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一話
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「失礼致します。」
美卯が部屋で休んでいると、障子が開けられ、1人の女性が現れた。
女性はメイド服を着ており、美卯に向かって深々と頭を下げていた為、顔は見えない。
美卯「あ、頭を上げて下さい!」
美卯が慌てた様子でそう言うと、女性はゆっくりと頭を上げた。
「初めまして。わたくしは辰城本家の女性使用人の頭、そして本日から美卯様の御世話をさせて頂く事になりました、巳園 理巳と申します。よろしくお願い致します。」
美卯「こちらこそよろしくお願いします。」
理巳「早速ですが、何かご要望はございますか?」
美卯「えっと、できればお水かお茶が飲みたいです。」
理巳「わかりました。お持ち致しますので少々お待ち下さい。それと、美卯様。」
「こちらを。」
美卯「これは...?何か“気“を感じますが?それも“理巳さんと似た“”気”が」
理巳が美卯に渡したものは、可愛らしい顔の蛇のマスコットだった。鞄などにつけられるよう、チェーンもついている。
理巳(ーー流石はこの歳で〝辰の君″の花嫁に選ばれるだけはある、か。まさかあの一瞬で“気”に気付くだなんて。)
理巳「そちらはわたくしの式神でございます。見た目は蛇のぬいぐるみですが、力は弱くありませんので、御守りになるかと。」
美卯「ありがとうございます。」
理巳「いいえ。主を守るのは当然の事。お礼を言われるような事ではございません。あとですね、美卯様。」
「お茶やお水のお好みはございますか?」
美卯「できれば冷たい緑茶が良いです。」
理巳「わかりました。それでは一度失礼致します。」
美卯が部屋で休んでいると、障子が開けられ、1人の女性が現れた。
女性はメイド服を着ており、美卯に向かって深々と頭を下げていた為、顔は見えない。
美卯「あ、頭を上げて下さい!」
美卯が慌てた様子でそう言うと、女性はゆっくりと頭を上げた。
「初めまして。わたくしは辰城本家の女性使用人の頭、そして本日から美卯様の御世話をさせて頂く事になりました、巳園 理巳と申します。よろしくお願い致します。」
美卯「こちらこそよろしくお願いします。」
理巳「早速ですが、何かご要望はございますか?」
美卯「えっと、できればお水かお茶が飲みたいです。」
理巳「わかりました。お持ち致しますので少々お待ち下さい。それと、美卯様。」
「こちらを。」
美卯「これは...?何か“気“を感じますが?それも“理巳さんと似た“”気”が」
理巳が美卯に渡したものは、可愛らしい顔の蛇のマスコットだった。鞄などにつけられるよう、チェーンもついている。
理巳(ーー流石はこの歳で〝辰の君″の花嫁に選ばれるだけはある、か。まさかあの一瞬で“気”に気付くだなんて。)
理巳「そちらはわたくしの式神でございます。見た目は蛇のぬいぐるみですが、力は弱くありませんので、御守りになるかと。」
美卯「ありがとうございます。」
理巳「いいえ。主を守るのは当然の事。お礼を言われるような事ではございません。あとですね、美卯様。」
「お茶やお水のお好みはございますか?」
美卯「できれば冷たい緑茶が良いです。」
理巳「わかりました。それでは一度失礼致します。」
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