卯の姫と辰の君

ーー古来より、日本や中国には、12の生き物や霊獣を神として祀る慣習があった。


時は移り、舞台は現代の日本。あまり知られていないが、現代の日本においても十二支を神として崇める異能者の家系があった。

その家系は、


北に位置する“鼠宮(そみや)“

北東に位置する“丑塚(うしづか)“

丑塚と同じく北東に位置する“寅田(とらだ)“

東に位置する“卯咲美(うさみ)“

南東に位置する“巳園(みその)“

南に位置する“午井(ごい)

南西に位置する“未田(みた)“

南西に位置する“申川(しんかわ)“

西に位置する“酉伊(とりい)“

北西に位置する“戌伊(いぬい)と亥上(いかみ)。


そしてーー。中央に位置する“辰城(たつき)“家。


これの十二家が現代の日本における十二支の神官の家系である。

この十二家には本家と分家があり、辰城本家は十二家すべての統括をおこなう為、一族内では〝宗家〟(そうけ)と呼ばれていた。


そんな中、卯咲美本家当主の娘・美卯(みう)に縁談の話が舞い込んできた。


その相手はーー



美卯「え...?!私が宗家の当主に嫁入り...?」


一族の最高権力者・〝辰の君″であったーー。


美卯(わ、私まだ中学生だよ?まだ15歳なのに...)



ーーこうして、美卯は18になれば嫁入りすることを命じられてしまったのだ。


美卯「これから私、どうなるんだろう...」




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