対立していたはずの王子様に愛されたようで

永遠

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21痛みすら

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21痛みすら

胸の突起をキュッと摘まれたり、軽く引っ掻いたところで変な声が出るなんてこと今まで1度もなかった。
そのはずが、ヴァラドルが手を周りに這わせるだけでビクビクと身体が反応してしまう。腫れたように少し赤みを帯っている。


「……っぁ、ふぅ、っ! かむなぁ!」


初めは指で触ってくるだけだったのに、口に含み始めてから舌で触る、吸ってくる、終いには噛んでくるようにまでなった。
敏感になったのか、皮膚が剥けたのか、息がかかるだけでジンっとする感覚があるのに、噛まれる衝撃は耐えられない。


「ほい、なうるな」


「噛むな」と叫び、頭を殴ると胸から口を離さないままでヴァラドルが喋る。息がかかって、まつ「んぅ」と声をあげる。

 

「も、もっ、いっ……! そこ、」


「っちゅ、お前が触れと言ったんだろう」


さっきの言葉を訂正したくなってきた。実際全く触られないと分かると、物足りなくて触って欲しくなる。けれど、執拗に触られると頭が溶けそうになり、おかしくなる。


「……って、きも、ち、よかった……から……」


枕を持ち出し、顔を隠しながらそう言うと、ヴァラドルは身体を固まらせ、少しじかんをおいてふはっと笑い出す。


「……お前は素質があるんだろうな」


そう言って、また胸に手が触れたと思い、来るっと覚悟を決める。また、摘まれる? 引っ掻く? と枕を抱きしめて、顔を埋める。


「!!いだっぁ!!」


親指と人差し指で摘むという強さではない、もう握りつぶすのではないかという力でギュッと挟む。そのまま両方を挟み、そのままの強さで左右に引っ張ってくる。


「っぁ、あ"!! いたいっ!! ヴァラっ!!」


涙が出るほど痛い。急に虐めかと思う。痛いはずなのに、腰がピクピクとベッドから浮き始める。


「……いたい、のも気持ち良いんだな」


気持ち良いのかは分からないが、身体が痙攣するみたいにビリビリと電撃が走るようだった。少し暴れる俺に対して、止めようともしないヴァラドルは、また、グイッと指で引っ張る。


「まっ、まてぇっ! それ、だめっ」


騒ぐ俺に刺激を続けるヴァラドルは、もういじめっ子そのものの顔だ。


「下も触っていなくてもビクビクしているぞ」


「っ! い、いう、なぁ!」


自分では気持ち良いとは思っていなくても、身体が勝手に気持ち良いのだと思ってしまっている。刺激が加えられると、身体の反応も大きくなる。
ヴァラドルは1度片手を胸元から離し、枕を俺から奪い取り床へと投げる。そしてまた胸元を弄り始める。


「……っかわいいな、クロウス……」


そう言うと顔が近づき、キスをするのだと分かり、口を開けて舌を出す。ヴァラドルは目を見開き、またくっと笑い声を出す。
俺は自分で舌を絡ませる気が満々だったようで、一気に恥ずかしくなり、口を閉じる。


「悪い悪い、ほら、口、開けろ」


馬鹿にしたような謝り方に、腹が立つ。暫く言うことを聞かず、口を閉じたままにする。「ふぅ」とヴァラドルは息を吐き、閉じた唇をベロッと舌で舐めてくる。隙間から舌を無理やりねじ込もうとしてきた。


「……んんん~~っ!!」


力強く口を閉じたが、欲には勝てずすぐに口を開けた。ヴァラドルとキスをすると頭が、脳が溶けそうになる。酸素が入ってこないからだと思っていたがそうでもないようだ。
ヴァラドルの舌が中に入ってくれば、上顎をザリっと舐めてくる。それにゾワゾワとしつつも気持ち良さを感じる。


続けられると胸とキスだけで情けなく、身体がビクンっと大きく跳ねる。


「…っんん!! ん、ふぁっ…は、はぁっ……」


「……熱っぽさは抜けたか」


ドロっと白い液体がヴァラドルと俺の腹の上に付いている。最悪だ……、下を触ってないのに。


「……抜けた……と言えば、止めるか? ……なら、抜けた」


「嘘をつくな」


そう言って笑いながら額にキスをしてくる。しかし、胸を触られるのは今は御免である。ジンジンと熱くて、もう痛いとさえ思っている。感覚はほとんど無く麻痺してしまった。


「……取れるかと思った……」


はぁとため息を出して、安心したように言うとヴァラドルは笑った。


「……今日はもうこっちは触らない。 ……まだ、こっちは弄っていないしな」


するりと尻に手を這わせ、濡れた穴の付近をぐちゅっと音を立てて触ってくる。俺は「んっ」と声を出し、ヴァラドルの下半身を睨む。


「……」


「……挿れないと何度も言っているだろう、安心しろ」


そうではない。確かに挿れられるのは御免だが、今言いたいことはそれではない。


「……お前も、そろそろ限界か」


スボン越しに硬さの限界が来ているように、今にも破けそうなくらいに形が分かる。俺とは比較できないくらいの大きさはある。こいつ、αとかではなく、雄として強いのかもしれない。


「ああ……、自分でしながらお前のも弄る。前は自分で触れるか」


さっきと同じようにしようと提案しているのであろう。
だが、俺ばかりこいつに触られて、痴態を晒すのも嫌になってきた。




「……俺、のと合わせろ……俺が一緒にやる……」



今まで生きてきた中で、理性も保った状態で……1番恥ずかしい言葉を口にした。





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