俺はどうなろうとも彼女を愛することをやめられない

イヌカミ

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herf yaer ago6

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  その言葉の意味は何だったんだろう……。

  芦屋は哀しそうで、そして俺を殺そうとしていた。でもその言葉はどこか、わたしに殺させないでと言っているように聞こえた。だから哀しいのか……?  まあ、死ぬんだからどうでもいい。

「おまえのそんな姿……見てるのはちょっと辛い……だから死んでもいい」
「ドーマくん変だよ……絶対に変だよ!」

  変だよな。確かにおかしいと思う。芦屋になら殺されてもいいみたいなことなんだろうか。そうだな。おまえに必要ならやればいいよ。こういうのを惚れた弱味とか言うんだろうな……。

  でも変なのはおまえもだぜ?  なんでさっさと殺さないんだ?  見られたからには捨て置けないってやつなんだろ?  なんでそんなに躊躇うんだ……やらなきゃいけないのに、なんでそんなに困った顔してるんだよ。

「ぐ……明日、時間を作って。話があるから……!」

  芦屋は苛立たしげにそう言うと、砂を巻き上げながら飛んだ。一陣の風は渦を巻き、冷たい風が通り過ぎていった。

  芦屋が消えた広場には、虚しい電灯の光が射していた。一本木と、その下にあるベンチと、誰だか知らない死体が横たわっていた。俺はただ呆然とその風景を眺めていた。今のところ混乱してるんだろう。何がなんだかさっぱり分からないまま、俺は脱力から尻餅を着いて、その風景を眺めていた。

  ――そして俺はその翌日、芦屋と契約を交わした。
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