対立していたはずの王子様に愛されたようで

永遠

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15この先

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15この先

ビクビクとしている俺を気遣って、「優しくする」なんて言ったのかは分からない。

ヴァラドルは俺の足の間に自分の身体を置き、左手で俺の左足を外側へグッと押す。
ヴァラドルからは俺の全部が見えている状態なわけであり、発情状態ではなければもう爆発しているか、ヴァラドルを本気で蹴って逃げている。 


「……かなり濡れているな、それに、かなりひくついている」


クソ……声に出すなと言ってやりたい。ツゥと俺の発情故に出た体液を掬い取るように、穴の付近をなぞる。
入口部分を数回触ってくると、ビクンと身体が早くというように求めているのが分かる。


「吸い付いてくるな、昨日の怖がりはどこへ行った」


そんなもの知るか。ただ、昨日は即効性の抑制剤を飲んだせいか、幾分か平常心であった。今はどれだけ欲を吐き出そうと、身体がαの身体を、種を欲しがって疼くのだ。


ヴァラドルのではない、きっとαという存在を欲しているのだ。だから、腹に種を残せと言えない。こいつもそんな俺を望んでいないだろう。


「……じら、さないで……はや、く、なかぁ……」


ヴァラドルの腕を掴み、こちらへと寄せる。どうにも中が疼いて疼いて仕方ない。俺よりも太くて長いヴァラドルの指を入れて欲しい。


「……っ、痛かったら言え」


昨日のようやな泣くほど怖かったわけではない。人差し指の第1関節辺りが入っただろうか。
人の指はヴァラドルが初めてだったが、自分でなら何度かしたことはある。
しかし、極力したくはなかった。どうにも男として、中を弄り果てることに抵抗があった。


「んんっ……んぅ~~っ」


異物感はある。昨日のように何度も抜き差しせずに1度だけでズズっと奥へと指が入ってくる。けれど、それを期待していたのか、止める気も起きなかった。


「……キツいか……?」


息が上がるヴァラドルが俺に尋ねる。入ってるところは怖くて見れないからどれだけ入っているのかは分からない。


「……っぜん、ぶ……はいっ、たぁ??」


涙ぐみながらヴァラドルに聞くと、ヴァラドルの目が鋭くなる。ヴァラドルの腕を掴んだ俺の手を掴み、俺のに当てる。


「……っはぁ、限界だ。 自分で扱けるな?」


「……ふぇっ……」


俺の質問には答えずにそう言った。すると、ヴァラドルの顔、首から恐らく服の内部まで真っ赤になっている。
薬を飲んだのにっ……! そりゃそうか……。目の前に発情状態のΩがいるんだ、普通なら既に犯されていてもおかしくはない。
なんとか自我を保って、我慢しているんだ。

俺は小さく頷くと、ヴァラドルは1度俺の髪を撫で、自分の髪の毛を全て上にかきあげる。
そして、器用に片手でズボンの中に閉まっていたシャツの裾部分を出し、それを持ち上げ自分の口で咥える。白い八重歯がチラリと見える。



「……っぁ……」


思わず声が出た。初めて対面するヴァラドルの……。
片手で自分のベルトを外し、少しだけ下げると下着に納まる俺よりもかなり大きいものが現れる。あまりの驚きに呆然と見てしまう。
ヴァラドルは口からシャツの裾を離すとパサリと裾が落ちてきた。


「……大丈夫だ、挿入はしない。 ……ただ、俺も男なんだ、触ることくらいは許してくれ」


そうだ、俺も分かっている。硬くなるそれを閉まっておくのはかなり痛い……。それを自己処理するのに、意見をする気もない……ただ……


目の前にあると分かると中に欲しくなる本能がある。
α、雄の匂いが濃くなった気がする。先よりも息が乱れる。自分のに添えられた方の逆の手で自分の顔を隠す。


分かっている、ヴァラドルは今すぐにでもそれを俺の中に挿れたいだろう。けど、それを我慢している……。それなのに、それを拒否する自分が目の前にするだけで、我慢してくれているのにも関わらず、欲しいと思ってしまう。


下着も下げ、露わになったヴァラドルのものを直視できない。ダメだ、見たらもっと欲しくなる……。けれど、身体は正直なもので、俺の中に指を入れたヴァラドルにはバレているだろう。


「……中、締まってるぞ」


興奮しているのだ、ヴァラドルのを見ただけで。それで中を抉るように突かれたいと、思っている自分がいる。
ヴァラドルは少し口を開け、唾液がキラッと光って見える。


「……指、増やすぞ」


「……っぅあ…っ、ぁあっ」


昨日は1本で終わりだった。新たに加えられた2本目の指に思わず声が出る。腕をかぶっと、噛むとヴァラドルが「噛むな」と言う。


「んっ……ふぅ、ぁぁ……」


言われただけなのに、素直に口を外す。目の前がチカチカする。足の指をギュッ力を込めて曲げる。
片手でヴァラドルの服の袖をギュッと掴む。ヴァラドルは気づき、フッと笑う。


「ああ……握っていろ、苦しくはないか」


「……っん、な、ぃ……けどぉ、こ、え……でぅ」


はぁはぁと吐息混じりにヴァラドルに伝えると、ピタリと顔を一瞬固め、少しため息を吐く。


「……クロウス、煽るなと言っているだろ……」


ヴァラドルは自分のを握っている手を動かしながら、俺の中に入っている指を抜き差しを繰り返す。俺も快楽に負け、自分のをヴァラドルに晒すように扱う。



もう、どうでも良くなってきた。ヴァラドルにどんな姿を見せようと、きっとこいつは「大丈夫だ、おかしくない」と言ってくる。


穴から指が抜けるとヒクッと息をするように動く。ヴァラドルの人差し指、中指が俺から出た体液でべちゃべちゃになっているだろう。
1度指を抜き、ヴァラドルの指についたものを容器に拭うように入れた。少しそれを見てヴァラドルは笑う。


「……っくく、自分がここまで独占欲が強いとは、思わなかったな」


自虐するような笑い方をする。何のことだかさっぱり分からない。
そして、また俺の中に指を入れてきた。


「っんぁ、ぁ…、っと、ほしっ……」


「あぁ、分かっている」


俺が強請るように言うと、ヴァラドルは三本目を入れてきた。ギチッと少しキツいが、それよりも快楽の方が勝っていた。
グチュッと何度も音を立てて、指が抜かれ、入れられを繰り返す。
気持ち良いのが強くなる度、ヴァラドルの服の袖を掴む俺の力も強くなる。
対して、ヴァラドルも自分のを強く、早く擦る。俺のを触っていたときよりも、かなり雑に擦る。とりあえず、吐き出せれば良いというような感じだった。


「うし、ろ、ぁっ、きもちっ…ひぁ、あっ、んぅ!」


「好きなだけイッていいからな、快楽に溺れることだけを考えろ」


俺は自分のを弄り、ヴァラドルに後ろを指で突かれ、悲しいことに今まで1番気持ち良いと感じている。
ヴァラドルの言う通り、俺は声を漏らし何度も果てる。

「……っはぁ、まだぁ……っ、おさ、ま…なぃ…」


何度出しても、熱が戻ったようにやってくる。一生続くのではないかと思うほどだ。自分が今までどれだけ強い薬に抑えられていたのかが分かった。
俺はヒート時どうなってしまうんだろうか……と頭の隅で考えた。


「クロウス、今は何も考えるな」


ジュポッと体液がヴァラドルの指に絡まり、俺の中に入る度に音をあげる。


「……っぅう……ヴァラドル……くるしっ……」


「……時期治まるっ、それまでは、こうしててやる」


何度も何度も指が出されたり、入れられたり、中の腹の方をグッと押されると腰がビクンと跳ね上がり、その度に俺のはドロドロと液体を流れるように出す。


「…っ、悪い。 俺もっ……!!」


俺が何度も果てている中、やっとヴァラドルが射精し、それが俺の腹まで飛んでくる。ネトっと粘り気がある。量もかなり多い。


何度も出し、疲れ果てたせいか目の前がクラクラとしてきた。治まる、というよりもほぼ疲れたまま意識を失ったに近い状態だ。
ヴァラドルはそれに気づいたのか、指をズルっと抜く。俺は自分の後ろが卑猥にくぱくぱと開閉しているようだと理解し、もう嫌だと自己嫌悪に陥りかけながら、目を閉じた。









「凄かったね、ドア越しに聞こえてたよ」


「……ハーヴァ、今すぐに記憶を消せ」



クロウスが意識を失い、やっとの思いで処理を終えた。綺麗に身体を拭き、ハーヴァに着替えを借りてそれをクロウスに着せ、ベッドのシーツも替えてそのまま横にした。


部屋を出ると、ハーヴァがニヤニヤとしながら待っていた。無言で言われた通りに容器をハーヴァに渡す。


「意外だなぁ、お前あんなに優しかったか」


「……ハーヴァ、俺はお前と良い関係でいたいと言ったろ、始末させるつもりか」


ハーヴァは俺に「怖いよ」と笑いながら言う。
俺は渡した容器を見つめる。ハーヴァは察したように笑う。

「独占欲、強いなぁ。本当にクロウス君の状態を調べるために使うだけだって! そんなに彼の体液すら人に渡したくない?」


「……っち、他に使ったら命は無いと思え」


自分のあまりの独占欲の強さにため息が出る。これ以上、クロウスを縛りたくは無い、がどうしても気持ちが出てしまう。


「……お前は、他人に対して優しい奴だとは思ってたよ、人をαだΩだってだけで判断しないし。……でも、欲に対してあんなに抑え込むとは思わなかったなぁ、別にシても良かったんじゃない?」


「…………やらないという約束なんだ、アイツの気持ちの整理が着くまでは」


ふぅと息をつき、壁に背中を預ける。


「でも嫌だって言っても手放す気はない訳だ、なんかお前って……損する性格だね」


「……ハーヴァ」


名前を呼ぶだけで俺が怒っている、不機嫌なことはハーヴァにも分かっているようだった。


「……俺はね、一応心配してるんだよ。 医者としてもそうだけど、1人の友達として、さ。お前は他人よりもαとしてフェロモン、欲…全てが強い。そんなお前が我慢を繰り返せば、いつか身体が壊れる。……クロウス君にも言ったけど、お前ら2人の身体は悲鳴をあげてるの!」


ハーヴァの言葉に返せない。医者として俺よりも知識が上なよく知るこいつに言われれば、何も返す言葉がない。


「……それでも、大事にしたいんだろ。 あの子の心も欲しいと思っちゃったわけだろ。……別に責めてはいないよ、とても大切なことだしね。……ま、無理は程々にって感じかな、あっ、これお前の薬ね」


ガサッと俺用の抑制剤の入った袋を渡される。それを受け取り、処方代を支払う。


「……ハーヴァ、クロウスの発情は毎日……起こるものなのか」


「ん~? ま、今から調べるわけだけど、とりあえずはそう考えた方がいいかもね、昨日も今もだったし。それにこれからは、抑制剤を飲まないわけだ」


……もちろん、大事にするし約束を破る気もない。ただ、毎日この事をして自分が持つ自信もない。きっとクロウスには煽る自覚もない、発情状態で、思ったことを口にしているようなものだ。


俺は再度大きなため息をついた。
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