最愛のオメガ

マツユキ

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エレベーターに乗り込んだ華は、力強く抱き締められる

首筋に熱を感じ、息使いを感じる度に体の熱が増していく。甘い香りが華を包み込み、もっと、もっとと華は貧欲に熱を求め始めていた

「はぁ、はぁ…堪らない、もっとだ…」

頼久は華の首筋に唇を這わす。舌で何度も執拗に愛撫し華を求めた

シットリと濡れる華の肌が、頼久を更に欲情させていった

首、耳、頬と唇と舌で何度も執拗に愛撫し、それはとうとう華の唇へとたどり着く

僅かに開かれた華の口内を、頼久は欲情のままに犯していった

「あ、んっ」

小さく漏れる華の声が、頼久を煽っていく

「はぁ…んっ、堪らない…もっと聞かせて…」

二人の唇から響く、卑猥な音がエレベーター内に木霊する

頼久の変貌振りに唖然としていた祐司だったが、ハッとなり慌てて止めに入る

「このバカが!」

ガッと強めに殴られた頼久は、少し理性を取り戻す事に成功した

「お、れは…一体何をしていた?」

唖然とする頼久。しかし、その腕にはしっかりと華が抱き締められている

「…腕を見ろ」

祐司の言葉に、頼久は恐る恐る自身の腕を確認する。そこには陶器のように白く美しい肌に、発情のせいか頬には赤みが指している華がいた

美しい。頼久は素直にそう思った。小柄な体、白く美しい肌、染めたことの無いような長く絹糸のような黒髪。目は閉じられていて確認はできなかったが、間違いなく美しい部類に入る女性だった

「…もしかして、彼女は…」

「それは、お前が一番よく分かっているんじゃないのか?」

「あぁ、間違いない。彼女は俺の…俺だけの」

頼久は幸福を感じていた。出会う確率の低い運命の番。そんな番を、今自分の腕に抱いているのだ

「俺の…」

頼久は湧き上がる熱い思いに、自然と笑みを浮かべていた

「よかったな。でも、まさかこんな所でとは。予想出来なかったよ」

「全くだな。ここの社員か?」

祐司は華の首に下がっている社員証を手に取る

「…おい、睨むなよ。彼女には触れていないぞ」

「…解ってる。だけど、ムカつくものはムカつく」

「はいはい。…彼女、経理部みたいだぞ」

「経理部…そうか、名前は?」

姫野 華ひめの はなって書いてある。…姫野…」

「華…華か。名前まで可愛いな」

「…俺はお前の変貌振りに驚いている所だよ、全く」

「お前にも分かるさ」

「…出会う事が出来たらの話だ」

「何言ってるんだ?俺が出合ったんだ。お前も会えるさ」

「何処からくるんだ、その確信は」

「まぁ、俺だからな」

頼久は昔からそうだった。頼久が確信を持って言った事は、現実になってきた。そんな頼久が言っているんだ

「信じてみるとするか…」

祐司は幼馴染みの幸せそうな顔を見て、嬉しそうに微笑んだ
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