対立していたはずの王子様に愛されたようで

永遠

文字の大きさ
9 / 43

9したいかしたくないか

しおりを挟む
9したいかしたくないか

目を開けたくなかった。意識をそのまま失っていたかった。こんな自己嫌悪に苛まれるならば。
目が覚め、変わらずベッドに横たわる俺は実は、ヴァラドルに辱め……いや、痴態を晒したのは夢であったのだ、と思いたかった。

しかし、目を開けば今朝見たシーツとは別の少しグレーがかった色のシーツに、風呂上がりに来ていて事の発端となっていたヴァラドルの私物と思われる大きめの衣類ではなく、着た覚えのない俺にサイズぴったりの衣類を纏っている……。


絶対にヴァラドルに色々拭かれたか、洗われたかして服を着せられたのだ……と思うしかなかった。


昨日連れられてきて、昨日と今日で2回も痴態を晒すなんて……っ!!
強気で牙を向いたかと思えば、最後にはヴァラドルに身を委ねた自分の呪う。アイツの匂いにあてられ、発情しきった身体が欲しがり、ついに「欲しい」とまで口にした。


……しかも、ヴァラドルに文句を言ってやれれば良いのに、結果的にアイツが俺に抑制剤を飲ませ、介抱をし、後始末までさせてしまった。
……1人でしたいという俺の意見は聞かなかったが。

それに、同じ男としてヴァラドルのも非常に熱を持っていた、と思う。腰に当たった時に大きさと硬さしか分からなかったが…………、あれは凶器並みにだった。

Ωの発情を目の当たりにしたαも平常では居られない。それはアイツも例外では無かったということだ。
本能と理性の狭間でヴァラドルは、理性を保ったのか、何なのか……、謎の使命感なのか、俺を犯そうとはしなかった。


というか、指先だけで情けなく根を上げた俺の心配までしてくれるとは思わなかった。……忘れたかった、子供並に泣きじゃくる自分が恥ずかしかった。思い出すと更に恥ずかしい。

結局人差し指を入れ、少し中を弄られ、気を飛ばした俺だからその後何かあったのかもしれないが、腰に痛みやダルさが無いことから、性行為には至らなかったのだろう。


……性行為って、どこまでが性行為になるのか…


抵抗はしたものの、触られることが嫌だった訳ではなかった。自分の身体が経験した事の無い快楽に溶けそうで、おかしくなりそうで怖かっただけだ。ヴァラドル本人を怖がった訳では無い。


俺はαを家族以外に知らない。ただ、話に聞いたのはαがΩを捕食対象として見ていること、特に意味がなくとも、Ωが逆らえる属種では無いことくらいだ。

ユリウスのそんな姿は見たくないが、きっと例外ではなく、弟もそうなんだろう。





「クロウス、起きたのか」


「…!!」


昨夜と同じようなやり取りだった。部屋のドアをゆっくり閉めて、ヴァラドルが俺の方に歩み寄る。
違うのは、先程の自分の不甲斐ない姿を晒したため、恥からまともにヴァラドルの顔が見れないことくらいだ。
いや、最初もコイツのフェロモンにあてられ、意識を失っていたから、実質3回目の痴態晒しか……。


「……身体、痛むところはあるか」


優しい声で聞いてくるヴァラドルは、ベッドに座り、顔を見ない俺の頬に手を当てる。俺はゆっくり声もなく、2度首を振る。
ホッとしたのか頬をすりすりと撫でるヴァラドルの手が温かい。


「……すまない、抑制剤の効果があそこまで早く切れるとは思わなかった。 俺の私物の衣類を貸したことも謝る、もっと気をつけるべきだった」


どうして、ヴァラドルが謝る。悪意がなかったのは分かっていた。抑制剤を飲ませ、着替えのない俺に自分の服を貸してくれただけだ。


「…………。」


俺はブンブンと首を振るう。謝るな、お前は悪くないと伝える。


「……怒っているのか、少し時間をおいてから来る」


ギッとベッドから立ち上がろうとするヴァラドルの腕を急いで掴む。


「……っちが、おこってなんか、ない……」


焦るようにヴァラドルにそう伝える。行動だけでコイツに思いを伝えることは出来ないらしい。そう、俺は怒ってない。ただ、不甲斐ない自分の顔を見られたくないだけだ。


「……おまえ……ヴァラドルが謝ることなんて、1個もなかっただろう……」


強気で敵視していた猫が急に元気をなくして驚いたみたいな顔で見てくるヴァラドルは、もう一度ベッドに座り直す。


「……………ただ、自分が嫌なだけだ、あんなに強気でいたくせに、本能を前にお前を、αを欲しがった……。俺にお前を責める資格は無い」


αは自己勝手な獣で、Ωを喰らうことしか考えていない、だからαなお前も嫌いだ。そう思っていたのに、どうだ。現実、酷く醜い姿だったのはΩである俺の方だ。自分の欲のままに嫌いだなんだと言ったくせに、「欲しい」と強請ったと思えば、次は「触るな」だの「怖い」だのと訴える。


「……笑えるだろう、αのお前より俺の方がずっと自分を中心に考えているんだ」


「笑うわけないだろう。それがバース……それぞれの特性なんだ、お前は悪くもおかしくもない」


そんな優しい言葉が俺を締め付けるんだ。そうさ、Ωなんだから仕方ないとか、周りよりも厄介な身体だとか……そんなの耳にタコができるほど聞いてきた。


「……って、お前はっ…! 理性保ってて……こんな、俺との、馬鹿みたいな約束守ったんだぞ……! それに、俺はお前を欲しいと言った! 許可が出たも当然だ……! あの時喰われようが俺はお前に反論できないだろう……」


違う、ヴァラドルは悪くない、こんな怒りをぶつけるのは間違っている。けれど、他にぶつける場所がないんだ。


「……確かに、クロウス自身が言ったといえばそうだが、俺が欲しいのは本能に任せてないお前の許可が欲しい。 身体じゃない、俺の心も、全部が欲しいのだとお前が言わなければ、俺は最後までしない」


「……っ、お前、やっぱりおかしいぞ、勝手に迎え入れたくせに、なんで……」


俺の意見を聞く人はいなかった、いや言わせてもらえる立場ではないのだと分かっていたから、言わなかったという方が正しい。


「ただし、嫌だと言っても、俺はお前を離す気はサラサラないがな」


自分勝手な男なのか、そうではないのか、よく分からない男だ。
けれど、嫌悪するほど、一緒にいるのが嫌だと思う男では無い。他のαを知らないから、コイツがマシとか他がマシじゃないとか分からない。



「……そういえば、クロウス。 お前の抑制剤の効き時間が、異状に短い。 短くとも1日は1錠で事足りるはずだ。 お前は、もって半日くらいだった」


ヴァラドルが何を言いたいのかよく分からない。1錠で1日……? 俺が飲んだのが昨日の夕方だとしても今朝には効果は切れていた。


「……お前が元々飲んでいた抑制剤について聞かせてくれるか」


「俺は使用人が持ってくる錠剤を飲んでいただけだから、名前までは知らないぞ……。 少し水色がかったこれくらいの粒を2~3錠、朝と夜に飲んでいた」


指で小さめの輪っかを作り、薬の大きさを表す。「ふむ」とヴァラドルは頷き、何か考え込む。


「……朝と夜に複数錠か……、分かった。知り合いの医者に聞いてみる」


何を聞くんだ……? ヴァラドルは医者にでもなる気なのか……? 王家のくせにか。


「……出来れば、あの抑制剤は強いものだからあまり与えたくは無いが、今日はあれで我慢してくれ。 明日、その医者のもとに一緒に行こう」


「……えっ、俺を外に連れ出すのか?」


元々、父に外に、街に出ることを禁止されていたため、子供の頃は使用人たちにごねていたが、ダメだと言われ諦めていた。
捕まえた…連れてきた俺を街へ出すというのか…?


「…ん? 外は嫌か? こちらに来てもらって良いが……」


「……っ、で、出たい……! ……っあ、に、逃げる訳じゃぁ……」


急な大声に、もしかしたらヴァラドルは逃げるのではと思ったのでは無いかと訂正したが、逆に怪しかったか……?


「……くくっ……あぁ、お前が逃げたとして、連れ戻すと言っているだろう」


髪の毛をくしゃりと撫でてくる。白い歯が見えるほどに笑っている。
街、外に……出れるのか……!


「……そうと決まれば、医者に連絡をしてくる。 今日は良い子でこの部屋にいろ、飯の頃には戻ってくる……、何か欲しいものやしたいことはあるか? 暇つぶし程度に何か渡そう」


「……ほ、本で良い……、勉強をしたい……」


父にはΩの俺の頭では、勉強をしたとて意味は無いと言われろくな本すら与えて貰えず、毎日することも無く過ごしていた。


「勉強か、俺の持っている物でよければ、持ってこよう」


何故だろう、あの家よりこいつの近くにいた方がやりたい事ができる、それにこいつは俺を蔑んだ目でも見てこない。親から撫でられることすら嫌がられた俺を何度も撫でてくる。


「…っ、あ、ヴァラドル……、その、あ、ありがとう……」


伏し目がちにチラリとヴァラドルの顔を見て、礼を言う。改めて言葉にすると恥ずかしいな、顔が熱いし、赤くなる。


またヴァラドルの手が俺の頬に触れる。撫でるのが好きなのか、と思っているとヴァラドルの少し開いた唇が迫ってきた。


「ふぇっ……ん、んむぅ……」


「……っ、あんまり俺を煽るな」



また舌を入れてくるキスだった。昨日で少し学んだ、唇を開ける、舌を出す、それからそれから……息を……

「はふ……はぅ…っん、んぁっ」

両手で頬を挟まれ、グッと近づけられる。抵抗するべきなのか? ……でも、コイツのこの、キスの仕方……気持ち良くて……頭で考えれない。

「……抵抗しないのか? クロウス、何度も言うが許可を得るまでは、最後まではしない……が、こういったことは嫌という程するぞ」


はぁっ、唇が離れ、唾液の糸が引く。ヴァラドルは、自分の唇を親指で拭いながらそう言った。拭った親指でふにと俺の唇に触れる。
ヴァラドルのこういったときの瞳は獣の目のように光っている。狙えば逃しはしないという目をしている。


「……、て、いこう……した、ほうがいいのか……?」


ボゥッとした頭でヴァラドルにそう問いた。ヴァラドルは目を丸くし、ハッと笑う。口に腕を押し当てて、くくっと笑っている。


「……っふ、そうだな、俺はしないと助かるがなぁ」


きっと、嫌がろうが抵抗しようが、コイツは実力行使で俺にキスを迫る。力がコイツに劣る俺はそれを避けられない。

ここまで来たら気持ちの問題だ。
俺もしていたいか、していたくないか。


どうせ、こんな日々がヴァラドルが俺に飽きるまでは続くのだろう。それならば……


「……キス、は許してやる……」


そう言い終わるか、終わらないか、ヴァラドルの唇がまた俺の唇を奪う。


ヴァラドルの、αの種を腹の中に溜めて、子を孕むのは真っ平御免だが、コイツのキスは脳みそが溶けそうになるほど気持ち良い。

嫌だ嫌だで、しないとなるなら別だが、どの道キスをするのに変わりがないのなら、その気持ち良さに委ねてしまおうと、自分に言い聞かせる。


しなければいけないのなら、したくないのに、じゃなくて、自分がしたいから、と思っていた方が気が楽だった。コイツに負けた気がしないから、そうだ。


「っん、ヴァラ、ド……んっ、ぢゅっ……」


「……ほら、舌」


教えるようにヴァラドルが言うと、俺は従うようにヴァラドルの舌を自分の舌で触る。
軽く触れるとヴァラドルの舌はしつこく、絡みついてくる。


「…………クロウス」


そう言ったヴァラドルの顔が赤く火照っているのを見ることに少し満足感を覚えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

α主人公の友人モブαのはずが、なぜか俺が迫られている。

宵のうさぎ
BL
 異世界に転生したと思ったら、オメガバースの世界でした。  しかも、どうやらここは前世の姉ちゃんが読んでいたBL漫画の世界らしい。  漫画の主人公であるハイスぺアルファ・レオンの友人モブアルファ・カイルとして過ごしていたはずなのに、なぜか俺が迫られている。 「カイル、君の為なら僕は全てを捨てられる」  え、後天的Ω?ビッチング!? 「カイル、僕を君のオメガにしてくれ」  この小説は主人公攻め、受けのビッチング(後天的Ω)の要素が含まれていますのでご注意を!  騎士団長子息モブアルファ×原作主人公アルファ(後天的Ωになる)

帝に囲われていることなど知らない俺は今日も一人草を刈る。

志子
BL
ノリと勢いで書いたBL転生中華ファンタジー。 美形×平凡。 乱文失礼します。誤字脱字あったらすみません。 崖から落ちて顔に大傷を負い高熱で三日三晩魘された俺は前世を思い出した。どうやら農村の子どもに転生したようだ。 転生小説のようにチート能力で無双したり、前世の知識を使ってバンバン改革を起こしたり……なんてことはない。 そんな平々凡々の俺は今、帝の花園と呼ばれる後宮で下っ端として働いてる。 え? 男の俺が後宮に? って思ったろ? 実はこの後宮、ちょーーと変わっていて…‥。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される

水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。 絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。 長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。 「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」 有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。 追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!

処理中です...