蒼炎の魔法使い

山野

文字の大きさ
77 / 138

第七十二話 霧の中の不思議な街

しおりを挟む
「ふぅ、とりあえずここは片付いたな」

俺はシャロを攫っていった者とは別で俺達を殺す為に食堂に残っていた数人のフック腕の船員達を全員峰打ちで倒した

「【リカバリー】ルチル大丈夫?」
薬で眠らされ体が痺れてよだれを垂らしながら眠っているルチルを魔法で癒す

「うぅ…  主様すまん助かったのじゃ。  …ん?  シャロは何処かえ?」
女の子座りで耳をピクピクさせながら辺りを見渡しシャロが居ない事に気付いたみたいだ

「連れていかれたよ、早く助けに行こう!」

「それを早く言わんか主様!」

俺たちはその場を後にして甲板へ出ると気絶したシャロが小舟へと降ろされる所だった

「お、お前ら一体どうやって?!」
長く伸ばしたヒゲを三つ編みにして赤いバンダナを巻いたドレッドヘアーの船長が俺達に気付き、彼の目が驚愕に見開かれる

「うるさい海賊!  シャロは返してもらう!」

「何?!  海賊だと気付いたというのか?!  完璧な変装だったと言うのに!」

「お前ら海賊要素しかなかったわ!  つか船員じゃなくて船長こそフックつけろよ!」

「ちっ、あの時フックを一本ケチったのが仇に…」
いやそうじゃない…  誰が付けてるかじゃなくフックが登場した時点でアウトなんだよ!

「てかフックなんざ古いんだよ!  時代は手足が伸びたりしなきゃ海賊なんてよばねぇぞ!」

「そんなやつ居るわきゃないだろ!」

「フック付けた船乗りもいねぇーよ!  お前達の目的は何だ!」

「あの狐女の持つ指輪に決まってんだろ」
アイテムボックスか、停泊所でルチルに焼き菓子を出したのを見てたか… 今後はもっと気を付けないとな

「それに…」
船長がいやらしくにやりと笑うが…

「主様、前に何か大きいものがあるのじゃ!」
ルチルが慌てた様子で俺の肩を叩きながら進行方向を指差した

「嘘?!  氷山?!」
俺があんな事やったからフラグが立ったとでも言うのか?!

「主様があんな事するからなのじゃ!  いや…でも嬉しかったのはほんとじゃぞ?  だからいつでも…」
何をこの非常時に嬉しそうに顔を赤らめ手を内股に挟んでモジモジやってんだ! 可愛すぎかよ!

「くそっ、こんな時にフローズンオクトパスとはツイてないぜ!  まだこっちを向いてない内に野郎ども脱出だ、ぶつかるぞ!!」
こんな馬鹿でかい氷山が魔物?!

船長が大声で叫ぶと同時に船がフローズンオクトパスに激突し船が激しく揺れ、俺とルチルはバランスを崩しルチルが海へと投げ出された

「【結束魔糸】」
俺は即座にルチルを捕まえ事なきを得た

一人なら【フライ】でどうとでもなるがルチルを抱えてシャロを救出しながらあの馬鹿でかい魔物と戦うのはちょっと無理がある…

「ルチル、一旦エクランに返すから俺からの連絡を待っててくれ! 万が一の時はルーに聞けば俺の居場所はわかるはずだから!」

「確かにこの状態だと足手纏いじゃの…  すまんが頼むのじゃ!」
ルチルは唇をかみしめながらも瞬時に状況を理解してくれた様だ、賢い子である

俺が【転移】の黒い渦を出すとルチルは後ろ髪引かれた様子で渋々エクランへと戻って行った

「くそ、船体に穴が空いて傾いて来てる【フライ】」
海賊達はそそくさと船を捨て脱出用のボートで海へと逃げていた

シャロはどこだ?!  

何隻かあるボートは船がフローズンオクトパスに衝突して出来た波に揺られ今にも転覆になり海賊達が必死にしがみついている





いた!

「ってそう簡単には行かせてくれないか」

俺が気絶しているシャロの乗っているボートの方へ向かおうとすると、船が激突した衝撃でこちらに気付いたフローズンオクトパスが巨大な体をこちらに向け、氷漬けになっている巨大な足が俺を襲ったがそれをなんとか躱す

空中はまともに戦えない、【フライ】を維持しながら魔力を練るのは一苦労だ。
これも今度の課題だな

【蒼炎魔法【鳳凰】】
神聖属性が宿る蒼白い炎が鳳凰を模りフローズンオクトパスの前で翼を羽ばたかせると、蒼白い炎が敵の全身を包み、大きい氷山の様な氷が徐々に溶けていく

再度シャロの方へと向き直ると、俺が躱した足が水面を叩いた衝撃で出来た波でボートが転覆し彼女が海賊達と共に海に投げ出されていた

まずい

「【結束魔糸】」

シャロと自分を縄状にした頑丈な【魔糸】で括り付け手繰り寄せようと力を込めるが、シャロの方から抗えない強さで引っ張られる

「渦潮?!  さっきまでこんな物…  まさか?!」

俺が振り返るとフローズンオクトパスは纏っていた分厚い氷を全て溶かされ、体を蒼炎に焼かれてながらも魔術を発動させていた

シャロと繋がった【結束魔糸】に引きずられて渦潮に飲み込まれて行くさなかそいつの顔を見る

「何笑ってんだよタコ野郎!」

俺はタコ野郎のニヤけた顔を脳裏にしっかりと焼き付けながら、激流に巻き込まれてそのまま意識を手放した

◇  ◇  ◇  ◇

「…さん…」

唇に感じる柔らかい感触…

ルーかな… 朝はいつも甘えた様にキスを欲する彼女だ… 今日もまたいつもの様に…

「ショウさん!」

「ぐぶぅ! はぁ… はぁ… あれ? シャロ?」
水を吐き出しながら目を覚ますとそこには、可愛い狐の耳のを持った萌え系獣人シャロが目を潤ませ俺に床ドンするような恰好でいた

「よかったのですぅ… 起きなかったらどうしようかと思ったのですよ!」
シャロが力尽きたように俺の胸に顔を埋めた

「そういえば俺達渦潮に巻き込まれて… って何で裸?! しかも何故密着?!」

「し、仕方がなかったのです! シャロもショウさんも体が冷え冷えで危なかったのです!」
冬の海だもんな… 俺達の体は冷えない様にしっかりと毛布に包まれている

「あの…るちるさんはどうされたのです?」

「あぁ無事だよ、【転移】でエクランに飛ばしたから」

「よかったのです」
…どういう意味の良かったなのだろう… 安心したという感じの声色には聞こえなかった

「にしてもよくシャロは無事だったね」

「シャロは麻痺してたから余り水を飲まなかったのです。 でもショウさんは沢山水を飲んでいたのです… だから…」
俺の胸に顔を埋めて顔を見えないがシャロは耳をピクピクさせてとても恥ずかしそうだ… そしては俺は目覚める時に感じたあの柔らかい感触を思い出した

「もしかして唇に感じた柔らかい感触って…」

「シャロの初めてをショウさんにあげちゃったのです…」

埋めていた顔を上げて甘えた声をだした
あちゃー… でも人命救助だから…

「…これはノーカンという事にしよう」

シャロの瞳が涙で濡れる
「ひどいのです… シャロは初めてだったのに… バカバカバカ…なのです…」

「うっ…」
うるうるの目でポカポカと胸を叩かれそんな事言われたら…

「なーんて冗談ですよ」
シャロはクスっと笑った。 意外と小悪魔だなシャロは、末恐ろしい…

「でもよかったですこんな所で一人だと心細いですからね」

周りを見渡すととても霧が濃く、幾つもの廃船や壊れた船の残骸が至る所に転がっており船の墓場と言った感じだ、海流に乗って沈没した船がここに集まってしまうのだろうか?
ぱちぱちと音を立てながら暖かく燃えている焚火の側には俺の着ていたローブやシャロの巫女服が置いてある、シャロは火魔術も使えるんだな

「凄い所だね、それにしてもシャロ、ありがとう。 本当に助かったよ」
俺は上に居るシャロの頭を撫でる

「えへへ良いのですよ」
嬉しそうに足をバタバタさせる彼女に俺もつい頬が緩んだ

「シャロもあのままあの人達に連れ去られていたら大変な事になっていたのです。 だからお互い様ですよ」
覆いかぶさっていたシャロが恥ずかしいそうな顔で俺の上から横に移動し密着した

「そっか」
にしても… 胸がでかいな… 裸だから直に当たるんだが… 俺は腰を引っ込める、学校で起立する時に元気だとやるあれと同じ感じだ

「あんまりみちゃダメですよ?」
そう言っていたずらに俺の鼻をツンツンしてくるシャロがとても可愛くドキっとしてしまう

っとそんな事よりもまずは連絡だな

『フララ聞こえる?』

『……ョ……ぃ……』

んー雑音も凄いし途切れ途切れで何言ってるかさっぱりだな…
この霧のせいか? 魔力の流れや魔素を吸収するのを邪魔されている感覚がある

それに魔力と魔素の回復が異常に遅い、【転移】もまだ出来そうにないな
【フライ】も一人抱えてはちょっと辛いだろう

それだけじゃなくてこの変な感覚はなんだ? シャロが前よりも更に可愛く見える… 裸効果?

「シャロ、多分この霧に妨害されてフララと連絡が取れない、それに【転移】が出来るまで暫くかかりそうだ」

「そうなのです、ここに来てから魔素が全然回復しないのです…」

「服が乾いたら探索しよう! 人がいるかもしれないし」

「はいなのです!」
元気に右手を上げるが胸が丸見えになった事に気付き目をうるうるさせながら胸を抱きかかえるように隠した

眼福です

そうして俺達は砂浜から森の方へと入って行ったのだが…

「ぎゃー! ショウさん私お化けは無理なのですー!!」
シャロは逃げる様に俺の後ろへと隠れた

「これで何体目だよ!」
俺は最後のレイスを蒼白い炎で燃やし悪態をついた
それもそのはずで先程からレイスやらスケルトンやらのアンデッドモンスターが引っ切り無しに俺達向かって襲ってくるのだ、軽く100体は葬っただろう

「これじゃあいつまでたっても魔力が回復しない」

「ごめんなさいなのです… でもレイス系は苦手なのです…」
尻尾と耳がシュンと垂れ下がり今にも泣きそうな顔だ

「いいよ、でも後でその尻尾好きなだけ触らせてね」

俺がそういうとモッフモフの尻尾を胸の前に出し両手で抱きかかえながら、内股で怯えた様に目を潤ませ震えながら声を絞り出した

「シ、ショウさんは変態さんなのです!」
何でだよ… でも言われて悪い気分じゃないな… ぐへ

そんなやり取りをしながら更に森の奥へと進んでいくとかすかに光の様な物が見えて来た

「ショウさん、あれ街なのではないですか?」

「やっぱりそう思う? とりあえず行ってみよう!」

◇  ◇  ◇  ◇

「見た感じ普通の街だね」

「こんなアンデッドばかりの場所に普通の人が住んでいるなんて信じられないのです」

俺達は街を少し離れたところから観察しているのだが、特に壁などもないのに街の中にはアンデッドもいないようだし住民達も普通に生活している

「なんだか不気味だけど行ってみようか」

「怖いからショウさん先に行って欲しいのですぅ」
シャロは震えながら俺の後ろに隠れる姿がとても可愛くて思わず頭を撫でる

「ショウさんは何でいつも頭を撫でてくれるですか?」
撫でられた所を嬉しそうにさすりながら俺に聞いた

「んーなんでかな? なんていうか可愛がりたいし愛でたくなるんだよシャロは」

「………」
シャロの表情は嬉しいようなどこか悲しいような複雑な物だった

変な事いっちゃったかな

その後は特に会話もなくシャロが俺のローブを掴みながらびくびくしながら後ろからついてきた

そして街に入ったというのに俺達は誰からも見られることもなくまるでそこに存在しないかの様だ

「すみません」
俺が歩いている農夫の様な男に声をかける

「………」

男は気付かずそのまま俺の前を通り過ぎてしまうのだが、誰もいない空間に向かって楽しそうな表情を浮かべ会話をしていた

街に居る人達を見ると隣に誰もいないのに楽しそうな表情で話をしている人々をかなりの数見かける

何なんだこの街は… 不気味ってもんじゃない。 街は綺麗でゴミ一つ落ちておらず、行き交う人々の表情はとても満たされていて幸せそうなのだがこの街には生活感の様な物が全くと言ってない

住居には洗濯物らしい物が干してあるわけでもないし、食べ物の匂いも一切しない。 この街には匂いという物が全くないのだ。 そこに存在しているのにまるで何も存在していないかのような違和感

試しに触れてみると触れることは出来る、勿論人にも振れる事は出来るが全くこちらに気付かない。

「シャロ、俺の事見えてるよな?」

「ちゃんと見えてるですよ、でもあの人達には見えなてないみたいなのです。 それに触っても全然気づかないですよ? いたずらしちゃうのです」
シャロは楽しそうな表情で何もない空間に向かってしゃべる女性のスカートをめくってみたり、顔をつついてみたりしていたがまるで無反応だ。 それは事案だぞ

「これじゃあまるで俺達が幽霊みたいじゃないか…」

「そ、そんなホラーみたいなのやめて欲しいのですショウさん!」
楽しそうだった表情が一変驚愕の色に染まりいきなり俺にぎゅっと抱き着いて来た

こういうの夢だった… リア充共が修学旅行での夜の肝試し大会で怖がる女子に抱き着かれてるの見て嫉妬に狂いながら、中学二年の時に封印した左手の疼きを抑えお化け役に徹してたんだよなぁ… 
生徒で唯一ペアを作ることに失敗した俺は幽霊だったのだ… 脅かすどころか存在感薄すぎてみんなにスルーされてガチの幽霊化してしまい、実は死んでるのではないかと違う意味で肝を試された夜だったのは修学旅行の良い思い出の一つ

…のはずなのに何で思い出すとこんなに胸が苦しんだろう

「ぐはぁ!」

「ど、どうしたのですか?!」

「ちょっと古傷がね… それよりもそれはないと思うよ、だってアンデッドは生きてる者しか襲わないだろ?」

「あ、そう言えばそうなのです」
シャロはポンと手を叩いた

「…でもその理論で行くなら… この街は壁もないのにアンデッドに襲われてない… となると…」

「………ぎゃゃゃゃぁあぁあぁああなのですぅぅぅうう!!」
鼓膜が破裂しそうな位大きな声でシャロが叫びながら頭を抱えてへたり込んでしまった

さてこれからどうするか…

ん? あれは…
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~

専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。 ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

処理中です...