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ーーーーーーグランヴィル帝国
「これはどう言うことですか?」
わたくしはツェザーリ侯爵家令嬢のセシル・ツェザーリと申します
わたくしには幼い頃に王家が決めた婚約者がいたのですが……
「あら、セシルじゃないの」
「…お姉さま。これはどういう事です?」
私はお姉さまに用事があり部屋を訪ねました
そこにはわたくしの婚約者であるクリフ様が姉と口づけを交わしている所でした
「これって?みたままよ」
「せ、セシル…」
「私と彼は愛し合ってるの」
「でも!彼は私の婚約者ですすよ!?」
「それがなによ?彼は私を愛してるの。相思相愛なのだもの、悪い事なんてしていないでしょ?」
お姉さまはクリフ様の首に腕を回しわたくしに見せつけるように彼に笑いかけています
「クリフ様……お姉さまを愛していらっしゃるの?」
「す、すまない……」
「そうですか…分かりました、失礼致しますわ」
わたくしは部屋のドアを閉め自室に戻り、それでも悔しくて悲しくて涙が止まりませんでした
わたくしとクリフ様は王家が決めた婚約者
いわば政略結婚と言うものでしたが、少なくともわたくしはクリフ様を愛していました
結婚の日取りも決め、後数か月で正式に夫婦となるはずでした
なのに……
「……ふっ…くっ」
コン コン
「…っど、どうぞ」
急いで涙をふき何食わぬ顔をつくる
「セシル…」
「お父様……どうされたの?」
「キャロルから聞いてな…」
お父様のロイド・ツェザーリです
気弱そうなお姿の通り、気が弱くいつもお母様とお姉さまの言いなりですわ
「そうでしたの…」
「その、クリフ君との結婚の日取りの事なんだが…」
「お父様にはご迷惑をおかけいたしますわ。けれど、他に愛している方がいるのに結婚は出来ません。キャンセルを…」
「いや…」
お父様がわたくしの言葉を遮り、言いにくそうにしています
「不都合がおありですか?」
「いや違うんだ……結婚式は執り行う」
「えっ!?でもクリフ様は…」
「お前ではなくキャロルとの結婚式としてそのまま執り行う事が正式に決まった」
「…え?でも、陛下が決めた事なのに……陛下に了承は…」
「実は…クリフ君との事は結婚の日取りが決まる以前にキャロルから聞いていてな……陛下にはキャロルとクリフ君との婚約を正式に了承を得ている、その上で日取りも決めたのだ」
「し、知っていたのですか?では、始めからわたくしとの結婚式ではなかったと…?」
「そうだ…お前には早めに伝えようと思っていたのだが……」
初めから……
浮かれていたわたくしだけが知らなかったのですね……
「そう、ですか……わかりました。少し一人になりたいのです。もう宜しいですか?」
「あ、あぁ。……今夜の陛下主催の晩餐会は…」
「……でますわ。」
「わかった」
バタンっ
「……ふっ…くっ…」
唇をかみしめ声が出ないよう力を込める
愛していたのに……
お姉さまは絶世の美女と噂になるほど美しい
お母様は昔からお姉さまには甘くわたくしにはとても厳しかった
何かにつけお姉さまと比べられていた
洋服や装飾品もお姉さまは新しいものを、わたくしはお姉さまがもう使わないと言ったものを与えられていました
それに気づいたのはおばあ様とおじい様がお亡くなりになられてからです
おばあ様とおじい様がご存命の時は二人がわたくしの為にお姉さまよりも多くお土産として色んな物を持ってきて下さっていたので、わたくしも気づかなかったのです
でも、唯一お姉さまより早くなぜかわたくしの婚約が決まりわたくしは嬉しかったんです
お父様もお母様もちゃんとわたくしの事を思ってくださっていたのだと
でも、結局は違ったのですね……
「これはどう言うことですか?」
わたくしはツェザーリ侯爵家令嬢のセシル・ツェザーリと申します
わたくしには幼い頃に王家が決めた婚約者がいたのですが……
「あら、セシルじゃないの」
「…お姉さま。これはどういう事です?」
私はお姉さまに用事があり部屋を訪ねました
そこにはわたくしの婚約者であるクリフ様が姉と口づけを交わしている所でした
「これって?みたままよ」
「せ、セシル…」
「私と彼は愛し合ってるの」
「でも!彼は私の婚約者ですすよ!?」
「それがなによ?彼は私を愛してるの。相思相愛なのだもの、悪い事なんてしていないでしょ?」
お姉さまはクリフ様の首に腕を回しわたくしに見せつけるように彼に笑いかけています
「クリフ様……お姉さまを愛していらっしゃるの?」
「す、すまない……」
「そうですか…分かりました、失礼致しますわ」
わたくしは部屋のドアを閉め自室に戻り、それでも悔しくて悲しくて涙が止まりませんでした
わたくしとクリフ様は王家が決めた婚約者
いわば政略結婚と言うものでしたが、少なくともわたくしはクリフ様を愛していました
結婚の日取りも決め、後数か月で正式に夫婦となるはずでした
なのに……
「……ふっ…くっ」
コン コン
「…っど、どうぞ」
急いで涙をふき何食わぬ顔をつくる
「セシル…」
「お父様……どうされたの?」
「キャロルから聞いてな…」
お父様のロイド・ツェザーリです
気弱そうなお姿の通り、気が弱くいつもお母様とお姉さまの言いなりですわ
「そうでしたの…」
「その、クリフ君との結婚の日取りの事なんだが…」
「お父様にはご迷惑をおかけいたしますわ。けれど、他に愛している方がいるのに結婚は出来ません。キャンセルを…」
「いや…」
お父様がわたくしの言葉を遮り、言いにくそうにしています
「不都合がおありですか?」
「いや違うんだ……結婚式は執り行う」
「えっ!?でもクリフ様は…」
「お前ではなくキャロルとの結婚式としてそのまま執り行う事が正式に決まった」
「…え?でも、陛下が決めた事なのに……陛下に了承は…」
「実は…クリフ君との事は結婚の日取りが決まる以前にキャロルから聞いていてな……陛下にはキャロルとクリフ君との婚約を正式に了承を得ている、その上で日取りも決めたのだ」
「し、知っていたのですか?では、始めからわたくしとの結婚式ではなかったと…?」
「そうだ…お前には早めに伝えようと思っていたのだが……」
初めから……
浮かれていたわたくしだけが知らなかったのですね……
「そう、ですか……わかりました。少し一人になりたいのです。もう宜しいですか?」
「あ、あぁ。……今夜の陛下主催の晩餐会は…」
「……でますわ。」
「わかった」
バタンっ
「……ふっ…くっ…」
唇をかみしめ声が出ないよう力を込める
愛していたのに……
お姉さまは絶世の美女と噂になるほど美しい
お母様は昔からお姉さまには甘くわたくしにはとても厳しかった
何かにつけお姉さまと比べられていた
洋服や装飾品もお姉さまは新しいものを、わたくしはお姉さまがもう使わないと言ったものを与えられていました
それに気づいたのはおばあ様とおじい様がお亡くなりになられてからです
おばあ様とおじい様がご存命の時は二人がわたくしの為にお姉さまよりも多くお土産として色んな物を持ってきて下さっていたので、わたくしも気づかなかったのです
でも、唯一お姉さまより早くなぜかわたくしの婚約が決まりわたくしは嬉しかったんです
お父様もお母様もちゃんとわたくしの事を思ってくださっていたのだと
でも、結局は違ったのですね……
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