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第4話 三美神(3)
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いきなり提案された異世界転生なのじゃが、ワシの心は決まっておる。
「ふむ。させてもらえるならしてみたいのう。おもしろそうじゃの、第二の人生」
「あれ? でも星をまるごと転移させると、あっちの世界が壊れちゃうかもだよ? 転移したらいきなり惑星衝突! とか、質量に耐えられなくて軌道が変わっちゃうとか、銀河全体の因果律が激変するとか……。ん? あっ、そうだ! 分割しちゃえばいいんじゃないかな!? そうだよ! いい感じになるまで小さく切り分けちゃおう! それがいいと思うよ!」
ワシを「切り分ける」とか、さらっと恐いこと言っておるな、この巨乳子ちゃん。
「まあまあ、それは最後の手段としましょうか」
クーちゃんが平然と言い放った。いちおう手段にはあるんかいっ! ワシ細切れ!?
「シス?」
「うん……、今やってる。ぽちぽち……。形質をごにょごにょして超高効率に圧縮、ヒトサイズに収束させる。んで、形態を整形し、質量を偽装格納——うん、これなら……いけそう」
クーちゃんにシスと呼ばれた技術者ちゃんが、手元のホログラム型端末をすごい速さで操作しておる。見た目だけなら、ワシの星内でも似たようなのが使われていた時代もあったの。なつかしいわい……とか昔を思い返していると、
「わぁっ。いけそうだって! よかったね、お星さま!」
巨乳子ちゃんが喜んでおるが、実際どうなるのかワシにはまだよくわかっておらぬ。
「ええとつまり、どういうことになるのかのう?」
「大丈夫ですよ。転移先にはヒトとして存在できます。あ、ヒト以外がいいですか? キノコとかソーセージとか?」
クーちゃん、ときどきやたらと鬼畜じゃのう!
「いやいやいや、ヒトでお願いしますじゃ!」
「わかった。ぽちぽち……。アレンジメント、メイキング、今なら要望を反映できる……どうする?」
シスちゃんが聞いてきた。要望? 反映? 言葉の意味がわからずとまどっておると、巨乳子ちゃんが助け舟を出してくれた。
「どういう姿になりたいかってことだよ」
ふむ。姿か。姿のう……。——イケメン?
「ぽちぽち。男性……。かっこいい……っと。年齢は?」
「若いほうがいいかもじゃが……。あまり幼すぎると行動に制限がかかりそうじゃし。そういう制限のかからない——それでいて若い感じでお願いしたいものじゃな」
「おー、よくばりっ」
巨乳子ちゃん、テンション高いのう。
「よくばりだったかの?」
「問題ない。希望者でいちばん需要の高い年齢帯……ぽちぽち……」
それからも容姿等についていくつか受け答えをし、ついにワシが完成した。
「できた……。じゃあこのプログラムを惑星さんにインストールするね。それっ」
するとワシの体の中にナニかが入りこんで浸透していく感じがして——ワシはふわりと浮かび、一度強く光り輝き、それからしばらくして——気がつくと僕は、床に足をつけて立っていた。なるほど、これが「立つ」という感覚なのか。足裏に感じる床のひんやりとした感触。ちょっとこそばゆいかも。あとモゾモゾしてる……。このモゾモゾ感はなんだろ? 裸足だからかな?
目の前には三人の女神様たち。人型を得た僕が彼女らと対面してみると、ほぼ同等の背格好だとわかった。別に巨大女神なわけじゃなかったんだな。それに面と向かって相対してみると、気配というか存在感みたいなものが伝わってくる。彼女たちが実在の存在だということが、リアルに実感できた。
というか女神様たちの服装ってこんなにエッチだったっけ!? 薄布一枚を身にまとって、それぞれ繊細なつくりの頭冠や小さな髪飾り、気品を感じさせるイヤリングやネックレス、エレガントなブレスレット、アンクレットなどの装身具を品よく身につけている。上品な革のサンダルというかミュールというか、そんな感じのを素足に履いて、むき出しの腕や足はすらりと伸びて、脇もけっこうざっくり開いている。たぶん横からのぞくと、いろいろ見えてしまうんじゃないか、というくらいの開きっぷり。
それに大胆おっぱいの持ち主クーさんの、胸の谷間をズバッと開いて、ドドーンと開かれた部分の深さがものすごくて、つい引きこまれてしまいそう。
その隣の巨乳子ちゃんのボリューム感は、さらにすごい。あの巨大質量は、まちがいなく星さえも吸引する引力を有している。実際僕の体がそっちに引っ張られている気がして仕方がない。
そしておっとりおっぱいシスさんの、まさしく女神的なバランスによる均整のとれた造形美。感情の起伏が少なめの、ちょっと無表情気味でやや人形感があるのも、彼女の魅力をかえって惹きたてていて——
って! 僕は何を考えているんだ!? あぶないあぶない。変なことをいっぱい考えてたな。変なヤツだって思われてないかな? と三人の様子をうかがうと、
「「「……」」」
三人とも無言で、じっと僕を見つめている……。うわぁ、これはやらかしたかも。人になったとたんヘンタイ扱いされるのかな、と焦りかけて、ふと気づく。三人とも僕を見つめてるけど、目があってない。というか——かなり下部分を見ている?
ん? と彼女たちの視線をたどる。彼女たちが見ているのは僕の身体の下の方の、もしかして……いや、もしかしなくても股間じゃないか! ちょっ!? ナニを見てるのかなこの三美神はっ!?
そしてようやくクーさんが口を開いた。
「ふむ。させてもらえるならしてみたいのう。おもしろそうじゃの、第二の人生」
「あれ? でも星をまるごと転移させると、あっちの世界が壊れちゃうかもだよ? 転移したらいきなり惑星衝突! とか、質量に耐えられなくて軌道が変わっちゃうとか、銀河全体の因果律が激変するとか……。ん? あっ、そうだ! 分割しちゃえばいいんじゃないかな!? そうだよ! いい感じになるまで小さく切り分けちゃおう! それがいいと思うよ!」
ワシを「切り分ける」とか、さらっと恐いこと言っておるな、この巨乳子ちゃん。
「まあまあ、それは最後の手段としましょうか」
クーちゃんが平然と言い放った。いちおう手段にはあるんかいっ! ワシ細切れ!?
「シス?」
「うん……、今やってる。ぽちぽち……。形質をごにょごにょして超高効率に圧縮、ヒトサイズに収束させる。んで、形態を整形し、質量を偽装格納——うん、これなら……いけそう」
クーちゃんにシスと呼ばれた技術者ちゃんが、手元のホログラム型端末をすごい速さで操作しておる。見た目だけなら、ワシの星内でも似たようなのが使われていた時代もあったの。なつかしいわい……とか昔を思い返していると、
「わぁっ。いけそうだって! よかったね、お星さま!」
巨乳子ちゃんが喜んでおるが、実際どうなるのかワシにはまだよくわかっておらぬ。
「ええとつまり、どういうことになるのかのう?」
「大丈夫ですよ。転移先にはヒトとして存在できます。あ、ヒト以外がいいですか? キノコとかソーセージとか?」
クーちゃん、ときどきやたらと鬼畜じゃのう!
「いやいやいや、ヒトでお願いしますじゃ!」
「わかった。ぽちぽち……。アレンジメント、メイキング、今なら要望を反映できる……どうする?」
シスちゃんが聞いてきた。要望? 反映? 言葉の意味がわからずとまどっておると、巨乳子ちゃんが助け舟を出してくれた。
「どういう姿になりたいかってことだよ」
ふむ。姿か。姿のう……。——イケメン?
「ぽちぽち。男性……。かっこいい……っと。年齢は?」
「若いほうがいいかもじゃが……。あまり幼すぎると行動に制限がかかりそうじゃし。そういう制限のかからない——それでいて若い感じでお願いしたいものじゃな」
「おー、よくばりっ」
巨乳子ちゃん、テンション高いのう。
「よくばりだったかの?」
「問題ない。希望者でいちばん需要の高い年齢帯……ぽちぽち……」
それからも容姿等についていくつか受け答えをし、ついにワシが完成した。
「できた……。じゃあこのプログラムを惑星さんにインストールするね。それっ」
するとワシの体の中にナニかが入りこんで浸透していく感じがして——ワシはふわりと浮かび、一度強く光り輝き、それからしばらくして——気がつくと僕は、床に足をつけて立っていた。なるほど、これが「立つ」という感覚なのか。足裏に感じる床のひんやりとした感触。ちょっとこそばゆいかも。あとモゾモゾしてる……。このモゾモゾ感はなんだろ? 裸足だからかな?
目の前には三人の女神様たち。人型を得た僕が彼女らと対面してみると、ほぼ同等の背格好だとわかった。別に巨大女神なわけじゃなかったんだな。それに面と向かって相対してみると、気配というか存在感みたいなものが伝わってくる。彼女たちが実在の存在だということが、リアルに実感できた。
というか女神様たちの服装ってこんなにエッチだったっけ!? 薄布一枚を身にまとって、それぞれ繊細なつくりの頭冠や小さな髪飾り、気品を感じさせるイヤリングやネックレス、エレガントなブレスレット、アンクレットなどの装身具を品よく身につけている。上品な革のサンダルというかミュールというか、そんな感じのを素足に履いて、むき出しの腕や足はすらりと伸びて、脇もけっこうざっくり開いている。たぶん横からのぞくと、いろいろ見えてしまうんじゃないか、というくらいの開きっぷり。
それに大胆おっぱいの持ち主クーさんの、胸の谷間をズバッと開いて、ドドーンと開かれた部分の深さがものすごくて、つい引きこまれてしまいそう。
その隣の巨乳子ちゃんのボリューム感は、さらにすごい。あの巨大質量は、まちがいなく星さえも吸引する引力を有している。実際僕の体がそっちに引っ張られている気がして仕方がない。
そしておっとりおっぱいシスさんの、まさしく女神的なバランスによる均整のとれた造形美。感情の起伏が少なめの、ちょっと無表情気味でやや人形感があるのも、彼女の魅力をかえって惹きたてていて——
って! 僕は何を考えているんだ!? あぶないあぶない。変なことをいっぱい考えてたな。変なヤツだって思われてないかな? と三人の様子をうかがうと、
「「「……」」」
三人とも無言で、じっと僕を見つめている……。うわぁ、これはやらかしたかも。人になったとたんヘンタイ扱いされるのかな、と焦りかけて、ふと気づく。三人とも僕を見つめてるけど、目があってない。というか——かなり下部分を見ている?
ん? と彼女たちの視線をたどる。彼女たちが見ているのは僕の身体の下の方の、もしかして……いや、もしかしなくても股間じゃないか! ちょっ!? ナニを見てるのかなこの三美神はっ!?
そしてようやくクーさんが口を開いた。
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