蒼炎の魔法使い

山野

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第百五話 脚が好きです!脚が好きです!

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アンジェさんのお願いを聞き終えたと同時に、フララから呼び戻して欲しいと念話が飛んで来たので【眷属召喚】で呼び戻すと、禍々しい骨で出来た両開きの扉からいつもの様に日傘を差したフララが現れた。

毎度思うけど、日傘差してくる必要あるのか??
聞いてみたい衝動に駆られるが、藪蛇になりそうなのでぐっと押しこらえる

「あら、そちらの方は?」
背筋を伸ばし前で手を組むアンジェを見てフララが問うと、プログラムされた人形の様に、先程と寸分違わぬ動きで自己紹介した

先程は気付かなかったが、童貞を殺す服に隠されているたわわに実った二つの果実が、プルンと揺れるのを視界の端に捉えたのを捕らえられ、ルーとフララの膝が入る

「お初にお目にかかります、ソレは、ソレと言います。  以後お見知りおきを」
困惑した様に日傘を回しながら瞬きを繰り返すフララに小声で声をかけた

「多分複雑な事情があるんだよ、俺達はアンジェって呼ぶからフララもそうしてあげて、それでさ…」
アンジェから聞いた話をフララにも聞かせると、彼女は小さく溜息をついた

「もしそれが本当ならかなり面倒な事になるわね。 でもこの子が嘘を言っていて、罠という可能性も拭い切れないんだけど」
フララは懐疑的な視線をアンジェリカに向けるが、向けられた本人は何を気にするでもなく無表情に応答する

「はい、勿論そう思われてしまうのは仕方ありませんし、ソレは皆様方が抱かれる疑念を払拭出来るだけの何かを持っている訳でもありません。 ですが、あの装置が使われればいくら個々の能力が高い皆様の力添えがあろうとも、数で押し切られ、この街は落とされると断言できます」
抑揚もなく淡々と話す彼女の言っている事が本当か嘘なのか全く判断がつかないが、本当だとしたら彼女の言う通りこの街が落とされる。
この街を死守すると決めた以上、罠だとしても、行かないという選択肢はない、勿論フララも分かっているだろうが注意を促したかったのだと思う

後は誰が行くかだが…
そんな事を考えていると偵察を命じたベリル達から念話を通して報告を受けたので、内容をルー達にも伝えておく

西北西、北西の鉱山都市を拠点に其々兵約3000、それに西の鉱山都市が現在交戦中で時期落とされるだろうとの事。  北の鉱山都市を拠点に約4000、北東鉱山都市を拠点に約5000、それとフララが連れていかれた東は約2000、南以外は敵だらけだ

「私が放った眷属から得た情報だと、北西、北北西、西の鉱山都市を占領しているのがサンレヴァン、北がハルストルス公国、北東がメザイヌ王国で、東に布陣を構えているのがメーラ帝国の様ね」
にしてもサンレヴァンが大分はしゃいでるな、ペネアノに来る道中ジルにこの大陸の国々の情報をある程度聞いたけど確か、塩湖から採れる塩が特産物だったかな?
何年か前に主君が変わってからかなりの財政難の陥り、国の運営が立ち行かない状態と聞いたけど戦ってる場合なのだろうか?
兵を動かすって物凄くお金がかかるだろうに

「ちょっと私に提案があるんだけど」
フララは何かで切ったのか、血が滲んでいる指を眺めて口角を上げた

◇    ◇    ◇    ◇

夜空に浮かぶ月が雲で覆い隠され、光源を失った地上の闇に紛れて身を潜める人影が三つある

カラっと渇いた大地には身を隠せる樹々等の遮蔽物は少なく、月明かりが雲で遮られる度にショウ達は岩場に身を隠しながら魔物を避け鉱山都市へと近づいていた

ショウとジル、エメにアンジェリカは、メザイヌ王国に占領された、北東にある鉱山都市の目と鼻の先にいるが、二の足を踏んでいるのは、街に入りきらない兵士が外でテントを張り野営をしているためだ

取り急ぎは装置の破壊だな
ルーとイレスティ、シャロ達そろそろ着く頃かな?

『フララ、そっちの状況は?』

『今夜は何も起こりそうにないわね、明日からが本番といった所かしら??』

『ルー達からの定時連絡は?』

『さっきあったわよ、今城門の前で下着をホカホカに温めているとこだそうよ』
下着をホカホカにするってどういう状況だよ… てか誰がどうやって温めてるし…
ルー達にはフララの小型の眷属を付け、フララを挟んで連絡を取れるようにしているので何かあればすぐに助けに行く手筈だ

ペネアノの防衛はフララとベリル、それにあいつが居れば、レデリも居るし先遣隊等は難なく凌げるだろう。
本格的に攻め込んでくるのにはまだ少し時間があるはずだ

「アンジェはこの街の何処にその装置があるかわかるの?」

「ソレは存じ上げませんが、恐らく一番守りが強固なとこであると推測されます。 ここにあるのは本体の信号を届ける装置なので、最終的にはメザイヌ王国まで行かなければなりません」

「え? そんな事聞いてないけど?」

「はい、お聞きになられなかったので」
重い沈黙が三人の間に流れる
お役所仕事過ぎんだろ! 滅茶苦茶面倒な仕事じゃねぇーかこれ!

「はぁ、まぁいいや、じゃあメザイヌ王国では案内頼むよ」

「承知致しました、私には現在、戦闘能力はございませんのでショウ様にだけ、負担をかけてしまう事を先にお詫び申し上げます。 重ねて再度、お詫び申し上げます。 大事な事なので二回言わせて頂きました」
ふざけてるのか? ふざけてるのか?
全くの無表情なので悪いと思っているのかどうかさっぱりわからないが、一先ず謝罪は受け入れた

「で、ショウ君、どうやって潜入するの? やっぱり正面突破?」
岩場から顔を出し、門の方を覗いているジルがこちら顔を向けた時、頭につけた鈴の音が鳴った。
バールの様な物を強く握りパーカーを捲り上げる。外気に晒された素肌は瑞々しく戦い等は似合いそうもないが、彼女はやる気十分の様だ

「それは無理があるでしょ。  てかその鈴の髪飾り外さない? 今回は潜入だし流石に目立つだろ」
ジルにそう言うと彼女は首を振る
僅かに差した月明かりが照らし出した彼女の顔は何処か悲し気で、何かを誤魔化すようにニーハイの隙間に指を捻じ込んで上に引き上げ、弛んで出来た皺を伸ばす

この仕草で呼び起こされる感情は、スクール水着の食い込みを直すあの仕草を見た時に湧き上がる高揚感を彷彿とさせる

両仕草はほんの一瞬で事が終わる。 だがしかし脳内フォルダーに焼き付ける為に高速化された思考は、実際に流れる時間と、体感している時間との間に歪を生みだす。
その時間は、永遠と呼ぶには余りに短く、刹那と呼ぶには余りにも長い。

引き延ばされた時の中に居る間は、まるで自分の望んだ通りの夢の世界で、理想のままに時を過ごしているかのような幸福感を味合わせるのだが、終わりはいつも突然やってくるのだ。

パチン。

繊維と肉体との接触を阻んでいた指が役目を終えて解き放たれた時、繊維と肉体は惹かれ合う恋人の如く激しくお互いを求め合い、繊維から肉体へアプローチを掛ける。
繊維のアプローチは情熱的で、接触の際、繊維の情熱が素肌を打ち鳴らし、肉体が喜びに波打つ。

夢が終わった時、この素晴らしい夢をもう一度という夢をまた見るのだ。

「ショウ君… 何言ってるの? 馬鹿なの? 死ぬの? 気持ち悪過ぎて吐き気すら催してるんですが?! これって妊娠?! それとこの鈴の音、聞こえないから!」
ジルはツインテールを抱える様にガクガクブルブル震えながらお腹を擦っているが、こいつも相当クレイジーだ。 てかもうそのネタ終わったから止めろ。
こいつにとってはツイテールは胸の突起物の様なもんだもんね、そりゃ目の前に変態居たらそっち隠すよね、お前も変態だけどね!

心の声が漏れるのはいつもの事だけど、ルー達ならもっと早めに突っ込んでくれるからこんなに引かれる事もないのに、今回はやっちまった…

ドン引きのジルとは対照的にアンジェリカは特になんてこともないと言った様子で立っているのだが…

「あのアンジェさん…」

「ショウ様、お近づきにならないで下さいませ」
俺が声を掛けると無表情で抑揚なく告げた後、大股で一歩後ろへと下がる

「え、ちょ…」

「お近づきにならないで下さいませ」
俺が手を伸ばすと食い込みにそう吐き捨てた

「…大事な事なので?」

「二回言わせてもらいました」
スカートの端を摘まんで品よく膝を曲げる仕草は完璧なのだが、これ以上近づくなオーラが全開でメンタルにダイレクトアタックを食らわされた気分だ

これ以上この場に留まっているとLPが0になりそうだったので、一先ず二人を残して【ステルス】を掛けて【フライ】で空を飛び上空から探る
すると鎧を着た如何にも兵士と思しき者と、見覚えのある形状の武器を所持している民間人らしき人々が鉱山入り口付近の守りを固めているのを見つけた

『お兄ちゃん、あれ銃みたいじゃない? 後さっきの相当気持ち悪かったね』

『徐々に回復へと向かってるのに死体蹴りやめて貰えます? それよりもエメもそう思う? ピストルや、ライフルに似てるけどトリガーもないし微妙に形状が違うな』
兵士らしからぬみすぼらしい装備を身に纏っている者達は、銃の様な物を携帯し、辺りを警戒しながら何かを呟いているが距離があるのでなんと言っているのかまではわからない

いくら【ステルス】で姿が見えないとはいえ気配察知能力が高い者には気付かれる可能性があるので近づき過ぎるのは愚行だ

偵察を終えジルとアンジェリカが身を隠している岩場へと戻るって声を掛けると二人共揃って一歩後ろへと下がり俺との距離を取る
地味に傷つくよ… 学生時代なら教室に居ずらくなって昼休みは便所飯だよ…

「アンジェさん、長細い筒の様な武器を持ってるのが結構い居たですけど何かわかります?」

「それは魔工銃と呼ばれるオートマタだけが扱える特殊な武器で、大気中の魔素を取り込んで圧縮、射出する兵器と聞き及んでおります。 ペネアノが永久中立国であり続けれる理由はこの兵器とオートマタの技術を独占しているからとも聞き及んでおります。 ショウ様、ここから先何があろうとも決して躊躇ったり容赦せず、オートマタは必ず破壊してください。よろしいですか? 必ず破壊してください。 大事な事なので二回言わせて頂きました」
抑揚を付けないのか、付けれないのかわからないが、彼女は大事な事は二回言うのが癖の様だ。
アンジェの目的はメザイヌ王国が作るオートマタ全てを破壊する事。
承諾した以上約束は守るつもりだ。

「ショウ君向こうから暗くて良く見えないけど敵さんが来るよ、音魔術で戦闘音があっちに届かない様にしておくね! 我願うは、永遠の静寂。 深淵から生まれし闇よ、全ての大地の音色を食らい尽くせ。音魔術【サイレントフィールド】」
この必要ない詠唱もなんだか最近は慣れた
広範囲に魔素で出来た薄い膜の様な物が展開され俺達と向こうからやってくる五人を飲み込み、ジルと俺が前に出てバフを掛け、相手を迎え撃つ。

「ショウ様一人に頼ってしまって申し訳ありませんが、現在ソレは足手纏いと判断致しましたので身を潜めております、御武運を」
ジルも居るんだけどなぁ… ルーなんかは不憫そうな視線をジルに向けるが、アンジェさんなんかは目も合わせず居ない者として扱っているし…

月明かりを遮っていた雲が晴れ、向こう側から来る敵の姿を映し出す

「…子供?」
ピストルに似た形の魔工銃を携えこちらに向かってきていたのは10歳にも満たない五人の子供達で、俺は一瞬たじろいでしまい先制攻撃を相手に譲ってしまう

子供達全員が何か言葉を漏らしながらこちらに銃口を向け、圧縮された魔素を射出!

五つの銃口から放たれた光の筋は、直撃すれば致命傷を免れないであろう威力を有した魔素の弾丸だった

躊躇うなとはこういう事か、見た目に惑わされていたら確かにやられる!
「結晶土魔法【硬化多重結晶障壁】」

ジルと俺の前に結晶硬化された障壁が幾重にも展開され、弾丸を受け止める。
ドラゴンの攻撃にだって耐えれる程の強度を誇るはずの障壁なのだが、何枚かは貫通しておりその威力の高さが伺えた。

一点突破を追及したが故の威力だろうが、その分攻撃は直線的で範囲は狭い

「ジルは左、俺は右から!」

「了解!」
二手に分かれ敵の下へと【電光石火】を使い、高速で駆け寄って相手の懐に飛び込み、腰を低く落とし刀に手を掛ける、抜刀と同時に切り伏せれば相手は真っ二つだ。
だが俺の耳が目の前の子供が譫言の様に呟く言葉を拾ってしまう

「痛い… 苦しいよ…」
幼女の形をしたそれは苦しみに耐えかねた表情で譫言の様に呟き、目や鼻だけではなく所々皮膚が裂け、裂けた傷口から血がドクドクと流れ出していた

オートマタなのに何で血が出てる? この子達本当は人間じゃないのか?
関節を見てみるがオートマタ特有の関節ではない。

どういう事だ? アンジェさんが嘘を付いて俺達をはめてるのか?

困惑していると小さく華奢な手で持たれた魔工銃の銃口が左胸に強く押し当てられ、幼女と目が合うが、その目は何か苦しみを訴えているかの様に思う
ローブ越しでも突き付けられた銃口から感じる冷たさは、無機質な兵器の冷たさだ

放たれた魔素の弾丸に心臓を撃ち抜かれずに何とか間一髪で横に避けたが、完全には避けきれずに左肩を撃ち抜かれた。
勿論やられるだけではなくしっかりと反撃もしている。
黒い刀身の長刀月華で幼女の両腕を切り落とし、近くに居た少年の身体も上下真っ二つに切り伏ると、断面から臓物が漏れ出す

ペネアノに入った時に出会ったルルというオートマタの腕を切った感触とは全く違う。
本物の人間の肉を裂いて行く感触、骨の引っ掛かり、流れ出す血液…

この子達は…人間だ…

「お兄ちゃん… 痛いよぉ… どうしてこんな事するの… 苦しいよ…」
苦しそうにそう呟きながらも切り落とした腕が握る魔工銃を、何とか口で咥えて戦いを続行しようと地を這いつくばる。
皮膚が裂けて血で汚れた顔を更に砂で汚す痛々しい光景は見るに堪えず、思わずショウが顔を背けていると、相変わらずな口調でアンジェリカが背後から声をかけた

「ショウ様、お下がりくださいませ、ソレらは人間ではありません」
岩場に隠れていたはずのアンジェリカが、飛んでくる魔素の弾丸を掻い潜り、切り落とされた少女の手に握られている魔工銃と、上下真っ二つに分かれ臓物が飛び出している少年が持っていた魔工銃を拾い上げ、残り三人の子供目掛けて高速で魔素の弾丸を放つ

子供達の放った攻撃とは質が違い、魔素の弾丸が当たった瞬間に中で弾けて体を二つに分ける。

彼女は二丁の魔工銃を持ちながら、全身返り血や飛び散った臓物で汚れているにも関わらず、顔色一つ変えずに譫言の様に呟く少年少女達を見下ろしていた

「痛いよ… 苦しい… もう嫌だ… やめてよ…」
上半身だけになってと、剥き出しになった背骨や伸び切った腸を引きずりながら腕の力だけで落ちている魔工銃の元へと向かっていくが、魔工銃は未だ遠く、上半身から流れ出る血が少女の軌跡を作る

「アンジェさんどういう事ですか、この子達人間じゃないですか…」

「ソレらは人間ではありません」

「躊躇うなっていうのは人間だからって事じゃないですか?」

「そうではありません。 今からお見せしますので剣をお貸し願えますか?」
言われた通り刀を渡すと、彼女は魔工銃の下へ這いつくばって行く幼女に跨り、頭に刀を突き立てた。

その時点でもう俺は倒れそうだったのだが彼女は更に皮を剥いで頭を割り、そこに手を突っ込み脳味噌を掻きまわしたのだ

掻きまわされる度に、幼女が白目を向き「あぅ…うぅ…あぅぅあ…あう」と言葉にならない呻き声を上げるので、ついに俺は耐えきれずに胃の中身をぶちまける

ぐちゃぐちゃと奇怪な音を暫く立てて抜きだした血まみれの手には、500円玉サイズの石が握られているがそれが何かはわからない

その何かを抜かれた幼女の身体は次第に融解された金属の様にドロドロと原形を失っていくが、幼女の表情は安らかな物でアンジェさんに向かって「ありがとう」と言って笑顔を浮かべていた

頭部が全て溶け終わると他の部分の融解も止まってしまい、全て溶け切らずに中途半端に溶けた人間の死体が転がるだけとなる

「ソレらはこの人工ルドスガイトを使って作られた元人間のオートマタ。 躊躇わず容赦なくといったのは、ショウ様の為ではなくオートマタの為でございます。 人間の身体では人工ルドスガイトの出す信号に神経と肉体が耐えきれず常に激痛が伴うのです。 ですから、一秒でも早く解放して頂きたく思い、進言させて頂いた次第です」
えぐ過ぎる… 何がどうなってそんな事をする事になるんだ?

死ぬ事、それはすなわち彼、彼女達を痛みから解放する事なのだとようやく理解できた

そして俺はアンジェさんの握っている魔工銃を見て気付いた、彼女は魔工銃を使って子供を撃った、という事は…

「もしかしてアンジェさんも…」

「御想像の通り、ソレも元人間のオートマタでございます」
顔に飛び散った臓物を払いながら、相変わらずの調子で重大な事を告げるが、彼女がどういう想いを抱いているのかはその表情からは読み取れなかった
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