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第百三十三話 疑心、慢心、羞恥心
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俺達学園生徒一行は最後のスライムを討伐してサンレヴァンに帰還する所である。
しかし教員が乗っている馬以外を先の戦いで全て失ってしまったので、徒歩で戻るにしても三日はかかってしまうだろう。
夜には狩りに出ないといけない、だがそうすればまた誰かが殺されるかもしれない、この中の誰かに……ここに居るのは人を犠牲にしても自分だけ助かりたい奴ばかりなのは先の戦いで皆が理解している。そんな誰も信じられない状況で常に緊張の糸を張り巡らせ、生徒達はかなり疲弊している。
もう友達と言ってしまったからにはどうしようもないので、ウルと俺達三人は一緒に行動する事にした。
それよりもアンジェがウルの事を友達と思っていたことが驚きだ、彼女は命令しない限り嘘を付かない、だから彼女が口にした事は紛れもない真実なのだろう。
だからと言って何が変わるわけでもない、友達と言い切ったウルに対してもいつも通り無表情で抑揚のない喋り方で受け答えをしていた。
周りが疑心暗鬼で生徒も半分程に減り空気が重い中、俺達が楽しく談笑しているのが気に入らない様子の女が一人。フォーセルだ。
自分のおもちゃを取られたのがよっぽど気に入らないのか、これでもかという位目尻を吊り上げこちらを睨み付ける。
クラスの雰囲気はかなり変わった。先の戦いで誰よりも先に逃げただけではなく、他人を命を犠牲にして生き残ったフォーセルとイクセの周りにはもう人は集まっていないどころか、孤立してさえいる。以前の様に大人数で纏まっているグループはなく、多くても2.3人だ。
そして夜になり野営だ。フォーセルがクラスの者に一緒に狩りに行こうと声を掛けるが、全員にやんわりと断られているのを尻目に、俺達は【転移】してイレスティの暖かい食事にありつき風呂でその日の疲れを洗い流す。
野営地に戻ると、それぞれが距離を取りながら体を休めていた。信頼関係が崩れてしまった今、見張りを任せるという事はもう出来ないし、近くにいる事も簡単な事ではないのだろう。
そうして俺達も眠りについて明日に備える事とした。
◇ ◇ ◇ ◇
皆が寝静まった頃、フォーセルは余りの空腹感に抗う事が出来ず、夜の森へと一人狩りに出る事にした。
『クソ、あの留学生が来てからなんかおかしい、全部うまく行ってたのにあいつのせいで! あいつのせいで! クソ、クソ! 何であたしが一人でこんな底辺がやる事しなきゃなんないの?!』
フォーセルは悪態を付きながら夜の森を得物を探して駆けている。
「あれは……ドイド!」
馬の様な体に鹿に似た角を持つ魔物を見つけて彼女は思わず綻んだ。
肉質が柔らかく、臭みもない。軽く焼いて塩を掛けるだけでご馳走になりえる上質な肉を持つ魔物だった。
でもあれはCランクの魔物、いつもは連携を取って倒してたから簡単だったけどあたし一人で……そこまで考えてフォーセルは先程浴びせられた冷たい視線を思い出し、その時感じた苛立ちが冷静な判断力を鈍らせた。
あんなゴミ共なんていなくたってあたしの力なら十分! お前達の前でこの肉を一人占めしてかぶりついてやる!
「行くよマール!」
鎖を巻いたウサギ型の低位精霊を召喚して臨戦態勢へと移行した。
「精霊魔術【スピリットチェーン】」
鉱物の精霊である精霊から伸びた鎖が角と体に巻き付き動きを封じる。
これならいけると飛び出し、腰に差した短剣で首を狩ろうと近づくと、抑えていたはずのドイドが突然暴れ出し、精霊の鎖をいとも容易く引きちぎった。
いつもなら千切られないのになんで? あぁそうか……いつもは大勢で縛ってるから力を分散させれてたんだ。理解が及んだ所で今更遅い。
ドイドは後ろ足立ちで前足で宙を掻き、月に向かって身の毛もよだつうなり声を上げて腰を抜かしたフォーセルを睨むと、彼女は完全に委縮してしまい短剣を落としてしまう。
「……たす……けて」
思わず言葉が漏れ、下からも漏れ、地面を黒く湿らせる。
全てを諦めかけたその時、魔物首が何かに切断され、ずるりフォーセルの前にボトリと落ちた。首から噴き出した血を浴びながら誰かが助けに来てくれたのだと安堵したその時。
「キャー! んー!! んーー!!」
瞼を縫い付けられ、その際に上げた悲鳴を遮るかのように唇が縫い付けられ、声が出せなくなってしまった。
突然の事で何が起こったか訳が分からず、泣き叫ぶも、涙は縫われた瞼からジワリと染み出でて、縫われた口から発せられる声は言葉にならない。
怯える様に縮こまっている両手両足を無理矢理大の字に開かされ何かに固定された。
ローブを捲られ、冷たくてチクチクした感触の何かが太腿に当てられたと思うと、それが前後に動かされ皮を削りながら進行していく。
「んーんー!! んっふっぐぅぅ!!」
ジタバタしながら暴れるけど、身動きが取れないし声も出ない、余りの痛みに涙が止まらない、前後に動く何かが熱く、私の太ももをぐちゃぐちゃと音を立てながら切断する。
切れ味の悪い何かがブチブチと筋肉の繊維を切って行く、脂肪が纏わり付き、更に切れ味が悪くなったのか、前後する回数が増えその都度激しい痛みに苛まれて音にならない絶叫が漏れる。
骨に達した時、今までの痛みとは比にならない激痛が全身を駆け巡る、ガリガリ削れる度にその振動が、摩擦が、神経に直接響き、これまでの人生で感じた事の無い痛みを与えた。
ギィコギィコ聞こえてきた音が再び水分を含んだ柔らかい肉塊を切る音へと変わる。
骨が切断され、残りの肉を前後する何かが切って行くけど、さっきの痛みに比べたらまだましにさえ思う。
痛みに悶え声を上げながら、僅かに残った冷静な頭が完全に太ももから下が切断されたのだと理解した。どうしてこんな事をするのか、どうしてこんな事をされないといけないのか、言い知れない悔しさや怒りが涙や言葉にならない声になって溢れる。
そしてもう一方の太ももに、湿ったギザギザした何かが当てられ、同じ様に前後する。
「ぐっんー!! んぐっふぅ!!」
悲痛な叫びは誰にも届かない。そうして四肢が切断され、ようやく殺されて楽になるのだと安堵した気持ちですらいたあたしの幻想は砕かれた。
首に何かが巻かれ、吊るされる。自分の体重が首にもろにかかり、手足が有った頃の感覚のままジタバタさせるが、空を切る感触がない。当たり前だ、手足がないのだから。
揺れるあたしの腰を誰かが掴む。
首に意識が持っていかれながらも下腹部に何かが侵入してくる感触、あたしと一つになって繋がっている感触だった。太ももの付け根がなくなっているので、交わる事を脚で拒むことも出来ず、受け入れる以外の選択肢はない。
下から突き上げられる度に体が少し浮いて、僅かに呼吸が出来るので、もっと突き上げて欲しいとさえ思ってしまう。首を釣られながらこんな事するなんて思ってもみなかった……あたしの意思とは関係なく体はエクスタシーを感じ始め、ぬめった体液が私の中から溢れ出て、連結している物を包み込む。
首が締まる度に、ギュッと締まる感触が好きなのか、一心不乱に下から突き上げ、その度に死んで楽になれそうだった私は無意識に息を吸って生を繋ぎとめた。
縫われた瞼から涙が溢れ、擦れる度に体が欲して滑りを良くさせる。
こんな酷い状態なのにあたし……感じてるの? こんな姿誰かに見られたら…
いや……お願い、もう殺して……
そう願った時に聞き覚えのある声があたしの耳に届いた。
◇ ◇ ◇ ◇
「おい何してる!」
俺が声を掛けると、2人いた人影がそそくさと何処かへ消えて行く。
フォーセルの帰りが遅い事が気になり後を追いかけてみると、信じられない光景が俺の瞳に映し出された。
四肢を切断されたフォーセルが首を縄で釣られ、下から男に突き上げられていたのだ。
切断された場所は止血もされていないので血が絶えずどくどく溢れ、遅かれ早かれ出血多量で死ぬか、首を圧迫して縊死かの状態だった。
急いで駆け寄ってみると瞼と口が縫われ中々に惨い。
縄を切ってレデリのポーションでとりあえず止血、縫われた口の糸を切って声を掛ける
「おい、フォーセル、大丈夫か? 意識はあるか?」
頬を軽く叩いて確認すると、朦朧しているながらも何とか意識を保っている様だ
「あんたは……留学生? どうして?」
縫われた瞼では見る事は叶わない、声だけで判断したのだろう。
縫われた瞼からは涙が零れ、体を酷い状態で弄ばれていたというのに下半身は湿り気を帯びていた。
「たまたま通りかかったんだ、一先ず戻ろう」
四肢を無くしたフォーセルを抱きかかえて野営地に戻ると、変わり果てたフォーセルの姿に皆が目を背け悲鳴を上げた者もいた。
回復系の精霊魔術が使える者が術を掛けるが学生の力じゃ多分一日で元に戻すのは無理だろう。再生魔法をかけて治すのも考えたが、彼女がウルにしてきた事を考えて思わず止めてしまったのだ。
彼女の話だと犯人の顔は見ていないらしいが確実に男が一人いる。
あの猟奇的な結合シーンを見ているのでそれは俺にもわかったが、もう一人いた者が男なのか女なのか、それは全くわからない。
あの時追いかければ捕まえれたかもしれないが、いくら嫌な奴と言ってもあの状態で置いてくのは流石に気が引けた。
翌日、フォーセルの手足は学生達のお陰で、少しは再生していたが勿論自力で歩くことは出来ない。
そんな彼女を誰が抱えるか、下の世話だってしないといけない、食事も分け与えないといけない。いつ魔物や昨日の犯人達に襲われるかわからない状況で彼女の面倒を見るのを誰もが嫌がり、我関せずと自分達の身支度に集中している素振りをしてフォーセルから目を逸らす。
中には捨てて行けばいいんじゃないか、なんて声も少なからず聞こえてくる始末だ。
かつてはクラスの一番だった彼女が今では腫物扱い、人間関係という物はいとも容易く壊れてしまうのだという事を改めて思い知った。
「私が背負っていきます」
フォーセルの縋る様な視線を無視している面々に高らかに宣言したのはウルだ。
だがその言葉にフォーセルと強く唇を噛み締めた。
「フォーセルさん私の背中に乗って下さい」
ウルが屈むと、フォーセルは背中に乗らずウルの前に出て睨み付けて、肘までしかない腕でウルの頬を力一杯ぶとうとするも、膝までしかないのでバランスが取れず頬をかすめる事なく転倒して顔を地に埋めてしまう。
「本当は憎くて憎くて殺したい癖に。復讐のつもりかよ! 惨めなあたしを見て本当は笑ってんだろ?! 娼婦の娘らしい陰湿なやり方だな! それともあれか? 今の状態なら谷底にでも投げれば簡単に殺せるからそうするつもりなんだろ? いい子ちゃんぶってんじゃねーぞこのクソ売女!」
土の付いた顔を上げて憎まれ口を叩くがウルはまるで気にしていないように続ける。
「別にフォーセルさんじゃなくても同じことをします。自分の為なんです、じゃないと……私おかしくなっちゃうから……フォーセルさんにも助けられてましたから……」
そういって彼女を無理やり担いで立ち上がった。
「何訳の分からない事言ってんだよ、放せクソブス! お前なんかにこんな事されたら……あたし惨め過ぎてもう生きて行けないよぉ……」
鼻水と涙を垂らしてウルの背中を肘で叩きながら泣き崩れる。
かなりプライドの高い女性だったし、一番蔑んでた女性にこんな事をされるのはかなり屈辱的だろうな……
にしてもフォーセルに助けられたって、ウルはあんなことばかりされてたのに一体何に感謝してるんだろうか?
暫くサンレヴァンに向かって歩くと、ずっと泣いていたフォーセルは泣き疲れて眠っていた。こうしてみると子供みたいで可愛いのに、何であんなに内面が腐ってるんだか。
「にしてもウルって凄いね。やっぱり強いよ。俺だったらイジメてた子にそんなに優しく出来ないし」
俺がそういうとウルは力なく笑った後悲し気な表情を浮かべて答えた
「先輩……それは違うよ。これは純粋な優しさとは全く違うんだよ。だって純粋な優しさって心が晴れやかな気分になるでしょ? でもね、私のは……どんどん濁って行くの。濁って行く心に薄めた濁りを入れて誤魔化してるだけなんだよ。誤魔化さないと……私おかしくなっちゃうから」
何故か少しテンションが高い事に違和感を覚える、無理やりテンションを上げているような、そんな感じだ。
彼女が何を考えているかはわからないけど、多分俺が思っているよりも彼女の闇は深いのだと思う。
そんな話をしながら生徒全員が深い谷の合間に掛かる大きなつり橋の真ん中に差し掛かった時、黒尽くめ者達が俺達を挟む形で出迎えた。
只ならぬ雰囲気を放つ者達に皆が臨戦態勢を取ったのだが、無駄に終わる。
つり橋の両端が爆破されてしまったからだ!
爆発音と共に、橋が崩れ、生徒達の悲鳴が木霊する。
機転の利くものはまだ繋がっているロープに掴まったり、精霊を使って落ちないようにしたりして事なきを得ていた。
にしてもやってくれる、何かに捕まって助かっても簡単に狙い打ちされるって訳だ。
俺は【結束魔糸】でウルとフォーセルを括り【フライ】を使い落ちてる様に見せかける。
身軽なアンジェはジルを抱きかかえ空中に散布した橋の破片蹴って向こう側に飛び移ろうとしていたのだが、後一歩足らずにまさに今落ちる所だ。
「ジル様、落ちます」
アンジェの伸ばした手が崖に僅かに届かず、重力に従って落ちる。
「何でアンジーはいつもそんなに冷静なの?! だが今回ばかりは我に任せよ、しっかり捕まるがいい! 聖剣エクスカリバール、我が前に顕現せよ!」
勿体つけて取り出したいつものバールの様な物L字を谷壁に打ち付け、壁面をガリガリと削って落下速度を落として行く。
二人ともスカートがバサバサ捲れて丸見えだ。
ジルが縞パンなのは以前確認済みで大して驚きはない、だがアンジェは……T派だったか……パンストから透けるそれは誠にけしからん。
やがて落下が止まり、壁面に食い込んだバールの様な物に捕まりながら2人が手を振って来たのを確認してようやく俺も安心した。
さて反撃と行きますか!
しかし教員が乗っている馬以外を先の戦いで全て失ってしまったので、徒歩で戻るにしても三日はかかってしまうだろう。
夜には狩りに出ないといけない、だがそうすればまた誰かが殺されるかもしれない、この中の誰かに……ここに居るのは人を犠牲にしても自分だけ助かりたい奴ばかりなのは先の戦いで皆が理解している。そんな誰も信じられない状況で常に緊張の糸を張り巡らせ、生徒達はかなり疲弊している。
もう友達と言ってしまったからにはどうしようもないので、ウルと俺達三人は一緒に行動する事にした。
それよりもアンジェがウルの事を友達と思っていたことが驚きだ、彼女は命令しない限り嘘を付かない、だから彼女が口にした事は紛れもない真実なのだろう。
だからと言って何が変わるわけでもない、友達と言い切ったウルに対してもいつも通り無表情で抑揚のない喋り方で受け答えをしていた。
周りが疑心暗鬼で生徒も半分程に減り空気が重い中、俺達が楽しく談笑しているのが気に入らない様子の女が一人。フォーセルだ。
自分のおもちゃを取られたのがよっぽど気に入らないのか、これでもかという位目尻を吊り上げこちらを睨み付ける。
クラスの雰囲気はかなり変わった。先の戦いで誰よりも先に逃げただけではなく、他人を命を犠牲にして生き残ったフォーセルとイクセの周りにはもう人は集まっていないどころか、孤立してさえいる。以前の様に大人数で纏まっているグループはなく、多くても2.3人だ。
そして夜になり野営だ。フォーセルがクラスの者に一緒に狩りに行こうと声を掛けるが、全員にやんわりと断られているのを尻目に、俺達は【転移】してイレスティの暖かい食事にありつき風呂でその日の疲れを洗い流す。
野営地に戻ると、それぞれが距離を取りながら体を休めていた。信頼関係が崩れてしまった今、見張りを任せるという事はもう出来ないし、近くにいる事も簡単な事ではないのだろう。
そうして俺達も眠りについて明日に備える事とした。
◇ ◇ ◇ ◇
皆が寝静まった頃、フォーセルは余りの空腹感に抗う事が出来ず、夜の森へと一人狩りに出る事にした。
『クソ、あの留学生が来てからなんかおかしい、全部うまく行ってたのにあいつのせいで! あいつのせいで! クソ、クソ! 何であたしが一人でこんな底辺がやる事しなきゃなんないの?!』
フォーセルは悪態を付きながら夜の森を得物を探して駆けている。
「あれは……ドイド!」
馬の様な体に鹿に似た角を持つ魔物を見つけて彼女は思わず綻んだ。
肉質が柔らかく、臭みもない。軽く焼いて塩を掛けるだけでご馳走になりえる上質な肉を持つ魔物だった。
でもあれはCランクの魔物、いつもは連携を取って倒してたから簡単だったけどあたし一人で……そこまで考えてフォーセルは先程浴びせられた冷たい視線を思い出し、その時感じた苛立ちが冷静な判断力を鈍らせた。
あんなゴミ共なんていなくたってあたしの力なら十分! お前達の前でこの肉を一人占めしてかぶりついてやる!
「行くよマール!」
鎖を巻いたウサギ型の低位精霊を召喚して臨戦態勢へと移行した。
「精霊魔術【スピリットチェーン】」
鉱物の精霊である精霊から伸びた鎖が角と体に巻き付き動きを封じる。
これならいけると飛び出し、腰に差した短剣で首を狩ろうと近づくと、抑えていたはずのドイドが突然暴れ出し、精霊の鎖をいとも容易く引きちぎった。
いつもなら千切られないのになんで? あぁそうか……いつもは大勢で縛ってるから力を分散させれてたんだ。理解が及んだ所で今更遅い。
ドイドは後ろ足立ちで前足で宙を掻き、月に向かって身の毛もよだつうなり声を上げて腰を抜かしたフォーセルを睨むと、彼女は完全に委縮してしまい短剣を落としてしまう。
「……たす……けて」
思わず言葉が漏れ、下からも漏れ、地面を黒く湿らせる。
全てを諦めかけたその時、魔物首が何かに切断され、ずるりフォーセルの前にボトリと落ちた。首から噴き出した血を浴びながら誰かが助けに来てくれたのだと安堵したその時。
「キャー! んー!! んーー!!」
瞼を縫い付けられ、その際に上げた悲鳴を遮るかのように唇が縫い付けられ、声が出せなくなってしまった。
突然の事で何が起こったか訳が分からず、泣き叫ぶも、涙は縫われた瞼からジワリと染み出でて、縫われた口から発せられる声は言葉にならない。
怯える様に縮こまっている両手両足を無理矢理大の字に開かされ何かに固定された。
ローブを捲られ、冷たくてチクチクした感触の何かが太腿に当てられたと思うと、それが前後に動かされ皮を削りながら進行していく。
「んーんー!! んっふっぐぅぅ!!」
ジタバタしながら暴れるけど、身動きが取れないし声も出ない、余りの痛みに涙が止まらない、前後に動く何かが熱く、私の太ももをぐちゃぐちゃと音を立てながら切断する。
切れ味の悪い何かがブチブチと筋肉の繊維を切って行く、脂肪が纏わり付き、更に切れ味が悪くなったのか、前後する回数が増えその都度激しい痛みに苛まれて音にならない絶叫が漏れる。
骨に達した時、今までの痛みとは比にならない激痛が全身を駆け巡る、ガリガリ削れる度にその振動が、摩擦が、神経に直接響き、これまでの人生で感じた事の無い痛みを与えた。
ギィコギィコ聞こえてきた音が再び水分を含んだ柔らかい肉塊を切る音へと変わる。
骨が切断され、残りの肉を前後する何かが切って行くけど、さっきの痛みに比べたらまだましにさえ思う。
痛みに悶え声を上げながら、僅かに残った冷静な頭が完全に太ももから下が切断されたのだと理解した。どうしてこんな事をするのか、どうしてこんな事をされないといけないのか、言い知れない悔しさや怒りが涙や言葉にならない声になって溢れる。
そしてもう一方の太ももに、湿ったギザギザした何かが当てられ、同じ様に前後する。
「ぐっんー!! んぐっふぅ!!」
悲痛な叫びは誰にも届かない。そうして四肢が切断され、ようやく殺されて楽になるのだと安堵した気持ちですらいたあたしの幻想は砕かれた。
首に何かが巻かれ、吊るされる。自分の体重が首にもろにかかり、手足が有った頃の感覚のままジタバタさせるが、空を切る感触がない。当たり前だ、手足がないのだから。
揺れるあたしの腰を誰かが掴む。
首に意識が持っていかれながらも下腹部に何かが侵入してくる感触、あたしと一つになって繋がっている感触だった。太ももの付け根がなくなっているので、交わる事を脚で拒むことも出来ず、受け入れる以外の選択肢はない。
下から突き上げられる度に体が少し浮いて、僅かに呼吸が出来るので、もっと突き上げて欲しいとさえ思ってしまう。首を釣られながらこんな事するなんて思ってもみなかった……あたしの意思とは関係なく体はエクスタシーを感じ始め、ぬめった体液が私の中から溢れ出て、連結している物を包み込む。
首が締まる度に、ギュッと締まる感触が好きなのか、一心不乱に下から突き上げ、その度に死んで楽になれそうだった私は無意識に息を吸って生を繋ぎとめた。
縫われた瞼から涙が溢れ、擦れる度に体が欲して滑りを良くさせる。
こんな酷い状態なのにあたし……感じてるの? こんな姿誰かに見られたら…
いや……お願い、もう殺して……
そう願った時に聞き覚えのある声があたしの耳に届いた。
◇ ◇ ◇ ◇
「おい何してる!」
俺が声を掛けると、2人いた人影がそそくさと何処かへ消えて行く。
フォーセルの帰りが遅い事が気になり後を追いかけてみると、信じられない光景が俺の瞳に映し出された。
四肢を切断されたフォーセルが首を縄で釣られ、下から男に突き上げられていたのだ。
切断された場所は止血もされていないので血が絶えずどくどく溢れ、遅かれ早かれ出血多量で死ぬか、首を圧迫して縊死かの状態だった。
急いで駆け寄ってみると瞼と口が縫われ中々に惨い。
縄を切ってレデリのポーションでとりあえず止血、縫われた口の糸を切って声を掛ける
「おい、フォーセル、大丈夫か? 意識はあるか?」
頬を軽く叩いて確認すると、朦朧しているながらも何とか意識を保っている様だ
「あんたは……留学生? どうして?」
縫われた瞼では見る事は叶わない、声だけで判断したのだろう。
縫われた瞼からは涙が零れ、体を酷い状態で弄ばれていたというのに下半身は湿り気を帯びていた。
「たまたま通りかかったんだ、一先ず戻ろう」
四肢を無くしたフォーセルを抱きかかえて野営地に戻ると、変わり果てたフォーセルの姿に皆が目を背け悲鳴を上げた者もいた。
回復系の精霊魔術が使える者が術を掛けるが学生の力じゃ多分一日で元に戻すのは無理だろう。再生魔法をかけて治すのも考えたが、彼女がウルにしてきた事を考えて思わず止めてしまったのだ。
彼女の話だと犯人の顔は見ていないらしいが確実に男が一人いる。
あの猟奇的な結合シーンを見ているのでそれは俺にもわかったが、もう一人いた者が男なのか女なのか、それは全くわからない。
あの時追いかければ捕まえれたかもしれないが、いくら嫌な奴と言ってもあの状態で置いてくのは流石に気が引けた。
翌日、フォーセルの手足は学生達のお陰で、少しは再生していたが勿論自力で歩くことは出来ない。
そんな彼女を誰が抱えるか、下の世話だってしないといけない、食事も分け与えないといけない。いつ魔物や昨日の犯人達に襲われるかわからない状況で彼女の面倒を見るのを誰もが嫌がり、我関せずと自分達の身支度に集中している素振りをしてフォーセルから目を逸らす。
中には捨てて行けばいいんじゃないか、なんて声も少なからず聞こえてくる始末だ。
かつてはクラスの一番だった彼女が今では腫物扱い、人間関係という物はいとも容易く壊れてしまうのだという事を改めて思い知った。
「私が背負っていきます」
フォーセルの縋る様な視線を無視している面々に高らかに宣言したのはウルだ。
だがその言葉にフォーセルと強く唇を噛み締めた。
「フォーセルさん私の背中に乗って下さい」
ウルが屈むと、フォーセルは背中に乗らずウルの前に出て睨み付けて、肘までしかない腕でウルの頬を力一杯ぶとうとするも、膝までしかないのでバランスが取れず頬をかすめる事なく転倒して顔を地に埋めてしまう。
「本当は憎くて憎くて殺したい癖に。復讐のつもりかよ! 惨めなあたしを見て本当は笑ってんだろ?! 娼婦の娘らしい陰湿なやり方だな! それともあれか? 今の状態なら谷底にでも投げれば簡単に殺せるからそうするつもりなんだろ? いい子ちゃんぶってんじゃねーぞこのクソ売女!」
土の付いた顔を上げて憎まれ口を叩くがウルはまるで気にしていないように続ける。
「別にフォーセルさんじゃなくても同じことをします。自分の為なんです、じゃないと……私おかしくなっちゃうから……フォーセルさんにも助けられてましたから……」
そういって彼女を無理やり担いで立ち上がった。
「何訳の分からない事言ってんだよ、放せクソブス! お前なんかにこんな事されたら……あたし惨め過ぎてもう生きて行けないよぉ……」
鼻水と涙を垂らしてウルの背中を肘で叩きながら泣き崩れる。
かなりプライドの高い女性だったし、一番蔑んでた女性にこんな事をされるのはかなり屈辱的だろうな……
にしてもフォーセルに助けられたって、ウルはあんなことばかりされてたのに一体何に感謝してるんだろうか?
暫くサンレヴァンに向かって歩くと、ずっと泣いていたフォーセルは泣き疲れて眠っていた。こうしてみると子供みたいで可愛いのに、何であんなに内面が腐ってるんだか。
「にしてもウルって凄いね。やっぱり強いよ。俺だったらイジメてた子にそんなに優しく出来ないし」
俺がそういうとウルは力なく笑った後悲し気な表情を浮かべて答えた
「先輩……それは違うよ。これは純粋な優しさとは全く違うんだよ。だって純粋な優しさって心が晴れやかな気分になるでしょ? でもね、私のは……どんどん濁って行くの。濁って行く心に薄めた濁りを入れて誤魔化してるだけなんだよ。誤魔化さないと……私おかしくなっちゃうから」
何故か少しテンションが高い事に違和感を覚える、無理やりテンションを上げているような、そんな感じだ。
彼女が何を考えているかはわからないけど、多分俺が思っているよりも彼女の闇は深いのだと思う。
そんな話をしながら生徒全員が深い谷の合間に掛かる大きなつり橋の真ん中に差し掛かった時、黒尽くめ者達が俺達を挟む形で出迎えた。
只ならぬ雰囲気を放つ者達に皆が臨戦態勢を取ったのだが、無駄に終わる。
つり橋の両端が爆破されてしまったからだ!
爆発音と共に、橋が崩れ、生徒達の悲鳴が木霊する。
機転の利くものはまだ繋がっているロープに掴まったり、精霊を使って落ちないようにしたりして事なきを得ていた。
にしてもやってくれる、何かに捕まって助かっても簡単に狙い打ちされるって訳だ。
俺は【結束魔糸】でウルとフォーセルを括り【フライ】を使い落ちてる様に見せかける。
身軽なアンジェはジルを抱きかかえ空中に散布した橋の破片蹴って向こう側に飛び移ろうとしていたのだが、後一歩足らずにまさに今落ちる所だ。
「ジル様、落ちます」
アンジェの伸ばした手が崖に僅かに届かず、重力に従って落ちる。
「何でアンジーはいつもそんなに冷静なの?! だが今回ばかりは我に任せよ、しっかり捕まるがいい! 聖剣エクスカリバール、我が前に顕現せよ!」
勿体つけて取り出したいつものバールの様な物L字を谷壁に打ち付け、壁面をガリガリと削って落下速度を落として行く。
二人ともスカートがバサバサ捲れて丸見えだ。
ジルが縞パンなのは以前確認済みで大して驚きはない、だがアンジェは……T派だったか……パンストから透けるそれは誠にけしからん。
やがて落下が止まり、壁面に食い込んだバールの様な物に捕まりながら2人が手を振って来たのを確認してようやく俺も安心した。
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※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
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【あらすじ】
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カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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とても面白いです!!純粋な恋愛と強さ、成長途中、異世界、全部面白い!!
ただ乙ですや、ルーがシュウの色に染ってくのは少し嫌でした……
ルーにはそのままでいて欲しいです。
個人的な感想で本当にすみません!!!!
これからも頑張ってください!!!!
返信したと思ったら出来ていなかったようです…すみません。
面白い、そう言っていただけるだけで書いて来た甲斐があります。
個人的な感想大歓迎ですよ! というかそういう意見もあるのかと自分では気付かない事も多いので。
まだまだ全然完結しないと思うのですが、お付き合い頂けたら幸いです。
それと返信遅れてしまい大変申し訳ありませんでした、重ねてお詫び申し上げます。