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自称聖女の義妹に婚約者を寝取られましたが、私は赤いドラゴンに愛される聖女です。
しおりを挟む昨日までの雨が上がって、今日は気持ちのいい青空が広がってますね。
青い新芽をそよぐ風がかぐわしい季節になりました。
今日は薫風を愛でる会と言うパーティが王宮で盛大に行われています。
こんにちは、私はこの国の聖女ミハイル・アレクセイと申します。
今日はパーティですので私の婚約者のビル殿下がエスコートして下さるはずなんですけどって、何あれって感じですね。
ビル殿下の腕には私の義妹アーリーが、ベッタリとくっついています。
「 ミハイルよ、お前との婚約は破棄する。
僕は本当の聖女アーリーと婚約をする。
嘘をついたのは許せんが、お前は愛するアーリーの義姉だから仕方ない。
国外追放で許してやる。
感謝しろよ。」
さっきまで、あんなに天気が良かったのに稲光が走ったかと思うと、真っ暗になりました。
春雷が恐ろしく鳴り響き、恐怖を感じるほどの雨が降り出しました。
そう言えば最近、義妹のアーリーが精霊が見えるとはしゃいでいました。
「 それは精霊じゃないよ。」
と、親切で教えてあげたんですけど聞きません。
「 聞こえたでしょう?
私が聖女になるから大丈夫よ。
本当だったら牢屋に入れられるところを私がビル様に頼んであげたのよ。
感謝なさいよね。」
アーリーは勝ち誇って言いました。
もちろんアーリーの見えているのは精霊ではありません。
あれは悪霊です。
いつも私を妬んだり、羨ましく思ったり、そねみや恨みで一杯のアーリーに悪霊が取り憑いてますね。
子供の頃から嘘ばかりついて、私のものを全て奪って来たアーリー。
義母も父親もアーリーの嘘を信じました。
嘘に嘘を重ねてるから、めちゃくちゃなんですけど、どうでも良いんでしょうね。
「 私がいなくなったら、この国が大変だと思うんですけど。」
「 あーもう、しつこいねー。うるさいうるさいうるさいんだよ。牢屋に入るか?あー?」
王様の命令とはいえ、この人が私の婚約者だなんて。
幸せになれる気がしません。
「 わかりました。出て行きます。」
私は城を出ました。
精霊達にお願いして国民には全てをお知らせしました。
あっ、それと私は赤いドラコンに愛されてるみたいなんです。
えーっと赤いドラコンは憤怒の神と言われているそうです。
伝説ですけどね。
私の後ろには国民の列が出来ました。
私は結界で国民を守り、それぞれが行きたい場所まで送りました。
赤いドラコンはものすごく怒って、国は壊滅状態です。
山は噴火し、水はニガヨモギの味になったそうです。
いえいえ私は復讐はしてません。
全ては神様の言う通りですから。
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