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その後の二人
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ちゅく、ちゅくちゅくちゅく。
あらぬところに生温かさとくすぐったさを感じ、これにはさすがに熟睡していた凛も飛び起きた。
「は…え?何!?」
いや、“飛び起きた”と言うのは語弊があるかもしれない。
下半身に思い切り体重をかけられていて、びくともしないのだから。
「やっ…!夏目さん!?寝ぼけてるんですか!?どこ舐めて…っ!?」
「ん…ごめん、でももうちょっと…もうちょっとだけ」
「や…ヤだヤだヤだ!やめて!!そんなとこ舐めないで…!!」
擬音語でお察しのとおり、仁希が鼻をソコに擦り付けるだけで止まるはずもなく。
凛が半泣きで懇願しても、両手に掴んでいたやわらかな肉を左右に開き、窄まりに舌を尖らせて出し入れし始めた。
「やああぁ…っ!」
今まで生きて来た中で、一番恥ずかしいかもしれない。
いや、「かも」ではない。
間違いなくそうだ。
凛が枕に突っ伏して泣くことしかできないでいると、ようやく仁希が舐めるのを止めた。
さすがに分かってくれたのかと期待したのに─
「なあ、凛。泣くほど恥ずかしがってた癖に、何でこっちがこんなに濡れてるんだ?」
仁希の指につい、となぞられた秘裂が水糸を引いている。
「ぬ、濡れてなんか…!」
「そっか。凛、おしり舐められて興奮したのか」
「やめてください!興奮なんてしてないってば!」
長年の交通整備でも日焼けが及んでいない胸元までを真っ赤に染めながら、凛は断固として否定した。
「本当に?でも、ごめん。俺はめちゃくちゃ興奮した」
ぐ、と後ろから押し当てられたのは、いつ爆発してもおかしくないというほど滾った仁希のものだった。
どういうわけか隘路を押し開かれる圧迫感はいつも以上のものがあり、息が苦しくなるほどで、抗議することもできない。
それでも体は、まるで仁希のためにあると言わんばかりにソレを飲み込んでいく。
「あ…あ…あ…っ!」
「あー、最っ高…!でも、もっと酔わせて」
仁希は、ちゅぽ、と音を立てて自らの指を舐めて潤沢な唾液を纏わせると、凛の窄まりに慎重に埋めた。
「ヤだ!それダメだってば!!」
「ん…っ、でも、おしり弄ると、それに合わせて前がきゅうきゅう締め付けてくるから」
「そん、なこと…ないぃっ!」
厳密には一層濃い、むせかえるような甘い香り─そう、仁希の愛したコレクションたちを一斉に開封したときと同じレベルの香りが放たれてくるのだが。
それを凛に伝えてはいけないと判断するだけの理性は残っていたらしい。
優しくかつ繊細に窄まりをかき混ぜ、激しく腰を振り立てながら、脳が痺れそうなほどの興奮と快楽に溺れていく。
最後は空いている方の手で、赤く膨らんだ凛の陰核をこねまわし、仁希は過去最高の気持ちで果てた。
こうして仁希は、心に空いた大きな穴をしっかりと埋めることに成功し、愛する凛のために今日もバリバリと仕事をこなすのであった。
更に、この一件以来、何かを察した凛は、仁希が凛の使用済み下着をコレクションすることを黙認し、なんとか禁断の扉は開かれずに済んだという。
*最後の最後まではちゃめちゃな作品にお付き合いいただき、ありがとうございました。
恋愛小説大賞、本日(令和5年2月28日)が投票最終日です。
少しでも面白かった、ときめいたと思っていただけましたら、投票お願いしますm(_ _)m
また、感想などもいただけるととても嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
あらぬところに生温かさとくすぐったさを感じ、これにはさすがに熟睡していた凛も飛び起きた。
「は…え?何!?」
いや、“飛び起きた”と言うのは語弊があるかもしれない。
下半身に思い切り体重をかけられていて、びくともしないのだから。
「やっ…!夏目さん!?寝ぼけてるんですか!?どこ舐めて…っ!?」
「ん…ごめん、でももうちょっと…もうちょっとだけ」
「や…ヤだヤだヤだ!やめて!!そんなとこ舐めないで…!!」
擬音語でお察しのとおり、仁希が鼻をソコに擦り付けるだけで止まるはずもなく。
凛が半泣きで懇願しても、両手に掴んでいたやわらかな肉を左右に開き、窄まりに舌を尖らせて出し入れし始めた。
「やああぁ…っ!」
今まで生きて来た中で、一番恥ずかしいかもしれない。
いや、「かも」ではない。
間違いなくそうだ。
凛が枕に突っ伏して泣くことしかできないでいると、ようやく仁希が舐めるのを止めた。
さすがに分かってくれたのかと期待したのに─
「なあ、凛。泣くほど恥ずかしがってた癖に、何でこっちがこんなに濡れてるんだ?」
仁希の指につい、となぞられた秘裂が水糸を引いている。
「ぬ、濡れてなんか…!」
「そっか。凛、おしり舐められて興奮したのか」
「やめてください!興奮なんてしてないってば!」
長年の交通整備でも日焼けが及んでいない胸元までを真っ赤に染めながら、凛は断固として否定した。
「本当に?でも、ごめん。俺はめちゃくちゃ興奮した」
ぐ、と後ろから押し当てられたのは、いつ爆発してもおかしくないというほど滾った仁希のものだった。
どういうわけか隘路を押し開かれる圧迫感はいつも以上のものがあり、息が苦しくなるほどで、抗議することもできない。
それでも体は、まるで仁希のためにあると言わんばかりにソレを飲み込んでいく。
「あ…あ…あ…っ!」
「あー、最っ高…!でも、もっと酔わせて」
仁希は、ちゅぽ、と音を立てて自らの指を舐めて潤沢な唾液を纏わせると、凛の窄まりに慎重に埋めた。
「ヤだ!それダメだってば!!」
「ん…っ、でも、おしり弄ると、それに合わせて前がきゅうきゅう締め付けてくるから」
「そん、なこと…ないぃっ!」
厳密には一層濃い、むせかえるような甘い香り─そう、仁希の愛したコレクションたちを一斉に開封したときと同じレベルの香りが放たれてくるのだが。
それを凛に伝えてはいけないと判断するだけの理性は残っていたらしい。
優しくかつ繊細に窄まりをかき混ぜ、激しく腰を振り立てながら、脳が痺れそうなほどの興奮と快楽に溺れていく。
最後は空いている方の手で、赤く膨らんだ凛の陰核をこねまわし、仁希は過去最高の気持ちで果てた。
こうして仁希は、心に空いた大きな穴をしっかりと埋めることに成功し、愛する凛のために今日もバリバリと仕事をこなすのであった。
更に、この一件以来、何かを察した凛は、仁希が凛の使用済み下着をコレクションすることを黙認し、なんとか禁断の扉は開かれずに済んだという。
*最後の最後まではちゃめちゃな作品にお付き合いいただき、ありがとうございました。
恋愛小説大賞、本日(令和5年2月28日)が投票最終日です。
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素敵な話ありがとうございます。😘
とまとさん、ありがとうございます( ;∀;)
感想沢山いただけて嬉しかったです!
お陰様で書き下ろし番外編書ききれました。
変態ヒーローがお嫌いでなければ、また応援よろしくお願いいたします(^人^)
天晴〰🤣🤣🤣
ヘンタイに乾杯🍻
次なるヘンタイ(イケメンに限る😍)もお待ちしてまーす🤩
完結お疲れさまでしたー✨
今作もメチヤおもしろかったです〰♥️
こちらでも応援ありがとうございました✨😊✨
こちらこそいつもコメント楽しませていただいてますよー。
また次作も楽しんでいただけるよう頑張りまーす👍🏻
変態は不滅です。