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*弐ー②
第三集:玉の保有者
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時は平安。千年前の事.......
霊狐,葛の葉に育てられながら陰陽の才を伸ばした少年、晴明(後の安倍清明)は、育ての親である葛の葉とともに森の入口に居た。
葛の葉「晴明、お前ももう十五。人間の男ならば、もう成人の年であろう。」
晴明「はい。」
葛の葉姫「そなたは人間で私は白狐。種族は違えど私はそなたのこと、本当の子や孫のように可愛く思っています。」
葛の葉「本当は、貴方と離れるのは寂しいわ。でも人間は人間の世界で生きるのが一番良いの。だから晴明、今日でお別れよ...」
晴明「葛の葉姫...」
葛の葉姫「でも私は、貴方に私達と過ごした日々の事、忘れて欲しくない。だから清明、これを持って行きなさい。」
晴明「! 葛の葉姫!これは霊狐族の玉では?!こんなすごい物、人間の僕がもらうわけには...」
葛の葉姫「あのね晴明。これはね、人間界で伝えられるような宝玉とは違うの。これは...私の気を固めた物よ。」
晴明「葛の葉姫の...天狐の気を...?!なら、なおさらもらう訳には・・・・」
葛の葉姫「 晴明。天狐・葛の葉が予言するわ。貴方はその強い霊力と天文と呪術の知識を活かして陰陽師となる。そしていずれは、皇族の病の原因を言い当てるなどの功績を立てる人間となるの。」
晴明「僕が....?」
葛の葉姫「でも、そうなると貴方の力に勘づいた人間や魔物が貴方を狙う。そんな時にこの玉が貴方を護ってくれるでしょう。ああ、晴明。この森を出たら、都に行きなさい。都に行って賀茂忠行という方の所へ行くのです。」
そう言うと葛の葉姫は、まだ呆然としている晴明に白狐の気を固めた玉を授けた。そして晴明は、言われたとおりに都へ行き、時の陰陽頭・賀茂忠行公の世話になるのだった。そのあと清明が陰陽師として数々の功績をのこしたのは言うまでもない。
霊狐,葛の葉に育てられながら陰陽の才を伸ばした少年、晴明(後の安倍清明)は、育ての親である葛の葉とともに森の入口に居た。
葛の葉「晴明、お前ももう十五。人間の男ならば、もう成人の年であろう。」
晴明「はい。」
葛の葉姫「そなたは人間で私は白狐。種族は違えど私はそなたのこと、本当の子や孫のように可愛く思っています。」
葛の葉「本当は、貴方と離れるのは寂しいわ。でも人間は人間の世界で生きるのが一番良いの。だから晴明、今日でお別れよ...」
晴明「葛の葉姫...」
葛の葉姫「でも私は、貴方に私達と過ごした日々の事、忘れて欲しくない。だから清明、これを持って行きなさい。」
晴明「! 葛の葉姫!これは霊狐族の玉では?!こんなすごい物、人間の僕がもらうわけには...」
葛の葉姫「あのね晴明。これはね、人間界で伝えられるような宝玉とは違うの。これは...私の気を固めた物よ。」
晴明「葛の葉姫の...天狐の気を...?!なら、なおさらもらう訳には・・・・」
葛の葉姫「 晴明。天狐・葛の葉が予言するわ。貴方はその強い霊力と天文と呪術の知識を活かして陰陽師となる。そしていずれは、皇族の病の原因を言い当てるなどの功績を立てる人間となるの。」
晴明「僕が....?」
葛の葉姫「でも、そうなると貴方の力に勘づいた人間や魔物が貴方を狙う。そんな時にこの玉が貴方を護ってくれるでしょう。ああ、晴明。この森を出たら、都に行きなさい。都に行って賀茂忠行という方の所へ行くのです。」
そう言うと葛の葉姫は、まだ呆然としている晴明に白狐の気を固めた玉を授けた。そして晴明は、言われたとおりに都へ行き、時の陰陽頭・賀茂忠行公の世話になるのだった。そのあと清明が陰陽師として数々の功績をのこしたのは言うまでもない。
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