蒼炎の魔法使い

山野

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第五十九話 臭い物とツンデレは癖になる

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イスブロンで何日滞在した後、転移で砂漠への旅立ちに必要なものを揃えに王都まで一瞬で戻った。

「解!」
屋敷の門の前で俺がそういうと、屋敷全体を覆っていた空間魔法に巻きついた鎖に掛けられていた南京錠がはずれ消滅する

「あんたのその魔法ってやつ、万能すぎない?」
魔法を見慣れないストリンデは少し驚いていた

家を出る前に屋敷を覆うように封印魔法【シーリングボックス】を掛けておいたのだ。  範囲が広い分脆いが泥棒程度なら問題ないだろう。

「魔術も便利だろ、イメージ出来ない事でも、原理を理解しなくても発動出来るんだから、しかも低コストで」

「まぁそうだけど…」
わかってはいるが納得いかないような顔だ

「やっぱり我が家が一番落ち着くなー。  ただいまー」
みんなで門をくぐると中庭の樹々達がユサユサと嬉しそうに葉々を揺らし出迎えてくれる。

  色彩豊かだった葉々達の中には鮮やかさが失われた物も混じっており、冬の足音が近づいてくるのを感じさせた

転移はやはり大量に魔力を食うらしく、回復する為にもソファーで横になりながら口を開く

「今日みんな何するの?」

「…ショウとダラダラする」
最高な一日になるな

「この前の本は読み終わったし図書館へ行くわ」
フララは本が大好きだなー、覚えてるラノベでも書いた渡そうとかな?

「必要そうな物を買い揃えてきます」

「エメもイレスおねーちゃんといくー」「わらわもびじゃ!」
3人なら安心だな、いつもありがとう

「私は錬金室にかなー、兄さんじゃましないでね? 絶対だよ??」
それはフリか?!  フリなのか?!

「あんた孤児院やってんでしょ?  みてみたいから連れてってよ」
俺はつい顔をしかめてしまった

「何よその顔は…」

「冴えない顔」

「それはベースの顔でしょ?」
何気にひどいよねそれ…

「なんつう事言うんだよ…」

「じゃなくてめんどくせーって顔したでしょ?」
ふっ、こいつ俺の事を全く理解していない

「いやあれは、何で俺がいちいち行かなきゃいけんだ? お前一人で行けよ、俺にどうしても一緒に来て欲しいならそれ相応の対価が必要だぞ? そうだな例えば俺の言う事なんでも五回聞くとかな! っていう顔だぞ」

「あんたどんだけの想いを表情一つに込めてるのよ、誰がそんなの読み取れるの!」

「…私はわかる」
ルーが俺とストリンデのやり取りを見て入って来た

「嘘でしょ?! じゃああの顔は?」
ストリンデが指さした俺の顔をルーがじっと見る

「…流石ルー! 俺の好きな人はこんな脳筋ゴリラ聖女とは違って何でもわかってくれる、今日一日中一緒にダラダラしよう! かな。」

「ルーそれは不正解だ」

「ほらわからないじゃない」
何故か得意げな顔だ

「俺の好きな人じゃなくて、俺の愛しい人だ」

「…そう。」
ルーの顔が赤くなり、二人の視線が熱を帯びる

「はいはいごちそう様でした。 にしてもあんた達ちょっと異常よ? 以心伝心ってレベルじゃないわ」
ちっ いつもいい所で邪魔しやがって

「僕らはいつも以心伝心なんだよ!」

「何よその軽快なリズム… というかあんた孤児院にお土産買って来たんでしょ? いつ渡すの?」

「えーじゃあストリンデが渡して来てよ… 場所教えるから」

「そういうのは自分で渡さないと意味がないでしょ!」

「俺は別に品物さえもらえれば誰から貰ってもいいけどね?」

「あんたどんだけひねくれてんの?!」

「ひねり揚げ位はひねくれてるね、でもサクサクだよ」

「じゃあそのひねり揚げみたいにサクサク動いてくれない?」

「サクサクなのは初日だけで一日置くとサクサク感は失われるから無理なんですー」

「…あー言えばこういうわね…」
ストリンデが呆れた顔をしていた

「ルーメリアからもお願いしてよ」

「…ショウ、行ってあげて。 ゴリラみたいな脳筋聖女だけど、見た目は綺麗だし一人は危ない。」
誰が野生のゴリラを襲うんだよ

「ルーがいうなら仕方ないな、早く準備しろストリンデ」
愛しいルーの頼みなら断る理由などないゴリラであろうが聖女だろうがエスコートしようじゃないか!

「ゴ、ゴリラって… これでもダルシエルでは美の聖女って言われてたのに…」
ストリンデがショックを受けた顔をしていた

「大丈夫だストリンデ! お前は間違いなくゴリラの中じゃ一番美人だ!」

「一つも嬉しくないわよ!」

いつものようにテーブルにバンと手を置いて立ち上がった、ふふふ残念だったな。その椅子には静音キャスターをつけてやったから音はならんぞ! 次はお前の席のテーブルに剣山だな
人間の中でも間違いなく上位に食い込む美しさだけど、それを行ってやる義理はない!!

◇  ◇  ◇  ◇

「初めて来たけど意外とちゃんとしてんだな」

そこは二階建ての住居の様な建物と学び舎の様な建物と広くはないが訓練場みたいなところもあった

「私の国程じゃないけど、普通の国で孤児院っていうの自体が珍しいからね。 しかもあんたの提案っていうのが一番信じられないわ」

「…まぁ別に人助けしたいとかそういう理由ではないよ」

「それじゃあ何の為にやってるの?」

「それは…」

「兄貴ー!」
俺が言いよどんでいると、ストフが学び舎らしき場所から顔を出して手を振り、窓から飛び出しこっちに駆け寄ってくる

「おー相変わらずその髪型なんだな」
いつも通りのツーブロックに俺はあからさまに嫌な顔をしてしまった

「兄貴はいったいこの髪型にどんな不快感を感じてるのさ…」
ウェイウェイされる不快感だよ、お前らがウェイウェイしてる間にこっちはカタカタしてるからなPC前で

「考えてみろ、それは夏の暑い時期に一日中一緒に外周りをした女上司にお前のせいで契約取れなかったじゃないかと蒸れた足で顔を踏まれるようなもんだぞ」
ん? よく考えりゃご褒美じゃないのかこれ?

「かなり不快じゃねぇか! おいらはそんな不快な髪形を… って騙されないぞ! それご褒美じゃねぇか!」
なんだと?!

バサッ

「同士よ…」
俺は理解者がいた事を知った喜びで思わず抱きついていた

「はぁ…何やってんのよあんた達」

「は? 踏ませてやんねぇぞ」

「何で踏まれる方が偉そうなのよ」
俺は寝ころびながら早く顔を踏めよこの野郎と懇願する変態などでは決してない、エメかイレスティに頼もうなどこれっぽっちも思ってない。

ストリンデが顔を引きつらせながら呆れたように深い息をついていると他の子供達もぞろぞろと来た

「ストフ兄ちゃんそんな趣味だったの?」「今からちょっとお外歩いてくる!」「変態…でも悪くない」
続々と集まってくる子供達の中にはキャンディーの包み紙を大事そうに持っていた子や、あの場所出会った子供達が沢山いた

「お前モテるんだな」

「え?何が?」
はぁこいつも鈍感クソ野郎か

「いいかストフ、残念ながらお前の立場じゃ嫁は一人しか貰えん。 今のうちにきめておけよ」
俺はストフの肩にポンと手を置いた。 どうせこいつの本命はあのキャンディーの子だ、明らかに他の子と対応が違うからな

「結婚とかそういうのはまだ考えられないけど、俺は兄貴の期待に応えてみせるよ! 役に立ったらそういう立場にしてくれればいい!」
ん? こいつ何いってんだ? 来年冒険者になるんじゃなかったか? 両脇の剃り込みに失敗して傷口から雑菌が入り、ウェイウェイ系特有の広く浅い人脈の様に異常繁殖して脳にまで達したか?

「これはこれは伯爵様、今日はお越しくださいましてありがとうございます。 本日は視察ですね?」
丁寧に頭を下げて来たのは50代位の優しそうな女性だった。 一応代表だから視察って事になるのか?

「まぁそういう事になるのかな? 一番の目的はおイスブロンのお土産ですよ」
俺はイスブロン特産の魚や、森の甘い木の実を使った甘酸っぱい焼き菓子などを大量に渡した

「こんなによろしいのですか?」

「あぶく銭ですからね」
ストリンデはもう子供達と仲良くなったみたいで一緒に遊んでいた 社交性の化け物め!

「流石伯爵様ですね。 ここにいる子達は伯爵様が目を付けた通り優秀な事ばかり国の重要人物になる可能性を秘めております」
みんな優秀なんだな… ちょっと嫉妬

「きっと教え方が優秀なのでしょう」

「まぁお上手ですけど、伯爵様は女性が大好きと聞きましたがこんな歳行った女にも興味がおありなのですか?」
ありなしでいうと、条件付きでありだ。 照明さえ暗ければいける! 50.60喜んで!

「僕なんかに貴方は勿体ないですよ」

「断り方も丁寧ですね、ふふふ」
女性は楽しそうに笑った

「俺達兄貴の役に立つ為に頑張ってるんだ! 兄貴がここを作ってくれてみんな救われた、一生かけてこの恩返すよ!」
やめてくれ… キラキラした視線が痛い

「気にするな、お前の人生だ好きに生きろよ」

「そのつもりだよ! 兄貴の為に好きに生きるんだ!」
何でこんなにこいつは真っすぐなんだよ… 俺も両脇それはわき道にそれずに真っすぐでいれるのか?

「なぁ…」

「何だい兄貴?」

「いや何でもない」
俺は自分が楽になりたいが為に全部ぶちまけてしまおうかと思ったが… 言う勇気すら持てなかった。

「なんだよ兄貴らしくない、男ならもっとはっきりしないよ!」
俺らしいってなんだよ、俺にお前の俺を押し付けんな

「気にすんな」

「変なの」

その後は孤児院の子供達に算術を教えたり、文字を一緒になって勉強したりした…
変える頃にはストリンデは皆とすっかり仲良くなっており、小さい子などは泣きそうになっていた。 庇護欲をそそられる…

◇  ◇  ◇  ◇

「正直ちょっと見直したよ」

「何が?」

俺とストリンデは日が落ちる頃まで孤児院で時間を過ごし、今は夕日の中ストリンデと一緒に帰路に着いている

「あんたが子供の為に孤児院作ったり、子供達に好かれてたり、他人の為に何か出来るって凄い事だよ?」
他人の為なんかじゃない

「ストリンデ… 多分お前勘違いしてるよ」

「何が?」

「俺はさ… ストフの父親を殺したんだ。 その罪滅ぼしみたいなもんだよ。 決してあの子達を救ってやりたいなんて思ったわけじゃない」

「だから最後に一人一人子供達にお礼言われた時あんな顔してたんだ」
ストリンデが俺の顔を覗き込む

「まぁね」

「それでも立派よ?」
彼女の笑顔は慈悲に満ちていた

「どこがだよ…」

「世の中はね、結果しか見てくれないの。 例えあんたどんな理由を持ってあの孤児院を作ったにしても子供が救われてるという事実は事実。 事実は事実として受け止めればいい」
彼女は俺の前に出てくるりと回り、向かい合う形になる。 夕日で赤く染まった彼女の顔はとても綺麗だ

「とても脆いし芯がなくてブレブレで、善人なのか悪人なのかもわからない。 でも行き過ぎた善人は悪人と一緒よ。 善意が人を殺すの。」
ストリンデの目は射る様に俺の目を見つめている

「あんたは苦しみながら人を殺して、苦しみながら人を救う、それで一番救われないのがあんたでしょ? 誰よりも犠牲になってるのはあんたじゃない。 自分を犠牲にするのって簡単な事じゃない。 今なら腕輪を何故託したかなんとなく理解できるよ。 もう少し自分を大事にしなさい、回りにいる大事な人の為にも。 見ている方も苦しいわ」
彼女は慈悲深い表情で腕輪を眺めて優しく触れた

「俺は…」

「いくら考えたって答えは出ないわよ? 答えは探すんじゃなくてここで決めるしかないの」
胸を人差し指で突かれる

「………」

「ちょっとは響いたかしら?」
少し俺を見上げる様に顔を上げたストリンデの表情はまさに聖女といった優しい表情だった

「ごめん足の爪は何故臭いのか考えてて半分以上聞いてなかった」
正直かなりドキドキした照れ隠しだ、夕日じゃなきゃ顔赤いのばれてる。 どうして俺の周りには魅力的な女性が多いのか…

「何ですって?! 私の話は足の爪の臭いよりも刺激がなかったっていうの?!」
ストリンデが眉間に皺を寄せて、海産物一家の婿の様な姿勢で抗議してくる。 正直かなり可愛い

「かなりクサかったけどね」

「もういい!」
ストリンデがプイっと顔をそむけた

「ストリンデ」

「何よ」

「ありがとな」

「え、えぇ… ま、まぁ私があんたの道しるべ位にはなってあげてもいいわ! あんたは影薄いからね、私があんたを照らす光になってあげる」

「何それ口説いてんの? 俺には命の危機を感じる程愛おしい人がいるのであきらめて下さい」

「確かにあの二人のあんたへの依存の仕方は異常よね?! 誰がそんな男好きになるもんですか!」
ストリンデはちょこんと舌をだしていた

「あーうるせー つかお前が光で照らしたら眩しすぎて影の俺は消えてなくなるだろうが! あぁん? これ以上俺を消せると思うなよ?!」

「消してやんよ!」

「どこの不良だお前! 俺の ステルス性能なめんな! 元の世界じゃステルス性能ナンバーワンで女子更衣室のカーテンにくるまっててバレなかった俺だぞ?! 」

「それはただの変態じゃない! 社会的に抹消されなさい!」

「ねぇおかーさんあの人達何でケンカしてるの?」「違うのよ、あれ本当にどうしようもなくは仲の夫婦なの、いつもはケンカしてるけど夜は凄いんだから」「おかーさん夜って何?」「………メッ」

二人の世界に入っていたせいで周りの人に気付かず、大声てじゃれ合っている俺達を道行く人たちが微笑ましい顔で見ていた

「…帰ろうか…」

「…そうね…」
二人して夕日でも誤魔化せない位赤くなっている

「なぁ…」

「何?」

「たまに弱音吐いていい?」

「し、仕方ないわね。 聞いてあげるから何かあったら言いなさい!」
リンデの背けた顔の頬に差す紅は、夕日のせいなのかどうかはわからない

「ありがとうリンデ」

「馴れ馴れしいわね、まぁ海の様に広い心で許してあげるわ」
足の爪の臭さとツンデレは癖になるよね

「ありがとうございます聖女様」

「ほんっっっと調子いいんだから」
胸を拳でとんっと叩かれる

「好きなくせにー」

「はいはい勝手に言ってなさい」
ぷんすかしている様に見える彼女だが口元はほころんでいた
いつかリンデとも別れる時がくるんだろうか?

少し寂しいな…
彼女が居なくなる想像をすると色鮮やかだった心が寂しさという名の色に蝕まれるようにじわじわと
ぼかしながら染みていくように浸食されていくような感覚を覚えた…

その色はとても濃く一滴だけで色彩豊かな心を痛みを伴いながら寂しさ一色に塗り替えてしまう程のものだ

それは季節の移り変わりの様に、秋色深まった心躍らせる色とりどりの葉々が木枯らしによって鮮やかさと共に何かを失う感覚に似ていた
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