?』
『えぇ、あなたのメイドですもんね? うふふふ』
怖い! 見られてる?!
『こっちはレイスメイドを呼ぶから大丈夫。 ルーメリアも楽しんできてって言ってるわ』
怖い怖い!! お前らどこだし?!
『それじゃあちゃんとエスコートしてあげるのよ?』
『ありがとう、愛してる』
『えぇ私もよ』
「よし、フララの許可は取ったから行くよ!」
イレスティの手を引いて屋敷を飛び出した
「何しようか?」
「そうですね… あ、調味料が切れているので買いに行きたいです!」
「それ普段と一緒じゃね?」
「…確かに…」
「ま、まぁ市場行こうか、何か面白物もあるかもしれないし」
「はい!」
イレスティは嬉しそうだ、市場どんだけ好きだよ
市場に着くと朝市というやつだろうか? 結構人が多く賑わっていた
「イレスティちゃん今日は良い魚入ってるよ!」「イレスティさんこの野菜とれたてなんだ、お一ついかが?」「イレちゃん今日も可愛いね、お肉サービスするよ!」「俺の…俺のイレスティさんの隣に男が…」「お、イレスティちゃん、今日はルチルちゃんは一緒じゃないのかい? モフモフしたいよ!」
イレスティの市場人気が凄い件
何処の商店の前を通っても声を掛けられている。 一見キツそうな見た目だが彼女の人当たりはかなりいいのだ
「凄い人気だね」
「毎日の様に来るうちにいつの間にか覚えられたんです、皆さん人が良くてよくサービスしてくれるんですよ」
とても嬉しそうに笑う彼女のこういう顔にみな好印象を抱いてしまうのだろう。 わかるよ
「あ、イレスおねえちゃん!」「イレスおねえちゃんだぁ!」
声をかけて来たのは10歳程の二つ結びにした可愛い女の子とその妹であろう6歳位のショートカットの女の子だった
「おはよう、今日も二人とも元気だね」
イレスティが優しい表情で飛びついてくる二人を受け止める
「今日はね、いい紅茶の葉っぱが入ったよ、飲んでみて」
「そうなの? じゃあちょっと貰うね… うん! おいしい! ご主人様もどうぞ」
俺も一口飲んでみると…
「おいしい! いつも飲んでるのに似てるね」
「いつもこちらで茶葉を買わせてもらってるですよ」
こんなロリロリの可愛い二人の所で買ってたんか、これは合法ロリだよね?
「昨日二人でイレスおねえちゃんの為にいい葉っぱだけを集めたんだよ!」
愛されてんなぁ、ちょっとポンコツな所とか愛され要素満載だもんね
「いつも買ってくれてありがとう!」
俺もこんなかわいい子達が売ってるなら買ってしまうわ。 いや変な意味じゃなく!
「ありがとね二人とも、丁度なくなりそうだったからこれ貰うね、あ、後これクッキー、二人で食べてね」
イレスティがニコニコ二人と会話しているのを見るとなんかほっこりする。
「クッキーありがとう! 一緒に食べるね!」
「隣の人は誰?」
妹の方の質問に二人の視線が俺に集まる
「この方は私のご主人様だよ」
「イレスおねえちゃんいつもより女っぽい? その人と話してる時嬉しそう!」
「うんうん! 今日のイレスおねえちゃんいつもより綺麗! 何で?」
「そ、そんな事はないよ、気のせいだから!」
イレスティが慌てて手を振って否定するがそんな姿も可愛いかった。 ちょっと違った姿を見れただけで来た甲斐もあったかな。
その後も色々な人に声かけられながら買い物をして、昼食を二人で取り、噴水の見える広場で隣同士に座り、手を重ねて他愛もない話をしていた。
「イレスティは仕事ばっかりだね」
「何かしてないと落ち着かないんです… やっぱり昔のトラウマと言いますか…」
役立たずと言われて育ち、何もできないからと親に捨てられたイレスティは何もしない事を嫌う。 自分が必要ないのかもと不安になるのだろう
「今はこんなにみんなの役に立って、こんなに、特に俺に必要とされてるのにやっぱりまだ不安?」
「頭では理解できているんですが、やはり目に見えない物ですからね… それにご主人様は本当に私が必要ですか? 王都に来てからはその…あんまり…」
わかってるさ、最近ちょっと忙しかったから… あんまり触れ合う事もなかったもんね
「それに私からメイドを取るとポンコツしかのこりません」
自覚あるポンコツはポンコツなりえるのだろうか?
「それでも俺にはイレスティが必要だよ」
噴水がプシューっと高く上がる
「なぁイレスティ俺のメイドやめない?」
・
・
・
・
「…私はご主人様には必要ないのでしょうか?」
横に居る俺の顔を真っすぐ見ているイレスティの癒しの笑顔が消え、瞳には涙が溜まり声も少し震えていた。
「違うよ。 メイドじゃなくて…妻になって欲しい。」
イレスティが両手で口を覆い涙を流した
「愛してるよイレスティ。」
俺は少し涙で濡れてしまった彼女の左手を取り、密かに用意した指輪をはめた
イレスティが人目もはばからずそっと抱き着いて来たので俺もきつく抱き締めた
「はい…末永くよろしくお願いします。」
「これで目に見える形になったかな?」
「はい。 愛が形になりました。 愛してますご主人様…」
イレスティの抱きしめる腕に力が入る
「ずっと一緒に居てね」
「………はい ……私はあなたの妻ですから…」
「そのセリフ、メイドじゃなくて妻になっても使うんだ」
「はい…私は」
「「あなたの妻ですから」」
声が二人そろったのがおかしくて抱きながら笑い合った。
◇ ◇ ◇ ◇
「本当にここで良いの?」
「はい、やっぱり家が一番落ち着きますから…」
今俺達は自分たちの屋敷に戻ってきていた、どこかに泊ろうかと提案したのだが、自宅が一番落ち着くそうだ。
今日は俺が屋敷に居ないのでみんな自室で寝てるらしいのだが…
「イレスティの部屋って女の子っぽくて可愛らしいね」
シングルベット程の広さのベットの上で二人話している
「あまり見ないで下さい…」
「妻の部屋をみちゃだめなの?」
「う~今日のご主人様は意地悪ですね」
「イレスティが可愛いから」
今は緩くウェーブかかった金髪が降ろされていて、シーツで体を隠しているがネグリジェ姿だ、はっきり言って我慢できん
俺は彼女を引き寄せ自分の唇を押し当てる。
シーツがほろりと落ちると豊満な胸が薄いネグリジェのせいでより存在感を増していた
「ご主人様…お願いがあります」
女の子座りでモジモジする姿がたまらなく愛おしい
「どうしたの?」
「首から血を吸わせてもらってもいいですか?」
「首から吸うのは親愛の証だっけ?」
「はい…ルーメリア様の噛み跡をみていつも羨ましく思っておりました…」
意外と独占欲強いのかな?
「勿論だよ、というか早く言ってくれればよかったのに」
「恥ずかしくて… それじゃあいただきます」
イレスティはルーメリアとは反対側の首に噛みつき血を吸い上げる
「ご主人様の…凄い…凄く濃いです…はぁ…私の中にご主人様の熱いのが…」
魔力酔いのせいで、耳元で淫らな声を垂れ流した
「イレスティはエッチな子だもんな、知ってるんだぞ」
「はい私は… エッチな子です… ご主人様…が欲しいです…」
俺は理性を失いそのまま押し倒した。 イレスティの豊満な胸の体温がダイレクトに伝わる
倒れ込んだ時に彼女の髪がふわっと舞いオレンジやレモンのような柑橘系の香りにジャスミンやローズのようなフローラルさも見え隠れした彼女らしい香りだった。
「……ご主人様……いいですよ…」
俺の血で魔力酔いを起こしその快楽に溺れたとろけた表情の彼女から出た甘い囁きを合図に二人の秘め事が始まる
「イレスティ…みんな部屋にいるからあんまり大きい声出さないでね?」
部屋にはシーツの擦れる音、肌と肌が密着しては離れる音、押し殺せない痛みや快楽に悶える声を押し殺した声だけが部屋に広がっては暗闇に溶けていった。
「…ご主人様… 今日は特別意地悪ですね…」
俺は王から入出を許された大図書館にルーと足繁く通った。 俺は文字が読めないのでルーに読んでもらいながら文字を勉強するた成果もあり、一か月立つ頃には簡単な本位は読めるようになっていた。
大図書館に来た目的は主に大精霊。 その外にも【記憶力上昇】を使い色々な事を詰め込んだのだ。 その外にはイレスティの戦闘訓練やレデリとの素材集めクエスト、冒険者活動をしながらアラトラスの情報を探った。 何度か殺し屋的な者から襲撃されたがすべて撃退。 間違いなく組織の人間だろうが、何重にも人を介しているので全く尻尾を掴めなかった…
今屋敷のリビングで紅茶を飲みながら作戦会議を開いている最中だ
「さてみんな、とりあえず今後の方針として大精霊を探す前にまずはアラトラスの問題を片付ける必要があると思う」
必ず潰してくれという友との約束。 まずはこれからだよな攻撃もされてるし。
皆も頷いた。
「じゃあ情報のすり合わせと状況確認から始めよう」
「それじゃあ私から行くわね」
最初に口を開いたのはフララだ、王都についた初日に小型の眷属を放って色々情報を集めてたらしい。
まずジプタレンという薬の出所だけど、アラトラスで間違いないわね四つのピアスを付けた男が大量にジプタレンを所持してるのを私の眷属が何回か見つけてるわ」
四つのピアスって情報は意外と便利だな、俺が知ってるっていうのを知れてないのがいい。
「ブレシーナのギルマスが言ってた男と同一人物かな?」
「その可能性が高いわね、東の門から入国することが多いわね」
「ん~レデリ、ジプタレンの主成分の植物って東で取れるのか?」
俺はレデリにジプタレンの作り方を調べて貰っていた
「あれは西のイスブロンでしか取れない植物だよ」
「じゃああの盗賊国家が作ってるのか?」
「わからない。 どこで大量に作られてるか不明な薬なんだよあれ」
レデリが首を振る
「この国も今はスラムだけなのだけれど、かなり中毒者が増えてるわね、ダルシエルから派遣される人が多いわ」
「一度イスブロンにも行ってみる必要がありそうだな」
「もしかしたらイスブロン自体がアラトラスの本拠地かもしれません。」
俺の紅茶を給仕しながらそんな予想を立てた
「俺もそうじゃないかと思うよイレスティ」
「イレスおねーちゃんクッキーおかわり!」
「わらわも欲しいのじゃ!」
「今お持ちしますね」
ロリ組二人にとってはただのお茶会だ
「それで…」
フララが話戻す
「私の眷属が四つのビアスの男を追ったんだけど、曲がり角の先で消えたのよ何度も。 おそらく気付いたのだと思うけど消えるのは不思議ね」
「消える男か… 最近俺がスラムに出入りしてるのは皆知ってるよね?」
「…しってる。 娼館の女性に鼻を伸ばしてるのも知ってる」
それは知らないで欲しかった
「貴方そんなそんな所で何の情報を収集していたのかしら? 私達だけじゃ不満なの?」
「…昨日もあんなに激しかったのに」
みんな身内だけどやめて下さい… 赤くなるなら言うのやめよ?!
「いいえ十分すぎる程です…」
俺は頭を掻く
「話がそれたから戻すけど、前に話したスリの少年いるだろ? あいつに色々とスラムの情報を集めて貰ってるんだよ」
あいつの情報網は結構な物だった、顔が広くスラムの小さな動きでもすぐに知ることが出来る、勿論対価は金だ
「でストフの情報だが今度金持ち相手に地下で闇オークションが行われるらしい」
売り物は… 正直かなり胸糞悪い、人なんかも普通に売ってる。
「…それが何の関係があるの?」
ルーが可愛く首を傾げた
「この王都では地下の下水施設が何年か前に見直され、大規模な工事を行ったらしい。」
「大規模な工事があったのは知ってるわ、終わってからは魔物が出るようになって冒険者ギルドが定期的に巡回してるんだったわよね?」
「その通り。 で、その大規模な工事を陰で貴族を操り、半ば無理やり行ったのがこの前捕まった宰相」
娼館に遊びに来た工事の男がベッドでそんな事を漏らしたらしい。
「…冒険者ギルドマスターだったエグバード。」
ルーが思い出したように呟く
「それに曲がり角で消えた四つのピアスの男… 兄さんもしかして…」
「あぁレデリ、アジトは多分地下だ」
「それに主催の男も四つのピアスをつけているみたいだし確定だろう、おそらくブライケルだね」
何処にいるかまではハッキリつかめないが【チェイサー】で本当に微弱だが感じる事はできるので必ずこの街のどこかにいるのだ
「じゃあ兄さんそのオークションの時にまとめて潰す気なの?」
レデリが何とも言えない顔をしている。
「そのつもりだよ、レデリは屋敷で待ってるか? ルチルとイレスティも残ってもらうつもりだけど」
イレスティには少し酷だろう、なので待っていてもらう事にするが連絡役兼護衛でルチルを置いて行く。
「私も行きます。」
「わかった。 じゃあ一週間後の夜だから準備あるならしといてね」
「わかった、ちょっと薬作るね」
そういってレデリは席を立ち約束の日までずっと錬金室に籠って当日まで俺が顔を合わせる事はなかった。
◇ ◇ ◇ ◇
会議の日から六日経ちオークションの前日となった。
カキン! キン! 金属のぶつかる音が、黄色や赤に染まった葉が作り出す美しい広い中庭に鳴り響いていた。
爽やかな秋晴れの朝の日差しの中で訓練用の短刀と刀をぶつける男女
ショウとイレスティだ。
「はぁ…はぁ…はぁ…行きます!」
イレスティはメイド服のスカートの中からナイフを取り出し投擲
うん、前よりもかなりキレがある、それに避けた先に先回りして投げてるしだいぶ良くなってきた
でも
「まだまだだね」
何処かの王子様みたいな口調で全て叩き落とす。
だがいつの間にかイレスティが間合いに入り込み短刀が俺の胸に刺さろうとしている所だった
【電光石火】を使い間一髪で避ける
全然まだまだじゃねぇ! もう少しで串刺しだったよ! この子マジだったよ!
だが避けた先にイレスティの蹴り飛んきて直撃寸前!
ふっそれくらいなら余裕… あ、黒の下着…
バシッ! バタン!
「ご、ご主人様?!」
蹴りで倒れた俺の下へイレスティが心配そうに駆け寄ってきた
「何故避けられなかったのですか? ご主人様ならあれぐらい…」
「…黒の下着…」
イレスティの柔軟な体から繰り出されるハイキックでスカートが完全に捲れあがってしまっていたのだ。
黒の下着っていいよね…
「み、見たんですか?!」
イレスティは恥ずかしそうに顔を赤くしてメイド服のスカートをギュッと握っていた。 そういう所、ぐっとくる
「…眼福でございました!」
俺は倒れながら覗き込んでくるイレスティに心からの感謝を告げる
「もう! ちゃんとやって下さい!」
あ、なんかいい、新鮮!
「ごめん、でも本当に凄く強くなったね! 確かに油断はしてたけど、普通なら確実にあれで仕留められてるよ」
俺は起き上がりながらイレスティを褒めた
「あ、ありがとうございます、ご主人様が毎朝飽きずに特訓に付き合ってくれるお陰です」
「結構この朝の時間好きなんだよね、イレスティってみんなのイレスティって感じでしょ? だからこの時間だけでも独占出来るのって何か嬉しいんだよね」
言い方は悪いが、可愛すぎない、綺麗すぎないので思った事が割とすらっと言える。 そうさせるのが彼女の魅力でもあるのだろう
「わ、私は… ご主人様のメイドです」
おい、王女の専属侍女の設定どうした
「ほんとに?」
「勿論ですご主人様」
「じゃあ証明してよ」
「証明と言われましても…」
少し困り顔だ、いつも女性陣にボロクソな俺だがイレスティにだけは奉仕精神に付け込んで強気で行ける。
そう俺は相手より上に立てるとわかればすぐにマウントを取るような器の小さい男なのだ!
「俺のメイドにしかできない事してよ」
イレスティは首を左右に振り誰もいないことを確認して… チュッ
「ご、ご満足いただけましたかご主人様?」
唇に指を当てて不安そうに聞くその姿には大満足だよ
「足りないよイレスティ」
「…今日のご主人様は意地悪です…」
そう言いつつしっかり首に腕を回し濃厚なキスをしてくれた。
「なぁやっぱり今日一日独占していい?」
「え? ですが昼食の準備などもありますし…」
『フララ、イレスティ一日借りて良い?』
『えぇ、あなたのメイドですもんね? うふふふ』
怖い! 見られてる?!
『こっちはレイスメイドを呼ぶから大丈夫。 ルーメリアも楽しんできてって言ってるわ』
怖い怖い!! お前らどこだし?!
『それじゃあちゃんとエスコートしてあげるのよ?』
『ありがとう、愛してる』
『えぇ私もよ』
「よし、フララの許可は取ったから行くよ!」
イレスティの手を引いて屋敷を飛び出した
「何しようか?」
「そうですね… あ、調味料が切れているので買いに行きたいです!」
「それ普段と一緒じゃね?」
「…確かに…」
「ま、まぁ市場行こうか、何か面白物もあるかもしれないし」
「はい!」
イレスティは嬉しそうだ、市場どんだけ好きだよ
市場に着くと朝市というやつだろうか? 結構人が多く賑わっていた
「イレスティちゃん今日は良い魚入ってるよ!」「イレスティさんこの野菜とれたてなんだ、お一ついかが?」「イレちゃん今日も可愛いね、お肉サービスするよ!」「俺の…俺のイレスティさんの隣に男が…」「お、イレスティちゃん、今日はルチルちゃんは一緒じゃないのかい? モフモフしたいよ!」
イレスティの市場人気が凄い件
何処の商店の前を通っても声を掛けられている。 一見キツそうな見た目だが彼女の人当たりはかなりいいのだ
「凄い人気だね」
「毎日の様に来るうちにいつの間にか覚えられたんです、皆さん人が良くてよくサービスしてくれるんですよ」
とても嬉しそうに笑う彼女のこういう顔にみな好印象を抱いてしまうのだろう。 わかるよ
「あ、イレスおねえちゃん!」「イレスおねえちゃんだぁ!」
声をかけて来たのは10歳程の二つ結びにした可愛い女の子とその妹であろう6歳位のショートカットの女の子だった
「おはよう、今日も二人とも元気だね」
イレスティが優しい表情で飛びついてくる二人を受け止める
「今日はね、いい紅茶の葉っぱが入ったよ、飲んでみて」
「そうなの? じゃあちょっと貰うね… うん! おいしい! ご主人様もどうぞ」
俺も一口飲んでみると…
「おいしい! いつも飲んでるのに似てるね」
「いつもこちらで茶葉を買わせてもらってるですよ」
こんなロリロリの可愛い二人の所で買ってたんか、これは合法ロリだよね?
「昨日二人でイレスおねえちゃんの為にいい葉っぱだけを集めたんだよ!」
愛されてんなぁ、ちょっとポンコツな所とか愛され要素満載だもんね
「いつも買ってくれてありがとう!」
俺もこんなかわいい子達が売ってるなら買ってしまうわ。 いや変な意味じゃなく!
「ありがとね二人とも、丁度なくなりそうだったからこれ貰うね、あ、後これクッキー、二人で食べてね」
イレスティがニコニコ二人と会話しているのを見るとなんかほっこりする。
「クッキーありがとう! 一緒に食べるね!」
「隣の人は誰?」
妹の方の質問に二人の視線が俺に集まる
「この方は私のご主人様だよ」
「イレスおねえちゃんいつもより女っぽい? その人と話してる時嬉しそう!」
「うんうん! 今日のイレスおねえちゃんいつもより綺麗! 何で?」
「そ、そんな事はないよ、気のせいだから!」
イレスティが慌てて手を振って否定するがそんな姿も可愛いかった。 ちょっと違った姿を見れただけで来た甲斐もあったかな。
その後も色々な人に声かけられながら買い物をして、昼食を二人で取り、噴水の見える広場で隣同士に座り、手を重ねて他愛もない話をしていた。
「イレスティは仕事ばっかりだね」
「何かしてないと落ち着かないんです… やっぱり昔のトラウマと言いますか…」
役立たずと言われて育ち、何もできないからと親に捨てられたイレスティは何もしない事を嫌う。 自分が必要ないのかもと不安になるのだろう
「今はこんなにみんなの役に立って、こんなに、特に俺に必要とされてるのにやっぱりまだ不安?」
「頭では理解できているんですが、やはり目に見えない物ですからね… それにご主人様は本当に私が必要ですか? 王都に来てからはその…あんまり…」
わかってるさ、最近ちょっと忙しかったから… あんまり触れ合う事もなかったもんね
「それに私からメイドを取るとポンコツしかのこりません」
自覚あるポンコツはポンコツなりえるのだろうか?
「それでも俺にはイレスティが必要だよ」
噴水がプシューっと高く上がる
「なぁイレスティ俺のメイドやめない?」
・
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「…私はご主人様には必要ないのでしょうか?」
横に居る俺の顔を真っすぐ見ているイレスティの癒しの笑顔が消え、瞳には涙が溜まり声も少し震えていた。
「違うよ。 メイドじゃなくて…妻になって欲しい。」
イレスティが両手で口を覆い涙を流した
「愛してるよイレスティ。」
俺は少し涙で濡れてしまった彼女の左手を取り、密かに用意した指輪をはめた
イレスティが人目もはばからずそっと抱き着いて来たので俺もきつく抱き締めた
「はい…末永くよろしくお願いします。」
「これで目に見える形になったかな?」
「はい。 愛が形になりました。 愛してますご主人様…」
イレスティの抱きしめる腕に力が入る
「ずっと一緒に居てね」
「………はい ……私はあなたの妻ですから…」
「そのセリフ、メイドじゃなくて妻になっても使うんだ」
「はい…私は」
「「あなたの妻ですから」」
声が二人そろったのがおかしくて抱きながら笑い合った。
◇ ◇ ◇ ◇
「本当にここで良いの?」
「はい、やっぱり家が一番落ち着きますから…」
今俺達は自分たちの屋敷に戻ってきていた、どこかに泊ろうかと提案したのだが、自宅が一番落ち着くそうだ。
今日は俺が屋敷に居ないのでみんな自室で寝てるらしいのだが…
「イレスティの部屋って女の子っぽくて可愛らしいね」
シングルベット程の広さのベットの上で二人話している
「あまり見ないで下さい…」
「妻の部屋をみちゃだめなの?」
「う~今日のご主人様は意地悪ですね」
「イレスティが可愛いから」
今は緩くウェーブかかった金髪が降ろされていて、シーツで体を隠しているがネグリジェ姿だ、はっきり言って我慢できん
俺は彼女を引き寄せ自分の唇を押し当てる。
シーツがほろりと落ちると豊満な胸が薄いネグリジェのせいでより存在感を増していた
「ご主人様…お願いがあります」
女の子座りでモジモジする姿がたまらなく愛おしい
「どうしたの?」
「首から血を吸わせてもらってもいいですか?」
「首から吸うのは親愛の証だっけ?」
「はい…ルーメリア様の噛み跡をみていつも羨ましく思っておりました…」
意外と独占欲強いのかな?
「勿論だよ、というか早く言ってくれればよかったのに」
「恥ずかしくて… それじゃあいただきます」
イレスティはルーメリアとは反対側の首に噛みつき血を吸い上げる
「ご主人様の…凄い…凄く濃いです…はぁ…私の中にご主人様の熱いのが…」
魔力酔いのせいで、耳元で淫らな声を垂れ流した
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「はい私は… エッチな子です… ご主人様…が欲しいです…」
俺は理性を失いそのまま押し倒した。 イレスティの豊満な胸の体温がダイレクトに伝わる
倒れ込んだ時に彼女の髪がふわっと舞いオレンジやレモンのような柑橘系の香りにジャスミンやローズのようなフローラルさも見え隠れした彼女らしい香りだった。
「……ご主人様……いいですよ…」
俺の血で魔力酔いを起こしその快楽に溺れたとろけた表情の彼女から出た甘い囁きを合図に二人の秘め事が始まる
「イレスティ…みんな部屋にいるからあんまり大きい声出さないでね?」
部屋にはシーツの擦れる音、肌と肌が密着しては離れる音、押し殺せない痛みや快楽に悶える声を押し殺した声だけが部屋に広がっては暗闇に溶けていった。
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本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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