8 / 49
8
しおりを挟む
ーーーーーロイド
モリスと婚約が決まった時、私には恋人がいた
彼女とは婚約が決まるずっと前から恋人で私は彼女をとても愛していた。婚約が決まった時も父上に抗議したんだ。
でも、私が何度父上に抗議した所で無理だったんだ
モリスの実家は公爵家で、父上は侯爵の爵位を頂いてから日の浅いツェザーリ家は他の侯爵家からあまり良く思われていなかった。
陛下は寛容な方で、上流階級であろうと下流階級であろうと功績によっては爵位を与える事もあった為頻繁ではないものの、珍しい事でも無かったのだが
父上の高慢な態度を嫌う貴族が昔から多かったのもあり侯爵になったとしても、後ろ盾となってくれる上流階級の貴族はもちろん、下流階級の貴族すら係ろうとはしなかったのだ
しかし父上はその事にまったく気づいておらず、高慢な態度を改める事すらなかった
もちろん父上には何度も言った。けれど、私が進言するたび癇癪をおこし暴力を振るわれた
母上も初めは父上をたしなめていたが振るわれる暴力に耐えられなくなった母上は父上に逆らわなくなってしまった
そんな時だ、手を出した事業に失敗したのは
侯爵の爵位を頂いたのは先代であるおじい様であった為、父上には商才が無かったのだ
おじい様は優しくて信頼も厚かった。おじい様は父上の横暴をご存じで、後継に父上を据えようとはしなかったのだ。このまま父上の横暴が改められなければ、爵位は陛下に返上する……おじい様はそこまで考えていた
まだ幼かった私にはおじい様の後継にはなれない。
後継の事、爵位返上の事を隠してきたおじい様だったがどこからか聞いたのか父上がおじい様に詰め寄っていた時に偶然遭遇した時、もともと病気を患っていたおじい様に言い合う程の体力もなかった上、父上が癇癪をおこし強くゆすった事が原因でおじい様は亡くなってしまった。私は証言したが所詮は子供の言う事で済まされ父上が罪に問われることはなかったのだ
おじい様の遺言は見つからず爵位は父上の物になった
それから時が過ぎ私が15の時、心から愛する人に出会い将来を誓い合った。彼女も同じ侯爵家の令嬢であった為、父上も反対はしなかった
そして18になった時、私は彼女にプロポーズし正式に婚約者となった。その時は父上の事業が失敗した事、多額の負債抱えそこに付け込もうとしている者がいることなど知らなかったんだ
ある日、父上から呼ばれモリスとの婚約を言い渡された
私はすでに婚約していると訴えた。だが、聞き入れてはもらえず私は彼女以外と結婚などするつもりはなかった。
私と彼女は駆け落ちすることを決め決行した
だが、成功はしなかった。待ち伏せていた父上、モリスの父親につかまり私は数か月自宅に軟禁されたのだ
その間も私はモリスとの婚約を認めなかった。
ある日彼女が訪ねて来た。彼女は泣きながら私との婚約は無かった事にするといった
私は彼女の言葉を信じる事が出来なかった
信じたくはなかった
モリスと婚約が決まった時、私には恋人がいた
彼女とは婚約が決まるずっと前から恋人で私は彼女をとても愛していた。婚約が決まった時も父上に抗議したんだ。
でも、私が何度父上に抗議した所で無理だったんだ
モリスの実家は公爵家で、父上は侯爵の爵位を頂いてから日の浅いツェザーリ家は他の侯爵家からあまり良く思われていなかった。
陛下は寛容な方で、上流階級であろうと下流階級であろうと功績によっては爵位を与える事もあった為頻繁ではないものの、珍しい事でも無かったのだが
父上の高慢な態度を嫌う貴族が昔から多かったのもあり侯爵になったとしても、後ろ盾となってくれる上流階級の貴族はもちろん、下流階級の貴族すら係ろうとはしなかったのだ
しかし父上はその事にまったく気づいておらず、高慢な態度を改める事すらなかった
もちろん父上には何度も言った。けれど、私が進言するたび癇癪をおこし暴力を振るわれた
母上も初めは父上をたしなめていたが振るわれる暴力に耐えられなくなった母上は父上に逆らわなくなってしまった
そんな時だ、手を出した事業に失敗したのは
侯爵の爵位を頂いたのは先代であるおじい様であった為、父上には商才が無かったのだ
おじい様は優しくて信頼も厚かった。おじい様は父上の横暴をご存じで、後継に父上を据えようとはしなかったのだ。このまま父上の横暴が改められなければ、爵位は陛下に返上する……おじい様はそこまで考えていた
まだ幼かった私にはおじい様の後継にはなれない。
後継の事、爵位返上の事を隠してきたおじい様だったがどこからか聞いたのか父上がおじい様に詰め寄っていた時に偶然遭遇した時、もともと病気を患っていたおじい様に言い合う程の体力もなかった上、父上が癇癪をおこし強くゆすった事が原因でおじい様は亡くなってしまった。私は証言したが所詮は子供の言う事で済まされ父上が罪に問われることはなかったのだ
おじい様の遺言は見つからず爵位は父上の物になった
それから時が過ぎ私が15の時、心から愛する人に出会い将来を誓い合った。彼女も同じ侯爵家の令嬢であった為、父上も反対はしなかった
そして18になった時、私は彼女にプロポーズし正式に婚約者となった。その時は父上の事業が失敗した事、多額の負債抱えそこに付け込もうとしている者がいることなど知らなかったんだ
ある日、父上から呼ばれモリスとの婚約を言い渡された
私はすでに婚約していると訴えた。だが、聞き入れてはもらえず私は彼女以外と結婚などするつもりはなかった。
私と彼女は駆け落ちすることを決め決行した
だが、成功はしなかった。待ち伏せていた父上、モリスの父親につかまり私は数か月自宅に軟禁されたのだ
その間も私はモリスとの婚約を認めなかった。
ある日彼女が訪ねて来た。彼女は泣きながら私との婚約は無かった事にするといった
私は彼女の言葉を信じる事が出来なかった
信じたくはなかった
457
あなたにおすすめの小説
〖完結〗旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……
藍川みいな
恋愛
「アナベル、俺と結婚して欲しい。」
大好きだったエルビン様に結婚を申し込まれ、私達は結婚しました。優しくて大好きなエルビン様と、幸せな日々を過ごしていたのですが……
ある日、お姉様とエルビン様が密会しているのを見てしまいました。
「アナベルと結婚したら、こうして君に会うことが出来ると思ったんだ。俺達は家族だから、怪しまれる心配なくこの邸に出入り出来るだろ?」
エルビン様はお姉様にそう言った後、愛してると囁いた。私は1度も、エルビン様に愛してると言われたことがありませんでした。
エルビン様は私ではなくお姉様を愛していたと知っても、私はエルビン様のことを愛していたのですが、ある事件がきっかけで、私の心はエルビン様から離れていく。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
かなり気分が悪い展開のお話が2話あるのですが、読まなくても本編の内容に影響ありません。(36話37話)
全44話で完結になります。
冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
〖完結〗私はあなたのせいで死ぬのです。
藍川みいな
恋愛
「シュリル嬢、俺と結婚してくれませんか?」
憧れのレナード・ドリスト侯爵からのプロポーズ。
彼は美しいだけでなく、とても紳士的で頼りがいがあって、何より私を愛してくれていました。
すごく幸せでした……あの日までは。
結婚して1年が過ぎた頃、旦那様は愛人を連れて来ました。次々に愛人を連れて来て、愛人に子供まで出来た。
それでも愛しているのは君だけだと、離婚さえしてくれません。
そして、妹のダリアが旦那様の子を授かった……
もう耐える事は出来ません。
旦那様、私はあなたのせいで死にます。
だから、後悔しながら生きてください。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全15話で完結になります。
この物語は、主人公が8話で登場しなくなります。
感想の返信が出来なくて、申し訳ありません。
たくさんの感想ありがとうございます。
次作の『もう二度とあなたの妻にはなりません!』は、このお話の続編になっております。
このお話はバッドエンドでしたが、次作はただただシュリルが幸せになるお話です。
良かったら読んでください。
【完結】愛しい人、妹が好きなら私は身を引きます。
王冠
恋愛
幼馴染のリュダールと八年前に婚約したティアラ。
友達の延長線だと思っていたけど、それは恋に変化した。
仲睦まじく過ごし、未来を描いて日々幸せに暮らしていた矢先、リュダールと妹のアリーシャの密会現場を発見してしまい…。
書きながらなので、亀更新です。
どうにか完結に持って行きたい。
ゆるふわ設定につき、我慢がならない場合はそっとページをお閉じ下さい。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
【完結】気付けばいつも傍に貴方がいる
kana
恋愛
ベルティアーナ・ウォール公爵令嬢はレフタルド王国のラシード第一王子の婚約者候補だった。
いつも令嬢を隣に侍らす王子から『声も聞きたくない、顔も見たくない』と拒絶されるが、これ幸いと大喜びで婚約者候補を辞退した。
実はこれは二回目の人生だ。
回帰前のベルティアーナは第一王子の婚約者で、大人しく控えめ。常に貼り付けた笑みを浮かべて人の言いなりだった。
彼女は王太子になった第一王子の妃になってからも、弟のウィルダー以外の誰からも気にかけてもらえることなく公務と執務をするだけの都合のいいお飾りの妃だった。
そして白い結婚のまま約一年後に自ら命を絶った。
その理由と原因を知った人物が自分の命と引き換えにやり直しを望んだ結果、ベルティアーナの置かれていた環境が変わりることで彼女の性格までいい意味で変わることに⋯⋯
そんな彼女は家族全員で海を隔てた他国に移住する。
※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
※ 設定ゆるゆるです。
十年間虐げられたお針子令嬢、冷徹侯爵に狂おしいほど愛される。
er
恋愛
十年前に両親を亡くしたセレスティーナは、後見人の叔父に財産を奪われ、物置部屋で使用人同然の扱いを受けていた。義妹ミレイユのために毎日ドレスを縫わされる日々——でも彼女には『星霜の記憶』という、物の過去と未来を視る特別な力があった。隠されていた舞踏会の招待状を見つけて決死の潜入を果たすと、冷徹で美しいヴィルフォール侯爵と運命の再会! 義妹のドレスが破れて大恥、叔父も悪事を暴かれて追放されるはめに。失われた伝説の刺繍技術を復活させたセレスティーナは宮廷筆頭職人に抜擢され、「ずっと君を探していた」と侯爵に溺愛される——
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる